イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

マツブサ

2010-06-27 19:01:41 | Weblog

 いつもよく行く千貫石温泉にいったついでに少し近くをウオッチングしました。とても気持ちよく花の蕾がついたマツブサに出会いましたので見てください。

 マツブサ科マツブサ属のマツブサです、つる性の木本で別名ウシブドウと呼ばれています。マツブサの名前は葉や蔓が松の匂いがするところからだそうです、確かに香ります。ウシブドウとは、花のあと花床が長くのびてブドウのようになるのですがほとんど人は食べなくて牛が食べるという意味なのか?

 花が咲いていました、花の構造が似ているところからかつてモクレン科にふくめられていたそうです。雌雄別株花の時期はちょうど今頃ですね。この花は雌花のようです。

 豆知識⇒日本独自の生薬として漢方薬の原材料に使われているそうです。主に入浴剤として用いられています。血行を促進して神経痛やリュウマチに効果が認められているそうです。

 私はよく焼酎に漬けて果実酒として楽しみます、香りがよく色は凄い赤ですが飲むときに炭酸などで割ると素敵な色になります、味も好きです。今は無くなってしまい在庫が有りませんが。因みにワインもできるらしいです、やってみようかな!。


これは何でしょうか?

2010-06-23 18:37:09 | Weblog

アップにしてみると面白いですね、

もう少し離れて

今年6月16日の様子

オニグルミの赤ちゃんでした。

赤いのは雌花
下の写真は受粉したかどうかというところ

夏にはこんな格好になります、クルミですね。

因みにオニグルミの雄花は下のようです。


ユリノキの花が咲いていました

2010-06-19 18:49:28 | Weblog

 ユリノキ=チューリップツリーの花に出会いました、それは奥州市の水沢図書館の前およびその前の通りの並木です。毎年この花を写したいと思いながらその機会が有りませんでした。たまたまよそで咲いているのをチラッと見たのでカメラを用意して出かけました。

 咲いていました、ところが沢山有るユリノキですがちらほらとしか花をつけていません、隔年で沢山咲いたりしているのでしょうか、しかしとりあえず咲いているところに出会いましたのでよかったよかった。

 コブシやホウノキやタイサンボクなどと同じモクレン科に属していますが、明治初期日本にやってきて各地に植えられたそうです。岩手大学の校内にも大きな木がありましたがあまり大きくなるのでボツボツと強剪定されていたのを見ましたちょっと可愛そうな気もしました。

 ユリノキ、チューリップツリーという名前ですがその他にも葉っぱの形から他の名前を持っています。

 ハンテンボク、半纏に似ていませんか、葉っぱの裂け方は多様のようです。


土神と狼

2010-06-16 18:28:30 | 賢治さん

 東北北部も今日あたりから入梅だそうです、しばらくはじめじめした天気が続くようです、たまのの雨なら骨休めになっていいのですが、程々にしてもらいたい物です。

 さて、タイトルの「土神と狼」はご存知の方はご存知と思いますが(私は読んだ事が有りませんでした)宮沢賢治さんの童話ですね、その話の中に出てくる「綺麗な女の樺の木」についての考察です。
 幹はてかてか黒くひかり、枝は美しくのびて、5月には白い花を雲のようにつけ、秋は黄金や紅色やいろいろの葉を降らせました。
 
こんな文章が綺麗な女の樺の木のことを表しているところですが、樺の木は5月に白い花を雲のようにつける訳が無いですよね、そんな事からカバ細工に使われているのはヤマザクラだから「ヤマザクラ」だという説が有力のようです。
 何でこの話になったのかは野鳥の会の会員で宮沢賢治の研究をしていらしゃるnenemu8921さんのブログを見てください。

これは「オオヤマザクラ」の樹皮です。
確かに黒いですがてかてか光っている訳ではないですね。
白い花を雲のようにつける?

これは「ウワミズザクラ」の樹皮です。
白い花を雲のようにというところではこれかな?

これは「ウダイカンバ」=「マカンバ」の樹皮です。
「桜の家具」はこの木がよく使われています。
樺細工にしても桜の家具にしてもごっちやになっているようです。

 こんな事かなーと思われる説があったので次を読んでください。

 ウダイカンバやオオヤマザクラの樹皮を意味すアイヌ語=karimpa=カバ
日本語のカバの語も必ずしもシラカバ属の木に限らずチョウジザクラなどの桜の仲間を含めた物の樹皮をいう。

 どうですか「チョウジザクラ」なんて樹皮から言えばいいかなーと思いましたが、しかし花は白いというよりピンクかなー。
 樺の木と有るけれどいわゆるシラカバやダケカンバやミズメ(ヨグソミネバリ)などの樺の木ではないようです、そしてヤマザクラというのもイマイチですね。
 樹皮の写真がないのが残念ですが、もしかすると「シウリザクラ」の若い木?「それはそんなに大きくは有りませんでしたが」と文中に有る事から「シウリザクラ」の若い木なら「黒く光る」はいい表現ではないでしょうか。そして「白い花を雲のように」というのも頷ける。シウリザクラは別名ミヤマイヌザクラ・シオリザクラと言われていますがウワミズザクラともよく似た樹木です。
 賢治さんの童話の内容をそっちのけで能書きを並べてしまいましたが、もう一つこんな樹木も候補に入るかな?

