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F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2022 ROUND 13 HUNGARIAN GP

2022年08月07日 07時55分31秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 S.ペレス レッドブル
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス

 ハンガリーGPです。スターティンググリッドはポールがラッセル。以下、サインツ、ルクレール、ノリス、オコン、アロンソ、ハミルトン、ボッタス、リチャルド、フェルスタッペンと続きます。ラッセルがキャリア初ポールポジション。何時獲ってもおかしくない状態でしたが、ついに野望(?)への一歩を踏み出しました。このまま初優勝なるか?その後にフェラーリの2台が続き、レッドブルは10番グリッド、11番グリッドと大きく沈み込んでおります。スタートはラッセルが上手く加速してイン側にマシンを振ります。背後にいたルクレールはアウト側にマシンを寄せます。それに反応してラッセルもアウトにマシンを振りますが、ルクレールが僅かに先行しました。しかし、ラッセルはイン側の有利な位置でポジションを死守。後方ではハミルトンがノリスに押し出されてコースアウトしますが、何事も無くコースに復帰しました。ひとまず、レースはラッセル、ルクレール、サインツ、ノリス、ハミルトンのオーダーで進行します。31周目、ルクレールがメインストレートで満を持して加速。イン側でブロックするラッセルをアウト側からオーバーテイク。これで首位に立ちました。小雨がパラついているのでしょうか。スタンドにはレインコートを羽織っている観客がみられます。41周目、最終コーナーの立ち上がりでルクレールの背後に着いたフェルスタッペン、メインストレートで一気に加速!ルクレールはマシンをインに寄せ、フェルスタッペンをピットロードの出口付近まで追いやりますが、フェルスタッペンは構わず加速。ターン1でルクレールをオーバーテイクです。フェルスタッペンは3番手に上がりましたがタイヤ交換で順位が変動しているので、事実上の首位争いと言っていいでしょう。これで優勝へのお膳立ては整い、チェッカーへまっしぐら、と言いたいところですが、好事魔多しでしょうか。フェルスタッペン、ピット入り口付近のターン13で単独スピン。何だってー?ルクレールには抜き返されてしまいますが、後続のペレスとラッセルは何とか抑え切りました。スピンした後正面を向いて止まったのが幸いしましたね。45周目、ターン1の立ち上がりでラインをクロスさせたフェルスタッペンは、ルクレールを抜き返します。これでさっきのスピンはチャラになりました。フェルスタッペン、速いですね。ルクレールは、その後ラッセルにも抜かれ、タイヤ交換にピットインしますが、追い上げてくることはありませんでした。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。10番グリッドから見事追い上げました。2位はハミルトン。コース上でサインツやラッセルを下していく等、今回も速さが際立ちました。中盤までは、ラッセル、ルクレール、フェルスタッペンの首位争いの陰に隠れていましたが終盤になって急浮上。ファステストラップもゲットです。3位はラッセル。キャリア初ポールポジションで、このまま初優勝か?と行きたいところでしたが甘くはありませんでした。中盤まではレースをリードしていたものの、ライバル達の猛攻に遭い後退。今回は残念でしたが、結果も着々と残しているので初優勝もそう遠いことではないでしょう。さて、今回のポディウムの顔ぶれ、前回のフランスGPと同じですね。顔ぶれどころか順位まで同じです。思わず、「これコピペですか?」とツッコミそうになってしまいましたよ(笑)。冗談はさておき、言い換えると、これはこの3人の実力が拮抗しているということなのでしょう。この後、ベルギーGPまでの間サマーブレイクとなります。各チーム、アップデートに余念は無いと思いますが、何かと上手く流れに乗れないフェラーリ陣営。この後巻き返しなるのでしょうか?

