F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2018 ROUND 12 HUNGARIAN GP

2018年08月04日 22時38分00秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
7位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
8位 F.アロンソ マクラーレン・ルノー
9位 C.サインツ ルノー
10位 R.グロジャン ハース・フェラーリ

 ハンガリーGPです。ポールはハミルトン、以下ボッタス、ライコネン、ベッテル、サインツ、ガスリー、フェルスタッペン、ハートレー、マグヌッセン、グロジャンと続きます。トップ10圏内にトロロッソとハースの面々が!さすが中低速のコースだけあって予期せぬマシンが上位に上がってきましたね。特にトロロッソなんかは、兄貴分のレッドブルを上回っている、、といっても良いでしょう。また、フェラーリ勢の後ろに着けているサインツにも注目ですね。スタートは、ハミルトンがホールショット、上位陣は大きな混乱も無く各車続いていきます。ライコネンはボッタスに前を抑えられてしまい、その隙を突いてターン2でベッテルが大外まくりでライコネンをオーバーテイク。フェルスタッペンは5番手に浮上しています。さて、後方ではマクラーレンとリチャルドに挟まれたエリクソンが、行き場を失いリチャルドに接触。マシンが跳ねる程の衝撃でしたが両車とも走り続けます。更に後方では同じくザウバーのルクレールがフォースインディアの2台に挟まれ、行き場を失って接触。こちらは残念ながらリタイアとなっております。さて6周目、スタートでジャンプアップしたフェルスタッペンですが突如失速します。”No power!”スタートを決めて、さあ、これからという時にエンジンがイカれたとなれば、そりゃあ頭にくるというものでしょう。ちなみにフェルスタッペン、スタート直後にガスリーの前に出て、ターン1の侵入でサインツのインに入り込み、ターン2では、早々と5番手に上がっていました。よっぽど悔しかったのかフェルスタッペン、放送禁止用語を連発していたおかげで”ピー”音が鳴り止みませんでしたよ(汗)。”Stop the car please on track Max.”コースサイドにマシンを止めてリタイアです。21周目、ターン1でリチャルドがマグヌッセンのインを突きますがオーバーテイクには至らず。続くターン2でリチャルドがマグヌッセンを大外まくりでオーバーテイク。オープニングラップのベッテルもそうでしたが、ここのターン2はオーバーテイクポイントになっている様ですね。ちなみに昨シーズンのハンガリーGP、リチャルドはここのターン2でチームメイトのフェルスタッペンにヒットされてリタイアしているので、あまりこのコーナーのことは良くは思っていないでしょうが(汗)。40周目、ベッテルがピットイン。しかし、ベッテルがコースに復帰するタイミングで、2番手のボッタスがターン1を通過。メルセデス勢2台の逆転を許します。65周目、ペースの上がらないボッタスをベッテルが攻め立てます。ターン1をイン側のブロックラインで侵入するボッタス。しかし、ライン取りに無理があったのか、立ち上がりでテールスライドを誘発します。そして、ラインをクロスさせて立ち上がったベッテルは、ターン2の手前でボッタスの前に抜け出しました。そしてベッテルがボッタスを抑え込んでターン2に侵入したまさにその時!ベッテルのリアタイヤとボッタスのフロントウイングが接触します。その衝撃でボッタスは直進、ターン2を大回りでクリアすることになり、ライコネンにも先行され順位を大きく落とすことになりました。ボッタスはターン2の侵入に向けて、ベッテルと張り合ったのですが、ベッテルがアウトから被せてきた為逃げ場を失った、ということになりそうですね。続いて68周目、ターン1でリチャルドがアウト側からボッタスにオーバーテイクを仕掛けますが何と!ボッタスはブレーキをロックさせアウトから被せてくるリチャルドに真っ直ぐ向かっていきます。そして両車は接触!突っ込まれたリチャルド、思いっ切りアウト側に弾き飛ばされコースアウトです。しかし、インダクションポッド付近にダメージを負うも走行を続けます。どうやらボッタスは先のベッテルとの接触でフロントウイングにダメージを負い、ダウンフォースが不足していた模様。それで曲が切りれずにりアウト側に孕んだ、ということですね。尚、このアクシデントに対しては後程ボッタスに10秒加算のペナルティが課されることになります。弾き飛ばされたリチャルドは、それでもボッタスを追い上げ、ファイナルラップのターン1でアウト側からイン側のボッタスにラインをクロスさせて執念のオーバーテイク。4番手に浮上しました。そして、レースの方はハミルトンがトップチェッカー。前回のドイツに続き2連勝。ベッテルとの差を更に広げます。2位にはベッテル。ボッタスとの接触の影響があったかどうかはわかりませんが、ハミルトンには17秒差をつけられています。3位はライコネン。ドリンクに問題があって、スタッフとずっと押し問答をしていました(笑)。「ゴメン、ドリンク(のチューブ)を繋ぐの忘れちゃった」「それで、ボトルは使えるの?使えないの?教えてくれ」「だから君はドリンクを………」「スイッチはオンになってるの?それともオフ?ボトルは空なのか?」「だから君はドリンクを飲めないんだってば」こんなやりとりを延々としてましたね、しかし、F1ドライバーってスゴいですね。マシンをドライブしながら、強烈なGに晒されながら、こんなに延々と会話を続けられるんですから。4位はリチャルド。スタートでエリクソンにぶつけられ、終盤にはボッタスにぶつけられ、と本人の意思とは裏腹にまるで「バンパーカー※」を地で行く様なレース展開となってしまいました。ダメージは相当受けた筈ですが、しっかり完走していまうあたり、F1マシンって意外と丈夫なんだなと感心してしまいましたヨ。5位はボッタス。終盤立て続けに接触を起こし、周囲に悪印象を与えることになりました。リチャルドと接触した際に「彼は自分のミスでコースアウトしたのだから順位を譲るつもりは無いね!」と言ったのも、何より、接触した際の映像がボッタスがリチャルドに、ぶつけている様にみえるのも悪印象に輪をかけることになったのではないでしょうか。酷いレース内容で落ち込んでいるボッタスに、更に追い打ちをかけたのはトト・ヴォルフの「サポート役」という表現。ハミルトンとは同等の扱い、何て普段はそう言いながらも、結局実際の立ち位置はこんなものだったのか、と幻滅したのは想像に難くないでしょう。ヴォルフは、このレースに限った話、と弁明していますが「サポート役」呼ばわりされたショックはそう簡単に癒えそうにもありません。まあ、仮に「サポート役」だなんて言われたとしても、シューマッハの完全なサポート役だったアーバインやバリチェロに比べれば、扱いは相当上だと思いますがね(汗)。

※ 遊園地にある、ぶつけて遊ぶおもちゃの自動車。接触があると、よく引き合いにだされる。例)”He wants to play bumper cars or something.”