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F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2023 ROUND 1 BAHRAIN GP

2023年03月12日 09時56分16秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
3位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
7位 G.ラッセル メルセデスAMG
8位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
9位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
10位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス

 NICO IS BACK! ニコ・ヒュルケンベルグ。遂にあの男が帰ってきました。ルノーを離れた2020年以降は代打屋としてスポット参戦していましたが、そんな不遇もこれまでです。ハースから正ドライバーとして復帰。奇しくも、マグヌッセンとベテランの復帰組同士でのコンビを組むことになりました。復帰後のヒュルケンベルグがどこまでやれるか注目ですね。さて、開幕戦のバーレーンGPです。スタートはフェルスタッペンの出だしが良くホールショット。ペレスは僅かに出遅れルクレールに先行されます。13周目、アロンソはターン4でラッセルをオーバーテイク。ブロックするラッセルに対して、手前のターン1~3をクロス気味に通過した後前に出ました。その後もラッセルは食らいついて来ますが、アロンソはこれを振り払い5番手にジャンプアップです。17周目、アロンソはブロックするボッタスをターン4でアウト側からオーバーテイク。26周目、ターン1でペレスがルクレールをオーバーテイク。ポジションを奪い返し、レッドブルのワンツー体制となります。37周目、アロンソはターン4でハミルトンの前に出ますが、ブレーキングで突っ込み過ぎて立ち上がりが苦しくなったのか、すぐさまハミルトンに抜き返されます。38周目、アロンソはハミルトンに再びアタックをかけます。ターン9に向けてブロックするハミルトンに対してアロンソはターン9でラインをクロスさせて続くターン10でイン側からオーバーテイク。難敵ハミルトンを仕留めることに成功しました。41周目、ルクレールがマシントラブルでマシンを止めます。45周目、アロンソが必死に逃げるサインツを追い詰めます。後ろから左右にマシン並びかけさせ揺さぶりをかけます。そんなアロンソのプレッシャーに屈したのか、サインツはターン9でブレーキをロックさせました。これを見逃さなかったアロンソ。ターン10の立ち上がりで並びかけターン11でオーバーテイク。遂にポディウム圏内の3番手にジャンプアップです。そして、レースの方はフェルスタッペンは余裕の一人旅で開幕戦を制しました。2位にはペレスが続きレッドブル、開幕戦でワンツーフィニッシュと幸先の良いスタートを切れました。そして3位はアロンソ。バトル巧者のベテランらしい、巧みなオーバーテイクを繰り返しこのポジションまで這い上がってきました。アロンソ祭りとも言えそうな、今回のレースでは戦い切った感があり、また自力でもぎ取ったリザルトということもあり、ポディウムでは本当に嬉しそうでした。チームメイトのストロールも、コース上でラッセルをオーバーテイクするなど活躍をみせています。今シーズン、アストンマーチン旋風が吹くのでしょうか?乞うご期待です。

2022 ROUND 22 ABU DHABI GP

2022年11月27日 05時30分08秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 S.ペレス レッドブル
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
9位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
10位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス

 アブダビGPです。最終戦です。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、ペレス、ルクレール、サインツ、ハミルトン、ラッセル、ノリス、オコン、ベッテル、アロンソと続きます。レッドブル、フェラーリ、メルセデスが順に綺麗に並んでおります。チャンピオンのフェルスタッペン、有終の美を飾ることが出来るでしょうか?スタートはフェルスタッペンがホールショット。ペレスがイン側に並びかけますが、抜くには至りません。軽いジャブといったところでしょうか。後方ではサインツがラッセルを牽制している隙にハミルトンに前に出られます。更に、進路を塞がれたラッセルはノリスにアウト側から前に出られます。ターン6でサインツがハミルトンをオーバーテイク。アウト側に押し出される格好になったハミルトンは縁石に乗って大きくジャンプ。特に大きなタイムロスは無く、そのまま走行を続けます。5周目、マリーナ裏のストレートでサインツの後ろに付いたハミルトン。スリップに入ってアウト側からサインツをオーバーテイク。4番手にジャンプアップです。しかし悲しいかなハミルトン、この後8周目にサインツに抜き返されることになります。9周目、マリーナ裏のストレートでラッセルがハミルトンをオーバーテイク。チーム内でのポジションが入れ替わります。16周目、タイヤ交換を終えたラッセルがピットからマシンを発進させます。しかし、そこにタイミング悪くノリスでしょうか。マクラーレンのピットに向かってレーンを走ってきました。ラッセルは車を発進させましたが、ピットの走行レーンの内側までしかマシンを寄せなかった為、ノリスとの接触は何とか避けられました。ノリスは減速してラッセルが通り過ぎるのを待ってから、マクラーレンのピットに向かいます。尚、ラッセルはアンセーフ・リリースのペナルティとしてレースタイムに5秒加算されております。45周目、ペレスがターン6でイン側からハミルトンをオーバーテイク。しかし、ハミルトンも諦めません。マリーナ裏のストレートでペレスのスリップに入りターン9でアウト側から抜き返し、ポジションを取り戻します。その後、ハミルトンの奮闘も空しく、ペレスに抜き返されることになるのですが。55周目、目に見えてペースの落ちていくハミルトン。油圧トラブルによりリタイアです。そして、レースの方はフェルスタッペンが余裕のトップチェッカー。今シーズンダメ押しの15勝目です。この記録はそう簡単に破られることはないでしょう。2位はルクレール。タイヤ戦略でペレスを逆転。シリーズランキングでも2位を確定させました。最後の最後に一矢報いたというところでしょうか。3位はペレス。タイヤ戦略でルクレールの後塵を拝することになった訳ですが、ペレスの右フロントタイヤが早めに傷むことがなければ結果は変わっていたかもしれません。結果、ピットインしてタイヤを交換する必要が出ることになりました。とはいえ、ルクレールの方もアンダーカットを狙っていたので実際どうなっていたかは判らないというのが実際のところです。22戦開催と長かった今シーズン。最終戦は、シーズンを圧倒的な速さで制したフェルスタッペンが有終の美を飾る形で幕を閉じました。ところで余談になりますが、サッカーW杯で日本がドイツに勝利しました。格上のドイツに勝利したということは間違いなく大金星でしょう。おそらく、高校野球で取手二高が優勝候補のPL学園に勝つのと同じぐらい難しいんじゃないですか?(判りずらい例えですいません。汗)(※1)でもまあ、冷静に考えると日本代表には欧州で活躍している選手もいることですし、やっとそれらの選手の力が上手くかみ合わさったという感じがします。目標をベスト8とか小さいことを言わずに全部の試合に勝つつもりで戦って欲しいところです。森保監督が「勝って兜の緒を締めよ」を地で行くかの如く冷静な立ち居振る舞いなのが頼もしいですね。日本代表には浮かれることなく、これからも素晴らしい試合を期待しています。さて、今シーズンの総括とまいります。まずはフェルスタッペン。シーズン15勝という圧倒的な強さでシーズンを席捲。序盤はルクレールに後れを取っていたものの徐々に巻き返し、ついには主導権を握るまでになりました。残り3レースを残して日本GPでタイトルを確定。メルセデスという強敵がズッコケたこともあり、昨シーズンに比べたら、余裕の展開だったんじゃないでしょうか。次にルクレール。序盤は快調に飛ばしてランキングのトップをひた走っていましたが、やがて失速。これはパジェット・ギャップによりフェラーリの開発に支障をきたしたといわれております。課題は、如何に開発費を抑えるかということになるでしょうか。また、チームに貢献してきた代表のマッティア・ビノットが辞任することになりました。技術部門の責任者でもあるビノットがいなくなることで開発に支障をきたさなければ良いのですが。続いてペレス。フェルスタッペンのサポート役は十分に果たしているんじゃないでしょうか(こういう風にセカンドドライバー前提で書いていること自体失礼かもしれませんが)。それでも、シーズン2勝。モナコでの勝利はペレスにとっては特別なものとなったに違いありません。何しろ、他のGPの3勝分の価値はあるといわれるモナコで勝ったのですから。晴れて、モナコウィナーの仲間入りです。特筆すべきはシンガポールでの勝利でしょう。ウェットレースで次々にリタイアが続出するという展開に。そんな中、ペレスがしたたかに走り切りトップチェッカー。荒れたレースに強いペレスの真骨頂が発揮されたレースでしたね。お次はラッセル。シーズン序盤からパイセンのハミルトンを凌ぐ走りをみせる活躍振り。そして、ブラジルGPで遂に念願の初勝利を達成。2020年、サヒールGP(※2)での雪辱を果たしました。メルセデスのマシンは「ポーパシング」という、高速走行中にマシンが上下に跳ねる現象に悩まされてきました。また、マシンの特性がピーキーであり、ハマった時は速いけど、そのスイートスポットが狭いので、マシンの力を発揮させずらいのです。これらの問題を解決すれば再び常勝軍団に戻ることになるでしょう。ここでサインツ。イギリスGPでやっと勝利の美酒に酔いしれることが出来ました。長らく自己ベスト2位の「セカンドプレイスフィニッシャー」として過ごしてきましたが、遂にその不名誉な称号から逃れた訳です。速さはあるものの同僚のルクレールに比べると、まだ少し負けている感じです。来シーズンの課題は、チームメイトに伍する速さを身に着けることでしょうか。そして、ハミルトン。絶対王者が突如失速。戦闘力の無いマシンにモチベーションが上がらなかったのか、新規加入のラッセルに後れを取る体たらくでした。しかし、徐々に本来の速さを取り戻し、ブラジルGPでは優勝までもう一歩の所まできました。しかし、今シーズン無勝利に終わったことで、デビューイヤーから続いていた連続勝利記録が途絶えることになります。何しろ、ハミルトンはデビュー戦でポールポジションを獲得していますからね。デビューイヤーでの勝利は言うに及ばず、大物ドライバーというのは人々の耳目を集める活躍をするものなのですね。日本期待の角田祐樹。開幕戦で8位入賞と、まずまずのスタートを切ったものの、マシンの戦闘力不足により入賞がままならない状況が続きます。その様な中、4回入賞したのは上出来でしょう。第3季も続投決定。チームメイトに新人のデ・フリースが加わります。デ・フリースは代打で出走したデビュー戦のイタリアGPで戦闘力の無いウイリアムズのマシンで9位入賞したという注目の新人。刺激を受けて切磋琢磨し合いながら精進することを期待します。さて、ベッテルが遂に現役引退することになりました。とうとう、セバスチャンズ(※3)が全員いなくなることになる訳です。レッドブルで4年連続タイトルを獲得。しかし、2014年のレギュレーション大幅変更により大不振をかこります。新規加入のリチャルドが3勝をしたのに対し、ベッテルは無勝利。チームメイトに後れを取ったことに嫌気をさしたのか、フェラーリに移籍します。新天地のフェラーリで勝利を重ねるものの、ハミルトンの壁は厚く、タイトルまで一歩のところまできたこともありますが獲得までには至りませんでした。そして、新規加入のルクレールに後れを取るばかりか、同士討ちまで起こしてしまいチームを離脱。今度はフォースインディア改めレーシングポイント改めアストンマーチンに移籍します。アゼルバイジャンGPでは2位表彰台に上がり「スーパー・セブ」振りを発揮。ハンガリーGPでも2位でフィニッシュしますが、燃料規定違反により失格という残念な結果に(涙)。要所要所で入賞するものの、その後はポディウムに上がることは無く、今シーズン限りで引退となりました。お茶目なキャラクターということも手伝って、長らくグランプリのムードメーカーとなっていただけに、いなくなるのは寂しいですね。探求心が旺盛なので(※4)引退後は解説者が案外向いてるんじゃないかと思っております。

