イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

その後のフキノトウ

2009-04-28 19:42:32 | Weblog


 その後フキノトウはどうなったでしょうか?

 ずいぶん背が高くなりました、ここにあるのは全部メスのフキノトウです、地下茎でつながっているので大体雄・雌のどちらかがまとまって咲いているようです。

 背が高くなったのは風を受けやすくして遠くに種を運ぶためだそうです、タンポポの綿毛に良く似ています。

 因みにオスはほとんど見れなくなっています。役割が終わったということでしょうか。そろそろフキの小さな葉っぱが出始めています。ここいら辺もフキの葉っぱで覆われるのも遠くないことでしょう。

ウワミズザクラの花の蕾
もうすぐ咲くようです。

サルトリイバラの花の蕾
可愛いですね


初物をいただく

2009-04-25 12:43:54 | Weblog


 だいぶ春めいてきました、と思ったら雪がちらつくような変な天気でした、一昨日今年初めてタラノメをてんぷらにして食べました、人によってはパリパリしたほうが良いといいますが私はあまり開かないうちのほうが好きです、もっちりとして「美味い」といいながら毎年いただきます。

 タラノメはタラノキの芽吹きです、それをいただくんだから美味しいに決まっています、萌え出るとか萌黄色などといいますように命が萌え出てきた物です、こちらでは昔から植物の新芽を「萌」と呼んでいます、モエーですね。
 そのほかにも良く食べる新芽では「コシアブラ」が有ります、コシアブラの木はタラノキと違って大きな木になります。

食べるには開きすぎかな

これも食べる人がいる「ハリギリ」=(センノキ)

 3種類の食べられる新芽を紹介しましたが三つとも「ウコギ」科なのです、ウコギ科はウコギ飯などにする「ウコギ」をはじめ「タカノツメ」など食べられる木?が多いですね。

 たべるといえば「ヒメギフチョウ」の食草と教えてもらった「ウスバサイシン」だろう!が私の家の裏の林に沢山有りました。

 葉っぱと下が花です、類似種がたくさんあるようなので詳しくはまた観察することにして、葉っぱにヒメギフチョウの卵が産みつけられていないかと思って調べましたが残念ながら有りませんでした。

 前に西和賀の「カタクリの会」の観察会で撮影したものがあります、

卵がついていますね。

 私の家の裏山にはショウジョウバカマやシュンランなどけっこうレアーな植物?(以前は有るのが当たり前)があります、春先は樹木の芽吹きなど観察しながら楽しんでいます。ヒメギフチョウが来て卵を産んでくれるといいなーと思っていますがどうでしょうか。


春-桜-フキノトウ

2009-04-20 21:41:25 | Weblog


 いよいよ東北地方も春です、有名なところでは北上市の展勝地の桜並木が満開になったと全国ネットのテレビで放送されていました。

家の近くの一本桜です、けっこうな大木です、種類は「エドヒガン」

 東北地方の春は何もかも一斉に始まります、ヤナギが一斉に芽吹いて花をつけるのを皮切りに梅が咲いたかと思うと桜、コブシ、アブラチャン、オオバクロモジ、ヤマブキ、草ではフクジュソウ、ショウジョウバカマ、スイセン、カタクリ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、キケマン、ニリンソウと息つく暇なしです。

 そんな中毎週のように自然観察会に参加しています、この土日も東和町の野鳥観察会と西和賀のカタクリの会に行ってきました。

 そこで2日続けてフキノトウ(バッケ)の花のオスメスの違いについて観察をしました、フキとフキノトウは地下茎でつながっているって知っていましたか?いやいや「フキノトウってなんだ」という人も有るかも知れません、フキノトウとはフキのとう立ちしたものなのですね。国語辞典にはフキの花穂とありました。植物の中には雌雄同株と雌雄異株がありますがフキは異株です、さてどちらがオスでどちらがメスでしょうか?

