イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

半日お墓の雪かき

2006-01-29 21:06:41 | Weblog
この写真は、私の住む江刺市米里という大字のお寺にある大銀杏です。今日はこのお寺の奥にあるお墓の雪かき人夫としてかり出されて半日働いてきました。というのも私の住む集落で不幸があってお葬式の時には納骨をしなければならないわけで、そうなれば今年の大雪、とても山の斜面のお墓に大勢してたどり着くのは困難。そこで、不幸が出た近くの人たち以外の人たちで除雪ということになったわけです。
その除雪も、ほかの墓石の上に雪を落とすわけにもいかず、ままダンプというものに雪をのせて道の両側に運んで捨てる、それはそれは大変な作業でした。
集落の付き合いというものは時としてめんどくさくてうんざりすることもありますが、こういった時の助け合いは大事なことだと思いました。
しかしこの墓地には私のお墓はありません、常づね私は死んだら灰にして畑にでもまいてくれといっているからです。

般若心経

2006-01-26 12:25:59 | Weblog
このところ始めた朝の読書で読んだ本を紹介します、『生きて死ぬ智慧』文・柳澤桂子、日本を代表する生命科学者にして歌人、画・掘文子。
NHK「ドキュメント日本いのちふたたび・生命科学者柳澤桂子」という番組を見たのがきっかけでこの本を読む事になったのです、内容は「般若心経」を科学的解釈で美しい現代語訳にしたものだそうです。般若心経についてはほとんど中身を知らない私ですが、「色即是空 空即是色」というくだりだけは空念仏として良く知っていました。しかしこの本を読んで改めて一字一句に大変な意味があることを認識できてそれだけでも良かったと思っています。その中でも感動したくだりを紹介します⇒是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減(ゼショホウクウソウ フショウフメツ フクフジョウ フゾウフゲン)
 お聞きなさい あなたも宇宙の中で 粒子でできています 宇宙のなかの ほかの粒子と一つづきです ですから宇宙も「空」です あなたという実体はないのです あなたと宇宙は一つです 宇宙は一つづきですから 生じたということもなく なくなるということもありません きれいだとか汚いだとかいうこともありません 増すことも減ることもありません 「空」にはそのような 取るに足らないことはないのです
 今度お経を聞き機会ができたらよくよくその意味を感じてみようと思っています。

薪ストーブ料理法

2006-01-24 14:07:01 | Weblog
うちの奥さんは、長年の夢を昨年実現してパンとお菓子の工房を始めました。私の家の隣に5坪ほどの建物を私が立てまして、保健所の許可をいただきまして今頑張っている所です。江刺市の「ふるさと市場」という地元の農家の野菜や果物(特に林檎は名物ですが)お米、きのこ、卵、それから加工品などを商いしているいわゆる産直で販売しています。
で、写真のストーブの上のフライパンなのですが、うちの奥さんの得意の物がパンとお菓子、うちのポリシーとして添加物は使いたくないということがありまして、その結果、日持ちがしない、パンなどすぐ固くなってしまう、ま、これは仕方のないことなのですが、そこで賞味期限切れで返品が出た物の一番美味しい食べ方がストーブの上で焼いて食べるという事になる訳です。だから私は大いに返品結構、喜んでストーブのうえで調理して食べています。薪ストーブはその他にも、お餅を焼いたりコトコトと豆を煮たり鍋物を温めたりとても重宝しています。
薪さえ上手く集めれれば最高です、特に今年のように油が高いととても得をした感じです。言い忘れましたがふるさと市場の食品加工売り場で「るりっこ工房」で出しています。

かまど神

2006-01-21 17:54:38 | Weblog
宮城県の北部から岩手県の南部の地域で(旧仙台藩領内ともいえる)一帯で昔から恐ろしい表情のお面を竈神として信仰している。土間の竈の近くの丑持ち柱か大黒柱などに、現代では、台所の柱か壁の高い位置にこのお面をかけている。⇒新長明美(著)『竈神と「はだかかべ」』より。民間信仰としていつの頃からか伝わっているものらしい、この写真は、現代作家として木彫に取り組んでいるTさんの作で私の家の柱に掛けてある物です。
大きな農家の暗い土間、竈があり、すすけた太い丑柱があたりに溶け込んでいる、その柱の上の方に竈のすすで真っ黒になってはいるが目だけが不気味に光っているかま神様、子供だったら強烈な印象として心に残っているのだろうなーと想像するのですが、私の家ではストーブの煙突が外に出る家の壁のそばの柱に祀ってあります。火防の神様としてのご利益もあるのだろうと思い。

オオサブ―!!

2006-01-20 06:36:37 | Weblog
「岩手県がこんなに寒いとは思っていなかった」開口一番やってきたsさんがツブヤイタ、4年程前から私の住んでいるところから車で10分ほど奥に移住してきた夫婦、今年の寒さにはほとほと参っているようだ。
 自慢じゃないが岩手県は本州で一番寒い!この地に住んで16年間で最高に冷えたと思った時でマイナス19度ぐらいでしょうか、でもここいら辺はまだ良いほうでワカサギ釣りで有名なガンドウ湖や区界高原では日中でもマイナス10度くらいは朝飯前、本当に寒いのです。
寒い寒いといっても厳しい寒さが一度にやってくるわけではないので何とか順応しているのですが、いっぺんにマイナス19度なんていったら死んでしまいます、暖房だって追いつかない、徐々にやってくる寒さもいくつか段階がありまして、最低温度が0度を下回り始めた頃、マイナス5度ぐらいがボツボツ始まる、そしてマイナス10度ぐらい、こうなると日中でも0度以下という真冬日がポツポツ始まる、さらにマイナス15度、こうなると昼間でもマイナス5度ぐらいの日が続き時にはマイナス19度という日が出現する、鼻毛は凍る、鉄製のものを触るとぺとぺとくっいてしまう、道路はツルンツルン、滝が凍る、こんな時は外の仕事はそこそこにして、冬の来る前にそろえた薪を沢山玄関につんでストーブを一日中がんがん燃やして温まって靴下のつくろいでもしましょうか。という訳で写真は糸通しの機械、機械といえば大げさですがこれが優れもので驚いた、あの苦になる糸通しがあっけなく悩まずに出来てしまう、久しぶりに縫い物に挑戦してみて目の衰えと指先の感覚の鈍さを実感し怒りながらも糸通しの厄介になったのです。
体の衰えの目安は、歯が悪くなって目が駄目になってそれから、、、、、、、。