2022 ROUND 12 FRENCH GP

2022年07月31日 10時20分22秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 S.ペレス レッドブル
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
9位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 フランスGPです。スターティンググリッドは、ポールがルクレール。以下、フェルスタッペン、ペレス、ハミルトン、ノリス、ラッセル、アロンソ、角田裕毅、リチャルド、オコンと続きます。ポールのルクレール、チームメイトのサインツはペナルティで19番グリッドと後方に沈んでおり、レッドブルの2台を相手に孤独な戦いを強いられそうです。スタートはポールのルクレールが上手く加速してホールショット。後続も大きな混乱も無く続いて行きます。と、思いきやバックストレートのシケインの入り口、ターン8でしょうか。角田裕毅のインに入り込んできたオコンが接触。9番手を走行していたいた角田裕毅、最後尾まで後退してしまいます、残念。6周目、首位を走るルクレールにフェルスタッペンが接近。ターン1で仕掛けますが抜くには至らず。ここでフェルスタッペンはピットイン、アンダーカットを狙う模様です。18周目、ターン11で首位を独走中のルクレールがコースアウト、クラッシュです。何てこったい!ここターン11はバックストレートから飛び込んでターン10を通過、速度を乗せたまま侵入する中速コーナー。コーナーの出口に行くにしたがってRが小さくなるという難しい複合コーナーです。どうやら古いタイヤで走り続けていた為、コーナーの出口でアンダーステアが発生。それを慌てて修正しようとしてスピン、コースアウトしたと思われます。しかしルクレール、これは痛いですね。選手権のポイント争いでフェルスタッペンに詰め寄るチャンスだったのですが、自らのミスでフイにしてしまいました。19周目、タイヤ交換を終えたサインツがピットロードに戻ります。しかし、そこにはラティフィがまさに横を通過しようとする瞬間でした。衝突を避ける為にフルブレーキでタイヤスモークを上げるラティフィ。ブレーキを踏んでなければ間違いなくぶつかっていたであろう危険な瞬間でした。尚、サインツはこの件で5秒加算のペナルティを受けております。41周目、サインツがターン10の侵入でアウト側からペレスに仕掛けます。が、ここでは届かず、ターン11でアンダーステアを出して逆にギャップが開きます。と、思いきや一気に加速。最終コーナー、直角よりもきつい角度のターン14でオーバーテイクするという離れ業をみせます。これで3番手にポジションアップしたサインツ。これまでにも、アロンソ、ラッセルと強敵を伏してここまでポジションアップするという素晴らしいパフォーマンスをみせています。ここまで順位を上げたサインツですが、この後チームの謎の指示によりピットイン。タイヤ交換と5秒のペナルティを消化して最終的に5位でフィニッシュしております。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。ライバルのルクレールが自滅して余裕の展開となりました。2位はハミルトン。今シーズン最高位です。3位はラッセル。メルセデス勢、久々のダブル表彰台となりました。4位はペレス。ラッセルに体当たりされて弾き飛ばされる、最後のバーチャルセーフティーカー終了後の再スタート時には、一瞬の隙を突かれて先行を許すなどラッセルにしてやられました。さて、今回2位ポディウムをゲットして徐々に本来の調子を取り戻しつつあるハミルトン。予選、決勝ともにラッセルを上回っています。今後、選手権争いを引っ掻き回す存在になるのでしょうか?

2022 ROUND 11 AUSTRIAN GP

2022年07月17日 04時38分20秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 M.フェルスタッペン レッドブル
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
6位 M.シューマッハ ハース・フェラーリ
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
10位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー

 オーストリアGPです。先週のイギリスGPに続きダブルヘッダーとなります。野球でダブルヘッダーといえば1日に2試合行うことを指します。ツーリングカーレース等では1日2レース行うこともありましたが、F1では………、無理でしょう(汗)。メカニックの負担が大き過ぎます。まあ、時々スプリントレースが行われることがあるので、そう考えるとこれも1日2レースに近いかもしれませんね。とはいえ、スプリントレースの場合は後の決勝レースを睨んだ戦略を採ってくる為、本当の意味での2レースとはなりえないのですが。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、ルクレール、サインツ、ラッセル、ペレス、オコン、マグヌッセン、ハミルトン、ミック・シューマッハ、ノリスと続きます。スプリントレースでは、フェラーリの2台がバトルをしている間にフェルスタッペンが逃げ切り、悠々トップチェッカー。フェラーリとしては、チームメイトの団結とフェルスタッペン攻略がキモとなるでしょう。また、後方から追い上げてきたペレスの動きも気になるところですね。スタートはポールのフェルスタッペンが上手く加速し、ホールショット。2番グリッドのルクレールも着いていきます。そして、ラッセルがサインツのインを突き3番手にジャンプアップ、と思いきや、アウトに押し出されたサインツは、遠心力を利用して大外から加速。ターン2でラッセルからポジションを奪い返しました。更にその後方からペレスが追い上げてきて、ラッセルに並びかけますがここでは前に行けません。続いてターン3でもペレスがラッセルにアウト側から仕掛けます。前に出た様に思えましたが、ラインが交錯。ラッセルがアウトに膨らんだのか、ペレスがインに寄り過ぎたのか2台は接触。アウト側のラッセルが弾き出されてグラベルに飛び出します。スプリントレースを通じで後方から激しい追い上げをみせていたペレス、これは残念ですね。やや厳しい気もしますが、ラッセルはこの接触により5秒可算のペナルティです。12周目、フェルスタッペンの背後にいたルクレールがターン4でスルッと横に並びインを突きオーバーテイク。下りでブレーキングが難しい、このコーナーで見事に仕留めました。首位に立ちます。57周目、ターン3を立ち上がったサインツはマシン後部から煙を出してスローダウン。ターン3のエスケープゾーンにマシンを停めます。その後、マシンから火の手が上がりサインツは急いでマシンから脱出しました。地べたに体育座りで遠くに目をやるサインツ。胸に去来するものは何だったのでしょうか。残念ながらリタイアです。先週のイギリスGPでは歓喜の初優勝を飾りましたが、今回は不本意な結果となりました。レッドブルとの差を詰めるチャンスでしたがフェラーリ、これは痛いですね。”YES! COME ON!”そして、レースの方はルクレールがトップチェッカー。オーストラリアGP以来、実に7戦振りの勝利です。前回のイギリスGPではサインツが勝っているので、フェラーリとしては2連勝となります。スロットルが戻らないというトラブルを抱えながらの薄氷の勝利。後方にはフェルスタッペンが約2秒差にまでに迫っていました。選手権でのポイントではフェルスタッペンに差をつけられてしまっていますが、今回の勝利が長いトンネルを抜け出すきっかけとなるでしょうか?6位はミック・シューマッハ。前回イギリスGPでの初入賞に続き今回も入賞。俄然調子を上げています。レース中もハミルトンとバトルを繰り広げる、先輩のマグヌッセンをオーバーテイクする等、内容的にも満足のいくものでした。偉大な父親に追い付くことができるでしょうか?今後の成長に期待したいところです。

