イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

種山のつづき

2009-08-26 20:55:31 | Weblog


 昨日の続きを少しご覧ください。

 物見山へ登る途中で見た珍しい草の実です、「なんだべな?」文殊の知恵とでもいいましょうか何人か集まって頭を傾げていましたがそのうちようやく名前が、「ルイヨウボタン」ではないだろうか。
 確かに葉っぱがボタンに似ている、図鑑を広げたが花の写真だけしか無い、先ずは写真に収め家で確認することにしました。
 ネットで調べた結果やはり「ルイヨウボタン」を確認することが出来ました、又一つ名前を覚えることが出来うれしい限りです。
 因みに花の時期は5~7月で黄緑色の花が咲くということです、今度は花の時期に行ってみよう。

ドントハレ!


種山ヶ原

2009-08-25 21:53:35 | Weblog


 先日東和野鳥観察会で種山に行きました、まるで秋のようなすっきりとした爽やかの一日でした。
 870.6メートルの物見山を頂点にした幅の広い高原です、近くにそれほど高い山が無いので頂上からは360度のパノラマを楽しむことが出来ます、東に焼石岳、栗駒山(須川岳)、など奥羽山系の山々、北は岩手山、早池峰山と遠野の山々、東は五葉山の先に太平洋、南は室根山などの山々が連なっています。盛岡から南の岩手県全部見えたという感じです。

看板に偽り無し

 今回の観察会は私が始めて担当をさせてもらい計画してリードしたのでした、下見の段階ではほとんど野鳥に出会うことが無くて弱ったと思っていましたが案の定当日も同じことでした。
 ところが頂上直下の東屋でお昼を食べていたところ「イヌワシだ!」そうです天然記念物絶滅危惧種が悠々とゆっくりと滑空していました、なんという幸運か、何回もたずねては空振りという目に合う人が多い中一発で拝めるなんて。
 それから幸運なことは、日本野鳥の会会員で宮沢賢治の研究をしているHAさんのお話を聞くことが出来たという事です、種山ヶ原は西からの風と太平洋から渡ってきた東からの風がぶつかり入り混じる風の分水嶺、「風の又三郎」のヒントになった種山が原の話が聞けてほんとによかった。
 因みに私は麓の人首町(ひとかべまち)の隣の集落で1200年も前から伝わっている兄和田念仏剣舞にかかわっているので賢治の話は興味津々。もう少しゆっくり話を聞きたかった。
 それもこれももう少しゆったりしたプランにすればよかったということでしょうか。しかしそれもこれも「イヌワシ」でOKかな。

地球は丸い

ウメバチソウ

ヤマハハコ

近頃トンと里でも見受けられなくなっている「オミナエシ」女郎花

つづく


近頃観察した草

2009-08-16 19:12:52 | 

 
 東和町の野鳥観察会の下見や知り合いとのミニ観察会などで種山高原と遠野の又一の滝に行って来ました、種山高原は私の家から車で20分くらいの場所で庭みたいなところです、今度の日曜日23日に東和町の皆さんを案内していくことになっていましたのでその下見です。
 それから又一の滝は遠野市の北側にあり、薬師岳と早池峰山の入り口当たりにある滝です。この道は古くからの信仰登山の道として利用されたいたそうです。麓には遠野側の早池峰神社があります。

 又一の滝の滝つぼあたりには「ダイモンジソウ」が咲いていました。

 初めてお目にかかりました、「シャクジョウソウ」これはイチヤクソウ科でギンリョウソウなどと同じ科の葉緑素を持たない腐生植物だそうです。

ヒメホウキタケでしょうか

花の少ない時期ですが「ノブキ」の花が咲いていました。

種山高原では「クルマユリ」可愛いですね、オニユリよりずっと小さいユリです。

 シソ科の「ジャコウソウ」、和名は茎や葉をゆらすと麝香のような香りがすることからだそうです。その時は匂いを気にしませんでした。

「ズダヤクシュ」梅雨の頃花が咲いていましたがもう種子になっていました。

 最後に又一の滝の流れにたゆたふ「コミネカエデ」の葉っぱでした。


終戦記念日の本

2009-08-13 13:38:55 | 


 近頃トンと本を読まなくなりました、目が渋くなったというのもあるし本を読める時間、たとえば通勤電車に乗るというように確かな時間が無いこと、、など考えられます、かといって時間が無いわけではない!事実は本を開いて少し読み始めるとスーッと睡魔が襲ってきてその場で気を失ってしまうのです。つまり読書は睡眠薬の替わりになっているのです。
 それでも本を読みたいという欲求は昔と変わらず、いいなと思う本はすぐに買ってしまう、そのまま読まずに積んで置くこともよくあります、でもいつか読むだろうということで注文してしまう。
 そんな事でつんである本の一冊を今読み始めているところです。

