イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

6月の俳句会

2006-06-30 13:21:22 | Weblog
 ただ好きで思いつくままに俳句を書きとめていた私が知り合いの勧めで地元の俳句会に参加させてもらってからそろそろ1年近くなりました、月に一度なんとしても季題を前にひねり出さねばならないという状況におかれると何とか創ってしまうものですが、それもいいものだと思っています。
 6月の俳句会は、近くの種山高原にて「吟行」ということになりました、少し霧が出ていましたが車に分乗して目的地へ向かいます、宮沢賢治の詩碑がある「立石」というところでしばし心を自然にむけてみました、種山は放牧地と採草地が多く、この時期も草刈りが最盛期で甘い干し草の香りが流れていました。山肌はウエーブのままの草原、遠くに一本だけぽつんと大きな木が生えており、風は干草の上をわたってふいてくる。
 次に向かったのは、少し下って、せせらぎの森、住田町が自然のままの植栽を保ちながら人が散策できるコースを創ったところでした、時期が過ぎてしまいましたがクリンソウやコバイケイソウなどの山野草がたくさん、春先にはカタクリも咲くとか、近くにいながらこの場所は知りませんでした、今度は秋の紅葉の時期に来ることにしました。
 その後、道の駅のレストランで昼食をとってからいつもの句会の会場へと戻りました。

クリの木の花

2006-06-28 19:34:19 | Weblog
 今クリの木の花が最盛期だ、近づいて撮影してみましたが案外綺麗なものです、匂いはあの生臭いというかウッとくるような匂いがします、でも匂いなんてものは人それぞれですからなんともいえません。
 ここいら辺の雑木林は、コナラ、クリ、エゴノキ、ホウノキ、ヤマザクラ、などが自生していまして、中でもコナラとクリが多いのです、ですから沢山有る栗の木が一斉に花を咲かせて匂いを発しますからその時期は何もしなくても微かに匂っているという状況です。嫌いな人はたまらないでしょうね。
 実がなって食べられる(過去に食べられた)木としてはクルミ、ブナ、ドングリ、ハシバミなどがありますがクリはハシバミに続いて食べるのが簡単です、イガからはずして茹でればOK、そして美味しいのですから。
 山のクリは小さいけれど栽培物より美味しいです。
 因みにハシバミはそのまま殻を割って食べられます、そのうちにお知らせします。

クワの実が熟し始めています

2006-06-27 19:22:44 | Weblog
 今朝方少し雨が降っていましたがその後上天気になりました、空梅雨は後が怖い。
 さてクワの実が黒く熟し始めています、白っぽいのから赤くなり黒く熟して食べごろです、桑の樹は本当にエネルギッシュな樹木です、いつだか畑に生えた桑の木を根っこから掘りよけたのですが次の年にはまた芽を出していました、ほんの少し根っこが残っていたりするとそれが息を吹き返すようです。桑の葉っぱは健康茶としても使えるし実は食べられるし材料としても硬くて色も良くて、また薪としても火力があって何拍子もそろった優等生の木です。これは個人的意見ですが。

ウグイスカグラの実

2006-06-26 19:31:38 | Weblog
 西の方では大雨が降って被害が出ているようです、北日本はその裏返しでか梅雨に入ってもあまり雨が降りません、しかしそのうち西の方が晴れてきたらザーっとくるのではないかと思います。梅雨はなくてはならないものと知りつつ嫌なものです。
 薄暑という言葉がありますがそんな感じでしょうか、昨日の夜中あまりに犬が騒ぐので鶏が心配になり眠い目をこすって起きて外に出ました、このところキツネが近所でよく鳴いているのでさてはという思いでしたが騒ぐ割には何もなく闇夜の中を懐中電灯を消して戻ろうかとした時です、蛍です、今年も蛍に会えた、つかまえて家の中にでもと思ったもののそのままにしてしばし眺めていました。
 次の日にはシオカラトンボやイトトンボが裏の池に飛んでいました。急に季節が変わった感じがしています、私の錯覚でしょうか。
 写真は、ウグイスカグラの実です、食べられるのですが甘いだけで私の嗜好には合わないので見ているだけです。陽の光があたって透き通りとても美味しそうですが。

キイチゴの季節

2006-06-24 05:50:40 | Weblog
 今テレビではサッカーワールドカップ韓国対スイスの試合がオンエアーされています、アジアの最後の星韓国は1対0で負けていますがこのあとどうなるでしょうか、できれば勝って欲しいですが。
 それにしても昨日の日本対ブラジルは力の差を見せつけられた試合でした、私は自称草の根サッカーフアンです、高校生のころに釜本・杉山というスーパースターにあこがれ毎日のように草サッカーをしていた覚えがありまして今のミーハーサッカーフアンとは違うのだ、という変な自負をもっていました、がしかし、これだけ日本中が沸いて実力どうりの結果に終わってしまって今後日本のフアンは波がひくように冷めてしまうのか?Jリーグは閑古鳥が鳴くようになるのか?おじさんとしては昔釜本が脚光をあびた以外はずっと辛い弱い日本を応援してきたのだから慣れているのですが改めて日本のサッカーフアンとサッカーそのものの今後が気になるところです....。
 写真は「モミジイチゴ」です、このイチゴは道端によく成っていて散歩する時などにとっては食べて舌鼓を打っています、集めてジャムなんてこともあるのですが結構めんどくさいのでやりません、その他にも食べられるキイチゴ類は沢山有りますがクマイチゴなんかも美味しいですね。
 サッカーは韓国が2点差でどうやら負けてしまいそうです後半のロスタイム、やっぱりアジアは残念か!

