イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

岩手県花巻市・東和 街かど美術館

2007-10-31 20:06:10 | Weblog


 今は合併して花巻市となっていますが、昔の東和町の『街かど美術館』が10月27日から始まっています。
 東和町の中心の土沢という町が全部美術館になってしまうという企画ですが今回で3回目の挑戦です。
興味のある方は下のホームページを覗いてください。
 http://www.arttsuchizawa.com
近くの方は一度足を運んでいただければ幸いです。

 なぜ紹介するかというと、話せば長いことなのですが簡単に言いますと、友達というか、お付き合いさせてもらっている人(木彫家のロクさん)がこの企画に深く関わっているからなのです。その人は『樹を観る会』の仲間でもあるのですがこの企画が始まるととても忙しくて山歩きにはなかなか参加できません。
 会のみんなも顔を見たいと思っているようです。次はカンジキを履いて雪の上を歩く企画になっているのでその時は参加できるかもしれません。
 てな事ですが、3回目の街かど美術館をまだ見に行っていないので、写真もないし感想もかけません、近々いくつもりですからその後に又お知らせいたします。

ノブドウの実


2007ふるさとの巨木ふれあいツアー

2007-10-29 18:25:41 | 巨木・古木


 「きたかみ巨木の会」主催で開催された「ふるさとの巨木ふれあいツアー」に参加しました、前日までの雨が夜半に止んでまずまずのお天気、朝いつもより早めに起きて仕事を済ませ集合場所へと車を走らせました。道々の風景は雨で洗われたのか木々の紅葉が際立っています、姥杉の待つ仙人峠の紅葉が期待されました。

 ここは昨年建立された巨木塔が立つ仙人山の入り口です
写真には写っていませんが、ここで会員の佐藤さんが作詞作曲した「北上巨木賛歌」を会長さんの音頭のもと全員で合唱しました。少し恥ずかしいものの口ぱくで皆さんにあわすことが出来ました。
 峠の姥杉までは普通40分くらいでしょうか、当日はご高齢の八重樫先生もいらっしゃった事などゆっくりゆっくりのリズムで登りました。

水飲み場にて、ホウノキの実とトチの実

春先可愛い花を咲かす「オオバクロモジ」の紅葉
ご存知高級爪楊枝の材料になる

一時間ほどで峠の姥杉に到着、ここでも賛歌を合唱
会長、先生からのお話がありました。

反対側からのショット、大きすぎて全部入りません、

林野庁の森の巨人たち100選
樹周 11,50メートル
樹高 30メートル
推定樹齢 900年

 真横から枝の上を撮ったものですがだいぶ腐れが入っています
何とか不朽が進まないようにしたいものですが、仕方が無い事なのかもしれません。しかし出来るだけのことはするべきだろうと思います。
 今回のツアーのねらいの一つが『巨木たちに触れ、巨木たちを次世代に引き継ぐ活動』とあります、私も遅ればせながら少しでも活動に参加しようと考えています。

枝の途中からいろんな樹木が育っていました、
うす黄色の葉っぱは『コシアブラ』でした

 仙人峠で昼食を摂った後下山、その後北上の市内で登録されている巨木を見学しまして解散ということになりました。
 会長はじめ事務局の皆さん、ガイドの方々、八重樫先生に感謝しながら帰路に着きました。有難うございました。


新米

2007-10-26 19:14:59 | 米作り

 
 つづきですが、一昨日の晩に今年の新米を食べました、久しぶりの家の新米でしたがしっかりとして甘味も有ってぴかぴかでとても美味かったです。
 

 これは何時も家で使っているガスの圧力釜です、これでお米を炊くと大概のお米は美味しく焚けますが新米は特別でした。

半年以上の歳月をかけてようやく口に入るお米、この一口を味わえば、はいつくばって草をとったりした事などなんでもない事、かえってよくやったと褒めてやりたいくらい、、、なんちゃって!

 しかし、大して採れなかったので何時まで食べつなげることが出来るか、来年こそは1年分とるぞー!今年の秋から冬にかけては田んぼの直しとか米ヌカまきとか藁を切って田に入れるとか、冬の間に水を張って生き物が住める環境づくりなど、仕事は沢山有ります。
 ま、しかし、体力にも限界が有るので出来るだけの事をやるということで頑張りますか。乞うご期待!

