個人的ワインのブログ

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KARI BAY SHIRAZ CABERNET 2003

2008-01-16 05:01:46 | オーストラリア

KARI BAY SHIRAZ CABERNET 2003

濃厚でありながら心地よい酸味を感じることの出来るワイン。素晴らしいタンニンのストラクチャーがあり、またエキスの豊富さを感じます。スパイシーな余韻がより一層うまさを引き立てます。

ENOTECA Online より)


2008年1月12日抜栓。シラーの香りがありますが、もっと柔らかい、このへんがカベルネなんでしょうか。しかし、酸味がやや強く感じました。どなたかのブログにありましたが、たしかに羊料理と一緒に飲むと良い感じです。ちょうど、羊の骨付きを購入したので、このワインをソースにして、焼きました。ワインと合わせると酸味が消え、とても美味しかったですよ。




Gran Condal 1987

2008-01-15 05:54:00 | スペイン

Gran Condal 1987

スペインのRioja(リオハ)のワイン。このころはDOでしたが、1991年にDOCという呼称になっています。

ネットで調べてもこのGran Condalはほとんどヒットしません。


Tintoは赤の意味です。


スペインワインのまとめ。


原産地呼称制度

スペインワインの7分類

2003年7月10日に承認,発効となった新しいワイン法で新しいカテゴリーが増えました。
高級ワイン(正式には指定地域高級ワイン)のカテゴリーでビノ・デ・パゴと地域名称付き高級ワイン(VCIG)が増えました。
日常ワインのカテゴリーに、従来のビノ・デ・ラ・ティエラとテーブルワイン以外にビニェードス・デ・エスパーニャが増えました。
発効後3年以上たちますが、まだほとんどのDOはこの新しい法律に合わせた改正を行っていないため、まだ大きな変化が見えていない状況です。


ビノ・デ・パゴ
[単一ぶどう畑限定高級ワイン:Vino de Pago
ある特定の村落で、他とは際立った違いのあるテロワールを持つ畑から生産される個性的な高品質ワイン。カリスマ性を持ったワインと受け止めておきたい。もともとは、カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府が2000年以降主唱してきたカテゴリーで、2003年のワイン法改正で国内法に採用された。ブドウ畑はDO、DOCに認定されていない地域に属していてもよく、もしそれがリオハのようなDOC地域の産であればVino de Pago Calificadoと表示される。ビノ・デ・パゴの認定は、コンセホ・レグラドールではなく、所属する州政府と自治体が執り行うが、品質コントロールについては、DOCの規制に準じなくてはならない。

デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ
[特選原産地呼称ワイン:Denominaci醇pn de Origen Calificada
DO産ワインの中から、厳しい基準で昇格が認められた高品質ワイン。1988年に制定されたカテゴリーで、1991年4月にまずリオハが認められた。二番手として2002年にプリオラトが州レベルで昇格が決定しており、国レベルでの承認を待っている。

デノミナシオン・デ・オリヘン
[原産地呼称ワイン:Denominaci醇pn de Origen
原産地呼称統制委員会(コンセホ・レグラドール)が設置された地域において、地域内で栽培された認可品種を原料とし、厳しい基準に基づき生産されたワイン。現在、60以上あり、スペインの高級ワインの中核的なカテゴリーといっていい。ラベルには、Denominaci醇pn de Origenと表示をする。

ビノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ
[地域名称付き高級ワイン:Vino de Calidad con Indicaci醇pn Geogr醇@fica
2003年のワイン法で新しくできたカテゴリー。ある特定の地域、地区、村落などで収穫されたブドウを原料とし、醸造、熟成されたワインで、その地域性を表現したもの。現在のビノ・デ・ラ・ティエラの多くが、将来このカテゴリーに昇格する予定である。なお、このカテゴリーで5年以上実績を積んだ生産地は、DOワインへの昇格を申請する事ができる。

ビノ・デ・ラ・ティエラ
Vino de la Tierra
地方ワイン、カントリーワインの意。フランスのヴァン・ド・ペイに当たる用語。地域名を名乗ったヴァン・ド・ターブルと考えればいい。ラベル表記は、Vino de la Tierra de の後に町や郡や地方の名が付く。

ビニェードス・デ・エスパーニャ
Vi醇oedos de Espa醇oa
2006年に、安価な輸入ワインと区別するために造られた新しいカテゴリー。一般のガラス容器だけでなく、バック・イン・ボックスのワインにも使用できる。一部の銘醸地域では使用が禁止されている。

ビノ・デ・メサ
Vino de Mesa
ヴァン・ド・テーブルのことである。格付けされていない畑で生産されたワインや、異なる地方のワインを混入して造ったワインで、地域名、ブドウ品種名、収穫年の表示は許されていない。


原産地呼称制度(デノミナシオン・デ・オリヘン)

現在スペインのぶどう栽培面積は世界一。しかし、生産量では世界第3位にとどまっています。その理由のひとつに、各地方に設けられた統制委員会による、いくつもの厳しい規制措置があげられます。優れた味わい、地方独自の品質を確保するために、これらの措置は厳密に守られる必要があるからです。

スペインで最初のワイン規制は18世紀に始まりました。低価格で低品質のワインの輸入や混入を防ぎ、地元ワインの品質を保持するために特別立法が公布されたのです。1920年代には、規制基準が次第に強化されていきました。また、とくに品質の優れた特定のワイン産地の指定制度も始まりました。最初にその栄誉を受けたのはリオハです。続いて、ヘレス(シェリー)、マラガなどが指定されました。これが原産地呼称制度の始まりです。

1970年代に「ぶどう畑、ワインおよびアルコールに関する法令」が施行され、同法に基づき原産地呼称庁(INDOの略称。のちに品質呼称局と改名)が設立されて、原産地呼称(DO:Denominacion de Origen)を名乗るために満たすべき条件が定められました。同局管理のもと、定められた規制を管理・運営する原産地呼称統制委員会(Consejo Regulador)が各原産地に設置されました。原産地呼称が認可されるためには、実に細かく厳しい条件をクリアしなければなりません。品質呼称局はそれぞれの原産地に対して、ぶどう栽培面積、地域の境界限定、栽培ぶどう品種、植樹密度、収穫量、かんがいの規制などを定めるほか、ワインについては収量、醸造法、タイプによる使用ぶどう品種、アルコール度数、総亜硫酸量、揮発酸度、官能試飲検査などを定めています。2002年現在、全国に58の統制委員会が設置されています。


スペインの固有品種

スペインのワイン造りの歴史は3,000年を越え、スペインならではのバラエティに富んだ固有品種が、それぞれ個性豊かな産地で栽培されてきました。そして近年、スペインを原産地に、あるいは限定された地域に古くから根付いてきた固有品種のなかで、その復活が注目され、あるいは品質が再評価されるようになったものが増えてきました。以下は今日のスペインらしさを生んでいる固有品種の代表です。

<赤ワイン用>

Tempranillo【テンプラニーリョ】
リオハ、ナバーラ地方の原産。「早熟」という意味をもつ、スペイン最高の赤ワイン用品種。スペインの高級ワインはほとんどこの品種を原料としている。
地域によって呼び方もさまざまで、マドリードとラ・マンチャではセンシベル、カスティーリャ・イ・レオン州ではティント・フィノまたはティント・デル・パイス、カタルーニャではウル・デ・リェブレと呼ばれる。非常に繊細で香りがよく、タンニンも酸度も豊かで長期熟成に耐えられる。北方から持ち込まれた品種のため、成熟が早く、収穫は9月中旬頃から行われる。

