イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

家具を造っていました

2008-11-29 19:20:23 | クラフト


 知り合いのHさんに頼まれて家具を造っていました。10月末日が納期でしたが、言い訳になりますが指の先(爪)をちょっと怪我してしまいまして、何時ものように納期を守れずこの間ようやく納品してきました。

 これは工房で撮影した物ですが、この3点とちょっとした可動式の什器を作りました。
 椅子は胡桃の材を使っています、まる椅子は座面がカツラ、脚がナラです。それからテーブルは甲板が大きな家を解体したときに出た杉の古木、縁にはクリの材を使っています。脚は胡桃です。

H邸に納まったところです

 あるときはお百姓、あるときは俳人、あるときは木工職人、etcですが近頃家具・木工が結構忙しくこのあと来年の3月までヒマなしです。
 私の工房を見てください。今年の冬はここにこもる事になりそうです。

綺麗に?掃除されていますが、始まるとオガクズだらけになります。


俳句

2008-11-24 17:14:02 | 俳句


 私が参加させていただいている俳句会で「鵙の贄」が11月の兼題として出されました、モズのハヤニエの事ですね、難しい題でした。

 次が「時雨」です、この時期急に冷たい雨が降ったり、かと思うと日がさしたりすることが有りますがこんな事を時雨れると言うようです。
 最近では一般的に冬のにわか雨のことにも使われているそうです。(角川の俳句歳時記より)

 「竈神」は竈の守り神としてこの地方で昔から家の竈の上や台所にある柱などに飾られている物です。飾られているというのは少し違うかもしれません。「祀られている」2006年1月21日のブログを参考にしてください。

 当季雑詠


初雪

2008-11-20 18:13:49 | 自然現象


 今年もとうとう初雪です、早いものだなー!って毎年時間の経つ早さをつくづく思い知らされる時期ですね、「この間新年を迎えたばかりなのに」雪解け、春、夏、秋、ときて初雪そして大晦日ですか。

 もみじの紅葉に着雪

ツルウメモドキの葉っぱ

 コナラの紅葉も黄色っぽいのから赤いのから茶色いのまで色々あるようです。

 初雪が降ると、冬支度も一段落という感じですが、この間「稲こき」をしました、稲こきとは稲刈りをして乾燥しておいた稲を「コク」つまりお米の入った籾を収穫するということでしょうか、そうそう、脱穀するわけですね。

倅とカーチャンです、決まっていますね。

それから、カボチャも収穫しました、約100個ほど採れました。

 美味しいやつは、カーチャンの「るりっこ工房」で「カボチャのケーキ」の材料になります、ウラナリや美味しくなさそうなのは鶏のエサです。
 とにかく雪の降る前に収穫できてよかったです。

 それから雪が降る時期は「バードウォッチング」のチャンスです、今日も「エナガ」「シジュウカラ」「コガラ」「コゲラ」「カシラダカ」「ジョビタキ」「モズ」「カケス」、、、、、たちが良く見られました。楽しみです。
 それから、雪が固まったころの山歩きも楽しみです。


アケビとアケビの分布

2008-11-10 18:35:01 | Weblog


 

 ちょっと季節はずれの画像ですが、紫色をした美味しそうな「アケビ」の実です、毎年採ってはいくつか食べますが沢山は食べません、なんといってもその種の多さにうんざりするからでしょうか。でも昨年は沢山とって「天恵緑汁」を作って頂ました、とても香りが良くて今でも少しづつ利用しています。

 さてアケビの種類ですが、この写真は「ミツバアケビ」といって葉っぱが3枚で一組の種類です。

 こんな感じです、ところが私はずっと勘違いしていたようなので少し整理してみました、図鑑によるとアケビ科アケビ属の「アケビ」の説明を見ると、⇒葉/互生、掌状複葉で小葉は5枚となっていました。
 私の今までの理解では、アケビというのには二つの種類が有って三つ葉のやつと五つ葉のやつがある、それを「ミツバアケビ」と「ゴヨウアケビ」と分類しているということでした。要するに葉っぱの数で5葉(ゴヨウ)と3葉(ミツバ)といっていた訳です。
 正式には「アケビ」は5枚の葉っぱであるということですね。

 これが近くで採集した五つ葉のアケビの葉っぱです。

 それでは、「ゴヨウアケビ」とは⇒アケビとミツバアケビの自然雑種。両親が生えているところでまれに見られる。小葉は3枚または5枚、ふちには波状の鋸歯がある。花は暗紫色。果実は出来ない。⇒ほんとですか?本当なのでしょうね。

