1位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
2位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 M.シューマッハ メルセデスGP
5位 V.ペトロフ ロータス・ルノーGP
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 小林可夢偉 ザウバー・フェラーリ
8位 J.アルゲルスアリ トロロッソ・フェラーリ
9位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
10位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
私はガン専門医。今、検診しているクランケは末期ガンのご婦人だ。腫瘍を切除した後も、抗がん剤、放射線治療等あらゆる治療を施したが、残念なことにガンが再発してしまい手の施し様が無い状態に陥っている。しかし、私は医師である。常に患者の気持ちに立って行動しなければならない。彼女は抗がん剤の副作用による脱毛、放射線治療による吐き気や目まいにも歯を食いしばって耐えてきた。今行うべきはこのご婦人に励ましの声を掛けることだ。自分にそう言い聞かせると、私はこのご婦人に「頑張ってくださいね」と声を掛けた。しかし、このご婦人の様子がおかしい。じっとして動かないでいるのだ。そして、ポツリとこう言った。「私、今日まで頑張ってきましたけど、もうこれ以上頑張れません…」と。正直言って私は狼狽した。励ますつもりがかえってこのご婦人の心にとどめを刺すことになってしまったからだ。そして、患者の立場に立っていると思っていたが全くそうでなかったことを理解した。彼女の心も体も限界に達していたということを…。これは、あるお医者さんが実際に体験したお話です。さて、東日本大震災以来、「がんばろう」という言葉をよく耳にする様になりました。「がんばろう」という言葉、この言葉自体は素晴らしい、いい言葉だと思います。しかし、被災者の方の状況は千差万別。通り一遍に「がんばろう」の一言の励ましで済むものではない、と臨床心理士の専門家が指摘しています。確かに、家や家族を失って自暴自棄になっている人に「がんばろう」と言っても心に響くとは到底思えません。人によっては「あ?俺は頑張っていない風に見えんのか?」と反発するかも知れません。特に、被害が甚大な地域での被災者の方は、罪悪感や後悔の念を抱いていることが少なくありません。それは、家族が死んだのに自分だけが生き残ってしまったという罪悪感。あの時、もう少し気を利かせていれば友達を助けられたかも知れないという後悔の念、です。こうした被災者の方の複雑な心情を知ってしまうと、気軽に「がんばろう」何て言える筈がありません。さて、我がF1界でも「がんばろう、日本」キャンペーンが展開されたことは記憶に新しいところです。フェラーリのノーズには日本語で「ガンバレ!日本」ですって。スゴイですよね、これだけのスペースでも、広告出すとしたら億単位の金がかかりますよ。こんなキャンペーンが行われたのは2001年に起こった9.11テロ以来のことじゃないでしょうか。もはや世界共通語になった感のある「がんばろう」ですが、純粋に応援してくれている世界中の人達の為にも、この言葉は正しく使われるべきじゃないかと思うのです。さて、カナダGPです。終盤までベッテルが先頭をひた走ります。このままいけばベッテル4連勝か~?と思いきや、何とファイナルラップで濡れた路面を踏んでしまいマシンがアウト側に大きくスライド。後ろに張り付いていたバトンがこのチャンスを見逃す訳が無く、すかさずオーバーテイク!バトン、見事に逆転勝利を収めました。大喜びのバトンと渋い表情のベッテルが非常に対照的でしたね。まあ、決まりかけていた勝利が最後の最後でベッテルの手からすり抜けていってしまったのですから、渋い表情になるのも納得ですが(汗)。さて、可夢偉です。タイヤを交換せずに粘りまくった結果、赤旗中断時には暫定2位!このまま何もなければ表彰台ですね?てなもんですよ。しかし、現実は甘くなく可夢偉はズルズルと後退してしまい7位でフィニッシュです。残念なことに表彰台には届きませんでしたが、事実上の開幕からの全戦入賞。脅威の安定感ですね。暫定とはいえ2位にまで上がったことでその存在感を大きくアピールしたに違いありません。もう、いい加減トップチームが接触してきてもいいと思うのですが、どうでしょうかね?
