ホオジロの囀り始む枝の先
このところの暖かさでホオジロが木のてっぺんで囀り始めた
ゴロスケのホーホーと啼く夜寒かな
毎夜フクローが啼いている、まだ夜は寒い
電線のスズメそろいの雪帽子
雪の降るなか串刺しのように止まっているスズメ
ホオジロの囀り始む枝の先
このところの暖かさでホオジロが木のてっぺんで囀り始めた
ゴロスケのホーホーと啼く夜寒かな
毎夜フクローが啼いている、まだ夜は寒い
電線のスズメそろいの雪帽子
雪の降るなか串刺しのように止まっているスズメ
このあいだ7月の俳句会で「睡蓮」=「ヒツジグサ」という兼題が出されました、睡蓮といえばフランスのクロード・モネのあの油絵がイメージされます、ところでこの光の画家の書いた睡蓮はどんな睡蓮だったのでしょうか?
私たちは睡蓮というとすぐあのピンク色の「蓮」(ハス)を思い出すのではないでしょうか。
植物図鑑によるスイレン科スイレン属ヒツジグサ(未草・睡蓮)というのが下の写真です。
ヒツジグサは日本に自生している睡蓮です、因みにヒツジグサの名前の由来は、ひつじの刻=午後2時頃に花が咲くからだそうです。
さてスイレン科ハス属のハスは世界に2種類あるといわれています、日本でよく見られるあのピンク色のハスは中国から渡来したといわれています、しかしかつては日本に自生していたという説もあるようです。古代ハスとして大賀ハスが有名です。
ハスの花は朝開いて一定の時間が過ぎると閉じてしまうそうですから、ヒツジグサとは咲く時間が違いますね。
ところでクロード・モネの睡蓮は?さすが印象派光の画家の描いた絵なので判然としませんが、熱帯睡蓮や園芸種も沢山あるようなので特定するのも難しいようです、ちまたで睡蓮といわれているものはヒツジグサもハスもその他園芸種もひっくるめて「すいれん」という事ではないでしょうか、言い換えればスイレン科の花ですか。
俳句の題ですが、ハスとヒツジグサのことが気になりイイ句が出ませんでした、言い訳ですが。
先週のウイークデイに遠野側の早池峰神社で私が参加している「あおぎり俳句会」の記念すべき300回目の俳句会が行われました。6月は毎年吟行とういうことで今年も梅雨空のなかでしたがいい塩梅に降られずにすみました。
早池峰神社の神門
神門ですがお寺の山門のようです、それがそのはず元は山門だったそうです。神仏混淆の真言宗の妙堅寺というお寺だったのが、明治の廃仏毀釈政策で明治3年に早池峰神社となったという話しです。
因みに両側にはむかし仁王像があったそうですが今は神様になっています。仁王様は街中のお寺にいらっしゃるそうです。
本殿に向かう杉並木、中には直径2メートルにもなる大杉もあります、森閑としてとても落ち着くところです。
神社の中を題材を探してしばらく歩きその後となりの今は廃校になっている旧大出小中学校に移動、そこで昼食と俳句会を行いました。
旧遠野市立大出小中学校
2年前に廃校になったこの学校は今は「遠野早池峰ふるさと学校」というなまえで自然・交流体験施設の拠点施設として活用されています。
この間も私は参加できませんでしたが、この施設を使って早池峰登山が行われています。
この施設を借りることが出来たのも不思議な縁でした、たまたま下見に訪れた時でした、何かのイベントの準備の最中、運よく遠野市の定住推進室長の鈴木惣喜氏に対応していただき、とんとん拍子で施設が借りられることになりました。私がその学校を覗かなければ、鈴木さんが居なければ、と考えるとほんとに上手いタイミングだったようです、何かの導きなのでしょうか。URL://www.dekurasu.com/ で・くらす遠野事務局のホームページです、覗いてみてはどうでしょうか。
お世話になりました、有難うございました。
(兼題) 奥山のポンと音して朴の花
朝焼けやホモサピエンス事始
父の日やいつもと同じ夕の膳
(席題) 廃校のブランコ揺れて梅雨に入る
大杉に天狗ひそむか夏はきぬ
ズダヤクシュ水玉かかえ梅雨景色
因みに神社の庭には「ズダヤクシュ」という野草が沢山ありました。「ズダ」は長野の方言で喘息のことだそうで、喘息の薬になったとか。ドントハレ!