そろそろ私の大好物、柿の季節となりました、写真は柿の紅葉「柿もみじ」です、もっともっと美しく紅葉すると思いますがもう少しです。


今日のよき日に稲コキしました

2007-10-24 17:46:30 | 米作り

このところ朝夕寒くなってきたのでつい先日から家のなかに薪ストーブを設置しました。

炎を見ながらホカットしています。

 今日はほんとに良いお天気でした、空気は乾燥しているしお昼頃には汗ばむほど温かくなったし、こんな日にお米を脱穀できる幸せはない、少しオーバーですが久ぶりの稲コキを楽しみました。
 この棒杭に稲をかけているのをこの地方では「ホニオ」といいます、岩手県の南部、昔の伊達藩のやり方だそうです、ところがこの地方はハセがけというやり方も有り人様々です。

 脱穀したお米はこんな「コイン精米所」と呼ばれる農村部ではどこにでもある簡易な精米所に持ってゆきます。

こんな投入口に籾のお米を入れましてお金をカチャリ

 簡単に白米になって出てきます、ちゃんとした精米所と比べ少し歩留まりが悪いのですが、早く食べたいしメンドクサイ手続きがないのでつい頼ってしまいます、良いのだか悪いのだか?
 おっと、それからうちでは、このコイン精米所から出る籾殻や米ヌカをいただいて鶏の餌の一部にしています、けなしてはだめですね。

 この後は新米を食すということになりますが、今カーチャンがお米を洗っているところです、そおそお新米は水加減を少なめにしないと水っぽくなりますので気をつけないと。

つづく


紅葉葉っぱ図鑑

2007-10-21 18:42:47 | 葉っぱ


ナツハゼの紅葉、実も熟れてうまそう

 このところの冷え込みでだいぶ紅葉が進んできましたので色の変わった葉っぱを見てください。

ハウチワカエデでしょうか?

ヒトツバカエデですね

ウリハダカエデ

ミズナラ

イタヤカエデ

ブナ

マンサク

コミネカエデ

最後にツルアジサイを見てください。


夏油の巨大桂

2007-10-19 19:02:19 | 巨木・古木


 先日夏油スキ-場から夏油温泉に上る道路沿いの巨大桂を観に行きました、この温泉には何回となく通ったことがありましたが、こんな道路沿いにその巨木があるとは気がつきませんでした。

樹周 12.95m
樹高 26m
推定樹齢 550年

 「きたかみ巨木の会」によって発見、計測確認されたものです。場所は国有林地内夏油温泉に向かう道路沿い山側にあります、夏油高原橋から約4キロ上った地点です。

 一緒に行ったうちのカーチャンがスケールになっていますのでその大きさが分かると思います、目どうり約13メートルですからすごい。ヒコバエが林立する千本桂と違って一定のところまで一本ですからこんな桂は他に無いのではないでしょうか。

樹というより岩といった感じです。

 この桂の周りで触ったり眺めたりしていたら、もう一本斜面のすぐ上に巨大な桂がありました。発見!これは巨木のガイドには乗っていませんでした。

これも完全に一本でたっています。
こんな調子だとこの一帯の道なき道を登ったり下ったりすればもっとすごいのが沢山見つかるのではないかと思われました。

もう一本の桂は夏油温泉の駐車場のすぐ上に有りました。

山上神社の兄弟桂です

これは千本桂のようになってます、こうなるのは相当の年なんでしょう、案内書には推定500年とありましたが。

桂のハート型の葉っぱもだいぶ黄色くなっていました、でも今年は遅いです。今回はカツラばかりでしたが、ミズナラも、カエデもトチノキも色付き始めていました。

奥羽山系は巨木の宝庫です。


早池峰神社

2007-10-17 19:11:13 | 樹を観る会


 今回の「樹を観る会」は薬師岳の登山ルートの途中にある「又一の滝」を目指したのですが、この一帯は北上山地の中心とも言えるような地域で、早池峰山、中岳、鶏頭山などの険しい山々が連なっています。
 これらの山々に登る入り口当たりにはいくつかの早池峰神社があるようです、今回は遠野側の早池峰神社にお参りをししましたのですこし紹介します。

 神社の神門です、その昔お寺だったそうですが、明治の頃廃仏きしゃく政策によって、神仏混淆の真言宗早池峰山妙泉寺は早池峰神社となったのだそうです。やはりお寺の山門といった風情がありますね、中には仁王像があったのですがほかのお寺に移動されたと書いて有りました。
 よく解からない話です。

 すぐ脇にあった大きな杉の木、目どうり(地上から1m30㎝)6m50cmありました、直径にすると2mを超えているわけですね。注連縄がとれていたのはなぜだったのか?