 さて、種類についてはそういう事なようですが、その分布についてこの間の「カタクリの会」で教えてもらったことを報告します。

 沢内風土記(高橋子績著)高橋子績は1700年に岩手県沿岸の宮古で生まれ役人になったが1762年罪を得て沢内に左遷された「沢内風土記」は1763年に書かれたもの。に、沢内の「アケビ」の葉は羽州秋田の産と同じ三葉で岩手郡や花巻産のものは五葉である。と有ります、つまり東北地方では秋田から奥羽山地の山伏峠と仙人峠の間には三葉しかなく他の地域は五葉であるという事ですね。
 確かに西和賀地方にはミツバアケビしかないようです。でも私が住んでいる北上山地あたりでは三つ葉も五つ葉もあります、やはり奥羽山脈と太平洋沿岸の中間的地域ということなんでしょうか。
 沿岸地方を散策したことがないので沿岸には五葉しかないと言い切れないですがそのうちそんなことも沿岸の人に聞いてみようかと思っています。
 そういえばこの間野鳥の会で海の鳥を観に行きましたがトンとそのことは忘れていました、残念。

 皆さんの地方ではアケビの分布はどんなふうでしょうか?


アオゲラのドラミング

2008-11-08 19:19:11 | 野鳥


 そろそろ木の葉っぱが落ち始め林がすかすかとなって野鳥観察にはいい時期になって来ました。うちの近くでは最近カケスがやかましく鳴くようになりました、そんな中で大きな音で木をつつのは「アオゲラ」です。きつつきの仲間では「コゲラ」「アカゲラ」は良く見ますがこの「アオゲラ」もたまにやってきます。

 写真がないので図鑑で我慢してください。

 さて、アオゲラが盛んにたたいているのは私の工房の2階の板壁なんです、そういえば前にアオゲラは小屋の壁などもつついて穴を開けてしまう、という話しを聞いたことがありましたが本当の事なんですね。
 しかし、穴を開けられたところはやはり蓋をしなくてはならないでしょう、でも「アオゲラ」がやってきて姿を見せてくれるのも嬉しい事なので「ま、いいか」てところですね。被害が拡大したら考えることにします。


紅葉・黄葉その2

2008-11-05 17:25:59 | 葉っぱ


 10月26日の日曜日に「樹を見る会」でナメトコ山に行って来ました、あの宮沢賢治の作品「ナメトコ山の熊」で有名な、ですが、このナメトコ山が正式な地形図(国土地理院)に載ったのは平成8年以降のことだそうです。ナメトコ山が実在するにはいろいろあったそうですが、賢治さんがいない今ではそこんところが分からないのです。
 さて、現地に到着した頃にはザーザーぶりの雨、途中晴れ間も見えて「これはと!」甘い期待をしたのはとんでもない間違いでした、そこで山に登るのをあきらめて近辺をウオーキング&ウオッチングに切り替えて約3,5キロを雨の紅葉・黄葉の中出発。

 「マンサク」の黄葉です、

 これも「マンサク」です、一昨年の秋「女神山」に行った時撮影したものですが、マンサクは黄色くなるんじゃないのという常識?を覆す紅葉でした。

 丸い葉っぱなのにかえでとはこれいかに!黄葉の代表選手「ヒトツバカエデ」濃い色の黄色になりますね、これが赤くなる、なった、という話しは聞いたことがありませんが。

 よく似た葉っぱですが「ヤマグワ」です、葉っぱだけ見せられたのでは判断が難しいですね。それにクワには沢山の変形の葉っぱが有って一筋縄では行きません。

 変わったところでは、赤い実をつける「カンボク」の黄葉です、ガマズミとよく似た赤い実ですが葉っぱは裂け目が有ってまるでカエデの一種かと思わせます。

これが「ミヤマガマズミ」の葉っぱ

 これはこの間紹介した「ヒロハゴマギ」です、日本海側に沢山あるということです、ゴマギは(ゴマの匂いがする)からその名前が付いたのですが、「ガマズミ」や「カンボク」「オオカメノキ」などと同じ仲間です。

黄色く黄葉する「イタヤカエデ」

 最後に特徴的な鋸歯でそれと分かる「ケヤキ」です、このケヤキも赤くなるのと黄色くなるのがあります、ケヤキとツキケヤキの違いではないだろうと思いますがご存知の方がいましたら教えてください。