イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

マヒワの大群

2008-03-30 10:43:02 | 野鳥


 今朝いつものように7時半ごろ仕事(鶏の世話)で表に出たところ、鳥のさえずりがいつものスズメと違っていたので双眼鏡を取り出して裏の雑木林を覗きに行きました。
 いたいた、「マヒワ」の大群です、私たちはよく「ヒワッコ」などと呼んでいますが、「子」をつけるほど親近感を持っているのだと思います。
 スズメ目アトリ科、図鑑には→ハンノキ類の実を好み、大群を作る黄緑色の小さな鳥、とありました、そのとおりで一際高いハンノキの樹に鈴なりに止まってまだ残っているその実をついばんでいました。一心不乱という感じでした。
 全体が黄色くてよく目立ち黒く縁取られたというかその羽の柄も確認できました。写真で見せる事ができないのが残念です。

これが「ハンノキ」ですが、この写真にはマヒワは止まっていません
野鳥の写真は難しいです

 今年は、野鳥の会のかたがたの刺激で興味が高まっています、双眼鏡もいつも取り出せるようにしていますし、仕事をするときでも時々肩にかけてとっさのチャンスに対応しようと構えています。

愛用の ニコン10×50  5.0°

 このタイプだと結構明るくよく見えます、でも長時間になると腕が重たくなってしまうのがちょっと、 ちなみに中古で買い求めました。
 そのうち野鳥写真にも挑戦したいと思っていますが、、、、。


バッケ(ふきのとう)味噌

2008-03-26 15:37:27 | 料理


 春一番に、マンサクの花、福寿草の花が咲いて雪に変わって生ぬるい雨が降り野原が少しづつ萌えはじめます。


 萌え~という感じですね、前にも書いた覚えがありますが、山菜の王様「タラの芽」の事をこちらでは「モエ~」と呼びます、牛ではありません。
 でも若い人は言わないようです。さて、萌え始めたものにバッケ(ふきのとう)があります、ご存知あのフキの親戚です、フキノトウとフキの関係を前に書いていましたのでこちらを見てください。(2006年3月24日)

 今日はそのフキノトウを使った、おかずを作ってみました。

バッケ(フキノトウ)味噌
今回はジューネ(エゴマ)を入れてみました。

 レシピ→ ① フキノトウをさっと茹でてから水にさらす。② さらしたフキノトウを細かく刻む ③ フライパンに油を引いてから細かく刻んだフキノトウを入れ炒める、それからエゴマ、味噌、砂糖、みりんを入れてさらに炒める。 ④ 最後に醤油を少したらして味を見る。

 今回はジューネ(エゴマ)を入れましたが、和ぐるみを刻んで入れても美味しいです。ご飯も進みますしお酒の肴でちびちびもいいようです。


いよいよ春です

2008-03-24 17:43:43 | Weblog


 いよいよ春ですねー、今日はお昼ごろから冷たい雨が降り始めましたが、一雨ごとの春ということなのでしょうか。
 先日わたしは「花粉症」ということを書きましたが、今年は症状の出る少し前から医者にかかり予防の薬を服用しています。だもんで、たまに目が痒くなったりしますがほとんど毎年来るあの大変な症状が出ていません。これは楽です、でも薬の副作用か、体がだるくて困ります、もともと坑アレルギー薬や抗生物質には敏感で薬の効果はよく出る、副作用もよく出るというのであまり服用しないようにしています、今年は手術をしたことなどもあり薬に頼ったというわけです。

 いまの時期花粉を飛ばすものは杉ばかりではありません、上の写真は「ハンノキ」です、黒い粒は昨年の種子の残り、赤っぽくて垂れ下がっているのが雄花序です。

 この写真は「ヤマハンノキ」のアップです、垂れ下がっていますね、その上枝の先に赤いつぼみの様なものがありますがこれが雌花序です。
 雄花序から花粉が飛ぶんですが、結構すごいです、ハンノキの花粉による花粉症というのもあるのでしょうか、無いということも無いのでしょうね。
 さて、もちろん春はいやなことばかりではありません、ハンノキを始め木々のつぼみが膨らんで雑木の林は紅葉のようにぼやっと赤く色付きます、その後清楚なコブシ、ヤマザクラなど咲き始めます、春爛漫はもうそこまでせまってきています、まちどうしいかぎりです。

一足先に玄関前に春を飾って楽しんでいます


ドライフラワー

2008-03-21 18:11:32 | Weblog


 先日のオガラ森山では「ツルアジサイ」の花がそのまま残ってドライフラワーになっているところを見てもらいました、そしてユキノシタ科には同じようにドライフラワーになって?今でもぶら下がっているものがあるということも書きました、今回はそれらの花を見てください。