Garnacha【ガルナチャ】
アラゴン地方が原産。現在ではフランスやオーストラリアなど多くの産地で栽培されている。南フランスのローヌ、ラングドック・ルーションではグルナッシュと呼ばれる。オーストラリアでもローヌ系品種としてシラーズに次ぐ面積で栽培されている。世界全体では40万haと赤ワイン用品種では最大の栽培面積がある。その内24万haがスペインにある。スペインでは主にアラゴン、ナバーラ州、トレド県での栽培が多い。
干ばつや強い日射、強風にも耐え、土壌を選ばず、病虫害にも強いなどの利点がある。生育はテンプラニーリョよりも2週間遅いが、中くらいの房を大量につけ、色づきが完了すると急激に成熟に達する。長い間評価されていなかったが、最近は研究も進み、偉大な素晴らしいワインが多く造られている。

Cari醇oena【カリニェナ】
アラゴン地方の原産。フランスでもカリニャンと呼ばれて栽培されている。アラゴンとカタルーニャ州で栽培されてきたが、オイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力が弱く、栽培農家から嫌われ、栽培面積が減っていた。
濃い色調、非常に高い酸度と豊富なタンニンが特徴で、長期熟成に向いている。ガルナチャとブレンドすることでバランスのとれた飲みやすいワインになる。リオハではテンプラニーリョの繊細さに力強さを加えるためにブレンドするワイナリーもある。DOプリオラートのスレート土壌やDOモンサンの花崗岩質土壌では非常に個性のあるワインが造られている。栽培面積が減るなど評価の低かった品種だが、近年のプリオラートの成功によって評価が変わってきている。

Monastrell【モナストレル】
バレンシア州のモルベドレ村周辺が原産地と推測されている。この地域の15世紀の文献にモナストレルのワインについて記述されており、18世紀まで高い評価を得ていたといわれる。その後、南フランスのラングドック・ルーションやプロヴァンスへと栽培が広がった。フランスではムールヴェドル、オーストラリアとアメリカではマタロと呼ばれる。現在スペインでは主に地中海沿岸のバレンシア、ムルシア、カタルーニャ州で栽培され、リオハやアラゴン州でも古い畑に一部栽培されている。
中くらいの房で、果粒は丸く、果皮は青みがかった色で、厚く、果肉はしっかりとしている。旱魃には強いが、ミルデュー(ベト病)やオイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力は弱く、成熟が遅く、完全に熟すことは難しい。しかし近年は、きちんとした栽培管理と優れた醸造家の造りによって世界的に注目されるモダンなスタイルのワインを次々と誕生させている。ロゼ、赤、甘口、カバ、酒精強化ワインなど幅広いタイプのワインを生む。
Menc醇^a【メンシア】
この品種は、中世時代、サンティアゴ・デ・コンポステラに向かうヨーロッパの巡礼者たちによってイベリア半島にもたらされたと考えられている。
ガリシア州でも栽培されているが、特に結果がよいのはDOビエルソである。粘土質と石灰質とスレートを含んだこの地域の土壌をこの品種ほどよく表現しているものはない。生育・成熟期間が短く、樹勢はそれほど強くない。房はほぼ円柱形で、皮はそれほど厚くない。テンプラニーリョよりもタンニンや酸味が少ない成分で構成されているが、飲むとフレッシュなワインとなり、また潜在アルコール濃度14パーセントの達成をみるまで成熟する。近年、革新的な醸造家たちによって注目されるワインが造られている。

Graciano【グラシアノ】
その出自は定かではないが、18世紀後半にはリオハやナバーラ、特にリオハ・アルタやリオハ・アラベサ地区の西部で最も多く栽培されていたという記録が残っているという。フランスではモラステル、ポルトガルではティンタ・メヌーダと呼ばれる。
生育期間が長く、色づきも遅い。ぶどうの成熟はテンプラニーリョのそれに遅れること約10日と遅熟な品種といわれる。コンパクトな房、円すい形で両翼にも小さい房をつけ、果粒は中くらいの大きさで、果皮と果肉の割合はバランスがとれ、粘土石灰質や石灰質土壌の深い表土の土地を好む。完熟すると、濃厚な色、しっかりとした酸味のあるワインを造る事が出来る。リオハではカベルネ・ソーヴィニヨンに匹敵する濃厚な色をワインにもたらす事から、テンプラニーリョとブレンドに用いる醸造家も多い。

Callet【カリェット】
地中海に浮かぶバレアレス諸島のマヨルカ島でそのほとんどが栽培されている。イタリア北部あるいは南フランスが原産地という説もあるが、現在それらの土地ではこの品種は栽培されていないという。最近の数軒のワイナリーの努力により、マヨルカ等原産の品種を元に造られた素晴らしいワインが出てきており、その品質を再評価されている。

Bobal【ボバル】
その起源は中世にさかのぼり、バレンシア州のウティエル・レケーナ周辺で栽培されてきた記録を持つ品種で、現在この地域を中心に40,000ヘクタールの栽培面積がある。悪天候に耐え、豊富な量の実をつけ、濃厚な色のワインが造られる。


<白ワイン用>

Albari醇oo【アルバリーニョ】
ガリシア州原産か、あるいは12世紀にサンディアゴ・デ・コンポステラへ向かう修道士たちによってライン川流域から運ばれてきたという説もある。現在ではガリシア州のスター品種であり、スペインで最も高貴な白ワイン用品種と評され,ぶどうの取引価格も高い。DOリアス・バイシャスの全域で栽培され、このDOワインの主要品種。
小ぶりの房、果粒は中くらいの大きさ、果皮は黄金がかった黄色をしている。非常に香り高く、酸味も豊富。口あたりのよい、バランスのとれた辛口の白ワインとなる。

Verdejo【ベルデホ】
主な栽培地はカスティーリャ・イ・レオン州のDOルエダ。アルフォンソ6世の時代、11、12世紀にルエダに植えられたが、原産地ははっきりしていない。
石灰質の小石の多い土壌で主に育つ。厳寒や猛暑、干ばつにも耐え、その土地への適応力が高い。ルエダのように夏冬や昼夜の寒暖差の大きな土地でこそ、この品種の果実味、アロマの豊かさが発揮される。フレッシュで芳香に富み、コクが強く、酸度にも恵まれたワインとなる。

Macabeo / Viura【マカベオ / ビウラ】
スペインか、あるいは小アジアいずれかが原産地ではないかといわれ、原産地が特定されていない。現在では主にスペイン北部で栽培されている。カタルーニャ州ではマカベオまたはマカベウ、リオハやナバーラ、アラゴン州ではビウラと土地によって呼び方が異なる。若飲み用にも長期熟成にも耐えうる高級品種。特徴的には、豊かな芳香があり、また骨格をワインに与え、かすかな苦みが風味にある。産地によってかんきつ類の果実の香りや花の香りのあるものから、ミネラルな印象を与えるものまで幅がある。カタルーニャ州では主にカバに使用され、リオハでは小樽発酵の白ワインとなる。

