イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

鶏が襲われた

2006-04-30 06:23:45 | Weblog
 昨夜半「ギャー」というけたたましい鳴声で目がさめ、オットリガタナで外の庭鶏小屋に急行した、すでに犯人は消えていたが2羽の中雛が息絶えていた「やられた!」たぶんキツネだと思われる、ここのところ昼間から小型のキツネが付近をウロウロしていたので気をつけてはいたもののとうとうやられてしまった。
 夜中に起こされた腹立たしさと生まれたばかりの雛からここまで育てた言ってみれば嫁入り前の娘を取られてしまった悔しさで頭がボーっとなってしばらく物が考えられない状態がつづいた。
「すべては減りもしないし増えもしない、人がやったことはすべて廻り回ってもとの所にやってくる」仏の境地に入ってこの難関を突破しようと思ったものの現実の悲しいかな「欲たかりの心」にすぐ戻り「キツネのやろう今度来たらギタギタにしてやろう!」と心に誓って穴を空けられた小屋を簡単に補修してまた惰眠に戻った。そのあとまた犬が騒ぐので2回ほど起きて見回りにいき熟睡しないまま朝を迎えることとなりました。
 私はキツネが嫌いだ!
 さて写真は「ハウチワカエデ」の花です、楓、いわゆるモミジですが葉っぱが天狗の団扇のようなやつで、羽・団扇、と言う名前がついているようです、カエデ類の花は桜のように派手ではないけれどとても素敵なので観察することをお勧めします。

ショウジョウバカマの花

2006-04-27 18:26:33 | Weblog
 ユリ科の山野草でショウジョバカマです、常緑の多年草で地域によってはユキワリソウ、カンザシバナなどと呼ばれているそうです。葉っぱなどは同じユリ科のカタクリによく似ていますが同じ所に群生しているのは私は見たことがありません。因みに私の家の周りの雑木林の下に結構咲いています、カタクリは有名過ぎて掘り採っていかれてしまう率が高いのですがこの花は少し人気が無いのか案外残っているようです。
 山野草は山野にあって良いのですからあまり採らないようにしたいものです。中にはこれを商売にして片っ端から掘ってゆく人があります、趣味で少し採ってゆく人とは違ってそんな人は顔つきも目つきも違っていて嫌な感じです。

ここいら辺では珍しい「トサミズキ」の花

2006-04-26 19:44:46 | Weblog
 初めて見るマンサク科の「トサミズキ」もちろんしょくさいされたものです、北上市の図書館のそばの公園に咲いていたものです。
 この公園にはいろんな種類の樹木が植栽されています、それは良いのですがやはりこの地方の気候に会わないような物はどうもうまく育っていないようでかわいそうと言うかもったいないような気がします。それでもこのトサミズキは綺麗に咲いていました、とても嬉しくなりました。

こんな私です

2006-04-25 10:52:23 | Weblog
 自分の顔を巷にさらすのはおこがましいので少しピントがボケたものを見てください、なぜこんな写真を?私ももう50歳台の後半を迎えておりまして今年の5月で58歳になります、おつむもだいぶポヤポヤになって往年のシティボーイもただの禿たおっさんです、この間近くの友達と一杯飲んで頭の話に花が咲いて「ためらいはげなどきれいさっぱりしたらどうだ」ということになり、お風呂に入ったついでに電気バリカンで何時もの坊主にしました。何時もだったら5分ぐらいにする所何故か何もつけないままいってしまったのです、「アッ」と思ってもすでに1条の青白い筋がタイガーカットのように、「えいままよ」というわけで若いお坊さんのような青々とした頭になってしまったと言うわけです。
 私は高校生の頃から散髪屋にほとんどいったことがなくて、お袋に刈ってもらったり自分で刈ったりしていました、だから結構オリジナルのカット、例えば「ザンギリカット」や「タイガーカット」など人の目は気になる割にはユニークなヘアースタイルを楽しんでいました。そして近頃では年をとったせいか、人の目を気にしなくなったせいか面倒くさいせいか、伸びてきたらバリカンで坊主にして、また伸びるのを待って坊主にすると言うやり方です。理容業界の方には大変申し訳ないと思っています。
 この頭と太くて濃くて長い眉毛を見て「怪しい人」などと思わないで今後もお付き合いしていただければ幸せです。

地元集落の田んぼの側溝工事が終わりほっと一息

2006-04-23 19:04:23 | Weblog
 『中山間地直接支払い制度』というものがありまして、その事業として行っていた工事が終わりほっと一息ついているところです、「イヤーっ疲れました」いよいよ里山は田んぼの季節を迎えます、あちらでもこちらでも田んぼの土をほっくり返したり堆肥を撒いたりあぜを塗ったり、といっても今はほとんど機械を使って出来てしまうのですが。
 ブログもただ書いているだけでコメントに返事を書くのも、他のブログを見るのもままならずと言った状況です。
 さて写真は、「三椏」の花です、町のお家のお庭に咲いていたいたものを失敬してパチリ、この地方では自生していないもののようです、ミツマタと言えば和紙や紙幣用の原材料として栽培されているものとして有名です。確かに三叉です。