「イヌブナ」の花、たれた雄花序は白い綿のようです。

樹皮はクロブナと言われている様にブナよりも黒いです。

しかし今となっては確定するにも本人には聞けません。
ドントハレ!!


今年もフジの花が

2010-06-05 17:59:45 | Weblog

 毎年のことだけど毎年のように様々な花が咲きます、私の家の裏は1町歩(3000坪)ほどの山が有ります、山といっても登るような山ではなくて斜面という感じです。ほとんど雑木の林ですが手入れをするような事もないのでフジなどのツルも伸び放題です。
 逐一このブログで紹介できないのが残念ですが、フジの花だけは毎年紹介してしまいます、それだけ毎年のように感動するというわけです。

 全景を見せられなくて残念です、「ナイヤガラの滝のようだ!」なんて陳腐な表現をするのも恥ずかしいですがある日山を見ると息を呑んでしまうのです。この一瞬のために邪魔になるフジズルも切らないでそのままにしているというのは言いすぎかな。

 でも花の時期は短いです、あっという間に色あせて落ちてしまいますそして実を結んでまた来年の春種の入っている莢がはじけて地面に落ちてそこから芽を出す、そんなサイクルを気が遠くなるほどやっているのです。

幾年を重ねる藤の便りかな

 


とうわ野鳥観察会IN早池峰あたり

2010-06-01 17:57:16 | Weblog


 いつの間にか里山は若葉から新緑におおわれ始めています。先日の日曜日「とうわ野鳥観察会」で早池峰の小田越あたりを散策してきました。
 お天気はまずまず、麓の岳あたりでは透きとおったような新緑の時期でしたが登るにつれて季節が逆戻りしていました。
 野鳥の写真はありませんが観察した樹木や草の花を紹介します。

 先ずは歩き始めた「川原の坊」付近には「ツバメオモト」が咲いていました。秋には瑠璃色の大きな実をつけてまた楽しませてくれます。

ナナカマドの葉っぱが透きとおってとても綺麗でした

いつ見ても感動する「ハウチワカエデ」の花です、車で登ってくる途中ではもう葉が開いていました。

 こんな状態では「この木なんの木」ですが、幹の状況などから「ダケカンバ」と分かりました、確かにカバノキ科特有の葉っぱではありました。

 もう一つ、分かりづらいですが「ブナ」の木の新葉が展開するところです。

この薄ピンク色した小さな葉っぱは「ヒトツバカエデ」
先月他のところで撮影したもう少し若い葉っぱを見てください。↓

カエデ類ですが葉っぱに切れ込みがない「ヒトツバカエデ」でした。

可愛いですね、「コヨウラクツツジ」でした。

桜が咲いていました、「タカネザクラ」=ミネザクラ

高山で咲く桜をもう一種紹介します。

「オクチョウジザクラ」=奥丁字桜

 横から見ると丁の字の形に見えるところからこの名前がついたとか、日本海側に分布すると図鑑には有りました、因みにこの写真は秋田との県境の「白木峠」で5月16日撮影したものです。

 野鳥のまとめ、⇒ウグイス、ジュウイチ、コマドリ、ホシガラス、ヒガラ、キセキレイ、エゾムシクイ、ミソサザイ、ルリビタキ、コガラ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、ハクセキレイ、メボソムシクイ、コルリ、ウソ、キビタキ 以上19種類でした、がしかし私が姿を確認できたのはヒガラだけでした。この時期は姿を確認するのが難しいですね、先月の花巻の観察会ではオオルリ、ウグイス、キビタキの姿をを飽きるほど?見せてもらったのですが。
 でも、特徴のある鳴き声をいくつか確認できたのはよかったです。  たとえば、オオルリ、ジュウイチ、コマドリ、エゾムシクイ、コルリ、キビタキ、ミソサザイなどです、声で分かる種類を沢山増やそうと声の出る図鑑を駆使して挑戦をしているところですがやはりベテランがいないとイマイチ自信がない私です。