イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

初冬に綺麗な実をつける

2009-11-23 18:48:51 | Weblog


 このところ忙しい毎日を送っています、初雪が降ってからというもの根雪になる前にやらなくてはならない事が急に見えてきて余裕を失った感じです。
 とはいえ出来ることは決まっているのに,,,,,,,,,,

 それからこのところイマイチ力が出ていないのは、友達の訃報が原因しているような気がします。何年も会っていなかったのですが喪中の葉書で知らされたのもがっかりした原因の一つです。今は遠く離れていますが葬式ぐらいは出席したかったのですが残念でした。

 さて、何時までもそんな事を考えていても仕方がないので新年を迎えるために気持ちを入れ換えてがんばらなくては。

 今の時期に黄色い実がついていました、普段でも黄色い実は珍しいですが初雪が降るころにとても綺麗な様子でした。

ヤドリギの仲間でホザキヤドリギ

 ヤドリギの仲間では一番寒冷地に適応しているということです、それから落葉広葉樹に半寄生する落葉小低木と図鑑にはありました。

 このほかにヤドリギの仲間にはヤドリギ科ヤドリギ属の「ヤドリギ」(淡黄色)と赤い実をつける「アカミヤドリギ」が有ります。

ヤドリギ

 この時期に見事に赤い実を沢山つけていました、さらに常緑、一年通して緑の葉っぱをつけている「ツルマサキ」です。

 はじめ白い実に見えますが熟すとはじけて赤い実が飛び出します。ニシキギ科ですからニシキギとかマユミとかツリバナなどとよく似ています。
 それから蔓ではないマサキが有りますが家のあたりでは自生したものは見られません。


秋の収穫

2009-11-13 20:10:14 | Weblog


 自然は今年の秋も沢山のものを与えてくれました、カボチャに白菜そしてキノコ、私はキノコについては自信がなくて完全に安心できる物しか食べないことにしています。
 何故かといえばよく似たものが沢山あって毒があるもの、食べられる物の区別が難しいからです。それに当たったという話も実際に聞きますから怖がりの私としては石橋を叩きたいという訳です。

 安心して食べられるといえば、先ず自分で栽培したシイタケ、ナメコ、ヒラタケなどは安心ですね、それ以外ですは天然のエノキ=ユキノシタというのが有ります、これは美味いです。それからムキタケ、ハタケシメジ、クリタケくらいでした、でも今年からは写真の「ヌメリスギタケモドキ」が仲間入りしました。ただこれも意を決して食べるまではけっこう石橋を叩きました、図鑑を見たりあーでもないこーでもないといいながら昨年は見送ったりしました、とうとう決意したのが同じものがお店に並んでいたことからでした、でも最初に口にしたのは家の奥さんでした、女というのはいざとなると度胸があるなーと関心したものでした。
 しかし、気をつけなくてはならないのですがよく似たものでツチスギタケという毒キノコがあるのです、ということで安心は禁物。

 ヌメリスギタケモドキを佃煮にしたもの、肉厚でプリプリサクサクしていてとても美味しいです。こうして一つづつ食域を広げています。

ついでにベレー帽みたいな「ムキタケ」

 


木の実・草の実のつづき

2009-11-10 17:24:26 | Weblog


 初氷がはってからその後は又暖かくすごしています、こおして何回か寒くなっては暖かさが戻りまた寒くなる、段々に体もなれて本格的な冬に突入ということでしょうか。

 少し季節が進んでしまいましたが色とりどりの木の実と草の実の続きです。

 これは何でしょうか?と言ってもしょうがないですが、春先はとても注目される「タラノキ」の実です。山菜としてのタラノキだけしかご存じない方が多いですが花も咲けば実も成るというわけです。

 これはご存知「サンショウ」の実です。サンショウの若芽は山椒味噌などにして食べるととても美味しいですね。

 どこにでも有りそうな樹の実ですが「ナツハゼ」といってツツジ科スノキ属の落葉低木です。美味しくて有名な「クロマメノキ」の親戚でこちらも食べられます甘酸っぱいですからジャムなんかには向いているようです。

 私のブログには何回も出場していますご存知「サルナシ」「コクワ」などとも呼ばれています。今年は豊作で食べ残した物がいまだに私の庭の蔓の残っています。

 黄色い葉がとても綺麗な「アオハダ」の赤い実です、樹の肌を削ると青いのでアオイハダ⇒アオハダだそうです。

 まだ葉っぱが緑ですが「スイカズラ」の実ですね、別名ニンドウ、キンギンカなどと呼ばれています、因みに忍冬(ニンドウ)は中国名で冬にも緑色した葉っぱを付けているからだそうです。また金銀花(キンギンカ)は春先白や淡紅色の花をつけ時間が経つと黄色くなるのでそれを金・銀の花が咲いているように見えるので金銀花だそうです。香りがよくてとても綺麗です。

 写真はちょっと黄色が薄いですがもっと黄色くなります我慢してください。

 名前が悪いですが花も実も美しい「クサギ」の実です、葉っぱをもむと私の感じではゴマのような匂いがします、そんなに嫌いな匂いでは有りません。それに春先にはこの葉っぱは山菜としてOKだそうです、といっても食べたことは有りませんが。それからこの実は染色の材料になるようです、綺麗な色になりそうな。

 最後に、少し気持ち悪いかもしれませんが「ホウノキ」の実です、半分に割いて中を見てみました、上の赤いのが一つの実です、もうほとんどが鳥に食べられたかしたものです。

樹に付いている頃

これがとても派手で香りが強いホウノキの花です。
高いところで咲くので撮影が大変でした。

どんとはれ!


ヤマナシ

2009-11-07 17:38:49 | Weblog


 宮沢賢治の童話にある「ヤマナシ」です。

 これではどんな樹か分かりませんね、あまり何処にでも有るという樹でもないのですがたまに大木になっているのを見かけます。枝の先には沢山の実がついています。

 下に沢山実が落ちていたので拾ってきました。100円硬貨と比べれば大きさが分かりますが大体こんな物のようです。いわゆる梨とはだいぶ大きさが違いますね。

 半分に切ってみました、梨と同じです、食べてみました、少し甘くて食べれます。そのはずです、梨の原種だそうですから。改良した物が今の20世紀だとか幸水だとかになっているわけですね。

 以前に知り合いから庭のヤマナシの樹を切ったので材料をもらってくれといわれて頂いて製材しておいたものが有りますが、サクラのように桃色の木肌をしたとても硬くて重い材料です。

サクラが咲く頃こんな綺麗な花が咲きます。


工房に門柱が立ちました

2009-11-05 16:20:47 | Weblog


 私の家具工房の入り口がなんとなくさびしかったので門柱を建てました。

 直径が90センチはあろうかと思われる大木です、山に転がっていた物を勿体ないので何年か前に譲られて、その辺に置いておいた物です。樹の種類は「クリ」ですいわゆる朽木で中がゴラ(空洞)になっています。特に地面についていたほうが腐り剥がれ落ちています。それでも立ててみると存在感があってびくともしません。

 クリは建築材にもなりますが特に水に強く田舎の大きな家などは土台に使われています。それから古い家の大黒柱はよくケヤキが使われていますが台所などに大黒柱とは違った「うしもち柱」というのが有りますがこれにはよくクリが使われています。煤で黒光りした柱は力づよく家を支えているようです。
 それから縄文の頃の遺跡として発掘された「三内丸山遺跡」の建物には直径が1メートル以上の柱が何本も使われていたそうです。
 さらに、この頃から栗は栽培されてその実が食べられていたとか。人間とは切っても切れない間柄ですね。

クリの葉っぱ