F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 6 MONACO GP

2010年05月19日 07時02分17秒 | Weblog
1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
3位 R.クビサ ルノー
4位 F.マッサ フェラーリ
5位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
6位 F.アロンソ フェラーリ
7位 N.ロズベルグ メルセデスGP
8位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
9位 V.リウッツィ フォースインディア・メルセデス
10位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ

 伝統のモナコGP。今年のモナコGPを制したのはウェーバーです。セーフティーカーが導入される度にせっかく築いたリードを帳消しにされるという不運にもめげず、見事に先頭でチェッカーを受けました。バトン同様、開幕前の下馬評ではナンバーツー確定の呼び声も高かったのですが(失礼な、プンプンプン!)、これまたバトン同様、絶対的ナンバーワンとも思えるチームメイトを凌ぐ活躍をみせています。2戦連続でポール・トゥ・フィニッシュという破竹の勢いで、チームメイトのベッテルを従えてランキングのトップに躍り出ました。自身のキャリアの中でも、最高ともいえるパフォーマンスを見せている、ここ最近のウェーバー。この勢いが続けばひょっとすると大盤狂わせが起きるかも知れませんね。さて、3位表彰台を獲得したのはクビサです。先頭力の劣るルノーのマシンですが、「ど根性」で予選フロント・ロウに滑り込ませました。ドライバーの腕の差がハッキリ表れる、このモンテカルロ市街地コースならではのパフォーマンスではないでしょうか。決勝ではスタートでベッテルに抜かれたものの、その後はポジションをキープしてキッチリ結果を残しています。ここ暫らく、なりを潜めていたクビサですが、このモナコGPで大きくその存在感をアピール。タダ者でないことを改めて我々に思い出させてくれました。この活躍で関係者の注目を集めたのは間違いありません。才能のあるドライバーがくすぶっているのは実にもったいない。是非、来シーズンは戦闘力のあるマシンをドライブして大いに活躍してもらいたいものです。さて、シューマッハですがファイナルラップ、セーフティーカーがピットレーンに入るやいなや、前を走るアロンソを抜き去ってしまいました。シューマッハの「ヒャッホー!」という雄たけびが聞こえてきそうですね(汗)。「抜かれる方がマヌケなんだよ!」とでも言わんばかりの抜きっぷりでしたが、この行為が審議対象に。シューマッハのレースタイムに20秒が加算されるというペナルティが科され、結果6位から12位に転落。「セーフティーカー先導でレースが終了する際は、セーフティーカーはファイナルラップの最後にピットレーンに入り、マシンはオーバーテイク無しでチェッカーを受ける」というレギュレーションに違反した模様です。前回のスペインGPで4位に入賞し、やっとチームメイトのロズベルグの成績を上回ったシューマッハ。今回もロズベルグの前を走っていたということもあり、少し浮かれていたのでしょうか。らしからぬレギュレーションのチェック漏れです。チームとしてはこの裁定に対して上訴する構えですが、レギューレーションに明記されている以上勝ち目は無いと思われます。現役最強のモナコマイスターらしからぬミスですが、この辺のちぐはぐさが復帰以来成績が低迷していることに関係している様に思えてなりません。皇帝復活への道のりはまだ遠い様です。

ROUND 5 SPANISH GP

2010年05月13日 23時57分48秒 | Weblog
1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 F.アロンソ フェラーリ
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 M.シューマッハ メルセデスGP
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
8位 R.クビサ ルノー
9位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
10位 J.アルゲルスアリ トロロッソ・フェラーリ

 スペインGPです。優勝したのはウェーバー、今シーズン初のポール・トゥ・フィニッシュのウィナーです。スタートを卒無くこなしたウェーバーは、ファステスト・ラップを重ね理想的な逃げ切りパターンでチェッカー。過去を振り返ると、ウェーバーはデビュー戦で5位に入賞し、一躍注目される存在となりましたが、暫くは鳴かず飛ばずで表彰台には登れるものの、優勝するまでには至らないという状態が続きました。ところが昨シーズンに移籍してきたチームメイトのベッテルに触発される形で才能を開花、ドイツGPでは悲願の初優勝を成し遂げました。1980年のチャンピオン、アラン・ジョーンズ以来(その前にはジャック・ブラバムという大先輩もいますけどね)となるオーストラリア期待の星、いぶし銀の今後の活躍に期待しましょう。さて、チームメイトのベッテルですが、今回は苦しいレース展開を強いられました。序盤2位を走行するも、タイヤ交換の際、ハミルトンに先行されてしまいます。終盤にはコースアウト、更にアロンソにも先行されてしまいました。しかし、その後2番手を走行していたハミルトンがタイヤトラブルによりコースアウト、クラッシュ!これにより順位が繰り上がって、何とか3位表彰台に滑り込むことができました。終盤、ベッテルはブレーキトラブルを抱えながら走行していた訳で、コースアウトしたのはそれが原因でしょう。ピット・ストップの際にブレーキがダメージを受けていることを確認したクルーは、走行を続けることのリスクが大き過ぎるということで、ベッテルにレースをリタイアするよう指示を出していました。ベッテルは無線でリタイアは本当に必要なことなのかどうか聞きましたが、満足な返事が返ってこなかったので、そのまま走行を続けることにします。かくして、ベッテルはブレーキのバランスを大きくリア寄りに調整することで、レースを完走することが出来ました(ステアリング上のスイッチでブレーキのバランスの調節ができる様になっています)。ドライバーの安全を考えた場合、クルーの判断は至極まっとうであると思います。しかし、ブレーキの調整により執念の表彰台をゲットしたベッテル。こういうところが、クルーのモチベーションを上げさせている要因なのでしょう。「コイツの頼みなら全力で応えてやれる!」みたいな。シーズン終盤、ドライバーズタイトル争いが佳境に入った時、このポイントが思わぬ効力を発揮するかも知れませんね。