Xarello【チャレッロ】
スペインへはギリシャ人などの地中海を航行する船によって運ばれ、ローマ人によって栽培とワイン造りが広がった品種。マカベオ種、パレリャーダ種と並ぶカバの3大主要品種となっている。
病害にも強いために安定した生産性をもっている。ぶどうは金色に近い黄色で、房が小さめで皮が厚い。果皮を口に含めば甘く、また酸度もある。単一で白ワインを造るとボディがしっかりしており、わずかに渋味を感じることもあるが、理想的なアルコール度数に達する。カバ主要品種のマカベオ、パレリャーダと共にブレンドすることで補完される。

Parellada【パレリャーダ】
カタルーニャ地方に古くから根付いてきたこの地方の固有品種。
19世紀末に、カバのメーカー「コドルニュ」のホセ・ラベントスによって、高品質なカバには欠かせない品種として採用されるようになった。主として標高300~600メートルの土地で栽培され、芽吹きが早いためにしばしば霜に遭いやすく、栽培が難しい品種でもある。遅く熟す品種だが、収穫時の果皮はまだ緑色をし、酸度もしっかりしている。花の香りに富み、カバに優雅さや柔らかさを加える。単独でも白ワインが造られるようになってきた。やや熟したアロマを感じさせるが、ボディのしっかりした白ワインとなる。

Moscatel【モスカテル】
地中海沿岸に広く栽培されてきたモスカテルはスペインでもバレンシア、アリカンテ、マラガ周辺とカナリア諸島で主に栽培されている。ギリシアのサモス島が原産地で、エジプトのアレキサンドリアを経由してほかの地中海沿岸諸国に広められた事から名づけられたモスカテル・デ・アレハンドリア(マスカット・オブ・アレキサンドリア)の栽培が多い。非常に樹勢が強い品種で、結実不良になりやすいため、開花期の好天と高い気温を必要とする。また、樹勢の強さから、整枝は長く枝を伸ばす方法が一般的。房は長い円すい形で、粒が大きく、黄色がかった果皮は柔らかで、芳香豊か、みずみずしい果肉をもつ。マラガの酒精強化ワインのベースとして主に使われている。

Palomino【パロミノ】
スペインではガリシア州やカスティーリャ・イ・レオン州、カナリアス諸島(当地ではリスタンと呼ばれる)等の地域で栽培されているが、最も真価を発揮するのはアンダルシア地方DOヘレスにおいてである。その土壌は石灰質(アルバリサ)を大量に含んでおり、シェリー酒の個性を造るための大切な要素となっている。
パロミノ種は成熟が早く、小粒でワインにビター・アーモンドのフレバーを与える。

Pedro Xim醇Pnez【ペドロ・ヒメネス】
一説によると、この品種はカナリアス諸島の原産で、ドイツへ渡ってからイベリア半島へ伝わったとされる。その際、スペインに持ち込んだのはカール5世の兵士ペドロ・シーメンズという者で、その名が訛化してペドロ・ヒメネスになった。房の大きさは中くらいで細長い円すい形をなしている。ミルデュー(ベト病)やオイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力は弱く、日射量を多く必要とする。
糖分が非常に多く、アンダルシア州のコルドバやマラガ地方でDOモンティーリャ・モリレスやDOマラガの甘いデザートワインの原料となる。ペドロ・ヒメネスはDOモンティーリャ・モリレスの全てのフィノ、アモンティリャードやヴィンテージワインの原料になる。

Godello【ゴデーリョ】
スペイン北西部のガリシア州とカスティーリャ・イ・レオン州の境を流れるシル川の渓谷が原産地。現在はDOビエルソとDOバルデオラスが主な産地。乾燥した土壌に適し、とくに斜面上で栽培されるものは品質が高い。円すい形の房は小ぶり。早熟で、短期間に成熟する。ガリシア州のアルバリーニョ、トロンテス、トレイシャドゥラに比肩する高品級種で、香り高く、骨格がしっかりしていて、口中にかすかにフローラルなアロマが広がり、デリケートでスムーズな口あたりが特徴。非常に複雑な味わいでしなやかな飲み心地をもつ白ワインになる。

Treixadura【トレイシャドゥラ】
ガリシア州とポルトガル北部で栽培されており、ガリシアではオレンセ県のDOリベイロが主産地。栽培面積は全体で1,000ヘクタール以下と少ない。顆粒は中から大の大きさで、房は均整のとれた楕円形をし、果皮はやや灰紫がかった色をしている。アルバリーニョとの相性が大変良く、アルバリーニョほどグリセリンが多くない。この品種から造られたワインはかんきつ類のアロマがあり、パイナップルの香りを感じさせる。

Loureira【ロウレイラ】
ガリシア州原産。ワインを滑らかにし、複雑さを与える品種といわれている。また、芳香豊かな品種であるが、アルバリーニョやトレイシャドゥラとのブレンドとして少量用いられることが多い。ローレル(ガリシア語でロウレイロ)を思わせる独特な風味によりこの名前がつけられた。

Wines from Spain JAPAN より)


おもな産地

赤ワイン

リオハ (Rioja)
リオハは、スペイン最古のワイン産地です。現在でもスペインで最高級品質のワイン生産地として世界中に知られています。
スペインには、原産地呼称制度と呼ばれるワインを格付けするための厳しい制度があり、その格付けのなかで最高に位置するワインが特選原産地呼称(D.O.C.)に指定されたワインです。
リオハは、特選原産地呼称(D.O.C.)のワインを生産する産地に指定された唯一の産地です。リオハでは、特選原産地呼称の名にふさわしい世界でも最高の味わいを持つ赤ワインが作られています。
DOCリオハに登録されているぶどう畑のうち約3分の2(33,800ヘクタール)を占めるのがテンプラニーリョです。リオハでのテンプラニーリョの特徴は、厚い皮で覆われ、光沢のあるブラックベリーのような色をしています。一般的にアルコール度は13度程度まであがり、酸化しにくく、リオハでの主要な品種と使用されています。
リベラ・デル・ドゥエロ(Ribera del Duero)
ドゥエロ河に沿った東西約120キロのあいだに広がる地域で、リオハと並ぶスペイン屈指のワイン産地です。
リベラ・デル・ドゥエロの認定をとるためには、テンプラニーニョ種を75%以上使わなければなりません。
リベラ・デル・ドゥエロは、「スペインのロマネ・コンティ」と呼ばれる有名なベガ・シシリア社の「ウニコ」を始め、アレハンドロ・フェルナンデス・ティント・ペスケラ社の「ペスケラ」、ピングス社の「ピングス」など、世界的に有名な最高級赤ワインを産出しています。
様々な気象条件のこの地のテンプラニーリョはタンニンを驚くほど多く含み、非常に凝縮され、熟れた果実の風味があるワインとなります。リオハのワインが繊細でエレガントと表現されるなら、リベラ・デル・ドゥエロのワインは濃厚で力強いと表現されるかもしれません。若いワインでは鮮やかな色合いの腰が強いワインとなります。樽で熟成させることで丸みをつけ上品なワインとなり、洗練されたレセルバ、グラン・レセルバ等のワインは非常に高い評価を受けています。
テュデラ・デ・ドゥエロ(Tudela de Duero)
テュデラ・デ・ドゥエロ村と言えば、「スペインのロマネ・コンティ」と呼ばれる有名なベガ・シシリア社(リベラ・デル・ドゥエロ)の醸造責任者を30年勤め、「ウニコ」を作りだしてきたマリアーノ・ガルシア氏が設立したボデガス・マウロ社(Bodegas Mauro)があることで世界的に有名です。ベガ・シシリアの「ウニコ」に対抗できる高級ワインを目指して作られた「テレウス」はスペイン最高級ワインとして、多くワイン専門家から絶賛を受けているワインです。テレウスを初めとしたボデガス・マウロ社のワインは、現在スペインで最高の賞賛と注目を集めています。
トロ(Toro)
トロは、ドゥエロ河流域のなかで最も西側に位置します。1987年に原産地呼称に認定されました。
トロで栽培される黒ブドウは、ティンタ・デ・トロと呼ばれ独特の味わい持ったブドウです。トロの赤ワインは、ティンタ・デ・トロを最低75パーセント使用することが義務付けられています。
トロの赤ワインには最低75%ティンタ・デ・トロを使用しなければなりません。トロのワインはアルコール度数が高くて(14度程度)非常にしっかりしたボディの、力強くて色が濃い、とてもバランスの良いワインが作られます。樽で熟成させるワインの比率は20~30%で濃いワインを丸くするために比較的長めの熟成が行われます。パワフルでスタイリッシュさはトロのワインの特徴です。
ラ・マンチャ(La Mancha)
ラ・マンチャは、スペインの原産地呼称のなかでも最大の栽培面積と生産量を誇るワイン産地です。
ラ・マンチャでは、豊富な収穫量を背景に、コストパフォーマンスに優れた良質のワインが生産されて、ヨーロッパ諸国はもちろん、世界各国にラ・マンチャのワインが輸出されています。