2022 ROUND 10 BRITISH GP

2022年07月10日 10時33分02秒 | Weblog
1位 C.サインツ フェラーリ
2位 S.ペレス レッドブル
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 M.フェルスタッペン レッドブル
8位 M.シューマッハ ハース・フェラーリ
9位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
10位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ

 イギリスGPです。スターティンググリッドですが、ポールポジションはサインツ。以下、フェルスタッペン、ルクレール、ペレス、ハミルトン、ノリス、アロンソ、ラッセル、周冠宇、ラティフィと続きます。フェラーリとレッドブルがセカンドロウを分け合っております。フェラーリとレッドブル、速さが拮抗してきました。そして、10番グリッドにはウイリアムズのラティフィ。入賞圏外を走ることが多いウイリアムズですが、Q3進出の10番グリッドと大健闘です。スタートは2番グリッドのフェルスタッペンが好ダッシュ。サインツからホールショットを奪います。ハミルトンは3番手にジャンプアップ。上位陣、ポジションの入れ替えがあったところでレースが進むと思われましたが、後方で大クラッシュが発生。ガスリーがラッセルと接触。ラッセルは右回転でスピンして隣にいた周冠宇のマシン後方に激突。周冠宇は下からすくい上げられる様な形でマシンが浮き上がり横転。逆さまの状態で路面に着地しました。逆さまになったまま、普通に走行しているのと変わらない速度で火花を散らしながら滑走。そのまま、エスケープゾーンに進んで行きます。そのままタイヤバリアにぶつかると思われましたが、何と直前でマシンがグラベルとの抵抗で跳ね上がり、タイヤバリアを乗り越え、マシン下部からフェンスに激突。フェンスとタイヤバリアの隙間に落下し、立てかけられた様な状態でマシンが停止しました。突然の大クラッシュに場内は騒然。周冠宇の身が案じられましたが意識もあり、大きな怪我はありませんでした。それにしても、これだけの大クラッシュで無傷というのはスゴいことですね。やはりHALOが装着されていたのが大きいでしょう。今回のクラッシュは特にマシンが逆さまになった時間が長く、それだけ地面と頭部が接していたということですからね。70年代のアルミハニカム構造のマシンだったらドライバーは無傷ではいられなかったでしょう。このアクシデントのあおりでベッテルがアルボンに追突するなど多重クラッシュが発生しました。そしてレースは赤旗中断。最初のスタートで順位の変動がありましたが、レース開始前のスターティンググリッドの位置からレースは再開。再スタートではポールのサインツがマシンを思いっきりインに寄せてフェルスタッペンを牽制、ポジションを死守します。10周目、首位を走るサインツはベケッツでコースアウト、次のチャペルでコースに復帰するも、その隙にフェルスタッペンに首位を奪われます。しかし、ペースが伸び悩むフェルスタッペンは、再びサインツに抜き返されることに。31周目、ペースの伸び悩むサインツはルクレールにポジションを譲ります。39周目、オコンがマシントラブルでストップ。セーフティーカーの導入です。このタイミングでサインツ、ハミルトンがタイヤ交換を済ませます。43周目にレース再開。サインツがルクレールから首位を奪います。後方では激しいバトルの末、ペレスがハミルトンからポジションを奪っています。その後、古いタイヤを履いたままのルクレールはペースが上がらず、じわじわとサインツから離されていき、遂にはペレスに先行されてしまいます。更に、激しい攻防の末ハミルトンにも先行されました。そして、レースの方はサインツがトップチェッカー。キャリア151戦目にしてキャリア初勝利です。やりました!遂にサインツ、ポディウムの頂点に立ちました!よっしゃ!今夜は祝い酒や!(笑)最初のスタートではフェルスタッペンにホールショットを獲られたり、コースアウトしたり、レース中盤ではルクレールにポジションを譲るなど悪い方向に流れていき、初優勝に暗雲が垂れ込めていました。しかし、最後のセーフティーカーでサインツにとっていい流れになりました。新品のタイヤに履き替えたおかげで首位のルクレールを下し、そのまま初優勝へまっしぐら。選手権のポイントでは並んでいますが、まずはフェルスタッペンに追い付くことが先決なので、チームメイト同士の争いになることはないでしょう。苦労人に天才肌と対照的なフェラーリの2人ですが、このまま良好な関係を続けてもらいたいものです。さて、最後になりますが、安倍晋三氏に哀悼の意を表します。銃の所持が禁止された日本であの様な事件が起こったのは衝撃的でした。法治国家の安全を根幹から脅かす今回の事件。二度とこの様なことがあってはならないと思います。