※1 1984年、夏の甲子園。決勝戦で取手二高とPL学園が対戦。木内監督率いる取手二高が桑田真澄、清原和博を擁するPL学園に勝利して茨城県勢初の優勝を果たした。尚、木内監督は投手に清原を徹底的にマークさせる指示を出して打たせなかったという。

※2 ラッセルは先頭を走っていたが、ピットイン時にチームのミスでボッタス用のタイヤを装着されるというトラブルに見舞われた。その後、自分用のタイヤを装着する為、再びピットイン。2番手まで挽回するものの、パンクにより後退。ファステストラップを獲ったものの9位に終わった。

※3 2009年当時、セバスチャン・ブエミ(スイス)、セバスチャン・ブルデー(フランス)、セバスチャン・ベッテル(ドイツ)の3人の「セバスチャン」が参戦していた。

※4 ブリジストン参戦当時、開発責任者の浜島裕英氏にタイヤの使い方を根掘り葉掘り質問していた。

2022 ROUND 21 SAO PAULO GP

2022年11月20日 07時26分29秒 | Weblog
1位 G.ラッセル メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
6位 M.フェルスタッペン レッドブル
7位 S.ペレス レッドブル
8位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
9位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 ブラジルGPです。スターティンググリッドはポールがラッセル。以下、ハミルトン、フェルスタッペン、ベレス、ルクレール、ノリス、サインツ、マグヌッセン、ベッテル、ガスリーと続きます。メルセデスがフロントロウを独占。これは、昨シーズンのサウジアラビアGP以来となります。そして、キャリア初ポールポジションのラッセル。このまま悲願の初優勝を遂げることができるでしょうか?スタートはラッセルの出だしが良くホールショット。後続は大きな混乱もなく続いて行きます。と、思った矢先、ターン8でリチャルドがマグヌッセンに軽く追突。そして、マグヌッセンは挙動を乱しスピンします。リチャルドはアウト側に避けますが、マグヌッセンがその方向に動いてきて激しく接触。両者リタイアとなりました。このアクシデントによりオープニングラップ早々、セーフティーカーが導入されることになります。7周目にレースは再開。再スタートではラッセルが再びホールショット。後方ではフェルスタッペンがアウト側からハミルトンに被せてきました。しかし、ターン2で両者は接触。フェルスタッペンはノーズにダメージを受け、デブリが飛び散ります。両者ともポジションダウン。フェルスタッペンンはノーズ交換の為に緊急ピットイン。一方のハミルトンはピットインせずに走行を続けます。後方では、ターン6でルクレールがノリスに弾き出される形でコースアウト。バリアにぶつかります。セーフティーカー出動か?と思われましたが、ルクレールは再び走り出しレースは続行します。ルクレールはそのまま緊急ピットインし、ノースを交換、大きくポジションダウンすることになりました。45周目、最終コーナーを立ち上がりで後方を警戒してイン側にマシンを寄せてブロックするペレス。しかし、ハミルトンはストレートスピードを生かしアウト側から悠々とオーバーテイク。これで2番手にジャンプアップです。って、マジすか?7周目のフェルスタッペンとの接触で大きく順位を後退させたハミルトン。鬼神のごとき走りでここまで追い上げてきました。一方のペレスはこの後タイヤが苦しくなり、ズルズルとポジションを下げていくことになります。そして、レースの方はラッセルがポールトゥフィニッシュでキャリア初勝利。ファステストラップのおまけ付です。早くからその才能に注目されていたラッセル。遂に念願の勝利を遂げることが出来ました。やはり、2020年のサヒールGPでの走りが衝撃的でしたからね。新型コロナに感染したハミルトンの代役として急遽メルセデスでの出走。レギュラードライバーのボッタスを抑えて首位を快走するなど大いに活躍してみせました。ピットインの際に間違えてボッタスのタイヤを装着されるというミスがなければ優勝の2文字も見えていたレースです。まあ、その後、スローパンクチャーが発生しているので、もしチームのミスが無かったとしても、結果はどうなっていたかは判りませんが。ともあれ、メルセデス、今シーズン初勝利です。2位はハミルトン。序盤のアクシデントをものともせず驚異的な追い上げでこのポジションまで挽回しました。優勝したラッセルとの差も1秒チョイぐらいです。もし、序盤のアクシデントが無かった場合、ラッセルとのチームメイトバトルが繰り広げられていたのは間違い無いでしょう。シーズン序盤はヘタレでしたが、本来の強さが戻ってきた様に思います。「今までは本気を出していなかっただけ」と言いたかった訳ではないでしょうが、今シーズン圧倒的な強さを誇っているフェルスタッペンンもウカウカしていられなくなってきましたね。

