F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2016 ROUND 18 AMERICAN GP

2016年10月27日 00時50分56秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
6位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
7位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
8位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
9位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
10位 R.グロジャン ハース・フェラーリ

 アメリカGPです。舞台となるのはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。所在地はテキサス州。テキサスといえばゴキゲンな野郎共3人組のバンド「ZZ Top」を思い出してしまいますね。MTVが始まったばかりの頃、絶大な人気を博していました。高校生の頃、よく夜更かしして深夜に放送していたMTVを観ていたものです(MCでマイケル富岡が出演していました。笑)。このバンドの曲はいかにもアメリカらしいというか、ハイウェイをカッ飛ばしている時に聴くのが似合いそうな曲が多いですね。特に「Stages」なんかは。この曲のPVはモノクロのライブ映像だったと思うのですが超カッコいいです。「Afterburner」はマジ名盤、見かけたら即買いです。とまあ、またもF1とは関係の無い話をしてしまいました………。さて、レースの方ですが、ハミルトンがポール・トゥ・フィニッシュ。スタートから危なげない走りでドイツGP以来、久々の勝利となりました。さて、タイトルを争う一方のロズベルグ。スタートでメルセデス勢の2台に割って入ってきたリチャルドに前に出られてしまいます。ハミルトン、リチャルド、ロズベルグのオーダーでレースは進行。4番手を走行していたフェルスタッペンが26周目にピットインしましたが、ピットでは全く準備が出来ておらず。フェルスタッペンがチームからの「プッシュしろ」という無線の指示を、ピットインする為の布石と勘違いしてしまったのでした。これで大幅タイムロスのフェルスタッペン。ピットアウトしてレースに復帰しますが、程なくして駆動系のトラブルでリタイア。フェルスタッペン車撤去の為、VSC(ヴァーチャル・セーフティー・カー)の導入です。メルセデス勢はこのタイミングでタイヤ交換を済ませ、ロズベルグはアッサリとリチャルドの前に出ることに成功。リチャルドは既にタイヤ交換を済ませていた為VSCの恩恵を受けられず、自分のドライビングとは関係のない理由でポジションを落とすという理不尽な仕打ちを受けることになりました。まあ、判り易く表現すると、追い越しした筈の車に右折待ちをしている間に抜き返されてしまった、そんな感じじゃないでしょうか(爆)。そんな状況を受け入れることに我慢ならないリチャルドは、最後まで執念を持って追い上げますが届かず。結局、ロズベルグ2位、リチャルド3位となりました。皮肉にもフェルスタッペンがライバルチームの手助けをするという形となっています。ハミルトンに優勝をさらわれたものの、ダメージを最小限に食い止めたロズベルグ。今後、全てのレースで2位以上に入ればタイトル確定です。さて、日本GPでは散々だったマクラーレン勢ですか、今回はダブル入賞。特にアロンソは跳梁跋扈(違)、八面六臂の大活躍です。レース終盤、サインツ、マッサ、アロンソのオーダーで5位争いのバトルを繰り広げます。アロンソはサインツに詰まったマッサの隙を突いてインに潜り込みます。しかし、勢い余ったのかアロンソ。マッサのマシンに軽くヒット。更にアウトに大きく膨らみ、自車共々マッサを縁石外側のエスケープゾーン迄追いやります。尚、このマッサとの接触はレース後審議対象となりましたが、お咎め無しとなっております。マッサをかなり強引にオーバーテイクしたアロンソ、続いてサインツを射程に捉えます。S字終了後のヘアピンでサインツのインを突き、マッサの時と同様にアウト側の縁石の外側迄大きく膨らみながら抜き去って行きました。アロンソ的には、縁石の外側迄レコードラインになっているんですかね?一時期、スパの1コーナーのヘアピンで大外回りをするのがレコードラインになっていたのを思い出してしまいましたよ。サインツを抜いた後、「ヒャッハーッ!」と雄叫びを上げていたアロンソ。一瞬、某梨の妖精が降臨してきたのかと勘違いするぐらいでした(爆)。この辺のテンションの高さは、さすがスペイン、ラテン系という感じがしますね。一方チームメイトのバトンも19番グリッドから9位入賞という大ジャンプアップ。来シーズン休養するとは思えない見事な追い上げっぷりです。モチベーションが低かったら、こんな追い上げは無理でしょうからね。バトンがウイリアムズからデビューしてから16年。当時、王子様と呼ばれていたのが懐かしいですね。2009年にタイトルを獲得。気が付けばいつの間にかベテラン勢の一員となっていました。さて、前回の日本GPとはうって変わって調子を上げてきたマクラーレン。今シーズンは難しいでしょうが、来シーズン辺りには表彰台に登れるぐらい競争力が上がるといいですね。

