イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

トウカエデの街路樹

2006-10-31 21:53:49 | Weblog

 

もうひとつ街路樹の紅葉を見てください、
トウカエデ(唐楓)

 赤く紅葉していたので、この間見てもっらったモミジバフウの親せきでこの葉とよく似ているフウかと思ったのですが、葉のつき方が対生なのでやはりカエデのなかまのトウカエデと確認しました。
 種子がついていれば簡単に分かるのですが、、、。
 トウカエデ(唐楓)は、文字どうり中国や台湾が原産国で享保年間に日本に導入されその後街路樹として植栽されているようです。
 図鑑などによるとこのカエデは黄色く黄葉するようにありますがこんなに鮮やかな赤はどんなもんでしょうか?
 そう言えば、この間の女神山でも赤く色づいた「ミネカエデ」を見ました、コミネカエデやハウチワカエデは赤く紅葉するのですがねえ、普通ミネカエデは黄色く変化するようなんですよ。

ミネカエデと思った

 いよいよ分からなくなってきました、もしかして、、、、。

もう一枚のトウカエデの写真ですが、黄色くなるようでもあり赤くなるようでも
ある感じがしますがどんな色の変化をするのでしょうか
紅葉も様々という事でしょうか


たまには街路樹も良い

2006-10-29 18:36:14 | Weblog


里にも紅葉が下りてきました、もちろん植栽された街路樹の紅葉ですが、
金ヶ崎町の「みどりの郷」という宿泊施設の入り口まで続く並木です。
上の写真はモミジバフウです

モミジバフウ<紅葉葉楓>
別名アメリカフウ

 文字どおりアメリカ原産で日本には大正時代に渡来して公園や街路樹としてよく植えられています。
 葉っぱの形がカエデによく似ていますが(マンサク科のフウ属)違う種類です、葉っぱの付き方で言えばカエデは対生つまり枝から対になって付く、それに対してモミジバフウは互生、互い違いに付いていますので区別できます。
 樹肌や果実などでも違いがよく分かります。

モミジバフウの果実
むしろスズカケノキの果実に似ていますね
スズカケノキにもモミジバスズカケノキというのが有りますが。
モミジバという名前がついているのは
葉っぱがモミジに似ているからなんでしょう。

下の写真はレッドオーク
直訳すると「赤楢」ですか
この木も日本には自生していない種類です
隣に植栽されていました。

 


樹を観る会-番外編

2006-10-28 18:39:58 | 樹を観る会


やっほークリタケだー!!


 今回はつ参加のYさんは知る人ぞ知るキノコ採りの名人でした。それもマツタケ採りの名人、オットおすそ分けを期待して褒めちぎっているわけではありません。
 やはり目の付け所というか目の行く先が違うのでしょうね、一声「有ったー」で皆は枯れ木の根元に集合、早速いただき。

 次に休憩したブナ見平ではツキヨタケを発見、ツキヨダケの実分け方、元の方をを裂くと必ず黒い色があるので自生しているシイタケと間違えないでという事でした。
 死にわしないが困った事になるのだそうです。それから食べたあとはお腹の中で光るとか?その後も樹を見ながらキノコを見つけていました。

というわけで今回の「樹を観る会」の報告を終わります。
最後にまた紅葉を見てください!


女神山-Ⅳ

2006-10-27 14:26:54 | 樹を観る会


 今回の歩きでは、ブナ、ヒトツバカエデ、ハウチワカエデ、オオモミジ、ミネカエデ、ミズナラ、コシアブラなどの紅葉を見ることが出来ました。そんななかでマンサクの木が結構多いのにも驚きました、それから県境の稜線にたどり着く頃にはクロモジとタムシバの多いのにも感心しました。
 そして、タムシバと、クロモジの違い・見分け方を覚えることが出来ました。(本当かな?)

これがオオバクロモジです

そしてこれがタムシバです

 こうしてみるとよく似ていますね、タムシバのほうが少し緑色しているかなという感じですか、花が咲けば全然違うのが分かるのですが。
 タムシバの花は今年高下岳に行った時の写真を見てください。タムシバはコブシの親せきです。

違い(見分け方)⇒もちろん幹の違いは大きいと思います、文字通りクロモジは幹が黒い文字を書いたようになっていること。細いものではなかなかその特徴が明らかでないけど参考になると思います。

次に葉っぱの付き方が違う、クロモジは枝の先に集まって付くのに対してタムシバは互生(互い違いに)してついています。

それから、冬芽が違う、クロモジは明るく茶色っぽいのに比べタムシバは黒緑っぽい色をしています。タムシバの花の冬芽は毛に覆われていますので次を見てください。

見えづらいかな?

 ま、こんな所ですが、何回も何回も本物を比べてみて分かるようになるのですね。
クロモジはクスノキ科、タムシバはモクレン科です、どちらもいい香りがします。
最後に春に撮ったクロモジの写真を見てください。

上のとがっているのはこれから展開する葉っぱです。
そして両側にスズのように下がっているのが花です。

つづく


女神山-Ⅲ

2006-10-26 20:17:19 | Weblog


こんな不思議な格好をしたブナがありました、たぶん、
不思議な格好をした下のあたりまで何時も雪が積もるのではないか?
雪の上に出た先っちょの冬芽などをウサギに狙われて、
何度も何度も食べられたかなんかでこんな事になったのでは?
Mさんの話しでした。
何か訳があるのは確かですね。