2022 ROUND 20 MEXICO CITY GP

2022年11月06日 07時35分23秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 S.ペレス レッドブル
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 D.リチャルド マクラーレン・ルノー
8位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
9位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
10位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ

 メキシコGPです。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、ラッセル、ハミルトン、ペレス、サインツ、ボッタス、ルクレール、ノリス、アロンソ、オコンと続きます。フロントロウ、セカンドロウはレッドブルとメルセデスが入り乱れており、その後ろのフェラーリの間にはボッタスが割り込んで入っています。ボッタスの所属するアルファロメオは言ってみればフェラーリの弟分の様な関係にあるチームな訳で、下克上か?と不意に思ってしまいましたヨ(笑)。スタートはフェルスタッペンの伸びが良くホールショット。イン側をブロックしつつターン1に飛び込みます。一方、2番グリッドのラッセルはターン2の縁石に引っかかりタイムロス。その隙にハミルトンが前に出ます。更に、ターン4。ブレーキングを遅らせたペレスがアウト側からラッセルをオーバーテイク。これでラッセル、4番手に転落です。51周目、角田裕毅の後ろに着くリチャルド。角田裕毅は後ろを警戒してイン側のラインを走行。ターン4、ターン5とクリアしていきます。そして、ターン6。通常のラインを走行する角田裕毅のインにリチャルドが突っ込んできました。角田裕毅はコース外に押し出されます。マシンはサイドポンツーンに大きなダメージを負っている模様。緊急ピットインしたもののそのままリタイアとなりました。”WHAT THE **** IS HE DOING?”、”SUCH A ROOKIE GUY!”角田節全開です(汗)。脇が甘かったと言うべきか、リチャルドが突っ込むタイミングを見誤ったというべきか、難しいところですね。尚、リチャルドにはこのアクシデントの過度で10秒加算のペナルティが課されております。”14 WINS,UNBELEAVABLE.WHAT A SEASON!”そして、レースの方はフェルスタッペンが余裕のトップチェッカー。2位はハミルトン。ここ最近、優勝争いに絡むことが多くなりました。この調子なら、今シーズン初勝利というのもイケそうな気がしますね。3位はペレス。ここ、母国GPでポディウムに乗ることが出来ました。これだけで、シャンパンファイトの盛り上がりも違ってくることでしょう。7位はリチャルド。終盤ペースを上げて、アルピーヌの2台を下す速さを見せつけました。チームメイトのノリスはその速さに着いて行けません。尚、リチャルドは今シーズン限りでマクラーレンを離脱します。その理由というのは、パフォーマンスがチームメイトのノリスよりも劣るからというものでした。しかし、皮肉ですね。離脱が決まってからこんな素晴らしいパフォーマンスを見せるのですから。リチャルドは来シーズン、どこかのチームのリザーブドライバーになる見込みです。しかし、まだこれだけの実力があるのですから、いつかレギュラードライバーとして復活するのは十分可能でしょう。さて、フェルスタッペン。今回の勝利でシーズン14勝。今まで、ミハエル・シューマッハとベッテルが持っていたシーズン13勝の記録を破りました。あの絶対王者、ハミルトンですら破ることの出来なかった記録です。当時とは、年間のレース開催数に違いがあるとはいえ、シューマッハの記録が破られる日が来るとは感慨深いものがありますね。目を移すと、プロ野球でもスワローズの村上宗隆が、王貞治の持つ日本人最多の年間55本塁打の記録を破りました。55本に達してからはなかなか打てませんでした。それは、プレッシャーなのか、他チームから徹底的にマークされていたのかは判りませんが。ともあれ、王貞治が1964年に樹立した記録を約60年振りに破ったという訳です。さて、王貞治といえばあの一本足打法。後にも先にも(自分が知る限りでは)誰もいません。そして、この独特の打法で本塁打王となったということは、当にレジェンド。どう考えても通常のバッティング理論からみれば常識外れですからね。姿勢が不安定になるし、揺さぶりに弱いというのも考えられますし。とはいえ、上に上げた足を下すときの力を利用して打撃の力に変換するという理論は理に適っているとは思います。それにしても惜しいですね。一本足打法で55本ですから、きっと通常の二本足打法だったら110本に到達していた筈(どういう理論?!)。いや~、本当に惜しい!(だから違うってば)。尚、最後に、当時一本足打法を真似する少年が多数いたことを付け加えておきます。

