イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

桂の木の花が咲いています

2010-04-28 17:58:59 | Weblog

カツラの雄花

 カツラ科カツラ属のカツラです、雄と雌の木が有ります、花粉の化石が白亜紀の地層から発見されたり果実が更新世の地層から見つかったりするなど、かなり古い時代から生き残ってきた植物といわれています。

 よく見られるカツラの葉っぱです、普通こんな丸い形で基部が浅いハート型をしていますが下のような葉っぱも見られます。

 ヒロハカツラという種類が有るようですがまた少し違う葉っぱのようです。写真がないので残念。

 カツラは巨木になりやすい、というか巨樹にはカツラが多いようです。

夏油のカツラ、樹周が13メートルぐらいです↑

その近くに有ったカツラです↓

これも迫力が有りました

 それから、珍しいシダレカツラの巨木があります、龍源寺というお寺の裏手にありました。

 モンスターですね、この木は2代目だそうで、このお寺には先代のカツラの板を建具に板戸を作ったそうで今も残っているとか、伺ったときには留守のようでした見たいものです。
 黄葉した葉っぱは綿あめのような匂いがして近くにこの木があることが分かります。それから香りがあるからなのか分かりませんがこの葉っぱでお香を作るそうです、因みに夏暑いときに葉っぱを採って粉にするそうです。


今年のウグイス

2010-04-21 17:23:50 | 野鳥

 例年4月の6日頃囀るウグイスですが今年は早いのだか遅いのだかよく分かりません、初鳴きを記録するということで今年も気にしていたので確かなのですが下手くそな声で初鳴きを聞いたのが3月15日でした、その後急に気温が下がってウグイスも戸惑ってしまったのかしばらく聞くことが出来ませんでした、ところがここに来てようやく大きなイイ声で「ホーホケキョケキョケキョ」と盛んに啼いている声が聞こえるようになりました。

ヤマケイ日本の野鳥より

 恥ずかしながら今までウグイスの姿をはっきり見たことがない私でした、昨日のことです、朝起きてお茶などすすっていると家の周りで盛んにウグイスが啼いています、双眼鏡を持って静かに表に出ると裏の茂みの辺りがとてもにぎやかそう、しばらくじっとしているとかすかに移動する影が、やった!双眼鏡で捉えました、一生懸命囀っている口元までよく見えました、地味だけどウグイスを見つけたり。
 ここ何年か野鳥観察会に通った成果でしょうか、耳に神経を集中してじっと声の聞こえるほうを眺める、あきらめずにいれば必ず相手は動く、いつもと違う鳴き声を聞けばしめたものです、ナンチャッテまだまだの私です。


今年の春は

2010-04-18 17:52:59 | Weblog

 「今年の春は」気候が不順ですね、とは言ってもすぐに異常だとかなんだかとはいえないような感じがします。長い間にはこんなこともあるでしょうしもっと不順になることも有ると思うからです。
 今回のアイスランドの噴火ももっと大きくなれば地球的な気候変動の引き金になることも考えられます、そして食糧不足が現実の問題になる、、、、、、、、そんなシナリオは案外簡単に起きてしまうのかもしれません。
 そんな時の生き方も常ヅネ考えておきたいものですが、物があふれた今の生活を変えることはなかなか出来ないものです。

 昨日今日と2日続けて季節はずれの雪が降りました、昨日は「とうわ野鳥観察会」で北上の国見山にカタクリを観察に行きましたが現地に着いた頃から雪が降り始めカタクリの花は開かないし野鳥の影もなく残念な観察会となってしまいました、そんな天気が続く今日この頃ですが確実に春はやってきています。

 雑木林で春先によく目立つ樹木の一つに「ミズキ」というのが有ります、若い枝が赤くていっそう冬芽が膨らんだ林をにぎわせてくれます。よく云われる話しではこの枝の先に団子をつけて小正月を祝ったとか、今となっては家庭の行事から離れせいぜい公民館などで行われるくらいのようです。