2022 ROUND 9 CANADIAN GP

2022年06月26日 10時35分46秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
7位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
8位 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ
9位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 カナダGPです。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、アロンソ、サインツ、ハミルトン、マグヌッセン、ミック・シューマッハ、オコン、ラッセル、リチャルド、周冠宇と続きます。フェルスタッペンは久々のポールポジション。そして、何だってー?2番グリッド、フロントロウにはアロンソが着けています!雨の予選、刻一刻と状況が変わる路面状況を読んで2番グリッドを獲得。ベテランらしい読みを生かした戦略が見事当たったという訳ですね。そして、マグヌッセンやミック・シューマッハなど珍しい面子が顔を見せています。スタート時の天候は予選とは打って変わって快晴。各車一斉に動き出します。大きな乱れは無く隊列をなしていきいます。やや2番手のアロンソが離されているでしょうか。8周目、10番手のペレスがマシントラブルでスローダウン。おそらくターン8でしょうか、エスケープゾーンにマシンを停めてリタイアです。このインシデントによりヴァーチャル・セーフティーカーの導入です。上位陣では、フェルスタッペンとハミルトンがピットインしてタイヤ交換を済ませています。この時点で、先頭からサインツ、アロンソ、フェルスタッペン、ラッセル、オコン、ハミルトンのオーダー。アロンソは2番手に着けており大健闘。チームメイトのオコンも5番手とアルピーヌ勢好調です。24周目、メインストレートでハミルトンがアロンソをオーバーテイク、3番手ポディウム圏内に上がってきました。今回は「らしい」レースをしているハミルトン、マシンが跳ねる症状は収まったのでしょうか。一方のアロンソ、トップチームに背後に着かれると、さすがに手も足も出ません。既にフェルスタッペンにも抜かれており、ジワジワとポジションを落としています。44周目、タイヤ交換を済ませてピットアウトしてきたフェルスタッペンですが、ハミルトンが並びかける様なタイミングでターン2に滑り込んできました。イン側にいるハミルトンが有利になりフェルスタッペンの前に出ます。昨シーズンはタイトルを争った因縁のこの2人。ていうか、今シーズン不振を極めているハミルトン、フェルスタッペンの前を走るのは今シーズン初じゃないですか?そんな、ハミルトンをフェルスタッペンが追い詰めます。ターン10のヘアピンで一気に差を詰めると、その後に続くストレートでオーバーテイク、と思いきやハミルトンがピットイン。どゆことー?徒労に終わってしまった感のあるフェルスタッペンによるハミルトンの追撃ですが何はともあれフェルスタッペン、2番手にジャンプアップです。49周目、角田裕毅がピットロードでコースアウトしてクラッシュ。オーバースピードで出口に向かった為、コーナーになっている出口を曲がり切れなかったのでしょう。珍しいアクシデントです。おそらく、他車の前でコースに復帰しようと急いで、スピードを出し過ぎたのではないでしょうか。角田裕毅、何とももったいないミスでリタイアです。終盤、サインツが先頭のフェルスタッペンを、約1秒のギャップで追い立てますが攻めきれずにチェッカー。優勝はフェルスタッペン、2位はサインツとなりました。サインツの優勝はまたしてもおあずけです。3位はハミルトン。久々のポディウムです。コース上のバトルでポジションを上げるという彼らしいバトルでした。後輩のラッセルよりも上の順位でフィニッシュしたことで、少しは溜飲が下りたのではないでしょうか。しかし、絶対王者としてはこのポジションが物足りないのは本人が一番感じているはず。ハミルトンの昨シーズンまでのパフォーマンスと比べると今シーズンは惨憺たる状況です。今回のポディウムは、この長いトンネルを抜け出す突破口となるのでしょうか?

2022 ROUND 8 AZERBAIJAN GP

2022年06月19日 08時59分31秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
6位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
9位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
10位 E.オコン アルピーヌ・ルノー

 アゼルバイジャンGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下ペレス、フェルスタッペン、サインツ、ラッセル、ガスリー、ハミルトン、角田裕毅、ベッテル、アロンソと続きます。何とルクレール、驚異の4戦連続ポールです。この速さを結果につなげたいところ。そして、ガスリーが6番手と、トップ3に割って入る健闘。チームメイトの角田裕毅も8番手とシングルグリッドに着けており、期待がかかるところですね。スタート時の天候は晴れ。まばゆいばかりの陽光が照り付けております。シグナルが消え各車一斉に動き出します。イン側2番グリッドのペレスの伸びが良くルクレールのインに飛び込みホールショット。一方アウト側のルクレールはタイヤスモークを上げながら直角コーナーのターン1をクリアしていきます。それにしても、ターン1のバリアのレイアウトはやや危険を感じさせますね。ターン1の立ち上がり時にアウト側に膨らむマシンが多いのですが、その先に立ち塞がるかの様に次のストレートに続くバリアが現れる様になっています。もし、ターン1の立ち上がりでアウトに膨らみ過ぎると正面に近い角度からバリアに当たる格好になってしまいます。そこはRがついていて多少衝撃は抑えられる様にはなっていますが、何とかならないものでしょうか。ホールショットのペレスは後続を引き離しにかかります。その後ろはフェルスタッペンとサインツがバトルを繰り広げ、中盤以降は大渋滞という様相です。”SOMETHING FAILED.”9周目、ターン4で突然サインツがエスケープゾーンに飛び込みます。どうやらマシントラブルの模様。スタンドにいるティフォシ達は両手を挙げて落胆を隠しません。このアクシデントによりバーチャルセーフティーカーの導入。各車ピットインし、タイヤ交換を済ませます。13周目、ターン3でベッテルが長いストレートを使ってオコンを抜きにかかります。しかし、勢い余って止まり切れず、正面のランオフエリアにマシンが飛び出しました。そして、スピンターンでマシンの向きを変えてえから、後続の角田裕毅が通り過ぎるのを待って出ていきます。スピンターンで一瞬でマシンの向きを変えるあたりはさすが、プロのレーシングドライバーだなと感心させられますね。”NO FIGHTING.”15周目、ターン1でペレスがフェルスタッペンを前に出します。その際に、チーム側がペレスにすんなりと前に行かせる様釘を刺したという訳ですね。まあ、チームメイトである以上、ラップタイムの速いフェルスタッペンにポジションを譲るのは、しょうがないところでしょう。”PROBLEM! PROBLEM!”20周目、メインストレートを全開走行中のルクレールのマシンから白煙が上がります。ルクレールは惰性でそのままピットに戻りリタイア。首位を走行中のルクレールにとっては正に悪夢としかいいようがありません。スペインGPと同様、首位走行中にエンジントラブルに見舞われました。ここにきて信頼性不足の問題が持ち上がってきたフェラーリ。レッドブルと戦う上で大きな足枷となっています。早期の対策が望まれるところ。”DOUBLE DNF”フェラーリ勢全滅です。25周目、先程と同じターン3、またも同じシチュエーションでベッテルがアウト側からオコンを抜きにかかります。そして、今度はキッチリ止まってオーバーテイク成功、7番手にジャンプアップです。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。ライバルがいなくなり、2位のペレスに20秒以上の差を着け後半は余裕の展開となりました。とはいえ、速さではフェラーリが一歩抜きんでているので、レッドブルとしてはアドバンテージがある訳ではないので安泰という訳にはいかないでしょう。2位はペレス。レッドブルワンツーです。フェルスタッペンにポジションを譲るなど、複雑な心境でしょうが、レッドブルはフェルスタッペンを中心にして動いているチーム。そこのところを承知してチームに加入したのでしょうから、これは耐えるしかありませんね。速さはあるが信頼性の低いフェラーリ、そして完走率の高いレッドブルと今後もこの両雄が選手権争いを引っ張っていくことになるのでしょう。

2022 ROUND 7 MONACO GP

2022年06月05日 08時08分41秒 | Weblog
1位 S.ペレス レッドブル
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 M.フェルスタッペン レッドブル
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 L.ハミルトン メルセデスAMG
9位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
10位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス

 モナコGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下サインツ、ペレス、フェルスタッペン、ノリス、ラッセル、アロンソ、ハミルトン、ベッテル、オコンと続きます。ルクレールがポール。ここは地元だけに何としても優勝したいところですね。フロントロウをフェラーリが、セカンドロウをレッドブルが占める展開です。6番グリッドのラッセルはハミルトンよりも上の順位。何というかラッセルはチームメイトに対する対抗意識がすごく強い気がします。何としても相手を打ち負かしてやろうというか。クビサと組んでいた2019年は予選で全勝していますしね。スタート時のコンディションは雨は止んでいるもののウェット。雨が止むのを待った為、約1時間遅れでのスタートとなりました。スタート形式はセーフティーカー先導のローリングスタート。しかし、ラティフィがステーションヘアピンでブレーキをロックさせてバリアに接触。このアクシデントが原因で赤旗中断となります。他にもストロールが左に大きく回り込むマスネでアウト側のバリアに接触して最後尾からのスタートとなっております。3周目にレーススタート。インターミディエイトを履くガスリーがウェットを履く周冠宇やリチャルドを次々と抜いていきます。18周目、ルクレールはピットインしてインターミディエイトに交換。21周目、サインツがハードに交換。直後にルクレールが再びピットインして同じくハードに交換。急速に回復していく路面にルクレール、翻弄されています。レースの方は首位がペレス、その直後にサインツが続きマッチレースの様相を呈しています。その後、再び雨が降り始め、各車マシンの挙動が不安定になりコントロールが難しい状況になっていきます。2番手を走行中のサインツがメインストレートでリアを滑らせ、ペレスとのギャップが広がります。27周目、そんな不安定なコンディションの中、ミック・シューマッハがプールサイドシケインでクラッシュ。コントロールを失ってスピンしながらイン側のガードレールに接触。そして、そのまま跳ね返って外側のバリアに突っ込みました。マシンはリアセクションがち切れる程の大クラッシュでしたが、ミック・シューマッハは無事。そして、レースは33周目に再開。雨は上がり、路面はほぼ乾いているという状況。そんな中、ペレスを先頭にサインツ、フェルスタッペン、ルクレールとレッドブルとフェラーリのマシンが数珠つなぎとなって先頭集団が形成されています。少しのミスも許されない緊迫した状況の中、ペレスは安定したドライビングでラップを刻んでいきます。そして、2時間ルールが適用されペレスがトップチェッカー。キャリア3勝目です。それにしても、本当にペレスは荒れたレースに強いですね。初優勝となった2020年のサヒールGPでは序盤の接触で最後尾に落ちるも、怒涛の追い上げとメルセデスの炊いた交換ミスに乗じて首位でチェッカーを受けました。他にも2018年のアゼルバイジャンGPでは、クラッシュが相次ぐ波乱の展開をくぐり抜けて3位表彰台を獲得しています。ペレスは2020年にアストンマーチンに加わるベッテルに押し出される形で、チームから離脱することが決定していました。そこに助けの船を出したのがレッドブル。期待する成績を出せていないアルボンに代わってペレスを招き入れたのです。サヒールGPでの勝利が大きく物を言ったのは間違いありません。こうして、奇跡的に再びトップチームに加入したペレス。近頃契約延長も発表されました。トップチームから、中団のチームに移籍するなど、ピークを過ぎたドライバーには厳しいF1の世界。そんなF1の世界でもしぶとく生き残る、ドライビングスタイルを自らの人生でも体現しているペレスは稀有な存在といえるでしょう。2位はサインツ。何と2年連続モナコGPで2位です。2020年のイタリアGPでもそうでしたが、首位を追い詰めながらも勝利を逃した今回のモナコGP。何とも悔しい結果となっていました。サインツはこれまで何度もポディウムに上がっていますが、優勝はありません。もう、実力は十分にありますので、早く初優勝を遂げて「セカンド・プレイス・フィニッシャー」を返上したいものですね。ちなみに、1984年のモナコGPは大雨となり、荒れた展開となりました。この時、ルーキーだったセナが怒涛の追い上げで2位になっています。競技委員長の判断で赤旗中止になっていなかったら首位のプロストを逆転してセナが優勝していたのは確実とみられていました。この時のセナの走りは今でも語り草となっています。天才が早くもその才能の片鱗を見せたという訳ですね。雨で荒れに荒れた今回のモナコGP。ペレスの劇的な勝利で幕を閉じましたが、後年特筆されるレースとなることは間違いないでしょう。

2022 ROUND 6 SPANISH GP

2022年05月29日 08時21分04秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
9位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
10位 角田裕毅 アルファタウリ・レッドブル

 スペインGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下、フェルスタッペン、サインツ、ラッセル、ペレス、ハミルトン、ボッタス、マグヌッセン、リチャルド、ミック・シューマッハと続きます。フェラーリとレッドブルの争いにラッセルが割り込んだ格好となっております。スタートはポールのルクレールがすぐ様イン側にマシンを寄せ、背後のフェルスタッペンを牽制します。行き場を失ったフェルスタッペンは加速が鈍り、ルクレールにアタックを仕掛けることが出来ません。ホールショットを獲ったルクレールを先頭にターン1を後続のマシンが続々と通過していきます。後方ではターン5手前でハミルトンがマシンを振ってサインツに揺さ振りをかけます。そこに隙ありとみたか、マグヌッセンがアウト側からハミルトンに被せてきました。果たして両車は接触。マグヌッセンは弾き出されてコースアウト。両車ともマシンにダメージを負った為緊急ピットインを強いられました。最後尾に後退します。7周目、ターン4でサインツがスピン。コースアウトするものの、何とか復帰します。9周目、フェルスタッペンが同じくターン4でスピン、コースアウト。こちらも何とかコースに復帰。戦列に戻ります。この両者のスピンは後方からの追い風の影響によるものと思われます。なるほど、走行中ならともかく、ブレーキング時には追い風の影響を受けるかもしれませんね。27周目、単独首位を走行していたルクレールが突如スピードダウン。どうやらエンジントラブルの様です。選手権争いをフェルスタッペンと戦う上で何としても優勝が欲しかったルクレール、これは痛いですね。そして、レースの方はフェルスタッペンが激しい追い上げでトップチェッカー。2位はペレス。チームオーダーの発令でフェルスタッペンを先行させるという苦渋の決断を強いられましたが、難敵ラッセルを攻略するなど存在感を感じさせる走りでした。3位はラッセル。攻め立てるフェルスタッペンを巧みなブロックで最後まで前に出すことはありませんでした。ルクレールがリタイアした後は、事実上の首位争いとなったフェルスタッペンとのバトル。並々ならぬ存在感を放つこの男、やはりタダ者ではありませんね。