2016 ROUND 17 JAPANESE GP

2016年10月15日 03時35分44秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス

 日本GPです。先週のマレーシアGPに続きダブルヘッダーとなる開催です。マレーシアから日本と移動距離のある時に連続開催で、マレーシアからシンガポールと隣同士の開催の時には何故隔週開催になっているのか、ちと頭を捻ってしまいますが。大人の事情っていうのがあるんですかね。ちなみに、シンガポールはマレー半島の先端部にある小さな島国で、本当に移動距離なんて大したこと無いんですよ。翌週開催どころが、翌日開催だってできそうな距離です。まあ、そんなことをしたらメカニックの暴動が起きるかも知れませんけどね(汗)。そして話は変わりますが、毎回台風シーズンに開催している日本GP。今回は大きな影響が出なかったものの、昨夜に降った雨の影響で決勝スタート時には一部路面が湿った状態となっていました。気温も低いということもあり、ハーフウェットに近く、完全なドライの路面よりは、ややグリップ力が落ちるという微妙なコンディションでの決勝レーススタートです。注目のロズベルグは、危なげない走りでポール・トゥ・フィニッシュ。タイトル争いでもハミルトンとの差を33ポイントに広げ、初タイトルに向けて弾みをつけました。一方のハミルトン、スタートで出遅れ一気に8番手まで後退してしまいます。やってもーたー!次々と後続車にかわされていく中、とどめとばかりにライコネンが猛烈な勢いで目の前を突っ切って行きました。スタートでの接触事故は無く、今シーズンとしては珍しくスムースな序盤の展開となっております。さて、スタートで出遅れたハミルトン、ピット戦略でライコネンとペレスを2台抜き。さらにコース上でもリチャルド、ボッタスを攻略して4番手に浮上。ソフトタイヤに交換するべくピットインしたベッテルをアンダーカットし3番手まで浮上。ソフトタイヤを履くというギャンブルに出たベッテルですが、ハミルトンに追い付くことすらままならずギャンブルは失敗に終わっています。さてハミルトン、2番手を走るフェルスタッペンを射程距離内に収めました。そして狙いを定めて、シケインでインに飛び込もうとしますが、フェルスタッペンの微妙なタイミングのブロックに遭い、アウト側に逃れます。が、減速が間に合わずエスケープゾーンを直進。何とかノーダメージでコースに復帰します。そして、ハミルトンは確実にポイントを取ることを選んだのか、そのままの順位でフィニッシュ。スタートでのミスを3位までリカバリーしました。さて、地元GPとなるマクラーレン・ホンダの2台ですが、後方での順位争いに終始し、全く入賞圏内とは程遠いところでレースを繰り広げるという結果に終わっています。今回は特に調子が悪かったとはいえ、2人のワールドチャンピオンをもってしても入賞すらままならないという状況はかなりヤバいですね。かつて、セナとプロストが凌ぎを削っていたマクラーレン・ホンダとは程遠い凋落振りです。ホンダが参戦する以前のマクラーレン・メルセデスは優勝する力のあるマシンでした。それを勘案すると、残念ながらホンダが足を引っ張っているということになってしまうのでしょう。草創期からパイオニアとして日本のF1をリードしてきたホンダ故に更なる踏ん張りを期待したいところですが、以前とは比べ物にならない位高度な技術が求められている近代F1だけに、やはりその道のりは険しい様です。