白ワイン
ペネデス (Penedes)

白ワインの産地として有名なペネデスの「シャルドネ」は上質なだけでなく、価格的にも手ごろなため、とても人気があります。また、テンプラニーリョとカベルネ・ソーヴィニヨンの組み合わせによるブレンドは国際的な品質を誇っています。
ペネデスは元々はカバの中心的な産地として有名でしたが、現在では白ワインだけなく赤ワイン、ロゼも生産されています。
リアス・バイシャス(Rias Baixas)
リアス・バイシャスでは、最新のワイン製造方法、徹底的なワインの品質管理法を駆使し、最高級の白ワインが生産されています。現在では、「スペインで最も上質な白ワインの産地」とし知られています。このワインは、酸に富んで非常にすっきりとした味に仕上がっています。ブドウの種類としてはアルバリーニョ種が100%使われています。アルバリーニョ種を100%使用したリアス・バイシャスのワインのラベルには「アルバリーニョ・ブランコ」と表示がしてあります。
ルエダ(Rueda)
最も多く栽培されているぶどう品種はベルデホです。ルエダはかつてはパロミノから造られるシェリー・タイプの酒精強化ワインの産地として知られていましたが、フレッシュで爽やかな若飲みの辛口白ワインの産地へと生まれ変わりました。現在はリアス・バイシャスと並ぶスペインの2大白ワインの産地として知られています。ルエダを名乗るためにはベルデホを50%以上、ルエダ・ベルデホは85%以上の使用が義務付けられています。その他ソービニオンブランを100%使用しているワインはルエダ・ソービニオンブランを名乗ることができます。現在においてはまだ圧倒的に白ワインの占める割合が大きいのですが、近隣にリベラ・デル・ドゥエロやトロを配する地域でもあり、よい赤ワインも生産されるようになってきました。黒葡萄品種はテンプラニーリョです。その他、伝統的な製法によるスパークリングワインも造られるようになってきました。


スパークリングワイン
地中海 カタルーニャ地方(Cataluna)

カタルーニャでは、スパークリングワインから赤、白、ロゼに至るまでバラエティー豊かなワインが生産されています。中でも国内外ともに最も有名なのは、シャンパンに匹敵する味と香りを誇る発泡酒カバ(CAVA)。19世紀後半、カタルーニャ出身のワイン製造者がシャンパーニュ地方から技術を持ち帰り、地元産のブドウ品種(パレリャーダ、チャレッロなど)に応用して造ったのが、そもそもの始まりです。パレリャーダ種には独特の芳香と風味があり、その素朴さがカバの特徴となっています。
国内に100社のCAVA製造メーカーがひしめき合う今も、その90%はここカタルーニャに集中しています。
カバは甘さによって6段階に分類されます。
最も辛いのが、エクストラブルット(Extra brut)【極辛口】から、ブルット(Brut)、エクストラセコ(Extra Seco)、セコ(Seco)【中辛口】セミセコ(Semi seco)【中甘口】ドゥルセ(Dulce)【甘口】となっています。


シェリー酒
Jerez/Sherry (ヘレス/シェリー)
シェリーは、へレスを英語読みした名称です。「シェリー酒」は、世界的にもとても有名なお酒。どこでもあると思われますが、本物のシェリーはこの地で作られるへレス(シェリー)だげです。アンダルシア地南部とセビリアとカディスの間にまたがるへレス、プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルカール・デ・バラメーダを結ぶ三角形の地帯で作られます。
醗酵方法や産地によって分かれ、ドライナッツを思わせる独得の香りが魅力です。食前酒に最高なのは、辛口のフィノやアモンティジャード、ちょっぴりソルティなマンサニージャ。
甘口のタイプはデザートワインとしても楽しめます。
ブドウ品種:パロミノ・フィノ、バロミノ・デ・ヘレス、ペドロ・ヒメネス
東急旅行センターデコプラザ より)




Valle colli orientali del friuli 1981

2008-01-14 03:52:56 | イタリア

Valle colli orientali del friuli 1981

このワインはよく分かりません。イタリアのワインで、DOC、DOC名がcolli orientali del friuliで、メルロー種でつくられたものってことは分かります。Valleがよく分からないです。

Glaxoというところの方からもらったような気がします。


イタリアワイン法

イタリアのワイン法=DOC法(Denominazione di Origine Controllata)は1963年に制定。上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分ける。しかしキャンティのようにその質にピンからキリまであるようなワインが一括してDOCGにランクされ、逆にサッシカイアのような高品質ワインがVdTにランクされるなど多くの問題があり、度々改正されている。


デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ (Denominazione di Origine Controllata e Garantita、 DOCG)
統制保証付原産地呼称ワイン。イタリアのワインの最上位に位置付けられる分類で、1984年に新設された。


デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ (Denominazione di Origine Controllata、 DOC)
統制原産地呼称ワイン。フランスの原産地呼称法(AOC)を模して規定された、イタリア独自の呼称規制である。しかしながら、この規制は決して成功したとは言えず、元々はイタリア産ワインの最上格に位置付けられる分類であったが、1984年にさらに上位の DOCG が設定された。


インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ (Indicazione Geografica Tipica、 IGT)
地域特性表示ワイン。1992年に新設された分類で、フランスの「ヴァン・ドゥ・ペイ」に相当する。ラベルには使用されている品種と生産地が表示される。


ヴィーノ・ダ・タヴォラ (Vino da Tavola, VdT)
いわゆる「テーブル・ワイン」である。使用品種や生産地を表示する義務はない。とくにDOC申請をしないワインは、全てこのクラスに分類される。