オオバマンサク

 図鑑によりますとマンサクには、マンサク・マルバマンサクとオオバマンサクの3種類が有るのだそうです、
 分布状態を調べてみると、岩手県から関東中部の太平洋側に自生するのは「オオバマンサク」だとありました。
 説明を見ると、葉形はマンサクと同じだが、長さ、巾は一回り大きい。しかし、変異は連続的で明確に区別できない、、、なるほど分かったような分からないような。

 こんなわけで、この山はブナがとても多いのですがブナの下にはこのマンサクの木がとても多いのには驚きました、春には黄色い花がチラチラ咲いていい感じなんだろうなと思いながら黙々と歩きました。

つづく


女神山-Ⅱ

2006-10-24 11:00:22 | Weblog


 第一目標の「降る滝」から少し戻って、一般のコースとは反対からの山登りとなりました。
 狭い道でしたがゆったりした登りをしばらく行きますと平らなところに到着、そこが「ブナ見平」でした。

ブナ見平で昼食

途中のブナの黄葉

 今回の紅葉を見て又一つお利巧になったことについて一言 ⇒同じ種類の樹木でも生えている環境、つまり風当たりが強いか弱いか、それから日当たりがどうか、又標高の差などから紅葉の色が微妙に違うのだなーという事でした。

この写真は「ミズナラ」だと思うのですが、普通ミズナラだとこんなに
赤くならないのではないのでは?

これは山にあっては紅葉の代表選手の一つ「ウリハダカエデ」ですが
里に下れば(持っていったとして)こんなに綺麗に紅葉しないようです。
それから、滝壷になっているような環境では
まだ青々とした葉っぱなども見られました。

ウリハダカエデによく似ていますが、「テツカエデ」のようです。
このテツカエデは黄色く黄葉する種類のようですが
双方の違いを見分けるには、テツのほうが葉柄が長い事、
それから、テツは、葉柄に溝があることなどだそうです。
ま、一見して違いがわかるようになりたいものですが。

つづく


9回目の「樹を観る会」は女神山

2006-10-23 19:03:10 | Weblog


9回目の「樹を観る会」は西和賀町の「女神山」の紅葉

 今日は朝から雨が降っています、良かった!昨日でなくて良かった。
 天気と紅葉の具合が大変気になった会でした。 確かにコロコロ変わる天気予報、1日ずれればアウト!ほんとに瀬戸際の日程でしたが最高といってよい好天に恵まれました。
 「女神山」、岩手県西和賀町と秋田県美郷町の県境となる真昼山地南部の山です。955.8メートルと大して高くないのですが、ブナに囲まれた結構急な登りもある山でした。

渓流沿いを歩く会の皆さん

まずは第一目標「降る滝」に向かう

川船断層など複雑な地殻変動を受けた山中はいくつもの滝があり
滝めぐりだけを目標にくる人たちもいるようです。

今年の紅葉はどうかなと思っていましたが、どうですか、良いですねー
黄色はコシアブラでしょうか?それともヒトツバカエデ?
赤い紅葉もいいですが黄色は上品で良いですね。

明日につづく


まだまだ秋

2006-10-19 18:34:15 | Weblog


ダケカンバの葉っぱ
ダケカンバは平地にはありませんが、たまたま公園に植栽されていたものです。

ヤマナシ

古墓のこんもりした所から一本だけシンボルツリーのように立っています。
小さな梨がびっしり成っていました、食べられるけど美味しくはありません。

青空にギンナン
このイチョウの木はまだ黄葉していませんでした。

周りが紅葉するなか青々としたサルトリイバラの葉っぱ

極め付きのナツハゼです。

 このところ急に朝夕の温度が下がってきました、明日明後日は低気圧が通過するようです、その後さらに気温が下がるような事を言っていましたので心配です。
 22日の「樹を観る会」まで少し待って欲しいのです、昨年の秋は「櫃取湿原」で大変な目にあったので、今年の秋は期待していいるわけです。
 晴天になれとは言いませんが、時雨れるのは勘弁してください。
                     どんとはれ!


2006-10-18 18:20:55 | Weblog


玄関飾り

 家の玄関脇に秋を集めました。
 毎日の仕事や散歩の時にちょっといただいてきたり、採れたりした物を、ただのガラス瓶に挿したり、ただ切った丸太の上に置いたりして季節を楽しんでいます。

 

 写真ではあまりよく分からないですが、花瓶に挿してあるのが、エゴノキの実、ツリバナの実、ミヤマガマズミの実、ニシキギの実、ウメモドキの実、ツルウメモドキの実、などです、それから隣のツル物が、ヤマガシュウとサルトリイバラの実です、さらに下に置いてあるのは、黄色いものがマルメロ、横になっているのがウバユリの枯れたので中には種がびっしり入っています。

マルメロとウバユリ

 マルメロは私が作ったものです、砂糖煮などにするととてもいいです、ウバユリはとても変わったユリで、夏に葉っぱが枯れてそれから横に向かってラッパのような花を咲かせます、家の周りにこの種を蒔いてやろうかと思っています。
 春から夏にかけては花を秋には出来た実を鑑賞していただけるものは頂く。

 


訃報に接して

2006-10-16 18:42:05 | Weblog
 大変お世話になった人が逝ってしまった、特に家の奥さんが一方ならずお世話になった人でした、しばらく前から「痛い、痛い」と言っていてそのうち入院したのでしたが、今日知り合いの人からの電話で亡くなった事を知った次第でした。
 私は直接の深い付き合いではないのですが、なんだか気が抜けてしまって、力が出ません。あっけないものです、「イタイイタイ」と言って亡くなったのがなんとも可愛そうでした、初めの病院の見立てが違ったようにも聞いています、残念です。