2022 ROUND 19 UNITED STATES GP

2022年10月30日 09時06分44秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 S.ペレス レッドブル
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
9位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
10位 角田裕毅 アルファタウリ・レッドブル

 アメリカGPです。スターティンググリッドはポールがサインツ。以下、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、ストロール、ノリス、ボッタス、アルボン、ペレス、ベッテルと続きます。サインツが久々のポールポジション。いいところを見せされるでしょうか?そして、7番グリッドにボッタス、8番グリッドにはアルボンというダークホースが。こちらの動きもきになるところですね。スタートは2番グリッドのフェルスタッペンの伸びが良くホールショット。遅れたポールのサインツ、アウト側から続いて行きますがターン1でスピンを喫してしまいます。どうやらラッセルに追突された様です。ラッセルはペレスの後方でハミルトンのイン側に入り込んだのですが、勢い余ってサインツに突っ込んでしまいました。サインツは何とか戦線に復帰するものの、ピットに入りそのままリタイアとなっております。期待のかかるポールポジションからのスタートでしたが、失意の結果に終わってしまいました。22周目、バックストレートでアロンソがストロールの背後に迫ります。スリップを使って横に移動し並ぼうとした瞬間、ストロールが僅かに横に移動。その瞬間、アロンソの右フロントとストロールの左リアが接触。タイヤに乗り上げたアロンソのマシンはフロントが浮き上がり、数秒後に着地。バイクがウイリーしている様にフロントが浮き上がっていました。その後、サイドウォールにぶつかりながら直進。何とか自走してピットインして戦線に復帰します。一方のストロールは追突された衝撃でコントロールを失いスピン、サイドウォールに激突しクラッシュ、リタイアとなっております。41周目、ハミルトンがターン1でベッテルをオーバーテイク、首位に立ちます。このまま久々の優勝なるでしょうか。ていうかベッテル、首位を走って走っていたんですね。一時的とはいえ、アストンマーチンのマシンでリーダーラップを刻んでいました。50周目、ターン12でフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。首位に返り咲きました。ピットストップで11秒ものタイムロスを喫するというトラブルに見舞われましたが、執念の猛追でリカバリー。そして、その勢いのままフェルスタッペンがトップチェッカー。この勝利によりレッドブルが実に9年ぶりとなるコンストラクターズタイトルを獲得しました。長らく続いたメルセデスの牙城を遂に崩すことになった訳です。このレースの直前に亡くなったディートリッヒ・マテシッツへのこの上ない手向けになったのではないでしょうか。2位はハミルトン。久々の優勝に手が届きそうでしたが、強敵フェルスタッペンに阻まれました。まあ、今回はマテシッツの弔いレースであるというう考慮をすれば、少しは腹の虫もおさまるのではないでしょうか。そして、7位はアロンソ。何とあの大クラッシュから無事に生還。入賞までしてみせました。あれだけのアクシデントを見たら誰でもリタイアが頭に浮かぶところですが、オドロキです。さすが、現役最年長の業は伊達じゃないというところでしょうか。来シーズンはアストンマーチンへの移籍が決まっているということで、キングカズを目指して現役を続けてほしいところです(違)。10位は角田裕毅。スペインGP以来久々の入賞です。今回はペースもあり、ピット戦略も上手くいった様ですね。今後、調子が上向きになってくれることを期待しています。

2022 ROUND 18 JAPANESE GP

2022年10月16日 01時54分25秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 G.ラッセル メルセデスAMG
9位 N.ラティフィ ウイリアムズ・メルセデス
10位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス

 日本GPです。遂に鈴鹿にF1が帰ってきました。3年振りです。ここはドライバーにも人気のあるコース。おそらく、平均速度が高いにもかかわらず、テクニカルなレイアウトが人気の要因なのでしょう。特に後半の高速コーナー、130Rを抜けてから目一杯減速するシケインに繋がるセクションが観ている側からしてもわかり易くて、見どころの一つとなっていると思います。そして、初となる現職首相の参戦………、じゃなくて訪問。サーキット内を視察し、更にはスタート前にスピーチまでしてみせました。まあ、首相として訪ねる以上、何もせずに帰るという訳にはいかないでしょうからね(汗)。今まで現役の首相がF1を訪れたことが無かったというのも、まあ、あまり気にしてなかったので意外という感じがしないでもありません。小泉純一郎氏あたりはこういうイベントが好きそうなので訪れてもおかしくなさそうですが。ポディウムでトロフィーを渡す際に「感動した!おめでそう!」とか言いそうですからね(爆)。尚、首相の案内役は衆議院議員で元F1ドライバーの山本左近氏。これ以上ない、まさにうってつけの案内役といえるでしょう。ていうか、首相に日本GPの訪問を働きかけたのが彼なのですから、まあ案内役になるのは自然な流れですね。余談ですが、彼は公道レースをプッシュしているので、近い将来日本でも公道レースが開催される日がくるかも知れません。現在の日本の法律では、ナンバーの付いていない車は公道を走ってはいけないことになっています。ここをどうクリアするかは彼の手腕にかかっているといえるでしょう。さて、スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、ルクレール、サインツ、ペレス、オコン、ハミルトン、アロンソ、ラッセル、ベッテル、ノリスと続きます。ポールのフェルスタッペン。タイトル獲得への準備は万端といったところでしょうか。そして、4番グリッドまでをレッドブルとフェラーリが分け合う形となっております。決勝レース時の天候は雨。水しぶきが上がる程の雨水がコース上に溜まっているという状況です。スタートは、アウト側のフェルスタッペンが一瞬出遅れますが、ターン1で大外からまくって先行します。ホールショットはフェルスタッペン。ルクレールとの差が開き、このまま逃げ切りの態勢に持ち込もうというところですがイエローフラッグが提示されます。サインツがS字で何の前触れも無く突然スピン。バリアに激突し、リタイアとなりました。その後、雨足が更に強くなり赤旗中断となります。約2時間後にレース再開。全車フルウェットを履いているせいか、走りが安定している様にも感じます。そして、28周目。3時間ルールによりこの周回がファイナルラップとなります。マッチレースで2位争いを繰り広げるルクレールとペレス。ペレスはルクレールを追い詰めます。そのプレッシャーに屈したのかルクレール、シケインを曲がり切れずにショートカットしてしまいます。ペレスは立ち上がりでモタついたルクレールをアウト側からかわそうとしますがスペースが残されておらず、後ろに引きます。そして、ルクレールは2位でフィニッシュしますが、シケインをショートカットした過度で5秒可算のペナルティ。ペレスが2位に繰り上がります。尚、一方のフェルスタッペンは先にトップチェッカーを受けており、ルクレールが降格したことによりタイトルが確定。2度目のドライバーズチャンピオンとなりました。昨シーズンのタイトルは、最終戦で外部から大掛かりなお膳立てを整えられたことにより、他人の手助けを受けて獲ったタイトルという感が拭えませんでした。本人としても納得のいく獲り方でなかったのかも知れません。しかし、2度目のタイトルは自身の力を見せつけての獲得。シーズン序盤はルクレールに先行されましたが、ライバルの躓きもありコンスタントに勝利を重ね、誰にも文句を言わせない形でのタイトルの獲得です。シンガポールと日本。2週連続のダブルヘッダーとなりましたが、2戦とも生憎の雨のレースとなってしまいました。2戦連続でこれだけ雨の激しいレースとなるのも珍しいですね。さて、3年振りの開催となった日本GP。フェルスタッペンのタイトル獲得に意外なゲストの参戦と、大いに盛り上がったのは間違いないでしょう。

2022 ROUND 17 SINGAPORE GP

2022年10月09日 09時13分45秒 | Weblog
1位 S.ペレス レッドブル
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
6位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
7位 M.フェルスタッペン レッドブル
8位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
9位 L.ハミルトン メルセデスAMG
10位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル

 シンガポールGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下、ペレス、ハミルトン、サインツ、アロンソ、ノリス、ガスリー、フェルスタッペン、マグヌッセン、角田裕毅と続きます。決勝の路面コンディションはフルウェット。雨は止んでいるものの、ナイトレースということもあり気温の上昇は望めないので、急速に路面コンディションが回復する可能性は殆どないという状況です。スタートはイン側2番グリッドのペレスがスルッと伸びて余裕でホールショット。ルクレール以下を従えて進んでいきます。後方では、サインツのアウト側に並んだハミルトンが押し出されて、ターン2のエスケープゾーンを走行しますが、すぐにコースに復帰。特に大きな混乱は無く隊列が進んでいきます。11周目、鋭角に切れ込んだターン13でフェルスタッペンがガスリーをオーバーテイク。スタートで失敗したフェルスタッペン、ここまで順位を上げてきました。33周目、ターン7でハミルトンが明らかなオーバースピードでクラッシュパッドに突っ込みます。結構な衝撃でしたがハミルトンは再び走り始めます。F1マシンってスゴく繊細そうでしが、意外と結構頑丈なんですね。36周目、ターン10で角田裕毅がオーバースピードで突っ込みます。そして、サスペンションアームが曲がってしまいリタイアです。先程のハミルトンよりもスピードが出ていたのでしょうか。しかし、手前のストレートの長さはターン10の方が短いのでそんなにスピードは出なさそうなのですが。何とも不思議なものですね。そして、レースの方はペレスがフェラーリ勢を抑えきりトップチェッカー。路面コンディションが悪かった為に、ラップタイムがそれ程上がらず、2時間ルールの適用となりました。荒れに荒れた今回のレース。ハミルトンや、フェルスタッペン、ラッセルまでもがミスをするなかペレスは終始安定した走りで首位を守り切りました。こういう荒れたレースでは本当にペレスは強いですね。ここのところ、フェルスタッペンとの成績の差が取り沙汰されていましたが、この勝利でまた株が上がるのは間違いないでしょう。逆転復活のドライバー、ペレスにはこれからも活躍してもらいたいところです。一方安定した走りのチームメイトとは裏腹にミスを連発していたフェルスタッペン。これまで6連勝と破竹の勢いで進んできましたが、ここにきてタイトル獲得のプレッシャーがかかってきたのでしょうか。ともあれ、タイトルは次戦鈴鹿に持ち越しです。