ユキノシタ科アジサイ属、ノリウツギです
下は6月の花です

 ノリウツギはツル性ではありませんが、ツルアジサイと同じツル性でよく似た花を咲かせて同じようにドライフラワーになっているものがあります。↓

ユキノシタ科イワガラミ属の「イワガラミ」です。
どれもガクアジサイのようでとてもきれいですね。


「樹を観る会」雪山トレッキング

2008-03-17 19:35:42 | 樹を観る会


 今年初めての「樹を観る会」雪山トレッキングIN夏油・オガラ森山

 夏油高原スキー場の手前の「オガラ森山」に行ってきました。前日とは打って変わって安定した春らしいお天気でした。最高のコンディションといってよいと思います。
 はるか「駒ケ岳」を望むところです。

 スキー場に向かう道路にはすでに雪はありません、登山口も無いところから上るので途中除雪車などが退避する場所に車を止めました。
 いよいよ登るぞという緊張感が漂う一瞬ですね。

 カンジキを履いているところです、初めてカンジキを使う人も居てなかなか上手くいかない場面もありました。
 今回は9名の参加でしたがそのうち4名がスノーシュー、その他の人が「ワカンジキ」で挑戦ということになりました、年齢的には30歳台が2名、後は50~60台の方たち、最高齢は67歳のSさんでした。

 オガラ森山はブナを中心に、ミズナラやホオノキ、ウダイカンバ、サワグルミ、ミズキ、トチ、イタヤカエデ、などの樹種に覆われていました。

 低木はほぼ雪の中ですがそれでもマンサクの花がすぐに私たちを迎えてくれました。場所によってはそろそろ地肌が見えるころですが、総じて2メートル近い残雪があるようです。

 樹の根元ですがこんな感じに融け始めています、ようやく根元が見えていました、ちゃんと計ったわけではありませんが人の背いよりあるようです。

杉の樹にツルが巻いていて蕾も膨らんでいました
ツルアジサイですね。

昨年の種と装飾花がドライフラワーになってついていました
こんな感じはユキノシタ科のアジサイとかノリウツギによく見られます。
雪の山ではとても目立ちます。

これも目立ちましたね、誰のフンでしょうか、ウサギか?

鼻の穴のようですがカモシカの足跡です、2つのひずめは牛と同じ遇蹄属のものですね。

よく残っていたブナの葉っぱ

 2時間ほど雪の急斜面を彷徨して頂上直下でお昼にしました。今回も水沢のOさんのご好意で味噌汁やコーヒー紅茶をご馳走になり、めいめいが持ってきたお弁当を分け合って楽しい昼食でした。ありがとうございました。
 写真は用意した、これもOさんが持ってきたスコップで穴を掘ってテーブルと椅子を作って楽しんでいるところです。

 さて楽しい時間も過ぎてとうとう下山することにしました。もう一度カンジキやスノーシューをはき荷物をまとめています。
 この間寒いと感じることがありませんでした、皆口ぐちにこんなことはほとんど経験したことが無いといっていました。ほんとに気持ちよい時間をすごす事ができました。

ブナの冬芽、花芽だと思いますが、パンパンに膨らんでいました

下山途中でブナの根元あたりにかろうじて低木を見ることができました。

上タムシバ「モクレン科」と下はオオバクロモジ「クスノキ科」
どちらもよい香りがする樹木です。

以前に女神山で、タムシバとクロモジのことについて書いていましたのでこちらを見てください!


杉花粉症

2008-03-13 18:42:27 | Weblog

 杉ですね、なんだかこの写真を見るとぞっとします、何を隠そう私はスギ花粉症なんです。今年もそろそろ来るかなーと思っていますがいまだその兆候はありません。
 東京辺りではすでに始まっているように聞いていますがはたしてどうでしょうか、私が初めて杉花粉症の症状に見舞われたのはもうづいぶん前になります、30年選手だと思います、その頃はまだ「花粉症」がメジャーで無くてなんだかアレルギーのようだという診断だったように記憶しています。
 そのうち「スギ花粉症」の本など出版されて「おお、これがそうか」と変に流行の先端をいったな、と感心したものでした。

 目がゴリゴリして、こすってもこすっても異物が取れないような感じから始まって涙が止まらない、くしゃみが止まらない、喉の奥が痒い、それはそれは大変な思いをしました。
 ところが時期が来るところっと良くなって嘘のように元に戻ってしまいます、そしてまた次の年が来て発症して苦しむ、喉もと過ぎればで苦しいことが持続しないと「まあいいかー」の楽天性で終わってしまうのです、まったく困ったものでした。
 19年前に東京よりは杉が沢山有るこの岩手県に引っ越してきたわけですが、自慢じゃないが杉花粉症の症状は逆に良くなりました。
 このスギ花粉症というのは杉の花粉が無くてはアレルギィーにはならないけれども、花粉があるだけでなるということでもない!なんか変ですが、他の条件が大きく作用しているという感じがとてもするのですがどんなもんでしょうか。
 体質とか、空気の汚染状況とか、地域の条件など、、、が有るのでは。
 このまま今年は発症しなければどんなに幸せか。


