イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

田植えをしました!

2007-05-28 14:08:14 | 米作り


 少し雨が降る陽気でしたが、予定も詰まっていたのでというか倅が休みだったので手伝ってもらい田植えをしました。

 この田植え機はもちろん借りたのですが、いっぺんに二条植えることが出来ます。
といっても今最先端の田植え機は乗用で六条植?などあるようです。進化しています。その変わりえらく高価な農業機械です。

 

立派に植えられました。

田んぼの横にこんな花が咲いていました、
知る人ぞ知る、「ポポー」の木です。
前に流行った時期が有って、植えた人があるようです、秋にはアケビのような実がなり食べると甘くて洋菓子のよう、あるいはバタークリームを舐めている様な、という感じかな?


田植えを前に

2007-05-24 18:01:05 | 米作り


 草が生え始めた田んぼ、それでもずっと水を入れているので草の生え方は遅い感じです。除草剤を使用しない方針ですから何かそのための努力をしなくてはなりません。これが大変なんです。

 田んぼの先生からお借りした「テーラー」という田んぼの機械です、これで田んぼを歩いて生えてきた草を鎮圧します、基本的には耕さないやり方なんですが初年度はまずなるべく除草努力をしないようにあらかじめこのような事をします。
 といっても私は不耕起栽培は初めてなので、 先生の経験に頼る以外ありません。

 上の写真はテーラーを使って草を鎮圧した後に「サクズ」=「米ヌカ」を一面に撒いた後です、この米ヌカが今後の田んぼの環境を良くするための鍵になるそうです。
 果たしてどんな田んぼになるのでしょうか。

田植えを待つ稲の苗です。

ドントハレ!といくかどうか?


我が家の山菜料理

2007-05-22 22:07:09 | 料理


 タラノメ狂奏曲が終わったころゼンマイ、ワラビ、フキ、ミズ、ウド、シドケ、etc本格的山菜の時期が来ます。
 沢山有るうちから一つ我が家の山菜料理を披露します、ワラビはあくを抜いて生姜醤油で食べるのも美味しいのですが、野菜とキノコと一緒に酢醤油漬けしたものを紹介します。

ワラビはあく抜きをしておく
生のニンジンを千切りにします
シメジ・エノキは茹でます

漬け汁は
醤油-1
ミリン-0.5
酒-0.5
お酢-0.5
砂糖少々

沸騰させてから冷ましておく

漬け汁に具を合わせて重石をします

次の日から食べるに良いです。

私の大好物なんです。

ハナイカダを水に浮かべてみました
これも山菜として食べられるという事ですがなんだか勿体無くて
眺めています。


イヌがつく桜・イヌザクラ

2007-05-19 17:19:24 | Weblog


 桜にもいろいろの種類があります、中でもイヌザクラとかシウリザクラ(ミヤマイヌザクラ)ウワミズザクラというのは、ソメイヨシノに代表されるいわゆる桜とはちょっと違っています。

 昨日撮影した「イヌザクラ」の花と葉っぱです、樹皮の写真がないのですがいわゆる桜に似ています。
 私はこのイヌザクラの花には初めて出会いました、ここらではあまり見かけない種類です?見ていないだけかな?
 この手の花とよく似ているのがシウリザクラとウワミズザクラです、シウリのほうは山のほうに有るようですからほとんど見ませんが、ウワミズザクラは私の家の周りにも沢山自生していて今の時期沢山花をつけています、好きな花です。

 さて今日のテーマで名前になぜイヌが付くのか?
 他にイヌブナ、イヌガシ、イヌガヤ、イヌツゲ、イヌシデ、イヌザンショウetc結構あるんですよね、でもあまりいい感じはしません、イヌとは「似て非なるもの」劣るものの意を表す語、また卑しめ軽んじて下らぬもの無駄なものの意を表す語。(広辞苑)
 なんにしてもあまりいい名前ではありませんね、たとえばイヌザクラは「トラノオザクラ」なんてのはどうでしょうか。

イヌエンジュの新葉

 イヌエンジュ別名大エンジュ、というからにはほんとのエンジュが有るわけですが、本とのエンジュは中国原産で自生したものがありません、に比べてイヌのほうは山に自生しているのです、なんか変だな、それはともかくこのイヌエンジュの新しい葉が開くとき銀色というかようやく緑が多くなってきた林で白っぽい葉っぱが開く様はなかなか良いものです。「ニホンエンジュ」・「ホンエンジュ」なんかどうですか。

イヌブナ別名クロブナの実

 


家の近所の春(ハナイカダの花も咲いた)

2007-05-16 19:21:50 | Weblog


田植え前の田んぼと草地(牧草)と山、まさに日本の里山です。

ハナイカダの花が咲き始めています
別名ママッコ、ヨメノナミダ

ママッコというのは山菜として食べられたから言うのか葉っぱの上にある蕾がご飯に似ているから言うのかだと思うのですが、もうひとつのヨメノナミダというのはなんだか泣けてくるようなナイーブな別名がついたなーと感心しています。
以前にもハナイカダのことを書いているのでこちらを見てください
(昨日、リンクを間違えましたまた見てください)

昨日雑木林でいい声で鳴いている鳥を見ました、それが私のほうへ飛んできたのです、見とれてカメラを向けられませんでしたが何とか撮りました。

キビタキのオスのようですね、このところ野鳥に出会えてうれしいです。
図鑑のような写真は取れるはずもないですが。


いよいよ田植えか?