イタリアワインのWikipediaはこちら




Pinot Noir Joseph Drouhin

2008-01-13 05:53:27 | フランス・ブルゴーニュ

Pinot Noir Joseph Drouhin

Joseph Drouhin社が造ったPINOR NOIRのワインということだと思います。


ピノ・ノワール PINOT NOIR
解説
冷涼な気候を好む黒葡萄品種。ノワリヤン、モリヨン、ピノーなどの異名を持つ。ピノpinotという名は、松かさpinのように、小粒の果実がびっしりとつくことから由来するとも。文献上は14世紀に初出。ピノ・グリ、ピノ・ムニエ、オーセロワは同族。1世紀から3世紀頃にローマ帝国の影響でブルゴーニュに葡萄栽培が広まった際の寒冷地適合新品種「アロブロジカ」が起源とされる。ブルゴーニュでフレーバーにとむ素晴らしい赤ワインを産する。シャンパーニュでは、発泡性の白ワインに仕立てる。栽培が難しい品種だが、近年オレゴン、カリフォルニア、オーストラリアなどに、目覚ましい品質の赤ワインが登場している。
.tsujiより)


フランス・ブルゴーニュ地方の最も重要な赤ワイン品種。
赤ワイン用品種としてボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンと双璧を成しています。
きまぐれといわれるほどテロワールにきわめて敏感で栽培が難しいのですが、世界中で栽培が試みられています。一般的には繊細でボディーのある魅力的な赤ワインとなります。若いあいだはイチゴ、チェリー、ラズベリーのような赤い果実を思わす香りがあり、熟成によって、スパイスや狩猟肉を思わすブーケが出てきます。
シャンパーニュ地方ではシャルドネやピノ・ムニエとブレンドされます。

エノテカオンラインより)



ピノ・ノアールのWikipediaはこちら




Marquis de SADE

2008-01-12 05:50:18 | フランス・シャンパーニュ

Marquis de SADE

コートデブラン地区AVIZE村
AVIZE村はグランクリュ100%格付け17村の一つ
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%


 コート・デ・ブラン地区アヴィズ村の名門レコルタン・マニピュラン、ミシェル・ゴネ。マルキ・ド・サド侯爵の直系子孫が生誕250周年を記念してゴネ家と共同で開発、88年からリリースを始めた。シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%。
 細やかな泡立ち、淡い黄金色にややオレンジが入る色合い。軽いトースト、少しのマロン、リンゴの香り。丸みのあるグレープフルーツ的な酸と力強いボディがよいバランス。大理石をイメージした下地に金文字のエチケットのように、しっかりとした手応えのあるトラディショナルな印象の泡。
(マルキ・ド・サド / ミッシェル・ゴネ : Marquis de Sade / Michel Gonet)

class30より)




Lanson

2008-01-11 05:49:44 | フランス・シャンパーニュ

Lanson

シャンパン ランソンは、シャンパーニュ地方の、大聖堂とシャンパンで知られる美しい街ランスにあります。最も古いシャンパンハウスの一つで、1760年ランスの行政長官“フランソワ ドゥラモット”により設立された「ドゥラモット シャンパン ハウス」がシャンパン ランソンの前身となります。ランソンのボトルネックラベル、コルクには十字のマークが刻まれており、これは、創設者“フランソワ ドゥラモット”の息子が聖マルタ騎士団に所属していた事に由来しています。1837年に“ジャン バプティスト ランソン”により社名を「ランソン」に変更後、ブランドの確立と国際的販売網の拡大に成功し、世界的ブランドへと発展してきました。

100年以上前のヴィクトリア女王時代に英国王室御用達となったのをはじめとし、スウェーデン、スペイン王室の御用達としても親しまれてきた由緒正しきシャンパン ランソン。気品あふれるエレガントな味わいが、その品質の良さを証明しています。長年に渡り伝統と品質を保ち続けるたゆまぬ努力が、世界に広がる名声を築いているのです。


シャンパン ランソンでは、1760年の創業以来「マロラクティック醗酵を行わない」製法を頑なに守り続けています。この製法を用いる事により、新鮮で豊かなブドウのアロマを残した、フレッシュ アンド フルーティで、熟成と共にその魅力を増し続けていく長期熟成型のシャンパンとなります。これは元来シャンパン製造の伝統的な技法でしたが、シャンパン生産家の多くがこの方法を行わなくなった今では、とても貴重で、ランソン独特の味わいをつくる一番のこだわりといえます。また、この製法を用いてつくられたシャンパン ランソンは、若いうちは控えめですが、熟成を経るに従って重厚で魅力的なものになります。そのため、規定熟成期間(ノン ヴィンテージで15ヶ月)を大きく上回る最低3年の熟成を経た後に出荷されます。そして今でも2100万本のボトルが、全長7kmにも及ぶセラーの中で最高の目覚めを待ち続けているのです。
メルシャン より)


LansonのHPはこちら


シャンパンのまとめ

発泡性ワインの王様 シャンパン
かつて発泡性ワインなら何でも「シャンパン」の名前を勝手に使っていた時期があったためか、未だに発泡性ワイン=シャンパンというイメージがあります。
しかし厳密にはシャンパンとはフランス北部のシャンパーニュ地方 Chamagne で造られる発泡性ワインのことを指します。
シャンパンも含めた発泡性ワインは総括的にスパークリングワイン Sparkling Wine と呼ばれ、シャンパンの他にはイタリアのスプマンテ Spumante やスペインのカヴァ Cava などが有名です。
同じフランス国内においても、クレマン Cremant というシャンパンとよく似たタイプの発泡性ワインがあり、こちらはシャンパーニュ以外の地域で造られています。
製法自体はシャンパンと同じ瓶内二次発酵によって造られているため、基本的にはシャンパンと同品質と言えますが、やはり生産地やぶどうの違いから味わいにも違いが出てきます。
その反面少々お高いシャンパンに対して相対的に価格が安く、手軽に楽しめるというメリットもあります。
シャンパンの特徴は何と言っても、キレのある酸と繊細な果実味が作り出す見事な味わいの調和です。
他の産地のスパークリングワインがどうしてもシャンパンに及ばない大きな理由のひとつがこれであり、その秘密はシャンパンの生まれる土地と気候にあります。
フランスのぶどう栽培の北限と言われているシャンパーニュでは、ぶどうの成熟が非常にゆっくりと進み、収穫期を迎えても豊かな酸をたっぷりと保っています。
一般的に気温が高いと果実内の酸はぶどうの成熟とともに急速に失われ、事実南の暖かい地方のワインには、酸が不足したキレの乏しいものが散見されます。
シャンパンの場合はこの豊かな「酸味」が、「繊細な果実味」「きめ細かな泡」と一体となることで、他の発泡性ワインでは出せない見事な味わいの調和を生み出すことができるのです。