私が参加させていただいている俳句会で「鵙の贄」が11月の兼題として出されました、モズのハヤニエの事ですね、難しい題でした。
次が「時雨」です、この時期急に冷たい雨が降ったり、かと思うと日がさしたりすることが有りますがこんな事を時雨れると言うようです。
最近では一般的に冬のにわか雨のことにも使われているそうです。(角川の俳句歳時記より)
「竈神」は竈の守り神としてこの地方で昔から家の竈の上や台所にある柱などに飾られている物です。飾られているというのは少し違うかもしれません。「祀られている」2006年1月21日のブログを参考にしてください。
当季雑詠
夢一夜 さしつさされつ 猿酒(ましらざけ)
俳句会の兼題で「猿酒」という難しい題をいただいた、というわけではないのですが、猿酒に挑戦してみました。
この「サルナシ」が原材料です、そろそろ寒くなりおおかたの実が熟し始めています、そのまま生でも美味しく食べれますが今回は俳句の季題の「猿酒」にして見ました。して見たとはいうもののどんな結果になるのか分かりません。
今年は当たり年でうんと沢山実がつきました、これで4,5キログラム有ります、これで家の近く2箇所の収穫量ですから、イヤー今までにない大漁です。
猿酒とは、昔々あるところ、猿がサルナシなどの木の実を沢山集めたそうな、食べ飽きたので大木の「ウロ」に貯蔵して置いたところ、そのうちに忘れてしまいました.、ある猟師が狩りを、するのに森を歩いていたところ、とてもいい香りがする大木があったとさ、覗いて見たらウロになったところには美味しそうな木の実のお酒がたっぷり出来ていたという話です。
どんとはれ!?
先月6月の半ばに地元の俳句会の方々と吟行会で近くの阿原山に行ってきました。
剣舞の 赤いたたれはきらめきて
うす月しめる 地にひるがえる 賢治
宮沢賢治さんはこの近くの種山高原やこの歌碑のある阿原山そして北上山地を沢山歩いていたんですね。
詩集「春と修羅」でも剣舞のこと種山が原のことなどを詠んでいます。
吟行句↓
ヤブデマリ賢治の歌碑の道しるべ
老松が背を低くする三角点
老鶯や山峡の村日陰なり
ヤブデマリ
阿原山は牛の放牧地にもなっています、遠くに見える黒い点が放牧されている牛たちです、当日はお天気にも恵まれて楽しい時間をすごすことが出来ました。俳句を詠むには吟行がいいですね。
このところ草ばかり刈っている感じがしています、日本はほんとに草がよく生える、それだけ気候がいいのでしょうか。
一年に何回か同じところの草を刈ります。それなのに畜産関係では外国から乾燥した草を輸入するのですから面白い物です。
外国では、年に一回しか草が生えない国もあるようです、雨がほとんど降らないのだそうです、だから日本みたいに雨を気にしながら草を刈り雨を気にしながら乾燥して貯蔵することがないのです。
基本的には乾草を必要とする畜産は日本では不向きだということでしょうか。
今が寒さの底だそうです、朝仕事鶏の世話をします、餌やり、水やり、そして卵集め、鶏はすべてが凍ってしまうような朝でも一生懸命卵を産んでくれます、私はただ頂くだけ、少しは感謝しなくては。
このところの寒さで玄関の引き戸が渋くなってしまいました、毎年のように起こるのですが、原因は玄関のコンクリイトの地面が「凍み上がって」開きづらくなる現象のようです。
今年初めの写真俳句!
ついでといっては何ですが玄関に飾っている「ツルマサキ」を見てください
ニシキギやツリバナなどと親戚ですが、今でも葉っぱがついていて常緑なんですね、近くの大きな栗の木に巻きついているものを少し失敬してきたものです。
葉っぱと冬芽
日が沈むのが早いのでイヌの散歩が大変です、バンチャ犬のマルコ10歳、年齢不詳のオス犬ゴンタ(迷子犬として処分されるところ家にやって来た)そして2頭の間に生まれた雌犬タマコ2歳、大騒ぎしながら家の近くの田んぼの周りを歩くのがいつものコースです。
30分くらい掛かるでしょうか、日が沈む前の30分は忙しいのでたまに良い天気の日など気持ちがいいので朝や昼間に歩くこともあります。
おっと、もう一匹、やかましい老犬のモンタがいました、この老柴犬はとても気が強くて老いてなおみんなから敬遠されています、だからといって不遇な犬生を送っているわけでは有りません、みんなの散歩が終わると一匹だけで放してもらいます、どこへも行かないし呼べばすぐ来るので安心な犬です。
手前がゴンタ、奥右がタマコ、左がマルコ
どんとはれ!