イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

里山の足元

2006-08-30 20:38:06 | Weblog


 「ホツツジ」ツツジらしい葉っぱだなと思いながら見ていてもツツジの花の時期には咲かない、まだ幼木で花が咲かないのではなくて夏の終りにこんな花をつけます。
 低い木で道端に結構咲いていますが注意をしないと見そびれてしまいます。
 五輪峠には沢山自生しているのですがこの間の「樹を観る会」では咲いているところに会えませんでした、写真は私の家の近くで撮ったものです。
 ※ 密は有毒だそうです


ツリフネソウ


キツリフネソウ


 ホツツジを見てもらいましたが、近くで競って咲いていた野の花を3点ついでにアップしました、最後の花は「アカソ」だと思いましたがちょっと心配になりました。
 ご意見があったら教えてください。

 


 自徳寺

2006-08-29 16:29:48 | Weblog


五輪峠に向かう途中
私の住んでいる米里地区のお寺に立ち寄る

 「龍首山、自徳寺」曹洞宗のお寺です。私は信心深くないので曹洞宗がどんなお経を上げるのか、などまったく解りません、たまに集落の人がなくなったりすると真剣な面持ちでみんなの後についてゆき有り難いお経を「ああいい声だなー」という感じに聞いているようなのが実態です。
 今回は前もってお坊さんにお願いをしてお寺の庭を見学させていただきました。
 神社仏閣には古木・大木が多いですね、多いというか残されているといったほうがよいと思いますが。

 「イトヒバ」樹齢約300年、目通り周囲:4.12m、樹高13メートル<成長の非常に遅い樹種で、このような巨木になる事は大変珍しく学術的にも注目されている>と岩手日報社の「岩手の名木・巨樹」に書かれています。


 

 「イチョウ」このイチョウの木が岩手の巨樹にノミネートされていないと言うのが不思議、目通り周囲は測っていませんが並の太さではありません?

 写真は枝の下に垂れ下がった「にゅう」というのでしょうかこんな現象がたまにあるようですが、それにしても大きなイチョウです、今度許しをもらって周囲を図ってみたいと思ってます。
 そろそろこの町のどなたかのご法事が始まると言うので少し人が集まってきたので次に向かう事にしました。

                    つづく


カエデ3種

2006-08-26 18:27:27 | Weblog


五輪峠でカエデ3種を比べる

 カエデ科の樹木は世界に120種、日本には20数種類分布している、カエデは蛙手のルが抜けたものだといわれています。
 ①まず「イタヤカエデ」です、このイタヤというのは板屋根のことで、葉の茂り具合が板でふいた屋根のようだというところからきたのだそうです。
 確かによく見るとそのようです。それから葉っぱの特徴ですが、外側にギザギザの切れ込み「鋸歯」が無いことです。春先に花が咲いて全体が薄黄緑になるのが素敵です、また秋には黄色く黄葉してきれいです。

 ② 天狗の団扇のような葉っぱで他と区別がつく「ハウチワカエデ」、
   Acerjaponicum=日本のカエデの意味だそうです。

 写真は、ハウチワカエデの花が咲いた時のものです、とても綺麗です、イタヤカエデと違って赤い花なんですよ。


 ③ 葉っぱの形がちよっと違う「ウリハダカエデ」、ウリハダカエデの名前の由来は樹皮が昔の瓜に似ているから、本物を見ればすぐに「これがウリハダですね!」といいたくなるような木の肌をしています。

 どうですか!雑木林の中でも異彩を放っているというかすぐに解ります、これの花の時期もとても素敵で葉っぱの展開する様もいいのですが、黄色い小さな花が数珠のように垂れ下がる様はとても美しいのです。
 秋の紅葉では代表選手として真っ赤に色ずきます、ところが山で見てイイと思って里に植えてもなかなか綺麗な赤にはならないそうです(先生の話)



      
     カエデの話しになると奥が深くてとても面白いし解らない事ばかりです。          つづく


サイカチの木

2006-08-25 13:27:05 | Weblog


樹を観る会途中のこのきなんの樹

五輪峠に行く途中で観察した樹木の紹介、まずは「サイカチの木」県道8号江刺の玉里峯の後ろ、人首川沿いに自生していました。
自生と書きましたが藩政時代に川の土手の決壊しやすい場所に苗木を植えた事もあって植えられたものかその種が流れ着いて芽吹いたのか定かではないようです。
根の張りが良いので水害防止に効果がある木だといわれています。