細菌の逆襲

2006-01-17 10:26:09 | Weblog
私は自然卵養鶏を生業としています、抗生物質や着色料などの薬剤を食べさせない、なるべく自然に近い状態で鶏を飼いその卵をいただく、という考えでやってきました。
ところが、ご存知のように新しい鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザは以前からあるもの)の発生が世界中で問題になっています。写真は鶏舎の中で飼っている状態ですが、雪がなくなれば屋外にも出して自然の草や昆虫など突っつく事ができる環境を作ってあります。その屋外で飼うやり方が近頃、国や県の指導で難しくなってきています、その理由は渡り鳥などの野鳥がインフルエンザのウイルスを運んでくるので接触を断つということからです。それを言ったら、鳥の健康になくてはならない青い草や畑で採れたものまで鶏に食べさせられないということになってしまうのではないだろうか、畑や草の上にも野鳥は飛ぶし、一般的に使われている輸入穀物の上にも野鳥はフンをするのだから、行政が言っている(世界的にその傾向にあるのかも?)方向は鶏を飼う環境を無菌状態にして食べさせる餌も全部殺菌したものを与える、アニマルファクトリーを考えているのではないだろうか。その後日本では鳥インフルエンザの発生が報告されていないので差し迫った動きが無いのですが、大発生したり、鳥インフルエンザが次の段階に進んでしまわないとも限らないので不安に思っています。
 不安なことばかりですが、知れば知るほど細菌やウイルスに負けない抵抗力、免疫力をつけることが唯一鶏や人間が生き残れる処方箋ではないかと思えてなりません。

朝の静かな時間を大事にしょう

2006-01-16 07:03:20 | Weblog
勤め人をしていた頃はぎりぎりまで寝床にあって飛び起きて勤めに出かける日々でした。
その頃は朝の時間などは如何に短縮して家を飛び出せるかが課題で、何も記憶にありませんでした、しいて言えば食べることと出す事でしょうか。
9:00開始のために7:00頃には家を出てモミアイヘシアイの末、時間に間に合うという毎日、でも電車に乗っている時間に本を読めたことは良かったなと思っています。
それに比べ今なかなか本が読めない、というより読まない、読む時間が造れない、そこで少し早起きをして外の仕事を始める間の時間を何とかしょうということで、テレビを見ながらぼけっとしていた時間を音楽を効いたり本を読んだりすることにしました。
吉川昌之介著、「細菌の逆襲」ヒトと細菌の生存競争(中央公論社)という本を再読始めています、鳥インフルエンザが鶏からヒトへヒトからヒトへ、細菌感染症が大爆発、恐ろしい未来がささやかれていいますが、正確に細菌と人間、家畜の関係を知っておかないといけない、そんなことで朝の大事な時間を少し読書しています。

屋根の雪がいっぺんに雪崩のように落ちた

2006-01-14 18:11:38 | Weblog
昨日の夜から暖かくなって今朝はたいしたことはないが雨が降っていた、この時期の雨は良いのだか悪いのだか?体を縛る寒気が無いのはとても楽だけれど、締まった雪が緩んで道路はグチャグチャ、ズルズル、気を許すと車がツッペッテしまうのです。因みに「つっぺった」とはこちらの方言です、滑ってしまうとか言う意味だと思いますが。
それから、地面が緩いと仕事がしずらくていけません、それに比べると日中でも氷点下の時などは地面が凍っていてコンクリートのようでとても良い具合なのです。
お昼頃「ミシミシドス―ン」という轟音で外に出てみたら隣の小屋の雪が雪崩のように崩れ落ちて鶏の雛を育てている小屋の入り口をふさいでしまいました。
母屋と鶏小屋などの雪は早めに下ろしていたので安心していたのですが、この小屋の雪は降り始めから一度も下ろしていなかったので大変な量です。幸いに雛小屋はつぶれていなかったので一安心、早速入り口までの道をつけるのに一汗かかねばなりません。
しかし、豪雪地帯は本当に大変なことになっているようです、つくづく自然は侮ってはいけないなーと自分に言い聞かせているところです。

ハヤブサに襲われたスズメ

2006-01-11 12:19:06 | Weblog
決定的な場面の撮影は出来ませんでしたが、どこからともなく飛んできたハヤブサがスズメの群れを襲ったのです。一瞬の出来事でした、スズメが何時ものふうじゃなくザワメイタ、その直後、あのかっこよいハヤブサが、さすが猛禽類だ。
以前、私の裏の雑木林に鶏を放し飼いにしていたときもよくハヤブサが鶏を襲ったのを思い出しました。鶏が大騒ぎしてなにがあったのかと駆けつけてみると、あの太い足で鶏の体をガッチリおさえ、その鋭いくちばしで喉首をすでに噛み切っています。その時は唖然として飛び去るハヤブサを見送るだけでしたが、あの美しいハヤブサを目の当たりにして鶏をやられるのは困ったことなのですがなぜか感動していました。