2022 ROUND 16 ITALIAN GP

2022年09月18日 02時33分28秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 S.ペレス レッドブル
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
9位 N.デ・フリース ウイリアムズ・メルセデス
10位 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ

 イタリアGPです。スターティンググリッドですが、ポールはルクレール。以下、ラッセル、ノリス、リチャルド、ガスリー、アロンソ、フェルスタッペン、デ・フリース、周冠宇、ラティフィと続きます。何とフェラーリのルクレールがポール!フェラーリの聖地、モンツァでのポールですからいやがおうにもティフォシ達の期待はレベルMAXまで上がろうってものですよ。また、アルボンの代役で出走したデ・フリースですが、戦闘力の劣るウイリアムズのマシンでQ3進出どころか、レギュラードライバーのラティフィを抑えての8番グリッド。このルーキーの走りにも注目したいところですね。スタートはポールのルクレールが無難にスタートを切ってホールショット。しかし、ターン1でアウト側から並びかけてきたラッセルがターン1の立ち上がりで軽く接触します。中盤から後方でも何台かの接触があり、ターン1シケインのエスケープゾーンを走行するマシンが続出。やや荒れた展開となっております。2周目、メインストレートでリチャルドのイン側に並んだフェルスタッペンは、ターン1でオーバーテイク。3番手にジャンプアップです。ていうか何と7番手スタートのフェルスタッペン、オープニングラップで3番手まで這い上がってきました。5周目、ターン1でフェルスタッペンはラッセルをオーバーテイク、2番手にジャンプアップ。後は首位のルクレールを追いかけるだけとなりました。34周目、ルクレールがピットイン、タイヤ交換を済ませます。フェルスタッペンの18秒後方でコースに復帰。今度はルクレールが首位のフェルスタッペンを追いかける展開となります。1ストップのフェルスタッペンに対して2ストップのルクレール。見どころは、タイヤが苦しくなるフェルスタッペンに対して、ルクレールがどこまで迫れるかということになりますね。47周目、レズモでリチャルドのマシンがストップ。これにてセーフティーカーの導入となります。マシンの撤去に時間がかかったのか、結局セーフティーカー先導のままチェッカーです。ズコーッ!結局、フェルスタッペンとルクレールのマッチレースの展開にはならなかった訳ですが、あれだけギャップが開いていたことを考慮すると、セーフティーカーが入らなかったとしてもフェルスタッペンが逃げ切ったのは間違いないでしょう。これにて、フェルスタッペンの6連勝が決まったとい訳です。セーフティーカー先導でのレース終了となんともつまらない終わり方になりましたが、インディーカーのレースでは良くあるケースであることを忘れてはいけません。さて、ここで引き合いに出されるのが2021年、最終戦のアブダビGPです。あの時も終盤にセーフティーカーが入り、レースディレクターはハミルトンとフェルスタッペンの対決のお膳立てをしてファイナルラップにレースを再開。結果、絶望的に不利だったフェルスタッペンが大逆転でタイトルを獲得したのです。この采配には批判が殺到し、レースディレクターの殺人予告まで出る騒動となりました。この騒動を受けて最終的にレースディレクターのマイケル・マシは辞任することとなったのです。この時のマシの心情としては、つまらない終わり方(セーフティーカー先導のまま)にするよりは見ごたえのある状況で終わらせたかったのでしょう。要するに、つまらない終わり方をさせて批判を受けるよりは、最後まで競争をさせた状態で終わらせた方が批判を受けずに済むのではないかと思ったのではないかと。しかし、その采配が予想以上にハミルトンに不利に働き、タイトルを左右する事態にまで発展してしまった訳です。マシの判断の成否は意見の分かれるところでしょうが、レースを面白くしようと奮闘した結果であることは認めるべきでしょう。今回は、セーフティーカー先導でレースが終了したことに対して観客がが不満に思ったことは明らかで、ポディウムではフェルスタッペンにブーイングが浴びせられる事態に発展しています。ティフォシの心情(ポールポジションスタートしたフェラーリのルクレールをフェルスタッペンが下した)を考慮すると理解できなくもないですが、フェルスタッペンにとっては心外は仕打ちを受けたことになります。結局、セーフティーカー先導でフィニッシュでも、そうでなくても批判を受けるんかい!ということになってしまうのですが、人間とは何ともわがままな生き物でありますね。

