宮沢賢治の童話には植物や動物を題材にしたものが沢山ありますが、その中に「マグノリアの木」というのがあるのをご存知でしょうか、率直に言ってよく分からない話なんですが(ファンの方には申し訳ない)私にとってはマグノリアという木は果たしてどんな木なのだろうか?と言うほうに興味をかきたてられたのでした。
文中に⇒(けわしくも刻むこころの峰々にいま咲きそむるマグノリアかも)こうゆう声がどこからかはっきり聞こえてきました、諒安は心も明るくあたりを見まわしました。
すぐむこうに1本のホオノ木が有りました。その下に二人の子供が幹を間にして立っているのでした。←これだけを見るとマグノリアはホオノ木か、と判断しそうですが全体から判断すると作者はコブシの木の花が咲いている様を言っているようです。
なぜそのように判断したかといいますと、季節感や花のつき方の表現などでそお思ったのでした、つまり花の咲く時期がだいぶ違っているのとホウノキはでっかい花がぽつんぽつんと付くのに対してコブシは桜のように咲きます、それからコブシは桜と同じ時期、ホオノキは6月頃に開花するからです。
⇒マグノリア、すなわちモクレン科モクレン属の植物は太平洋を挟んでアジア大陸とアメリカ大陸に約90種が隔離分布する、、日本にはホオノキをはじめコブシやオオヤマレンゲなど6種が自生する。(学研日本の樹木)
マグノリアの木って本当にあったんですね、賢治さんの作った造語いや造木かと思いました、、、、。
賢治童話のマグノリアの木の花=コブシの花
ホオノキの若葉(現在)
ホオノキの冬芽が開くと上のようになります(ちょっと前)
マグノリアの花=ホオノキの花(6月ごろに開花します)
その歌は故郷の風景を歌っていて、「そよ風の中にモクレンの香りがただよい、川では魚釣りをした…」みたいな歌でした。
宮沢賢治のマグノリアの木は知りませんでした。
私の住んでいる地域は種山高原の入り口あたりですが、この種山高原も賢治さんの短編になっています『種山が原』という題名ですが。この作品の中に剣舞の話も出てきます、賢治さんも民俗芸能に興味を持っていたようです。