 本殿横の夫婦イチイ(県の天然記念物)真ん中(雄)、左は杉です。
イチイはとても成長の遅い樹木ですからこんなに大きな樹に成長するにはどのくらいの年月が掛かったものか、この他にも神社の境内にはそこここにイチイの大木がありました、薬師岳にはイチイが自生していますからこの地域全体に昔から多いのでしょう。

因みに遠野市の市の樹木はイチイだそうです。

 私の家にはイチイの木が材料になった物が有りますが、その肌は赤くてすべすべで重くてとてもいいものです。


13回目の樹を観る会in又一の滝

2007-10-15 18:17:06 | 樹を観る会

又一の滝

 昨日まずまずの天気の中13回目の樹を観る会を実施しました。又一の滝は遠野側の早池峰神社を通って薬師岳や早池峰山にいたる登山ルートの途中にあります。たどり着いた滝は写真ではその迫力が伝わらないですが、滝の横をさらに上る道に入るとその大きさが分かります。

 まだまだ紅葉の盛りには早く緑のなかにいち早く紅葉する葉っぱが逆に目立っていました。

ヤマウルシ

ミツデカエデ

ハウチワカエデ

帰りに皆さんでお茶タイムをした時に拾ってきた葉っぱたちです

すかさず葉っぱ鑑定ということになりましたが
13回も樹を見て歩いているのでだいぶ判る様になったようです。

つづく


昨日稲刈り終わりました

2007-10-12 19:28:54 | 米作り


これは稲刈りも終了直前のほほえましい風景です。
イヤー骨が折れました。

 ところで稲刈り最中にこんなものを見つけました、これから刈ってしまおうとしている稲の茎にカマキリが卵を産んでいたのでした。
 カマキリが未来の天気を知る予知能力があるという話を聞いたことがあるでしょうか?よくある話は、その年の積雪量を事前に知っているのでは、、、、つまりカマキリが低い位置に産卵するとその年は積雪が少ない、逆に高い位置に産卵すると大雪になるという話です。
 それから、その年の初雪の時期と根雪になる時期を知っているらしい!
 新潟の酒井さん(工学博士)という方が研究されているということですが、産卵開始から90日目頃初雪となる、産卵量最大日から90日頃に根雪となることを調査したそうです。
 とにかく。カマキリは産卵が遅いと突然の寒気に会って親のカマキリが産卵する前に死んでしまうことになる、逆に産卵が早いと暖かいうちにうかしてしまい生まれた子供のカマキリがその後に来る寒気のために生きられないということになるんだそうです。

カマキリもたいした奴なんですね、


アケビの天恵緑汁

2007-10-10 18:16:57 | 料理


 いまどきアケビの花が咲いています、どうしたことでしょうか?ま、こんなことは他の樹木でもあることですが。
 ところで今回は、アケビを使って「天恵緑汁」?を作ってみました、というか挑戦してみました。

ちょうどいい時期となったアケビです

用意した甕にとってきたアケビを切って漬け込みます
まだ開いていないものもokです

アケビと同量の砂糖を加え、和紙などのフタをして1週間ほど待つ
その後の経過はまたの機会に

 実はどんなものが出来るか私も初めてなのでよく分かりません、参考にした書物⇒「農山漁村文化協会」の「現代農業」2006年12月号
 予定では浸透圧でアケビのエキスが出てきてそこに酵母菌が繁殖し醗酵する、これを健康飲料とする、ということだそうです。
 漬け込むものはアケビでなくてもりんごとかにんじんでも良いそうです。
 柿は熟したものをただ漬けるだけで、アルコール発酵してそのうちにお酢(柿酢)になるのですが、どんな物ができるか楽しみです。