2022 ROUND 5 MIAMI GP

2022年05月15日 08時50分00秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 S.ペレス レッドブル
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 L.ハミルトン メルセデスAMG
7位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
8位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
9位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 マイアミGPです。初開催です。ひょっとすると、マイアミでバイスしていた人もいるんじゃないでしょうか?(懐かしい)それはさておき、何とアメリカのリゾート地にサーキットを建設してしまいました。てっきり、ロングビーチの様にストリートにコースを設置するものだと思っていましたが。サーキット・オブ・ジ・アメリカズに続き、新たにサーキットを建設。そこまでしてアメリカでF1を開催するということは、アメリカでのF1熱が盛り上がっているということなのでしょう。アメリカのモータースポーツといえばインディーカーが有名ですが他にもNASCARという強力なライバルがいます。どちらも、F1とは大きくテイストを異にします。アメリカのレースはお爺ちゃんが孫を連れて一緒に観に行ったり、ビールを飲みながら観戦するとか、メジャーやアメフトを観戦するのと同じノリなのです。それに対して、F1は一部の熱狂的なファンが観に行くというイメージがあり、野球やサッカーに比べると敷居が高いというのも事実です。それでも、アメリカでF1が盛り上がっているということはファンサービスの努力の賜物なのでしょう。さて、スターティンググリッドですが、ポールはルクレール。以下、サインツ、フェルスタッペン、ペレス、ボッタス、ハミルトン、ガスリー、ノリス、角田裕毅、ストロールと続きます。フロントロウはフェラーリ勢、セカンドロウにレッドブル勢が続きます。5番グリッドはかつての僚友、ハミルトンを退けてボッタスが続きます。誰がこの展開を予想したでしょうか。メルセデスを離脱して落ち目になると思われていたボッタス、今シーズン大活躍です。スタートはフロントロウのフェラーリ2台が並んでダッシュ、と思いきやアウト側からフェルスタッペンが伸びてきて、スッとペレスの横に並びました。そして、切り返しのターン2でペレスの前に出ます。フェルスタッペン、フェラーリの間に割って入りました。“I’VE BEEN HIT FROM BEHIND.”後方ではターン2でペレスとボッタスに行く手を阻まれてモタついたハミルトンの左リアに、スタートダッシュでジャンプアップしてきたアロンソが接触。互いに大きなダメージは無く、そのまま走行を続けます。3周目、ターン8を立ち上がったハミルトンはターン9からターン10にかけてアロンソの背後に着き、ターン11手前でアロンソの前に出ます。先程ぶつけてきたアロンソに対してリベンジです。8周目、最終コーナーを立ち上がって、メインスタンド前でルクレールの後ろに着くフェルスタッペン。ターン1でオーバーテイク、首位に立ちました。41周目、スロー走行していたガスリーにノリスが接触。ノリスはマシンが浮く程激しくスピンしてコース中央にストップしました。幸いノリスはどこにむぶつからず、外れたタイヤはコースサイドを転がり続けていますが、他に接触したマシンは無く、皆避けていきます。このアクシデントによりセーフティーカーの導入です。そして、46周目にレース再開。リスタート時、ターン1でサインツが後方のペレスを警戒してイン側にマシンを振って警戒、ポジションを守ります。55周目、ターン10でイン側でブロックしているハミルトンをラッセルがターン11の直角コーナーでオーバーテイク、5位にジャンプアップです。先輩ドライバーを何の迷いも無く抜き去りました。何とも、ラッセルらしいふてぶてしさを感じますね(褒めてますよ?)。そして、レースの方はフェルスタッペンがルクレールを抑え切ってトップチェッカー。ドライバー選手権でのポイント差を更に詰めることに成功しました。レッドブルとフェラーリのマッチレースの様相を呈した今回のマイアミGP。次世代を担うであろうフェルスタッペンとルクレールが選手権争いをリードしています。ここにラッセルも絡んでくると面白くなりそうなんですがね。残念ながら今シーズンのメルセデスは、レッドブルとフェラーリの速さについていけていません。ハミルトンにいたっては、同僚のラッセルの後塵を拝しており、とても8度目のタイトルを狙えそうにない状態。昨シーズンまでの流がひっくり返って、混沌とした状況の今シーズンとなっております。昨シーズン、最終戦のアブダビGP。そのファイナルラップでフェルスタッペンがハミルトンに引導を渡した格好になったといってもいいでしょうか。モチベーションを失ってしまったのか、全く精彩を欠いているハミルトン。今後はフェルスタッペンとルクレールを中心に選手権争いが続いて行くのは確かな様です。

