イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

アジサイの花によく似たノリウツギ(サビタ)

2005-08-31 18:51:50 | Weblog
盛りをだいぶ過ぎたノリウツギの花、この花はそのままドライフラワーになって雪が降る頃になってもそのままの形でいる。100パーセントではないが。
別名ノリノキといって皮をはぐと糊状になっている、糊状というより糊である。
昔和紙を漉く時に繋ぎとしてこの糊を使ったそうだ、この辺では和紙の材料のコウゾの木も沢山あるので一度試してみたいと思っているがいつ頃できるか?。
それから、この樹の根っこで作るパイプは[サビタパイプ]として有名だそうです。
ウツギ=うつろ木、つまり木の芯が空ろということで曲がりくねった部分でも穴を空けるのが容易だからパイプを造るにしても無理がないのではないだろうか。
とにかく興味が尽きない樹木である。

梨ではないケンポナシ、別名アマカゼ

2005-08-30 13:18:33 | Weblog
ケンポナシ、大木になる、ケンポナシという名前だが梨ではない、冬になると雪の上などに変わった形のその実がおちていることがある、拾って食べると少し甘くて食べるによい。アマカゼという地方名はそんな所からくるのだろうか。
初夏、枝の先にたくさんの花が咲く、それを狙ってミツバチがやってきて大群舞が始まる。
家具や木工品などの材料としても利用できる。

桐の木は種が落ちて草のように伸びる

2005-08-29 11:00:07 | Weblog
こちらでは桐の木が案外多い、春に紫色のフジによく似た(遠目で見ると)花を咲かせ、秋にたくさんの実をつける。花の時期もフジと重なる。
成長が比較的早くいつの間にか大きな樹になっている。
この写真は今年芽を出したものだ。桐の木は知られているように箪笥の材料としてよく使われている、岩手県でも南部の桐として植栽もされている、そんな桐の木が落とした種が野生化したものかもしれない。
私の住んでいる江刺市は「岩谷堂箪笥」という有名な箪笥の産地である。あまり深い知識はないけれど、岩谷堂箪笥は桐箪笥というより欅を使ったものが多いようだ、しかし抽斗の材料は桐の木を使っている。

日本のナッツ・ハシバミ、角のようだからツノハシバミ

2005-08-28 06:38:40 | Weblog
こちらに引越ししてから何年かたった頃、ご近所のオバーチャンからこの樹の存在を教えてもらった、さもない木という感じのする樹木だった、そして良く見るとそこいらじゅうに同じ種類の樹がたくさん自生していることに気がついてその後興味を持ってみるようになったのだ。
図鑑で調べると日本のナッツ、外国のへーゼルナッツに匹敵するとあった、それを見て採ってきては食べてみた、しかし食べ方を良く知らないのかそんなにおいしいという感動はない、何とか美味しく食べたいと思って今年もチャレンジしようとおもつている。
因みに丸い実のつくハシバミと、角の形のツノハシバミがある、葉っぱの形など微妙に違いがある。

加工次第でおいしく食べられるマルメロ

2005-08-27 07:32:00 | Weblog
マルメロの幼果は短い産毛が密に生えていて、果物としてのあのマルメロとはだいぶ違う、秋になったらまた見てもらいたい。
さてよく似たものでカリンがある、カリンは焼酎漬けかジャムといった加工ぐらいだがマルメロは焼酎漬け、ジャムはもちろんシロップ漬け、砂糖煮と多彩に楽しめる。
マルメロは自生しているわけではなく苗木を買ってきて植えたものだ、始め植えた1本が3年前ぐらいからたくさん実をつけるようになってその味に感動したので昨年20本植えて管理している、これが一斉に実をつけ始めたら、我が家で加工して売り出そうと思っている、しかし雑草を刈るのが大変だ。

ブドウでも食べられないブドウ・ノブドウ

2005-08-25 17:24:19 | Weblog
ブドウつながり、何処にでもあるノブドウだ、ヤマブドウなどから比べればマイナーなイメージだ、しかし、私はこの植物が好きだ、今のうちは青いというか緑の粒だが、秋になるとだんだんいろずいてくる、はじめは血管が走ったような色になりそのうちに青になったり瑠璃色になったり7変化するのだ。
ま、実物をご覧下さい、だんだんにこのブログでご紹介します。
この色の変化は、虫エイ果(虫が入っている)のせいだそうです。

熟す前の青いヤマブドウ

2005-08-24 12:36:15 | Weblog
ツル性の植物が好きな理由のひとつは、つるものにはその実を食べて良いものが多いような気がすることがあげられます。
その代表がなんと言ってもこのヤマブドウだ、私の家のすぐ前にエンジュの樹があるのだが、しばらく前にツルが絡み始めて、あれよあれよという間にヤマブドウのツルだと分かった、そしたらまもなくブドウがなったというわけだ。
近くの山に行けばなんぼでもあるのだが、うんと高い所にあったりがけの途中にあったりとか、簡単には取らせてくれないのも事実なのだ。
この実がなっている所を観るだけで気持ちが良くなる。

名前のわりには綺麗な花が咲く[ヘクソカズラ]

2005-08-23 10:15:52 | Weblog
昨日のクサギつながりでヘクソカズラの花を今朝撮ってきました。
しかしひどい名前を付けられたものだ、確かに臭いカズラではあるのだが、もう少し容赦してくれてもよさそうなものを。
私は、ヤマブドウとか、サルナシとか、ホップとか、マタタビとか、ツル性の植物がなぜか好きなのだが、中には我慢がならないツル植物がある、外国から輸入した家畜のえさに混ざって日本に帰化したようだが、日本の気候や風土が気に入ったのか爆発的に繁殖して畑だろうがお庭だろうが黙っていると家も覆い尽くす勢いだ、刈っても刈っても生えてくる、その生命力には敬服する、雑草とけんかしてもしょうがないと思いつつ。

クサギ、ピンクの蕾が開くと白い綺麗な花が咲く

2005-08-22 06:37:14 | Weblog
クサギ、その名前のとおりその葉っぱは臭い、といっても匂いには人それぞれ好みがあって、この匂いが嫌いではない人もいるようだ、私は、うんと嫌いだとは思わないが好きな匂いではない。
しかし、この花は好きだ、この花が開いた頃また見ていただきたい。
臭いものは他にもある、その代表選手が[ヘクソカズラ]だ、なんとひどい名前を付けたことか、でもその花はなかなか美しいのだ。因みにヘクソカズラは草本に入るようだ。

アブラチャンの実がなっていた。

2005-08-21 13:24:28 | Weblog
この「あぶらちゃん」は私の家の近くのちょっと薄暗い道、薄暗いといっても背の高い樹がうっそうとしている渓谷沿いの細い道の道端にたくさん自生している。
大木にはならない樹木のようで、見かけるのはいつも大きな樹のしたの道端だ。
春先は葉っぱが出る前に、黄色いとても綺麗な花をたくさんつける、クロモジの花に良く似た花だと思う。
この実を絞ると名前の通り油が取れるそおだ。