2016 ROUND 16 MALAYSIAN GP

2016年10月07日 05時16分15秒 | Weblog
1位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
6位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
7位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
8位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
9位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
10位 J.パーマー ルノー

 マレーシアGPです。レッドブル久々のワンツーです。2013年、最終戦のブラジルGP以来ですね。優勝のリチャルド、レースでは、チームメイトのフェルスタッペンとサイド・バイ・サイドの激しいつばぜり合いを繰り広げます。両者一歩も引かないバトルですが、車1台分のスペースをきっちり残す辺り、フェアな立ち回りで安心して観ることが出来ましたね。まるで、仲良くケンカしているトムとジェリーの様です(爆)。さて、火花を散らす2台のレッドブルを余所に一人旅を決め込んでいるハミルトンですが41周目に突然のエンジンブロー。マシンから降りて、ガックリとうなだれてしまいました。後のインタビューでも本当に歯切れが悪く、相当な落ち込み様が窺い知れました。ここまで弱気になったハミルトンは初めて見た気がします。このエンジンブロー、タイトルを争う上では非常に痛かったですね。先頭のハミルトンがいなくなったことにより優勝争いとなったレッドブルの2台ですが、リチャルドが徐々にフェルスタッペンを引き離しトップチェッカー。2014年のハンガリーGP以来、久々の優勝です。ポディウムでは「シューイ」(※1)を見せてくれました。優勝したので正真正銘(※2)の「シューイ」ですね。シューズにシャンパンを注ぐのをロズベルグが手伝って一緒に注いでいるのには、ちと笑ってしまいましたが。久々のワン・ツーということもあり、チーム代表のクリスチャン・ホーナーにも飲ませていましたね。まあ、めでたい席でもあり、無礼講ということでこれは全然セーフでしょう。「リチャルドが優勝する度にシューイをやらされるかと思うとゾッとするぜ!」とホーナーが思っているかどうかは定かではありませんが(汗)。さて、ロズベルグですがスタートダッシュはまずまずで、ハミルトンに続き、横に着ける位置で1コーナーに侵入。そこにやってきたのがベッテル。フェルスタッペンのインを取ることを意識し過ぎたのか、オーバースピードで侵入しロズベルグと接触。フェルスタッペンも巻き込まれはしたものの、そのまま走行を続けます。ベッテルは左フロントサスペンションを破損しリタイア。一方、ロズベルグはスピンして最後尾まで順位を落としてしまいました。誰もがロズベルグはここで終わった、と思ったことでしょう。正にアウト・オブ・レースとも言える状況ですが、ここから驚異の挽回を果たします。38周目に2コーナーでやや強引にライコネンのインに潜り込みオーバーテイク。しかし、その際にロズベルグの右フロントタイヤとライコネンの左フロントウイングが接触。ロズベルグは10秒ペナルティを課されてしまいました。しかし、それにもめげず3位でフィニッシュ。優勝こそ逃したものの値千金の15ポイントを獲得です。スタート早々、絶望的な状況に追い込まれたロズベルグですが、終わってみれば考えうる中でベストな結果を出しました。タイトル争いではハミルトンに対して23ポイントのリードを築いた訳で、あと5戦残っていますが、ロズベルグが精神的にも有利な状況になったのは間違い無いでしょう。
※1…靴にシャンパン入れて飲み干すオーストラリア流お祝いのパフォーマンス。
※2…優勝した時にやると決めていたが、ベルギーGPで2位になった時にフライング(?)して「シューイ」をやってしまった。