以前から野鳥が好きでした

2008-03-08 18:13:15 | 野鳥


 25年ほど以前だったでしょうか、私がサラリーマンをしていた時でした、たまたま「バードカービング」という商品を初めて会社で扱うことになり、珍しさもあり好きな人が集まってためし彫りをした覚えがあります、その時彫ったのが「カワラヒワ」でした。
 それがきっかけで野鳥に興味を覚え図鑑を買い求めて休みの日には近くの雑木林を歩いたりするようになったのです。
 その頃は埼玉県の新座市というところに住んでいました、この辺りは武蔵野の雰囲気が有り、結構自然が残っている所でしたからウォッチングには絶好でした。近くには「平林寺」という古刹もありその広大な敷地には自然が沢山有って野鳥の観察スポットとなっていました。
 そんなこんなで家にも鳥を呼ぼうと思ってねずみの額ほどの庭に餌台を作ってみたところメジロやシジュウカラがやってきて楽しい思いをすることが出来ました。そのときの写真を見て下さい(紙焼きの写真をスキャンしたものです)

シジュウカラ

メジロ

 ヒヨドリですが、やかましくて他の鳥を追っ払ってしまうので困りものです、こちらに来てから農業に携わるようになって、ヒヨドリとりんごの写真はつらいなぁーと思うのです,それはりんご農家にとってこのヒヨドリとかカラスが美味しくなったりんごを突っついてしまってだめにしてしまう事が頻繁にあるからなのです、つまり商品を食い散らしてしまうので嫌われているんです。
 よく鳥獣害といいますが、まさにりんご農家にとっては害鳥なんですね、しかしこのことは、熊やカモシカ、ニホンザルと農家の問題などずっと続く問題ではあるのでなかなか答えが出ませんね。
 でも自然の鳥や動植物を見るのはやめられません。


樹木から野鳥観察に転向か?

2008-03-04 20:00:58 | Weblog


 2日の日に花巻の野鳥観察会にお邪魔してきました、前日の嵐も落ち着いてまずまずのお天気となりました、朝は案外寒くて花巻市内に近づくと路面がてかてか、ハンドル劣られて危なく対抗のトラックと接触しそうでした。
 指定された何時もの、だそうですがエセナの駐車場に到着顔見知りの方もいて一安心、皆さん集合したところで今日の観察ポイントへ向かいました。
 市内を流れる北上川の河畔が今日のウォッチングポイント、どんな野鳥に出会えるか

 この写真は解散するときのものです、はじめは遠慮がちにカメラも出さないでいましたので、こんなショットしかありませんでした。

 3時間弱の観察、さむいという感じが無かったので冬の野鳥観察としては最高といっていいですね。
 皆さんベテランの方ばかり、カモの種類と数の調査も有りで、私たち(夫婦)にはちと高度すぎたかもしれませんでした。でも何時ものようにお邪魔虫は皆さんにくっついてスコープに野鳥が捉えられると見せていただいて大喜びをしていました。
 今回はなんと言っても「カワアイサ」と「アカゲラ」が良かった、それから「オオタカ」をはじめてみることが出来たのは特記していいと思います。
 あ、それから「カワウ」の編隊が飛んできたのには驚きました。あもうひとつ「ダイサギ」と「コサギ」が一緒にいたのでその比較が出来て面白くかったですね。
 この次、来月は「キレンジャク」・「ヒレンジャク」が観れるかもしれないということでますます期待が膨らんでいる私達です、花巻の野鳥の会の皆さん有難うございました、と同時にまたこれからも宜しくお願いいたします。

 昨日、通院している病院の駐車場で白鳥の編隊に出くわしました、そろそろ北に帰るのでしょうか、大きな声で鳴いていました。

とっさのことでただただシャッターを押しているだけでした。

白鳥でいいのでしょうね、違ったらはずかし、、、。


冬のウォッチング

2008-03-01 14:49:49 | Weblog


 冬の樹木ウォッチング、私が住んでいる地域はほとんどの樹木が葉っぱを落としています、つまり落葉樹が多い、言い換えればほとんどが落葉樹ということです。
 そんな落葉樹の林などを歩いているといろんな落し物に出会います、今日は種、それも豆科の種を拾って持ってきたので観てください。

 赤いボールペンはスケールとしておいて見ました、上の莢がネムノキの種です。下がご存知フジの莢です。小さいときこの莢で叩きっこをしたものです、あの痛さだけ覚えています。

(夏)ネムノキの花、とても色気が有っていいですね

藤の花、アップで見るとまた違った味わいです(6月頃)

上の小さいほうがネムノキの種、莢に入っていたものです

下がサイカチの種

真ん中のくねっているのがサイカチの莢、

ついでといっては何ですがフジの莢とキササゲの莢です

勿論上のササゲのようなものがキササゲの実が入っている莢です、キササゲはマメ科では無くて、桐とかノウゼンカズラと親戚の樹木です。

 莢の中には毛の様なものに包まれた種が沢山入っていました。ちなみにこの莢ごと煎じて飲むと利尿に効果あり、されから腎臓病に利くといわれています、昔から庭の隅などに植えられていました、今でも植えているお家が有ります。

こんな綺麗な花が咲きます、色は違いますがやはりキリの花に似ています

 最後にサイカチの新葉、展開する前の葉っぱです、棘も見えます、
早く春にならないかなー、でもその前に冬の楽しみも十分味わいたいです。