 正解は、上がオスで下がメスです、ルーペで見ると良くわかりますがオスとメスでは花の形がぜんぜん違います、それから遠くからでも色が違うので判ります、オスは黄色い花でメスは白い花です、オスの花には花粉が沢山ついています、蜜も出ています、昆虫が飛んできて蜜を吸い花粉を体につけて飛び去ります、次にメスの花に飛んで花粉をつけてめでたく受粉ということになるわけですが、メスの小花は蜜をださないそうです、それではうまく行きません、そこで雌花ばかりの中にいくつか雄型の小花を持っているのだそうです、確かにうんと細い雌花の中に少しの丸い雄型の小花がありました。植物が繁殖して生き残ることへの執念とでも言うのでしょうか、偽装とは言いませんが花粉を運ぶ昆虫をたくみに引き寄せるための知恵なんでしょうね。
 雌株のフキノトウはこのあと徐々に花序を伸ばして初夏にタンポポのような綿毛を飛ばします、雄株はといえばその後へたってしまって消えうせてしまうそうです、そこまでよく見ていなかったので分かりませんが確かにそんなようです。オスは悲しい物です。

 そのほかにも沢山の自然を観察しました、沢山すぎて少し知恵熱が出てきたような、、、、、。

アブラチャンの雄花

カタクリの花

つづきはまたの機会に


雑木林でパチパチ

2009-04-09 20:17:54 | Weblog


 きょう花巻の野鳥観察会の案内がメールできました、毎月のお知らせで何時も有りがたく思っています。その中の「ぶらり散歩」でフジの鞘がはじけてパチンパチンと大きな音がしてビックリしたという話しがありました。
 私もこの春の林のビックイベントには驚いた経験がありましたのでニンマリとしてしまいました。

 これは私の家の裏の雑木林の地面ですが白っぽい物が沢山落ちています、これがフジの鞘です。
 このところの乾燥で急にフジの鞘がはじけ始めました、パチンパチンとあっちでもこっちでも、音のあと鞘の半切れがはらはらとそこらじゅうに降りそそぎます、知らないと何が起きているのか一瞬ボーゼンとしてその後理解したらあっけにとられて眺めてしまいます。
 私の家の周りはほとんど雑木林になっています、藤の蔓ものびたい放題、つい花の時期が素敵なのでそのままにしているのでこの有様です。

 フジ豆というか種がついています、これがみんな発芽して蔓が伸びてしまうとすっごく大変です、フジ蔓は木に取り付くとその木を枯らしてしまいます、その木がだめになったら次の木へ、やりたい放題です、でも花が綺麗なので邪険に出来なくて困ったものです。
 私がこの春のイベントに気がついたのは引越しをしてきたその年の春4月のことでした、家の中にいると裏のほうでパチンパチンと音がする、裏の林を誰かが歩いているのだろうか?勝手に裏山にはいられては困ると思って様子を見に行ってビックリ!そんなことで毎年今の時期空気が乾燥してくると年中行事として眺めているわけです。
 斎藤さんが疑問に思った「種子ができる時期が違うからはじく時期も違うのだろうか?種族保存にとって有利なようにわざとはじく時期をずらしているのか?」については考えたこともなかったので今度意識して観察してみようかと思いました。でも解からないだろうなー。

 藤の花の時期はその花の香りと美しさに陶然としてしまいます、良かったらお花見においでください。6月ですか。


梅に鶯

2009-04-06 20:53:12 | Weblog



 今朝今年初めて鶯のさえずりを聞きました、初めての鳴き声を「初音」というようです。
 鶯は俳句の季語にもなっています、春告げ鳥、初鶯、鶯の谷渡り、鶯笛というのもあります、その他春の季語ではないのですが夏の鶯を老鶯といいます。それから冬の季語ですが笹鳴きというのがあります、竹やぶなどで鶯がチィチィチィチィと鳴くのがそうです。ということは鶯は1年中いるということですね、ところが私はちゃんと鶯の姿を見たことがありません、目立たない鳥と図鑑には有るので分かりづらいのでしょうか。
 ということで鶯の写真はありませんがようやく梅が咲き始めています。