「終戦日記を読む」 野坂昭如 著

 8月に入って広島、長崎の原爆投下の日を迎えそして終戦記念日、終戦記念日というより敗戦を記憶する日といったほうがイイのではないかと何時も思うのですが、ともあれもう64年も過ぎてしまったのですね。
 さて、内容はその時代の様々な人、市井の人、有名人などの日記を読んで野坂氏がもう一度あの時代を生き考えるという内容だ、昭和20年8月5日、広島の女学生・森脇瑤子さんは「一生懸命がんばる」と日記に書き、その翌日原子爆弾の犠牲となった。
 野坂昭如といえば今の若い人には「アニメ火垂るの墓」の作者として知られているようですが人によれば「エロ事師たち」などの書名だけでエロい本を書いた人と感じている人もあるようです。
 そこで野坂氏の生き方や作品が好きな私としてはぜひこの本や以前からの作品を読んでいただきその誤解を解いてほしいと考える次第です。


睡蓮と蓮

2009-08-10 18:05:23 | 俳句


 このあいだ7月の俳句会で「睡蓮」=「ヒツジグサ」という兼題が出されました、睡蓮といえばフランスのクロード・モネのあの油絵がイメージされます、ところでこの光の画家の書いた睡蓮はどんな睡蓮だったのでしょうか?
 私たちは睡蓮というとすぐあのピンク色の「蓮」(ハス)を思い出すのではないでしょうか。

 植物図鑑によるスイレン科スイレン属ヒツジグサ(未草・睡蓮)というのが下の写真です。

 ヒツジグサは日本に自生している睡蓮です、因みにヒツジグサの名前の由来は、ひつじの刻=午後2時頃に花が咲くからだそうです。

 さてスイレン科ハス属のハスは世界に2種類あるといわれています、日本でよく見られるあのピンク色のハスは中国から渡来したといわれています、しかしかつては日本に自生していたという説もあるようです。古代ハスとして大賀ハスが有名です。
 ハスの花は朝開いて一定の時間が過ぎると閉じてしまうそうですから、ヒツジグサとは咲く時間が違いますね。

 ところでクロード・モネの睡蓮は?さすが印象派光の画家の描いた絵なので判然としませんが、熱帯睡蓮や園芸種も沢山あるようなので特定するのも難しいようです、ちまたで睡蓮といわれているものはヒツジグサもハスもその他園芸種もひっくるめて「すいれん」という事ではないでしょうか、言い換えればスイレン科の花ですか。

 俳句の題ですが、ハスとヒツジグサのことが気になりイイ句が出ませんでした、言い訳ですが。


稲の花が咲き始めた

2009-08-07 17:58:50 | 米作り


 稲の花が咲き始めています、といっても私の田んぼではなくて周りの田んぼの稲の花です。籾一つ一つに花が咲きます、だから大変な数の花ですね。

 私の田んぼ、私の稲はどうなっているのか?まだまだのようです。

ウゥーン!穂も出ていない!

 心配ご無用!みんなよりだいぶ遅く田植えしていますから当たり前なんです、しかしこの花が咲くとき天気が優れないと実のつきが悪くて不作となります。だから稲の花が咲く頃の天候はとても気になるものです。

 花どころか、昨日まで田んぼの草取りをしていました、こんな時期まで草取りをしているのは私のところ以外に無いのではないかな、なんて、でも秋の稲刈りを考えるとどうしても田んぼに入ってしまいます、チャンと時期にやっておけばこんな事にはならないのですが。日和見主義の百姓です。

 写真は解かりづらいかも知れませんが、水の中に「シャジクモ」が沢山育っていました、水草ですね。

 それからジャブジャブと草取りをしていて何時も思っていました、なぜか田んぼの匂いが海の匂いによく似ている、まさか、よく考えたらウミの匂いが田んぼの匂いなのではないか?「山は海の恋人」という言葉があるようですが、田んぼこそ海の生みの親?!

冬瓜、


スズメバチとの攻防

2009-08-02 17:28:57 | 動物


 今、我が大和久工房の2階では文字どおりスズメバチとの勢力争いが繰り広げられています、家具や木工品を造っている工房の2階はしばらくのあいだ倉庫というか物置になっていましたがようやく断熱材を入れて床を張ったり壁を張ったりして多目的に使えるようにしているところです。
 ところが、暑くなるにしたがってそれを阻止しようとブンブン羽音を鳴らしてあの憎っくき「スズメバチ」が群がってきます。

 10匹くらいいるでしょうか?これは天井の板に巣をかけようとしてその基礎になる部分を急いで造っているところです。くちゃくちゃと泥と唾液をかみ合わせて左官仕事に一生懸命です。

 これが1日ほどで出来上がったスズメバチの巣の基礎部分です、私は以前に腕を刺されたことがあるのでスズメバチと見れば恐怖と憎しみの感情がわいてきますがスズメバチとて無用の物ではないだろうし無益な殺生はしたくありません、そこで見計らってこの位のうちに長い棒でこれを落してしまいます、ところが蜂も作るのが仕事、種族保存のため、ということですぐに新しいのを造り始めます、いたちごっこ状態ですね。
 スズメバチは今の時期あまり刺さないようです、巣作りが第一命題のようでそんなことにはかまっていられないのでしよう、ところが秋になると一変して攻撃的になります、その時はほんとに怖いです、
 それからこれよりももっと大きな「大スズメバチ」は見ただけで震えがきそうな奴です、こんな奴にはかかわりたくありません。

 前の年に作られた巣をご覧ください、ダンボウルの中にいつの間にか大きな奴を作られました。

 今年はスズメバチの巣が出来無いように勢力争いに勝ちたいと思っています。