シャンパン製法の品質を支える製法 "瓶内二次発酵"
圧搾:4000キロのぶどうから2050リットル+500リットル、合計2550リットルの果汁が搾汁されます。

一次発酵:通常のワインと同じ製法で、泡のないワインを造ります。

清澄:そのまま翌春まで置かれます。

アッサンブラージュ:異なる場所で取れたぶどうで造ったワインや、年度の違うワインをブレンドし、メーカーごとのスタイルに仕上げます。

リキュール・ド・ティラージュ:ブレンドしたワインに酵母と蔗糖を混ぜたものを添加します。これにより、ワインは再び発酵を始めます。

二次発酵:瓶の中で酵母の作用によって、再びアルコール発酵が始まります。その際発生する二酸化炭素がワインに溶け込んで発泡性となります。

熟成:最低15ヶ月(ヴィンテージものは3年)以上、の熟成が義務付けられています。

ルミアージュ:ピュピトルと呼ばれる板にワインを差し込み、毎日回転させながら、澱を瓶口に集めます。最近では機械で行われます。

デゴルジュマン:瓶口を瞬間冷凍し、瓶内にたまった澱を抜き取ります。

ドサージュ:デゴルジュマンで目減りした分を補填します。この際の糖の混入量でシャンパンの甘辛度合いが決定します。

出荷:さらにメーカーで数ヶ月から数年寝かせた後出荷されます。


シャンパンは上のような工程を経て造られます。
通常の非発泡性のワインとの大きな違いは、発酵の過程を2回行う「瓶内二次発酵」という方法を取っているところです。
まず通常と同じ方法で一度ベースとなるワインを造り、その後できたワインを瓶に入れて糖分と酵母を加えることで、2度目の発酵を促します。
発酵(アルコール発酵)とは酵母の働きによって糖分を分解して、アルコールと二酸化炭素を発生させる現象です。
通常タンクや桶、樽で発酵したワインから発生した二酸化炭素は空気中へと放出され、ワインの液内には残りませんが、シャンパンの場合はこの発酵を瓶の中という完全に密閉された環境で行います。
そのため逃げ場のない二酸化炭素は、ワインの液内に溶け込むのです。
つまりシャンパンの栓を抜いたときにシュワシュワと勢い良く出てくる泡は、ワインがアルコール発酵を行う過程で発生した二酸化炭素なのです。
なんだかとても手間隙がかかりそうな製法ですが、実際手間隙がかかります。
この手間は当然コストにも跳ね返るわけで、シャンパンが通常のワインよりもおおむね割高なのはこのためです。
そこでこの工程を省略化し、もっと簡単にしかも大量に発泡性ワインを作る方法として編み出されたのがシャルマ方式です。
シャンパンなら1本1本瓶の中で行う瓶内二次発酵の工程を、タンク内で一気に済ませてしまうのです。
この方法はイタリアのアスティ・スプマンテや、テーブルクラスの低価格スパークリングワインでよく用いられています。
ただしシャルマ方式だとどうしても泡が粗く、シャンパン独特のクリーミーな触感が出せません。
また泡の持続性もなく、やはり「質」という面では瓶内二次発酵に及びません。
現在シャンパンにはこのシャルマ方式は認められておらず、シャンパンと名乗るからには必ず瓶内二次発酵が用いられています。
シャンパンの繊細でとめどなくあふれ出す泡は、このような膨大な手間の結果作り出されているのです。


シャンパン ~ 甘口・辛口 ~
現在の主流は辛口シャンパンですが、かつてシャンパンは甘口が主流でした。
甘口から辛口へとシフトするきっかけとなったのは、シャンパンを代表するメーカーのひとつ、ポメリー社 Pommery が1874年にイギリス向けの市場に合わせた辛口シャンパン、ポメリー・ナチュレ Pommery Nature を発売し、これが大ヒットしたことから始まったと言われています。
白ワインにも甘口~辛口があり、その度合いを決定するのはアルコール発酵後に残る残留糖分です。
アルコール発酵に際して酵母菌の作用により、糖分がアルコールと二酸化炭素に分解されるのですが、この際生成されたアルコールが一定レベル以上になると、今度は酵母自身がその環境に耐え切れなくなり、死滅してしまいます。
その時点で糖分を全て分解し切っていた場合は、甘みがなくなるため辛口となり、逆にまだ分解し切れない糖分が残留していた場合は甘口となります。
ところがシャンパンの甘口の場合はちょっと事情が違い、ドサージュ Dosage の際に加えるリキュールによって甘辛を調整します。
この通称「門出のリキュール Liqueur d'expedition(リキュール・デクスペディション)」と呼ばれるリキュールは、そのシャンパンの生地に使われたワインに、キビ砂糖やビーツ糖などを混合したもので、この糖の添加量によって甘さ加減が調整されます。
糖の添加量とラベルの表記との対応表は以下の通りです。

Brut Zero、Ultra Brut、Brut Sauvage 0g/L
Extra Brut                    0~6g/L
Brut                         6~15g/L
Extra Dry (Extra Sec)           12~20g/L
Sec                          17~35g/L
Demi Sec                     33~50g/L
Doux                         50g~/L

おおよその目安としてはドゥー Doux ~ドゥミ・セック Demi Sec は甘口、セック Sec ~エクストラ・ドライ Extra Dry (エクストラ・セック Extra Sec)は中甘口、ブリュット Brut ~エクストラ・ブリュット Extra Brut は辛口、ブリュット・ゼロ Brut Zero (ウルトラ・ブリュット Ultra Brut、ブリュット・ソヴァージュ Brut Sauvage)は極辛口といった感じになります。
現在ほとんどのシャンパンはブリュット表記になっていると思いますが、辛口好みの人はこのブリュットと書いてあるものを選べばいいという事になります。
シャンパン選びのひとつの参考にしてみてください。


シャンパンとテロワール
ワインはテロワールの飲み物と言われ、通常そのワインの原料となるぶどうが造られる環境(場所、気候、土壌など)が重要視されます。
ところがシャンパンにおいては、あまりこのテロワールが語られることがありません。
これはシャンパンというワインの造り方に由来します。
基本的に1本のシャンパンの中には異なる地域(もちろんシャンパーニュ地方内という限定された範囲内で)、異なる年度のワインが混合されています。
従ってブルゴーニュのように、村名や畑名がラベルに記載されることはほとんどありません。
これはシャンパーニュ地方という土地の気候が大きく関係しており、フランスでもワイン生産の北限に当たるこの場所は気候が不安定で、毎年質のいいぶどうが取れるわけではありません。
そのためコンスタントに一定品質のシャンパンを生産するためには、ある程度の量のリザーブ・ワイン(古酒)をストックし、状況に応じてこのワインを新酒にブレンドしてやる必要があるのです。
良年のみにリリースされるヴィンテージ・シャンパーニュでさえ、その表示年度のワインを80%以上使っていればよい事になっており、つまり100%単一年度のワインである必要はありません。
また複数地区の原料ぶどうから造られたワインをブレンドすることでも、味わいの調整が行われます。
こういった操作によって、毎年一定品質のレベルを維持できるのですが、その反面テロワールの違いを楽しめないという欠点もあります。
中にはクリュッグ Krug のクロ・デ・メニル Clos de Mesnil やフィリッポナー Philipponnat のクロ・デ・ゴワセ Clos des Goisses のように単一畑のものもありますが、これらは例外的な存在と言えます。
どうしてもテロワールの違いを楽しんでみたい人は、レコルタン・マニュピラン Recoltant-Manipulant と呼ばれる、小規模生産者のワインを探してみるのもひとつの手です。
大手のNM(ネゴシアン・マニュピラン Negociant-Manipulant)と違い、原料ぶどうを全て自前調達、つまり栽培のレベルから管理するので、多地区のぶどうがブレンドされることはなく、その土地のテロワールをダイレクトに楽しむことができます。
ラベルのどこかにRMと書かれているので、一目で判別できます。
ただし生産量が少ない分、あまり流通していないのがネックで、見つけるのは大変かもしれません。
WineNaviより)