2022 ROUND 15 DUTCH GP

2022年09月11日 06時14分18秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 G.ラッセル メルセデスAMG
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 S.ペレス レッドブル
6位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 C.サインツ フェラーリ
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 オランダGPです。スターティンググリッドはポールがフェルスタッペン。以下ルクレール、サインツ、ハミルトン、ペレス、ラッセル、ノリス、シューマッハ、角田裕毅、ストロールと続きます。ポールのフェルスタッペン。昨年に続き、母国GP優勝への準備は万端といったところでしょうか。そのフェルスタッペンを取り囲む様にフェラーリの2台が続きます。角田裕毅は久々のシングルグリッド。これは期待を抱かせますね。スタートはポールのフェルスタッペンの出だしが良く、後方のルクレールを意識してイン側をブロックしつつターン1に突入、ホールショットです。後方ではサインツのインに侵入したハミルトンが接触。サインツのサイドポンツーンに左フロントタイヤをぶつけました。サインツは若干挙動が乱れましたが何事もなく走行を続けます。55周目、ボッタスがエンジントラブルでターン1手前でマシンを停めます。これでセーフティーカーの出動です。レースは残り17周、首位のフェルスタッペンはすかさずピットイン、タイや交換を済ませます。そして、3番手のラッセルもタイヤ交換を行います。これで、首位からハミルトン、フェルスタッペン、ラッセルのオーダーとなり60周目にレースは再開。開始直後にフェルスタッペンはターン1でハミルトンをアウト側から一気にオーバーテイク。新品タイヤのアドバンテージを見せつけます。63周目、最終コーナーでハミルトンの背後に付いたラッセルはストレートで一気に加速。ターン1でハミルトンをオーバーテイクし2番手にジャンプアップ、フェルスタッペンを追いかけます。66周目、ルクレールがホームストレートでハミルトンに追い付きアウト側からアッサリとオーバーテイクしていきました。これで立て続けに3台に抜かれたハミルトン。もうタイヤが半分終わっているのでどうしようもありません。先のセーフティーカーのタイミングでタイヤ交換しなかったばかりにジリ貧となってしまいました。そして、レースの方はフェルスタッペンがポールトゥフィニッシュ。一面オレンジ色に染まったスタンドに出迎えられ、最高の演出となりましたね。オランダGPではこれで2年連続ポールトゥフィニッシュで、これ以上無い強さを発揮。選手権争いでは2位のルクレールに100ポイント以上の差をつけており圧倒的有利に立っております。4位はハミルトン。最低でも2位は確保できるポジションにいましたが、ピット戦略のミスにより4位に陥落。内心は不満タラタラでしょうが、スタッフを気遣った言葉をかけるなど気丈に振る舞っていました。ハミルトンのタイトル獲得の可能性はほぼゼロといっていいでしょう。昨シーズン、タイトルを争ったフェルスタッペンとハミルトン。レギュレーションが大きく変わったとはいえ、ここまで大きな差が着くとはだれが想像したでしょうか。何はともあれフェルスタッペン。昨シーズンのタイトルはフロックだったと言わせないためにもこのペースでポイントを重ね、圧倒的優位でタイトルを獲りたいところですね。

2022 ROUND 14 BELGIAN GP

2022年09月04日 07時01分57秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
9位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
10位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス

 ベルギーGPです。長いサマーブレイクを経ての開催です。休みボケは大丈夫でしょうか。DRSって何?とかいうボケは無しですよ(笑)。スターティンググリッドはポールがサインツ。以下、ペレス、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、アルボン、リチャルド、ガスリー、ストロール、ベッテルと続きます。何と3番グリッドにアロンソ、6番グリッドにアルボンが鎮座しています。珍しいですね。まあ、これは6人のドライバーがグリッド降格の憂き目に遭ったからに他ならないのですが。とはいえ、アロンソはメルセデスの前、アルボンにいたっては非力なマシンでこの位置ですからグリッド降格を抜きにしても称賛に値しますね。スタートはポールのサインツの出だしが良くホールショット。マシンを左右に振りながらターン1に飛び込みます。一方2番グリッドのペレスは出遅れます。マシンをイン側に振ってアロンソを牽制しますが5番手まで後退です。大きな混乱はなくオールージュをマシンが次々と駆け上がって行きます。坂を上り切った所にあるレ・コームでハミルトンがアロンソのアウト側から仕掛けます。しかし、ハミルトンがインに寄せ過ぎた為に接触。ハミルトンのマシンは右リアを起点に大きく浮き上がります。無事に着地しますが大きく順位を落とすことに。そのまま走行を続けますが、マシンにダメージを負っており、ピットからの指示でマシンを停めリタイアとなります。後方では、そのあおりを受けたのか、ストロールがガスリーに押し出される形でアウト側に飛び出します。混乱はあったもののイエローフラッグは出ず、レースは続行されます。7周目、オールージュを駆け上がるフェルスタッペン。続く上り坂のストレートでアロンソにあっという間に追い付きオーバーテイク。4番手にジャンプアップです。何とフェルスタッペン、わずか7周でここまで上り詰めてきました。驚異のハイペースです。そして、12周目にはペレスに追い付きポジションを入れ替え、遂に首位に上り詰めました。そしてレースの方はフェルスタッペンが危なげなくトップチェッカー。今シーズン10勝目、選手権争いでは盤石なリードを築き上げました。14番グリッドと後方からのスタートでしたが、フタを開けてみればフェルスタッペンの一人相撲でレースは展開。誰一人として脅かす存在は無く、やりいたい放題といった感じでしたね(褒めてますよ?)。次はフェルスタッペンの母国であるオランダGP。スタンド一面がオレンジ色に染まる光景が目に浮かぶ様ですね。