イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

臭い木と苦い木

2007-07-30 18:31:50 | Weblog


クサギの花のつぼみ

 臭木(クサギ)読んでそのとおり臭い木なのです、でも若葉は食べられるし果実は染物に使われるし、根っこは薬用となるのですから人間にとって有用な樹木といっていいのでしょう。

この写真は花が開いたところです。

秋になればこんな実をつけます。
臭い割には素敵な樹木です、
また臭い臭いといっても人それぞれです。

今度は苦い木

 木の膚はつるっとしていて葉っぱは羽状複葉でクルミなんかによく似ています、花は目立ちませんが今の時期になるとこんな実がついて目立つようになります。

こんな感じです

 枝や葉っぱは苦くて薬用になるそうです、苦いといえばよく似た樹木で(葉っぱの感じが)キハダ(2007年6月29日のブログを見て下さい)というのがありますが、こちらのほうも薬用として有名です。
 苦いとか臭いという人の五感が樹木の名前になっているのは面白いもので。

 


太陽注・サンピラー?

2007-07-25 09:56:41 | 自然現象


家の前から西の空を!

なんだこの夕焼けは!

 タイヨウチュウふとこんな単語が頭に浮かびました、虫ではありません太陽の柱ご存知ですよね、ボケかましちゃって申し訳ない、、、。
 サンピラーともいうのですね,しかしこのサンピラー、ネットで調べたら冬に多いとのこと、他の方の映像も見たのですがこんなに真っ赤なやつは無いような?それとも他の現象なのでしょうか。とにかく見たことない夕景でした。
 詳しい方いらっしゃったら教えてください。


土用芽と桐の木

2007-07-23 19:39:45 | Weblog


コナラの新芽・新葉です

 いまどき新芽?昨年も今頃(2006年8月9日)私のブログで取り上げたのですが、落葉樹なのに今頃新芽が出ています、このことを土用の頃に出る新芽だから『土用芽』と呼んでいます。常緑樹のことはよく分かりませんが、常緑樹とてづっと同じ葉っぱが何年もついているわけではなくて時期になると世代交代をするそうです。
 この土用芽は、樹木が日照りや長雨などでいじめられたりすると何とか元気になりたいと思って新しい葉っぱを時期でもないのに展開する現象のようです。
 この土用芽が俳句の季語になっているのも素敵です、日本人の季節感は抜群ですね。

これは土用芽ではありませんが、桐の葉っぱです

 桐の木はこの間花が咲いたばかりです、(2007年6月1日のブログ)

 これは倒れた桐の木の根元近くから新しい枝、この場合『シュート』というのでしょうか?が伸びたものです、桐の木は結構打たれ弱くて芯がガランドウになったりしてよく倒れたりする事があります。
 この場合も土用芽のように新しい芽を枝を伸ばして生き残ろうとしているようです。
特に桐の木はスクラップアンドビルド、でしょうか、こんな現象がよく有ってなかには3mも1年で伸びることがあります、気持ちが良いほどです。
 ケヤキなどの街路樹でも強剪定にあったものなんかは、驚くほど新しい枝を沢山伸ばしているのに出会うことがあります、いじめられれば何とか生き残ろうとする『何くその精神』なんでしょうか。
 見習いたいものです。


もう実がなっていました

2007-07-21 12:33:04 | Weblog


梅雨に入り、うっとおしい毎日が続きます
それでも自然は進化しています、
秋に沢山の美味しいものを与えてくれる木々
すでに青い実をつけていました
家の周りのめぼしい木の実を見てください

山葡萄の青い実
今年は豊作の感じ

桑の仲間のコウゾの実です
ミツマタ・コウゾで知られる和紙の原料で有名です

ヤマザクラの実
野生のサクランボといったところですか
結構いけるんですよ

これは『ウワミズザクラ』の実です、ちょっと分かりづらいですか

つづく


ねふて木(ネムノキ)

2007-07-20 13:19:36 | Weblog


 ネムノキの花が咲き始めています、いつ見ても色気がありますね。

 さて何日か前の新聞に{「ねふて木」で香作り}というのを見つけました、はじめネフテキって何だ?もしやと思って中身を読んだら、我が奥州市の隣の金ヶ崎町で開催する講座の話と分かりました。
 『金ヶ崎町で代々伝わっていた「ネフテキ」(ネムノキ)で香を作り、先祖を供養する風習を体験しよう。』というユニークな講座だそうです。

 ネットで検索をしたら、ネムノキの葉は、日本では古くから仏壇で焚くお香として利用されていたようです。 秋田では、ねむの木をマッコウギと呼び、お盆近くになるとその葉を摘んで乾燥させて臼でひいて、1年分の「抹香」を作るのだそうです。
 そんな風習が岩手県でもあったのですね、いや、この木は日本中にあるので日本中であったのかもしれません。
 桂の葉っぱでもお香を作っていた話も聞いていましたが他の葉っぱではどうなんでしょうか。面白そうです、そこで早速この講座を受けてみることに決めました。

どんとはれ!