Beaujolais Villages 1987 Mommessin

2008-01-10 05:48:58 | フランス・ブルゴーニュ

Beaujolais Villages 1987 Mommessin

Nouverではありません。


ボージョレーのぶどう畑

ボージョレーのぶどう畑はボージョレー地方の東斜面に広がります。総面積は22,500haで、パリの面積の約2倍である。
ボージョレーワインの生産は、他のAOC生産地同様、栽培と醸造の全ての工程に関わる、非常に綿密で厳しい規則に従っています。ボージョレーで使われる品種は白い果汁で皮が黒いガメイのみです。ガメイは赤ワインを造ります(シャルドネもわずかに植えられていて、白のボージョレーとなります)。

植樹密度:世界で最も高く、1ヘクタールあたり7,000~13,000本です。今後6,000本/haまで減らしていく予定です。


剪定:2つの方法を採用しています。

ゴブレ式(短梢剪定):クリュ・ボージョレーとボ-ジョレー・ヴィラージュのそれぞれのAOCにはこの剪定が義務づけられています。

グイヨー式(長梢剪定):AOCボージョレーで使われています。


収穫量はフランスのAOCワインの中で最も少ない部類に入ります。

AOCボージョレー;53hl/ha
AOCボ-ジョレー・ヴィラージュ; 52hl/ha
10のクリュ・ボージョレー; 52~54 hl/ha

1998年に交付された新しい政令では、品質をさらに向上させるべく、生産条件がより厳しくなりました。
ぶどう樹が密植され、畑が急な斜面にある為、手作業を余儀なくされ、他の生産地より手間がかかります。


Beaujolais Villages

畑は38の村に広がり、ボージョレーの全生産量の25%を占めています。その一部はボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーとして販売されます。


グラスに注ぐと、純粋で果実味豊かなワインであることがすぐにわかります。38のコミューンから造られたワインのみが、ボージョレー・ヴィラージュを名乗ることができます。きれいなさくらんぼ色で、カシスやイチゴなどの赤い果実の香りを持ちます。バランスが取れ、滑らかな味わいです。
11~12度に冷やして供し、ハム、ソーセージ、焼き鳥、パスタ、ピザなどさまざまな料理と合います。
平均生産量(hl) : 350 000 hl
平均生産量(本) : 46 700 000 本
畑の総面積 : 6 000 ha
畑の地質 :片岩
Beaujolais より)


ボジョレー地区 ( Beaujolais )
ブルゴーニュの南端にあるボジョレー地区は、森が多く自然に恵まれたフランス屈指の景勝地という。
ここは大部分が ガメイから造られる赤ワインを産出している、白ワインも造られているが量はわずかだ。
ボジョレーといえば 毎年11月の第3木曜日のホジョレーヌーボーがあまりにも有名だ、毎年この時期になると必ずニュースで流れる、ご存知のように収穫して40~50日のボジョレー地区の新酒のことだ。
ボジョレー地区のAOCで

BEAUJOLAIS(ボジョレー) (最低アルコール10度)

BEAUJOLAIS SUPERIEUR(ボジョレー シュペリュール) (最低アルコール10.5度)

BEAUJOLAIS VILLAGES(ボジョレー ヴィラージュ)(ボジョレー地区の北部から産するもので、最低アルコール10.5度)

は、一般的にボジョレーからイメージされるライトでフレッシュな早飲みタイプのものが多い。(ヌーボは、このいずれかのAOCを表示)
しかし、 CRUS DU BEAUJOLAIS(クリュ デュ ボジョレー)と総称される村名を表示したワインはコクのあるミディアム、フルボティタイプのものも多くあります。 (10の村名があります。サン・タムール、ジュリエナ、シエナ、ムーラン・ナヴァン、フルーリー.モルゴン、レニエ、コート・ド・ブルイィ、ブルイィの村名ワイン)
ちなみに、ボジョレーヌーボーは単に新酒と思われがちですが製法にもやや違いがあります、それはマセラシオン・カルボニック法と呼ばれるもので、収穫された葡萄をそのまま大きな密閉タンクに入れ、タンクに炭酸ガスを満たして数日おくと、果皮が破れやすくなり、その後に圧搾するという方法。果皮の色素と香りが十分に浸透し、 かつタンニンの少ないフルーティーな早飲みタイプのワインができるという。
SAKAMOTO より、一部改変)


ボジョレー地域のワイン産地

ボジョレー地域はソーヌ川(Saone)沿いに、バーガンディー地方のソーヌ・エ・ロワール県(Saone-et-Loire)とローヌ・アルプ(Rhone-Alpes)地方のローヌ県(Rhone)に跨り、全体で55,000エーカー※になります。これはバーガンディー地方の、他の産地と較べ最大の面積です。ボジョレー地域には1937年9月12日以来、12の呼称(appellations)があり、年間約175 百万本/750mlの生産量があります。
(※)1エーカー(acres)=約4,046平米
ボジョレー地域のブドウ栽培地はニゼラン川(Nizerand River)に分離されて、高地域(Haut)と低地域(Bas)に分かれています。
1395年7月にブルゴーニュ公国王(Bourgogne)であるフィリップ(Phillip the Bold)は、ガメ(ガメイ)種(Gamay noir)のブドウ栽培を禁止しました。領地内ではピノ・ノワール種(Pinot Noir)を専門に栽培しましたが、当時は領地外(?)であったボージョレは、ガメ種を作り続けることを決定したそうです。したがって、この地区にはガメ種に特別な思い入れがあります。現在でもボジョレー地域はブドウ栽培の98%がガメ種です。
ボジョレー地域では大別して5種類のワインが生産されています。

ボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)
ボジョレー・ワイン(Beaujolais)
ボジョレー・スペリオール(Beaujolais Superieur)
ボジョレー・ヴィラージュ(Beaujolais Villages)
ボジョレー・クリュ(Beaujolais Cru)(Crus of Beaujolais)

*バ・ボジョレー(Bas Beaujolais)(低地のボジョレー)
ニゼラン川(Nizerand River)に分離された南部は23,000エーカーほどあり、バ・ボジョレー(Bas Beaujolais) と呼ばれています。アルコール分が9.5%程度の、ボジョレー・ヌボーやボジョレー・ワインの産地で、ボジョレー地区全体の半分近くが、ここの生産になります。最近では大部分がボージョレ・ヌーボーで出荷されているようです。
この地域の一部にアルコール分が1%程度高い、やや高級品のボジョレー・スペリオール(Beaujolais Superieur)の産地があります。
*オー・ボジョレー(Haut-Beaujolais)(高地のボジョレー)
ニゼラン川の北部14,000エーカー(acres)ほどの地域はローヌ県(Rhone)に属し、オー・ボジョレー(Haut-Beaujolais) と呼ばれています。ボジョレー・ヴィラージュ(Beaujolais Villages)とボジョレー・クリュ(Beaujolais Cru)の産地です。低地のボジョレー(Bas Beaujolais)よりアルコール分が1%程度高い高品質ワインを産出するといわれる地域です。ボジョレー・ヴィラージュには39 の村がありBeaujolais-Villages とラベル表示するか、Beaujolais の後に村(villages)の名前を表示します。