サイカチは見てのとおりマメ科のエンジュやネムノ木のようにささげ豆のような実をつけます、この実が昔石鹸の代用として庶民の生活に役立っていた事は知られていますが今これを使うひとはいないようです。
⇒一個のさやを細かく刻み水27リットルにして煮てその液を冷やし洗濯水に入れる、一個で一反の布を洗う事ができるのだそうです。それから外さやをもんで食器洗い、体もこする事ができるのだそうです。
しかし今の合成洗剤のようには行かないのでしょうね、当たり前か、石鹸もない頃のお話なんでしょうから。

サイカチはとても繁殖力が強いようで一本の大木の下にはたくさんの幼木が芽生えています、写真は掘ってきて家の近くに植えたもので3年目ぐらいでしょうか、それから葉っぱが偶数羽状複葉(ニセアカシアに似ている)でトゲが沢山有るのが特徴です。

つづく


樹を観る会つづき

2006-08-23 19:43:05 | Weblog


五輪峠

地火水風石の五輪石たがひにおれはおれだという
宮沢賢治

北上山地のど真ん中、遠野市鮎貝と奥州市江刺区の人首(ひとかべ)を結ぶ
ここは南部盛岡藩と伊達仙台藩の境でもある
五輪峠という名前の由来ははるか戦国時代天正18年(1590)
遠野盆地を中心に大崎葛西合戦という戦があった
豊臣政権にそむいた大胆な戦であったらしい
人首町のある米里村のある武将がなくなりその子によって
峠頂上に五輪石が立てられたという伝承がある。
(江刺郡誌)

樹を観る会はこの五輪峠を車で走りながら止まっては下車して
特徴的な樹木を観察しました
つづきはまた明日


8回目の「樹を観る会」

2006-08-22 12:25:54 | Weblog


8回目の樹を観る会・五輪峠~藤沢渓谷


8月20日日曜日、8回目の樹を観る会はあい変わらずの暖かいお天気の中いつもより多くの人が参加して開催されました(ちょっと言い方が硬いかな)
写真は遠野市小友の藤沢渓谷を散策している所です。この藤沢渓谷は種山高原物見山となりの大森山から流れ出た水が長野川に注ぐ間にある渓谷です、この廻りに残された原生林にはカツラ、トチ、ミズナラ、シデ、サワクルミ、ブナ、ミズメザクラなどの大木が林立していて国道107号から少し入っただけなのに深山の雰囲気を漂わせています。
今年の夏は雨が降らないせいか水量が何時もより少なくて大小ある滝の迫力は今一かなという感じでしたが楽しいひと時を過ごす事ができたと思います。

少し奥に行ったあたりの山側急斜面に立つブナの古木、根元のあたりは節くれだって自然の厳しさを感じさせます、途中がけ崩れがあってそれ以上奥には進めなかったのですが、この手の巨木がまだまだ生き残っているそんな山でした。


フシグロセンノウ

途中、林床に橙赤色をした「フシグロセンノウ」が優美に怪しく咲いていました、ナデシコ科の花で節が黒くて中国減産のセンノウという植物に似ている事から節黒仙翁ということになったそうです。
私の家の近くの雑木林にも群落というほどではありませんが何十株か毎年今の時期に咲きますので私にとっては身近な花ではあります。


キューリの味噌汁&変なナス

2006-08-17 21:17:33 | Weblog

 

 写真はキューリの花とキューリの赤ちゃんです、昔の話しですが、ちょっとした料理屋に入ってお酒などいただいた時に出された料理にツマとして花のついたキュウリの赤ちゃんがついてきたのを思い出しました。
 その頃すでに家庭菜園にはまっていた私は「なんとももったいない事を」と思っていただいたものでした。
 さて、今日のテーマの「キュウリの味噌汁」ですが皆さんは食べた事があるでしょうか?私は大好きなんですが、巷ではあまり食べられていないようなんです、私の家でも好きなのは私だけ、私がつくると奥さんも子供達もいやいや食べます、こんなに美味しいものをなぜだ。
 私にとってはおふくろの味、家族の味なのですが、とうとう私の家族の味にはならなかったようです、非常に残念です。
 食べた事のない方が有ったら是非試してみてください、美味しいですよ!