みぞれ模様から夕焼け

2006-04-20 18:42:19 | Weblog
 今日は午前中温度も並で少し雨が降ったり止んだりの天気でした、今週から始まった地元の水路を直す仕事に出かけました、少し疲れめの体調ですが年寄りには負けていられません、軽口をたたきながらの仕事でしたがはかどってお昼、家に帰りご飯を食べて午後の部が始まるかという頃凄い勢いで雨と風、それでも現場に行ってみましたが何人かはちゃんと集まっていました。これでも仕事をやるか?!
 いる人だけで始めたものの横殴りの雨にようやく中止命令、温度も下がったせいか体中冷えてしまったので、家に帰って薪ストーブに火をつけて暖をとります。そのうちうとうとしていたら霙からぼたぼたの雪が降ってきました、この時期に雪かよ!それでも夕方の仕事のために外に出てしばらくしたら今度は山が赤く燃えているではありませんか、振り返えればとてつもない夕焼けでした。今日は変わったお天気でした。

萌え~

2006-04-18 22:36:24 | Weblog
 今日私は、60歳代と70歳代の人と一緒に山仕事をしました、山仕事と言っても里山の田んぼの山側の木を切る仕事でした、木が伸びたおかげで田んぼに日があたらない、そうするとじめじめする、稲も育ちが悪くなると言うようなことで木を切ることになったものです、しかし60・70歳代は元気でよく働く、おのずと少し若い私はおちおちしていられなくて頑張ってしまう、今日は疲れました。
 ところで近頃『萌え~』という言葉が流行っているようです、どうゆう意味で使われているかは皆さんお分かりでしょう、私なんか『分かって堪るか』という気持ちですが秋葉系などとはやし立てられている『プア―ホワイト』が興奮したりするとこの言葉を発するようです。
 なぜ今日のテーマが『萌え』なのか、季節はあらゆるものを萌えさせていました、一番年上のKさんがタラの木を切ろうとしていたその下のTさんに向かって『萌えは切るなー』といったのです、私はなんだか可笑しくなってしまいました、タラノキにはタラノメがもうすぐ萌え始めます、はーっ萌えとはタラの芽のことかー!若芽が萌え始めるそれを萌え―と表現したのだなー、うんうん良くい言えている、このところやたらに感心している私です。言葉はもてあそぶものではなく生活と自然の中で培われて実体を伴う、とても美しい一瞬でした。
 写真は『アブラチャン』という木の花です、面白い名前ですが秋になると比較的大きな実を付けますその実を絞ると油が取れるのでそんな名前がついたようです。それこそ萌え始めました。

ゴンボホルはくだをまくの意

2006-04-17 11:52:13 | Weblog
 久しぶりに方言研究です、「ゴンボホル」とは酒によってくだをまくこと、親のいうことを聞き入れず、泣いたり怒ったりわめいたり反抗したりすることをいいます。ゴンボホルは「牛蒡を掘る」から転じたもの、ごぼうを掘り起こすことは並々ならぬ労力と時間が必要で時には二言三言泣き言も出るといったようなところから来たようです。
 確かに「ゴンボホル人」を何とかなだめすかしてどうにかお帰り願うのは大変でバカバカしくもなり泣き言も出てきてしまう、そんな感じでしょうか、ほんとに言い得ていますねー。かくゆう私も近頃は余りありませんが若い頃はいわゆる「ゴンボ」を掘ったこともよくあったと家のものにいわれていまして今は反省の日々を過ごしております。
 『江刺の方言』(菊地常二著)より⇒酒癖の悪いこと及びその人、誰彼の見境なく他人に食い下がり、因縁をつけたり、愚痴を並べたり、その上乱暴まで働く厄介な人。
 因みに写真は野生化した牛蒡、毎年勝手に芽を出して花を咲かせてまた沢山増えています、一度食べようと引っこ抜きましたが本当にガチット土に食い込んでいて大変でした、野生のゴンボは栽培物より一段とアクが強くて相手をするのも大変のようです。それでも食べられますから酔っ払いよりは良い。

池のほとりの行者ニンニクが芽を出していた

2006-04-16 10:45:01 | Weblog
 近頃では産直施設などでも行者ニンニクが売られるようになってきましたのでご存知の方も多いと思います、他の草が出ないうちに伸びてくるのでそれと分かりますがあまり特徴のない草です。ところが油でいためたりすると香りも良くて美味しく食べられます。
 なかなか栽培も難しいのですが、この間テレビでハウス栽培をしているのをみました、そのうち市場にも沢山出回るのでしょう、タラノメと同じでふにゃふにゃのハウス栽培物として。