2022 ROUND 4 EMILIA ROMAGNA GP

2022年05月01日 06時37分41秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 角田裕毅 アルファタウリ・レッドブル
8位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
9位 Kマグヌッセン.ハース・フェラーリ
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 サンマリノGPです。と、言いたいところですが、エミリア・ロマーニャGPです。イモラはエミリア=ロマーニャ州にあるサーキット。2006年までは、サンマリノ共和国の名前を借りてモンツァと合わせてイタリア国内で2回開催していました。まあ、そのサンマリノ共和国もイタリアの領内にある小国なんですけどね。主な産業は観光ですが、切手なんかも有名ですね。コレクター向けに発行しているので一定の収入がある様です。2007年以降は、1シーズンにつき1国1回開催という原則が徹底されることになったので、サンマリノGPは開催されなくなりました。そして、2020年、コロナ禍によりエミリア・ロマーニャGPの名前で復活することになったのです。スターティンググリッドですが、ポールがフェルスタッペン、以下ルクレール、ペレス、サインツ、ノリス、リチャルド、ボッタス、マグヌッセン、アロンソ、ミック・シューマッハと続きます。1番~4番グリッドをレッドブルとフェラーリで分け合っており、その後にマクラーレンの2台が続いております。そして、好調のハースの2台ともQ3進出。今シーズンはフェラーリエンジンの出来が良さそうですね。決勝レースのコンディションはウェット。昼過ぎに降った雨は上がったものの、路面はウェットのままという状況です。スタートはアウト側のポールのフェルスタッペンの出だしが良くホールショット。一方イン側のルクレールは出遅れ、タンブレロ到達時点では4番手にまで下がりました。後方ではサインツがリチャルドに押し出されコースアウト。グラベルにはまりそのままリタイアとなります。2戦連続でグラベルの餌食になったサインツ、これは何とも悔しい終わり方ですね。オープニングラップでいきなり、ふがいない姿を晒すフェラーリにティフォシ達は落胆の色を隠せません。8周目、メインストレートでノリスの後ろに着けたルクレール、インに入りタンブレロでズバッとオーバーテイク、3番手にジャンプアップです。スタートで出遅れた分を回収しにきました。反撃の狼煙を上げたルクレールにティフォシ達は早くも盛り上がりを見せております。19周目、ペレスがピットイン。翌20周目にはルクレールがピットイン。ペレスの前でコースに戻りオーバーカット成功か?と思ったのも束の間、ルクレールのタイヤの温度が上がり切っていないのを見るや、ペレスはビルヌーブでズバッとオーバーテイク、ポジションを取り戻します。一方では、ハミルトンがタイヤ交換を終えてピットレーンを走行しますが、オコンが直進してくるハミルトンに被せる様な形でピットレーンに侵入してきました。数メートル程2台のマシンは並走しますが、ハミルトンが引いてオコンが前に。ヒヤリとする場面でしたね。ヒヤリハットどころか、一般道だったらあおり運転に発展しかねない状況ですよ?ピットレーンでアクシデントが起こると、人が密集しているので大事に至る場合が予想されるので気を付けて欲しいところですね。尚、オコンには5秒加算のタイムペナルティーが科せられております。53周目、3番手を快走するルクレールがバリアンテ・アルタで縁石に深く乗り過ぎたのか、縁石の上で大きく挙動を乱してスピン、コースアウトしてウォール後ろ向きのまま横からヒットしました。雨は上がっている為、路面はライン上はほぼ乾いていますが、まだまだ油断できない状況の様です。幸い、スピードの出るコーナーでは無かったので、すぐ様コースに復帰しました。しかし、ウィングにダメージを負った影響でピットインを余儀なくされます。これで、ルクレールは大きく後退することになりました。59周目、メインストレートでベッテルの横に並んだルクレールはタンブレロで前に出ます。ウイングを交換してコースに復帰したルクレール、7番手までポジションを挽回しました。そして、レースの方はフェルスタッペンがブッチギリのトップチェッカー。ペレスもこれに続きレッドブルのワンツーです。レッドブルのワンツーは2016年にマレーシアGPで達成したリチャルドとフェルスタッペンの時以来、約6年振りということです。レッドブルは毎シーズン、コンスタントに何勝かは挙げていたのでワンツーが無かったというのは意外な感じがしますね。フェルスタッペンが優勝したことで選手権争いでルクレールとの差は詰まりましたが、ルクレールが挽回、6位に入賞したことでダメージは最小限にとどめたといっていいでしょう。7位には角田裕毅が入りました。難しい路面状況の中、マグヌッセンやベッテルをオーバーテイクするシーンは国際映像でも、しっかりと映っていました。関係者の注目も集め、かなり評価が上がった様ですね。小林可夢偉以来の日本人F1ドライバーとなる角田裕毅は、戦えるドライバーです。1年間経験を積んで確実に成長したんじゃないでしょうか。今シーズンは日本GPが開催されるのでこれは期待するしかありませんね。ちょいと気が早いですが(笑)。