2007-05-13 09:33:48 | 米作り


 いよいよ田植えか?というのはいかにも無責任ですが、久しぶりの田植えになんとも実感がわかないのです。
 借り物の田んぼということもあるし、今回は出発が急であったことなどで、苗は人任せ、運任せ、田植えも機械で、当たり前か!それでも自分が食べるお米を自分で作れる幸せと期待で興奮しています。

 ごらんのように山の中の田んぼです、木の芽時を過ぎ新緑との狭間といった感じ、とても美しい気持ちの良い季節です。

 もう水草が生えてきました、除草剤を用いない稲作ですから、それこそ草との戦いが秋まで続くことでしょう。
 目指しているのは『不耕起栽培』、耕さない栽培、初年度からあまり前のめりにならないように、ぼちぼちやります。

ようやく八重桜が咲きました。

 

 


樹を見る会の下見に、、、

2007-05-09 20:13:25 | Weblog


 『樹を見る会』の下見に一人で出かけてきました、日にちは6月10日と決まっていますが、いまだに行く先をどこにしようか悩んでいます。
 その候補のひとつが岩手県と秋田を結ぶ『仙北街道』を歩くという企画です。
 ところが詳しい人もなく、案内書にあった公民館を尋ねましたが、詳しい人が異動になったということで困り果て、えい!とりあえず行ってみようと言う事でそれらしき道に車を走らせました。
 街道の途中に有る大胡桃山の近くに出る林道をどんどん上ってゆきましたがとうとう残雪に道を阻まれそれから先は断念。
 それでも、ぱちりぱちりとカメラのシャッターを切ってきました。見てください。

ユキツバキでしょうか?道路沿いに沢山咲いていました。

ムシカリの花(オオカメノキ)

以前に写した冬の花芽を見てください
雪の中でも目立つ花芽です、かわいいです。

あまり見たことがない水鳥がいました
もう少し接近したかったのですが無理でした、この後飛び立ってしまいました

タムシバの花が咲いていました

何回も見るブナの新葉ですがいつ見ても良いですね

早く決めて皆さんにお知らせしなくてはと思いつつ忙しさにまぎれて
悩んでいます、このブログを見て下さった会のかたがたには、6月10日、日程を入れていただきたいと思います。


5月5日のお祭りのころ

2007-05-07 22:09:57 | Weblog


 私が住んでいる奥州市江刺区米里のお祭りは5月5日と決まっています。いつからだかは分かりませんが。私はお祭り好きというわけではないのですが、こちらに引っ越してきて以来さまざまな形ではまっています、というよりはまるはめになっているというほうが正解です。今年も昨年に引き続きわが集落の伝統的郷土芸能『念仏剣舞』を披露しました。

毎年このころは花粉症もいえて、東北の遅い春が爆発して、桜だの桃だのりんごだのが花咲かせ、木の芽も一斉に開いて人に食べてほしいといっています。
春よ春北上山地の春

宮沢賢治の童話に『ヤマナシ』というのがあります、『クランボンがカプカプ笑ったよ』というやつです、何時も面白い表現をする賢治さんです。

これが『ヤマナシ』の花です、ヤマナシは今みんなが食べている美味しい梨の原種です、大木になります、満開になると全体に白い花をつけてそれは素敵です。そして秋には小さな梨の実をつけます、剪定や摘果などしないので沢山の実をつけます。

これは私の家の玄関の前にある梨の木の花です、ヤマナシに比べて少し大きな花です、なんと言う品種か分かりません、この木も毎年実をつけます、農薬も摘果もしないので商品のような梨は出来ません、それでも良い天気が続いた年は美味しい梨を食べることが出来ます、ありがたいことです。


マグノリアの木

2007-05-04 19:01:57 | Weblog


 宮沢賢治の童話には植物や動物を題材にしたものが沢山ありますが、その中に「マグノリアの木」というのがあるのをご存知でしょうか、率直に言ってよく分からない話なんですが(ファンの方には申し訳ない)私にとってはマグノリアという木は果たしてどんな木なのだろうか?と言うほうに興味をかきたてられたのでした。
 
 文中に⇒(けわしくも刻むこころの峰々にいま咲きそむるマグノリアかも)こうゆう声がどこからかはっきり聞こえてきました、諒安は心も明るくあたりを見まわしました。
 すぐむこうに1本のホオノ木が有りました。その下に二人の子供が幹を間にして立っているのでした。←これだけを見るとマグノリアはホオノ木か、と判断しそうですが全体から判断すると作者はコブシの木の花が咲いている様を言っているようです。
 なぜそのように判断したかといいますと、季節感や花のつき方の表現などでそお思ったのでした、つまり花の咲く時期がだいぶ違っているのとホウノキはでっかい花がぽつんぽつんと付くのに対してコブシは桜のように咲きます、それからコブシは桜と同じ時期、ホオノキは6月頃に開花するからです。

 ⇒マグノリア、すなわちモクレン科モクレン属の植物は太平洋を挟んでアジア大陸とアメリカ大陸に約90種が隔離分布する、、日本にはホオノキをはじめコブシやオオヤマレンゲなど6種が自生する。(学研日本の樹木)
 マグノリアの木って本当にあったんですね、賢治さんの作った造語いや造木かと思いました、、、、。

賢治童話のマグノリアの木の花=コブシの花

ホオノキの若葉(現在)

ホオノキの冬芽が開くと上のようになります(ちょっと前)

マグノリアの花=ホオノキの花(6月ごろに開花します)