ニワウルシはウルシではありません

2007-07-18 20:15:12 | Weblog


ニワウルシ=別名シンジュともいわれる

 このニワウルシは中国原産の樹木で繁殖力が強くおまけに大木になります、ニセアカシアと同じように河川沿いなどに野生化しています。
 聞くところによると昔ある時期に蚕(その蚕を紳樹蚕といいます)を飼って生絲を生産するために、この木を導入したのだそうです。それが大木になり種が飛んで野生化していて大変なようです。
 だいぶ前になりますが、河川改修していた工事現場で大木を沢山伐採しているところに出くわし、「切られた物はどうするのかと尋ねたら」運んで油をかけて燃やすということで早速いただいたことがありました。そのなかにこのニワウルシが沢山有りました、外見はケヤキにちと似ていたものの中は白くて扱いづらい物でした。
 というのは、家具などの材料としては柔らかすぎるし、薪にしてはいまいち燃えがたい、私の勝手な言い分ですが、、、、。

今ちょうど実がついてその実が赤く色づいています。

ニワウルシ=シンジュ、あのウルシとは種類も違います。
それから庭木としても大きくなりすぎて不向きです。
なんとも声が出ない樹木ですがこの時期になると自分を主張している様で
けなげという感じ?


今年のノリウツギの花

2007-07-16 09:31:20 | Weblog


 今年のノリウツギの花です、咲き始めはこんな感じですが、満開になると額アジサイによく似た感じになります。
 以前に書いたノリウツギを見てください 2006年2月5日
                         2006年7月11日
                         2007年2月14日

山の中でとった額アジサイですが、「エゾアジサイ」でしょうか?

アマチャをはじめ、この手の花は結構ありますよね、ツルアジサイとか
ガクウツギとか、イワガラミとか、近々アップしますので見てください。


クマノミズキとミズキ

2007-07-15 18:16:23 | Weblog


今盛りのクマノミズキの花です熊野水木

これはミズキです、もう実がついています

 ミズキとクマノミズキは同じミズキ科ミズキ属で、その花もよく似ているし樹皮もよく似ていますが花の時期が1ヶ月ほど違います。
 葉っぱを見ればよく似てはいますがミズキは互生、クマノミズキは対生で幅が狭く先がとんがっているなどの違いが有ります。
 冬のうちに両者の違いを見るときに決め手になるのは、ミズキは枝のつき方が段になっているところでしょうか、つまり幹から出る枝が一箇所から(放射状、東西南北、わっか状に)出てそれが何段かになっているのです。ですから花が咲いたときでも全体を見るとミズキは花が段状に咲いていますがクマノミズキはランダムという感じです。そのほか材質にも違いが有りますが、なんだか説明がしつこくなってしまいました。


樹を観る会のお知らせ

2007-07-12 17:18:46 | 樹を観る会


クマノミズキの花

12回目の「樹を観る会」

漆器「増沢塗り」工房見学&衣川の里山歩き

 「仙北街道」は、奥羽街道を水沢で別れ西に進み、市野々、下嵐江を通り、奥羽山脈を越える街道でした、古代から中世にかけて岩手県南と秋田を結ぶ最も重要な道であったようです。この街道をじゅくとしてかつて秋田の稲川町(川連漆器で有名な)から衣川の増沢を結ぶルートが「ウルシの道」として増沢塗りの発展に大きな役割を果たしたと聞いています。この仙北街道を歩きたいという思いはあるものの、実現できないでいますが今回増沢塗りのただ一人の職人及川守男さんにおあいして「ウルシの道」としての仙北街道の話を聞いてますます興味がわいてきました、そこで皆さんと及川さんの工房を訪ねて「漆の道」の話や増沢塗りのことなど見聞きしたいと思います。
 その後、衣川の里山を歩きます。

  日・時      2007年7月29日
  集合時間    AM9:00
  集合場所    江刺支所正面玄関
            現地集合の方は連絡してください、公方は国道397号
            胆沢区の徳水園の近くです。AM9:45分頃現地
  持ち物     昼食、飲み物、雨具、など

  ※   参加の方はお知らせください


クルミの葉っぱが食べられた

2007-07-09 18:44:32 | Weblog


 ある日家のそばにある胡桃の木を見てびっくり!葉っぱが食害されて骨だけの団扇状態になっていました。
 知り合いが「これはクスサンじゃないですか、とても大きな蛾になるやつですよ」と教えてくれました。

7~8センチくらい有るでしょうか、

 「クスサン」
名称   クスサン(老齢幼虫) (鱗翅目ヤママユガ科)
別名   シラガタロウ(白髪太郎),クリケムシ(栗毛虫),クリムシ(栗虫)
学名   Caligula japonica
食草  クスサン(楠蚕)ということから,クスノキ(楠)。その他,クルミ(胡桃),ウルシ(漆),ハゼ(櫨),ヌルデ,ケヤキ(欅),ナラ(楢),クリ(栗),カエデ(楓),サクラ(桜),ナシ(梨),クヌギ(椚),イチョウ(銀杏),トチノキ(栃の木)などなど
特徴   大きさ 80 mm 程度で,白色の長毛を密生する毛虫。側面には水色に青点の目玉模様がある。クリ林によく発生する。

 大発生というほどでは有りませんが沢山付いています、これがいっぺんに成虫になって家に押し寄せてきたら大変かな?

クルミの実もだいぶ膨らんできました、実の方には影響が無いのでしょうか

このクルミの木にはマタタビのツルが絡んでいますが
マタタビの葉っぱは見向きもしないようです、
好き嫌いがあるのですね。
マタタビは花が咲いています。