イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

アケビとアケビの分布

2008-11-10 18:35:01 | Weblog


 

 ちょっと季節はずれの画像ですが、紫色をした美味しそうな「アケビ」の実です、毎年採ってはいくつか食べますが沢山は食べません、なんといってもその種の多さにうんざりするからでしょうか。でも昨年は沢山とって「天恵緑汁」を作って頂ました、とても香りが良くて今でも少しづつ利用しています。

 さてアケビの種類ですが、この写真は「ミツバアケビ」といって葉っぱが3枚で一組の種類です。

 こんな感じです、ところが私はずっと勘違いしていたようなので少し整理してみました、図鑑によるとアケビ科アケビ属の「アケビ」の説明を見ると、⇒葉/互生、掌状複葉で小葉は5枚となっていました。
 私の今までの理解では、アケビというのには二つの種類が有って三つ葉のやつと五つ葉のやつがある、それを「ミツバアケビ」と「ゴヨウアケビ」と分類しているということでした。要するに葉っぱの数で5葉(ゴヨウ)と3葉(ミツバ)といっていた訳です。
 正式には「アケビ」は5枚の葉っぱであるということですね。

 これが近くで採集した五つ葉のアケビの葉っぱです。

 それでは、「ゴヨウアケビ」とは⇒アケビとミツバアケビの自然雑種。両親が生えているところでまれに見られる。小葉は3枚または5枚、ふちには波状の鋸歯がある。花は暗紫色。果実は出来ない。⇒ほんとですか?本当なのでしょうね。

 さて、種類についてはそういう事なようですが、その分布についてこの間の「カタクリの会」で教えてもらったことを報告します。

 沢内風土記(高橋子績著)高橋子績は1700年に岩手県沿岸の宮古で生まれ役人になったが1762年罪を得て沢内に左遷された「沢内風土記」は1763年に書かれたもの。に、沢内の「アケビ」の葉は羽州秋田の産と同じ三葉で岩手郡や花巻産のものは五葉である。と有ります、つまり東北地方では秋田から奥羽山地の山伏峠と仙人峠の間には三葉しかなく他の地域は五葉であるという事ですね。
 確かに西和賀地方にはミツバアケビしかないようです。でも私が住んでいる北上山地あたりでは三つ葉も五つ葉もあります、やはり奥羽山脈と太平洋沿岸の中間的地域ということなんでしょうか。
 沿岸地方を散策したことがないので沿岸には五葉しかないと言い切れないですがそのうちそんなことも沿岸の人に聞いてみようかと思っています。
 そういえばこの間野鳥の会で海の鳥を観に行きましたがトンとそのことは忘れていました、残念。

 皆さんの地方ではアケビの分布はどんなふうでしょうか?


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