金銀花

2006-06-22 18:39:37 | Weblog
 金銀花=スイカズラの花です、最初白色の花が2日もすると黄色く変化します、この白を銀、黄色を金に見立てて金銀花といっているようです。まことにしゃれた命名です。
 方言としては、スイズラ、スイカズル、スイスイバナ、スイスイカズラ、スイバナカズラ、チチバナ、チッコバナなどが有って吸う事に関連してついた名前のようですね。
 もう一つ吸うという名前の由来が腫瘍の吸出しに使うのでということもあるそうです。この花を吸うと甘いそうですから今度試してみようと思っています。
 漢方名は「忍冬」といい、「忍冬」は冬に耐えて枯れないのでニンドウだそうです。
 このカズラも放っておくとやたらとツルを伸ばし絡みつき繁茂するので嫌われています。
 
 金銀花....いい名前です。

ベニヤマボウシ

2006-06-21 19:12:59 | Weblog
 知り合いのおじいちゃんの畑のそばに植えてありました。
 白いヤマボウシはこの時期になると里山ではよく見られますがこのベニヤマボウシはめったに見る事ができません、ちょっと驚きでしたが本当にベニヤマボウシなのか園芸種でこんなのがあるかも、とちょっと半信半疑、アメリカのヤマボウシで街路樹などで使われるハナミズキにベニバナハナミズキというのがありますがこのては十字の花弁(ではない)の先が丸くなっていてへっこんでいますので違いがわかります、さらに果実も全然違ったものが成ります。
 しかし白い普通のヤマボウシの爽やかな感じとはだいぶ違います、やはりヤマボウシは白だな。

岩手の里山は花盛り・サルナシの花

2006-06-20 19:42:12 | Weblog
 写真は「サルナシ」の雄花だと思います、サルナシは雌雄別株ですから花が咲いているからといって山から採って来て庭に植えても雄の木(ツル)ではいつまでたっても実がつきません。
 近頃では山形県や岩手県で栽培するところが出てきて一部で生食としてのサルナシの実が流通しているようです、岩手県では県北部の軽米町で村おこしの一環として栽培されていて、サルナシワインとかサルナシジュウス、サルナシソフトクリームといった形で加工品に力を入れています、見てきたようなと思われるでしょうが実際に出掛けて見てきたのです。
 というのも私はこのサルナシが大好きで秋になると高枝バサミを持っていそいそ出かけてはこのサルナシの実やヤマブドウの実を採って来る日々を過ごすわけです、いちどサルナシの栽培をほんとに考えてたことがありましたが今は好きなときに好きなだけ食べればいいかなっていうかんじです。それから焼酎につけたりして楽しんでいます。
 サルナシの果実酒は香果酒といって珍重されています、因みにサルナシのことをコウカ、コカズル、コクワなどと呼んでいます、コウカは=香果のようです。

ノイバラの花が咲き乱れている

2006-06-19 18:58:23 | Weblog
 ノイバラの花が咲いてそこいらじゅうおしろいのような香りでいっぱいです、ここいら辺の人はノイバラなど勝手にのばし放題にしていると嫌がられます、それもそのはず、樹勢が強くていつのまにか藪状態、茎も太くなり枝を縦横に伸ばしとげで通る人を引っかいたりするのです、特に農業を生業にしている人は目の敵にします、そんな誰にでも嫌がられるノイバラですが私はこの香りが好きでついつい刈る時手心を加えてしまうのです。しかし手心を加えなくてもノイバラは切っても切っても元気に再生して以前に増していきよいが良くなるようです、ほんとに強い木なんです。
 昔から「茨の道を進む」という言葉がありますようにイバラのある道は歩くのもひどいということなんですね、そういえば私も茨の道だったような....

ハリギリの巨木

2006-06-17 19:27:24 | Weblog
 北上市の白髭神社裏の崖に堂々と立ち尽くすハリギリの巨木です。民間の団体で巨木の保護などを中心に活動している「北上巨木の会」が発行している「北上巨木マップ」に載っていた巨木です。このあいだの「樹を観る会」の帰りにちょうど近くを通ったということで、メンバーのOさんが案内してくれました。
 立派に葉が生茂り健康そうでしたが根元から中心部がゴラになっていてよく重たい体重を支えているな、と言う感じでした。