 ついでにそこらへんを散策してみました、今年も私の家の裏の雑木林の下に「ショウジョウバカマ」が咲きました。

スプリングエヘェメラルのひとつでしょうか

 今年も咲きました、ジンチョウゲの仲間の「ナニワズ」です、春いち早く花が咲き夏に葉を落として赤い実をつけます。常緑樹ではないのですが葉っぱをつけたまま冬を越します。

 ツノハシバミです、左の垂れ下がっているのが雄花で真ん中の小さなパイナップルみたいのが雌花です。
 葉っぱも実もついていない冬にはツノハシバミとハシバミの違いがよく分かりませんがこれはツノハシバミのほうです。
 簡単に違いを言うと雄花が小枝の途中につくのがツノハシバミで小枝の先につくのがハシバミ、それから樹皮が白っぽいのがツノで少し黒っぽいのがハシバミです。と私は理解していますが間違っていたらごめんなさい。

ガマの穂も風が吹くといっせいに空に飛び出します、フレナバ、、、という感じですね。


忙中閑あり

2009-04-05 18:37:59 | Weblog


 私たちが今住んでいる岩手県に引っ越して来てから今年の3月31日で丸19年になります、早いものです年を喰いました、子供は大人になりました、毎年ですがこの日の近辺でお祝いをしていますが今年は20年目にあたるということで少し豪勢にということで温泉に行ってきました。

 花巻南温泉郷の一つ「大沢温泉」、写真は菊水館のたたずまい、昔懐かしいかやぶきの建物です。

 この大沢温泉は豊沢川をはさんで建物がありますが右側が私たちの泊まった自炊部です。

 全部で6っつある温泉の中で私はこの露天風呂が一番好きです、まだ少し空気が冷たいのがとても気持ちがよかったです。ほとんど貸し切り状態も良かったです。この風呂のすぐ下がもうさっきの川になっています、川には橋がかかっていて橋から丸見え、案外平気な物です、因みにこのお風呂は基本的には混浴なのです。

 自炊部には始めて泊まったので中を少し案内しましょう。

さすが安いだけあってハンガーが掛かっているのが木部に直接ぶち込んだ釘です。

押入れですがどうです年季が入って黒びかりしています、傷も沢山ついて貫禄十分。

廊下もいいですね、歩くとぎしぎし音がします。

極め付きがこのガスコンロです。
お金をいれて使います。

 初めて自炊式の旅館に泊まりましたが、気兼ねがないところがとてもいいです、家にいるような気安さでみんなとてもリラックスしていました。
 またいいのがとても安いこと、暖房代や布団など借りたのを入れて4人で11,800円でした、一人約3,000円ですね。
 あとは持込がどのくらい掛かるかというところですが、けっこう沢山持ち込んだようです、慣れないからかもしれませんが。
 年をとったらのんびりと湯治をしながら近くの自然を散策したいと思いながら帰ってきました。ドントハレ!


樹を観る会

2009-04-02 21:50:54 | 樹を観る会


 今年初めての「樹を観る会」の案内です。

湯川沼付近の散策

湯川沼は西和賀町、旧湯田町の湯川温泉から入っていきます、
ほぼ秋田県の県境あたりにあります。
当日はもしかすると珍しい「オクチョウジザクラ」の花が咲いているかもしれません。
樹木、草花の観察にはもってこいの場所だと思います、
参加をお待ちしています。

日時 2009年4月26日

集合時間 AM  8:30

集合場所 江刺総合支所玄関前

直接の方は北上線「ほっとゆだ」駅前に9:45過ぎにまっていてください。
前もって連絡をしてください。

持ち物 お昼、飲み物、雨具

※ 小雨決行です

ハシバミの雌花