 どうですか、変わったナスですよね二股のナスですか、何年も野菜を作っていますが初めてです、大根が二股になったり変形したりは良くあリます、これは土の中で石などの障害物にあたってできる現象だといわれていますがこのナスは原因が解りません、でもたいした理由があるわけでもないと思うのですが。
 「旬の野菜は薬だ」といわれていますから、夏は夏野菜を沢山食べて元気を出して頑張らなくては。


敗戦記念日

2006-08-15 14:30:51 | Weblog

             


 終戦から61年目を迎えたわけですがなんだかきな臭いこの頃です、私はS23年生まれで本当の戦争は知りません、それでも親の口から空襲の中を逃げ回ったという話などよく聞いていました、それは本当に体験していないのに体験したような感じがずっと残っているという奴です、ですから少し戦争の無残さとか恐ろしさを知っているといって良いのだと思います。
 それと戦後の平和教育(偏向教育という人もある)のさなか育ったので非戦的な思いは少なからずあると思っています。
 ところが61年もたつといろんな誤魔化し、言いくるめ、心変わり、などなど渦巻いて思ってもいない世の中に変わってしまったような、廻りの状況も変わったのですがひどいものだと思います。
 石油をめぐってのあからさまな分捕り合戦、宗教戦争、民族自決のように見えて民族のエゴ、反テロといえばなんでもできるという風潮、、、、、、、。
 昨日は東京あたりで大停電があって大変だったようだし、今日は首相の靖国参拝で大騒ぎ、も少し緩々心を広げて深呼吸したいものです、行きつくところまで行きつくのだろうと思いますが。

 気分を変えて暑い夏にホップの花(毬花)を見てください、これは栽培ものです野生の奴よりも少し大ぶりで長いような感じです、麒麟麦酒と契約栽培でもしているのでしょうか?花の咲く時期もだいぶ早くてそろそろ刈り取りの時期かと思われます。
 昨年の9月13日に自生しているホップの写真をアップしていますのでご覧になってください。 


お盆ですねー

2006-08-12 18:13:00 | Weblog


    センニンソウ属のボタンヅル

ヅルというとおりツル性の植物です、今盛んに花が咲いています、その蜜を狙って蝶や蜂などの昆虫が沢山集まってきます。
真夏はこのツル性の植物が我が物顔です、クズなどは何回刈ってもすぐにツルを伸ばして草刈機に絡みつきとても仕事がしにくくなります。
もっとひどいのは、外国から牛の餌などにくっついて渡来してはびこっている奴らです、日本の気候が好ましいのか大変な勢いです、ま、しかし、奴らといっても本人達には何の責任もないんですが。
逆に日本から外国に渡って猛威を振るっている奴もいるらしいです、人間にとって人間の利益にとって良いのか悪いのかという判断ですから、なんとも言いようがありません。
 


クヅ



 


念仏剣舞

2006-08-11 09:35:15 | Weblog

 今日は、地元のお寺にて「念仏剣舞」を奉納します、この写真は以前に撮ったものです、剣舞というと北上市の「鬼剣舞」や宮沢賢治で有名な「原体剣舞」で知られていますが、縁あってわたしが今住んでいる「兄和田念仏剣舞」も歴史は古いようで巻物によると「アテルイ」の時代までさかのぼるとの事。
 21世紀に他所の地域から来てこんな装束をつけて若者達と舞っているというのはなんだか変な感じがしてなりません。
 今日は夕方ご苦労さん会で焼肉パーティーだそうで、今夜も痛飲してしまうのだろうか?近頃腹が出てきたので少し考えないと!

 そおそお、昨日は久しぶりにあまりの暑さに頭にきて、集落一週コース3.8キロ、汗かきかき走ってしまいました、「チョーキモチイイー」10月1日の江刺のマラソン目指して。