ミズキの枝と冬芽

下はミズキによく似た「クマノミズキ」の冬芽です

 ミズキとはだいぶ違いますね、同じミズキ科でもこちらは対生、ミズキは互生です、それから花に時期が1ッヶ月ほど違うし花の様子も違うようです。

クマノミズキ

↑ミズキ

 

 


春まち

2010-04-14 18:32:28 | Weblog

 今日は低気圧の影響で台風並みの強い風が吹き時々雪もまじり春の嵐となりました、各地で被害が出ているようですが自然災害の怖さを改めて感じているそんな今日種まきをしました、もちろん稲の種まきです、と、えらそうに言っていますが何から何までお世話になっている方の種蒔きの手伝いをしてついでに家のもやってしまうという事なのでした。

 それでも季節は確実に進んでいます、春はそこまでやって来ています。

バッコヤナギの花も咲きそうです、この銀色の産毛が春ですねー
別名ヤマネコヤナギ(山にあるネコヤナギ)

春一番ニワトコの蕾、コメントを頂もらった洋彦さんの好物かな?

フキノトウの♂

フキノトウの♀

 フキノトウに雄と雌があったなんて!このあと雄は花粉を飛ばしますが仕事が終われば消えてゆく運命だそうです。

ショウジョウバカマ

家の近くの雑木林で沢山咲いています。

これは何でしょうか?

ミズバショウの真ん中にある、、、花でしょうか

つづく


春の味

2010-04-06 18:45:04 | Weblog


 今日はとても暖かい1日でした、薪ストーブにくべる薪の数もぐっと減って来年に積み残す薪も確保できるか?少しほっとしているところです。

 さて、春に先駆けて咲く花も有りますが一足早く春の味をもたらしてくれる植物も有ります。

 雪が融けると枯れ草の中から美味しそうな緑がつんつんと元気よく伸びてきます、私の地域ではこれを「ひろつこ」と呼んで畑に何にもない今の時期にとって味噌汁に入れたり卵とじにしたり酢味噌和えにしたりして春を味わいます。

 掘ったばかりの「ヒロッコ」ですが、その正体は一体なんなのでしょうか?

 いろいろ調べたのですが、「野蒜」という人もあれば「あさつき」という人も有りでよく分かりません、でも野蒜は小さい頃に採った思い出がありますがもう少し根元が玉になっていたような?そこでアサツキ説が浮上しますが、「アサツキの一種」と書いていた人がありましたのでとりあえずそんなところにしておくことにしました。

 今年は正体を知るために抜かない物をずっと観察して花が咲くのを待ちたいと思います、でもそのうちに忘れてしまうかも、、、、、、。とにかく春の味です。


人知れず咲いています

2010-04-03 17:24:39 | Weblog


 桜前線も関東地方にさしかかっていますがこちではまだまだの様子です、岩手県の桜の名所といわれている北上の展勝地では桜祭りが4月の15日頃から始まるとか聞いています、以前は連休の前あたりが花盛りだったように覚えていますがそんな記憶も定かではないので桜が咲けば今年も春が来たなーと思うわけです。さて暖かくなったとはいえまだまだ寒いご当地ですがそろそろ人知れず咲いている花がありました気にかけて見ていなければきっと見過ごしてしまうほど小さな花です。

ツノハシバミの雌花

 ツノハシバミの雌花ですが実際のスケールは 3mm程です、ルーペなどで見ないと咲いているのが分からないほど、初めてこの花の咲くのを見たときには驚きでした、パイナップルみたいで面白いですね。

ツノハシバミの雄花

 カバノキ科に共通する雄花です、前年から垂れ下がっているのが特徴です。そろそろ花粉を撒き散らすことでしょう

秋にはこんな実をつけます、ツノをつけたかのようだから「ツノハシバミ」

これが普通の「ハシバミ」、どちらも食べて美味しい。