2位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 M.シューマッハ メルセデスGP
5位 V.ペトロフ ロータス・ルノーGP
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 小林可夢偉 ザウバー・フェラーリ
8位 J.アルゲルスアリ トロロッソ・フェラーリ
9位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
10位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
私はガン専門医。今、検診しているクランケは末期ガンのご婦人だ。腫瘍を切除した後も、抗がん剤、放射線治療等あらゆる治療を施したが、残念なことにガンが再発してしまい手の施し様が無い状態に陥っている。しかし、私は医師である。常に患者の気持ちに立って行動しなければならない。彼女は抗がん剤の副作用による脱毛、放射線治療による吐き気や目まいにも歯を食いしばって耐えてきた。今行うべきはこのご婦人に励ましの声を掛けることだ。自分にそう言い聞かせると、私はこのご婦人に「頑張ってくださいね」と声を掛けた。しかし、このご婦人の様子がおかしい。じっとして動かないでいるのだ。そして、ポツリとこう言った。「私、今日まで頑張ってきましたけど、もうこれ以上頑張れません…」と。正直言って私は狼狽した。励ますつもりがかえってこのご婦人の心にとどめを刺すことになってしまったからだ。そして、患者の立場に立っていると思っていたが全くそうでなかったことを理解した。彼女の心も体も限界に達していたということを…。これは、あるお医者さんが実際に体験したお話です。さて、東日本大震災以来、「がんばろう」という言葉をよく耳にする様になりました。「がんばろう」という言葉、この言葉自体は素晴らしい、いい言葉だと思います。しかし、被災者の方の状況は千差万別。通り一遍に「がんばろう」の一言の励ましで済むものではない、と臨床心理士の専門家が指摘しています。確かに、家や家族を失って自暴自棄になっている人に「がんばろう」と言っても心に響くとは到底思えません。人によっては「あ?俺は頑張っていない風に見えんのか?」と反発するかも知れません。特に、被害が甚大な地域での被災者の方は、罪悪感や後悔の念を抱いていることが少なくありません。それは、家族が死んだのに自分だけが生き残ってしまったという罪悪感。あの時、もう少し気を利かせていれば友達を助けられたかも知れないという後悔の念、です。こうした被災者の方の複雑な心情を知ってしまうと、気軽に「がんばろう」何て言える筈がありません。さて、我がF1界でも「がんばろう、日本」キャンペーンが展開されたことは記憶に新しいところです。フェラーリのノーズには日本語で「ガンバレ!日本」ですって。スゴイですよね、これだけのスペースでも、広告出すとしたら億単位の金がかかりますよ。こんなキャンペーンが行われたのは2001年に起こった9.11テロ以来のことじゃないでしょうか。もはや世界共通語になった感のある「がんばろう」ですが、純粋に応援してくれている世界中の人達の為にも、この言葉は正しく使われるべきじゃないかと思うのです。さて、カナダGPです。終盤までベッテルが先頭をひた走ります。このままいけばベッテル4連勝か~?と思いきや、何とファイナルラップで濡れた路面を踏んでしまいマシンがアウト側に大きくスライド。後ろに張り付いていたバトンがこのチャンスを見逃す訳が無く、すかさずオーバーテイク!バトン、見事に逆転勝利を収めました。大喜びのバトンと渋い表情のベッテルが非常に対照的でしたね。まあ、決まりかけていた勝利が最後の最後でベッテルの手からすり抜けていってしまったのですから、渋い表情になるのも納得ですが(汗)。さて、可夢偉です。タイヤを交換せずに粘りまくった結果、赤旗中断時には暫定2位!このまま何もなければ表彰台ですね?てなもんですよ。しかし、現実は甘くなく可夢偉はズルズルと後退してしまい7位でフィニッシュです。残念なことに表彰台には届きませんでしたが、事実上の開幕からの全戦入賞。脅威の安定感ですね。暫定とはいえ2位にまで上がったことでその存在感を大きくアピールしたに違いありません。もう、いい加減トップチームが接触してきてもいいと思うのですが、どうでしょうかね?