LOHASUKE より)


Beaujolais Villagesの村名(一部)

Beaujeu
Les Ardillats
La Chapelle-de-Guinchay
Blacé
Charentay
Denicé
Emeringes
Jullié
Lancié
Lantignié
Le Perréon
Marchampt
Montmelas
Pruzilly
Quincié-en-Beaujolais
Rivolet
Saint-Etienne-des-Oullières
Saint-Etienne-la-Varenne
Saint-Julien
Salles-Arbuissonnas
Vaux-en-Beaujolais
Vauxrenard
Chânes
Leynes
Saint-Vérand




Tokai Aszu

2008-01-09 05:12:48 | ハンガリー



ハンガリアのトカイ地区は、高級甘口ワインの産地である。ここのワインは、1650年頃から有名になった。ブドウの品種は、主にフルミントとハルスレベリョ(リンデンブレタリガー)の2品種である。トカイの高級貴腐ワインはトカイ・アスズ(Tokaj aszu)とハンガリアでは言われている。ここでは新鮮果汁に貴腐ブドウを混ぜて造る。貴腐ブドウ1カゴ分(15kg)を1プットニュ(1Puttony)、それ以上をプットニョス(Puttonyos)と呼ぶ。樽の大きさは、135Lで樽の中へ新鮮果汁と2~6プットニョスの貴腐果汁を混ぜる。とくにアスズ・エッセンツェン(Aszu Essenzen)は、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼの発酵前果汁と同じぐらいの糖分か、それ以上になることもある。

トカイ・アスズ
 一般にトカイ・アスズは、デリケートで新鮮で蜂蜜のような香りと焼き立てのパンのような芳香がある。それになによりも高貴な貴腐香がする。自然発酵によってアルコールは、12%(容量)にまで達する。残糖は30~150g/Lのものが見られる。



Tokaji Aszu(トカイ・アスズ)
ハンガリーのワインの中でも特に有名なトカイ地区特産の天然甘味ワイン。フルミント種(Furmint)とハルスレヴェリュ種(Harslevelu)の温熟処理葡萄と貴腐葡萄( purriture noble)とを使ってつくる。

摘み取った葡萄を処理室に入れ、先ず35~40℃に置いて酸度を低下させ、次に50℃まで上げながら水分を飛ばして糖分を濃縮する操作をパセリヤージュ(passerillage)と言う。
貴腐あるいは温熟処理によって糖分が濃縮された葡萄果粒を28~30リットル容の籠に入れ、その年の葡萄の収穫が終わることまで放置すると、1籠当たりについて1.5リットルくらいの割合で自然垂れの果汁(エッセンス)が得られる。この果汁は糖分が40~60%もあり、これを数年かけてゆっくり発酵させたアルコール濃度5~8%の甘味ワインが「Eszencia:エッセンシア」である。

エッセンスをとった後、足で踏んで搾った残りのペーストを、普通に醸造した白ワインに加え、発酵が始まって葡萄粕が表面に浮き上がったところで、特殊な袋に入れて搾り、130~140リットル入りのgoncと呼ばれる樽でゆっくり発酵させる。2~3ヶ月後、澱を引ひき、樽で更に4~8年熟成させるが、この間、ワインが減っても注ぎ足さずにおく。こうして出来たものがトカイ・アスズである。

極甘口のものには前述の籠5~6個分、甘口のものには3~4個分にあたるペーストを130~140リットルのワインへ加える。製品の方に2から6までの数字が表示されているが、これは籠の数で、多い物ほど甘い。


ハンガリーのトカイ地方で収穫される貴腐ブドウ。それをカゴに入れて放置しておき、自然に流れ出る果汁を集める。但し、力を加えて絞るわけではないから、採れる果汁の量は少ない。30リットルほどの大きさのカゴから採れる果汁(つまり貴腐ブドウのエッセンス)は、ほんの 1.5リットルほどなんだそうな。
その貴腐ブドウのエッセンスを、数年間をかけてゆっくりと発酵させる。そうして出来上がるワインが、トカイ・アスー・エッセンシア。アルコール分は 5- 8 %という甘口白ワインだ。


プトーニュ

エッセンスが流れ出た後の貴腐ブドウに圧力を加えて搾り出した果汁を、130リットルほどの大きさの樽に入った普通の白ワインに加えて作るワインがトカイ・アスーと呼ばれる。一樽に 6カゴ分の貴腐ブドウ果汁を加えれば、極甘口のトカイ・アスーとなる。これが 6 プトーニュ。5 カゴ分の貴腐ブドウ果汁が加えられれば、5 プトーニュ。もっと少なく 3 プトーニュのトカイ・アスーならば、中甘口と呼ばれるものになる。




Rose d'Anjou

2008-01-08 05:12:12 | フランス・ロワール

Rose d'Anjou


その美しい風景から「フランスの庭」と呼ばれるロワール地方。

このワインの故郷アンジュ地区は、そのロワールを代表するロゼワインの産地

美しいバラ色と、やや甘口の軽やかな味わいが、世界中で人気を博している。


フランス、パリ南西のロアール地方、アンジュのAOCワイン。
ロゼワインの産地としてかなり有名な存在。
産地名ワインであり、様々なロゼ・アンジューが輸入されている。

基本的にロゼワインは赤ぶどうから作られ、適当な色が出たところで皮部分を取り除くという作業により、淡いピンク色を作っている。
一部赤ワインと白ワインをブレンドする場合もあるが、これは例外的なもの。
特にフランスやイタリアではブレンド物のロゼは禁止されている。
(例外的にロゼ・シャンパ-ニュはブレンドして作る)

よって原料となるぶどうは赤ぶどうであり、グロローやガメイ、カベルネ系が使われているようだ。
赤でも白でもないロゼというワインは料理に合わせるのがむずかしいと思う。
だから僕はあまりロゼは買わない。
このロゼ・ダンジューとポルトガルのマテウス・ロゼ、スペインのシグロ・ロゼといったところが定番的存在。
どれも「今日は赤でも白でもなく、ロゼかな?」といった気分の時に買う。
基本的にロゼは雰囲気で飲むワインだと思う。

ロゼ・ダンジューはやや甘口で軽めの飲みやすいワインで、オードブルや野菜料理に合うとされている。
値段は千円~2千円前後と手頃。
フランスワインを扱う店であれば見つかるはず。


これは、どっかのスーパーで購入したものだったと記憶しています。

このワイン自体についての詳しいことは分かりません。




Vosne Romanee 1988 Mongeard Mugneret

2008-01-07 05:09:07 | フランス・ブルゴーニュ

Vosne Romanee 1988 Mongeard Mugneret

先日のGrands Echezeauxのドメインとおなじです。


ヴォーヌ・ロマネ
Vosne Romanee

AOCの分類:村名
産出村名:ヴォーヌ・ロマネ、フラジェ・エシェゾー
産出するワインの種類:赤
栽培面積:赤152ha(うち59.4haがプルミエ・クリュ)
ワインの特徴:
 フルボディでしっかりした骨格、力強さ、非常に香りが高く、赤系の果実味たっぷりの優雅な面の裏にちょっと湿った土の香りが潜む複雑なワイン。特級、1級ははずれたことはないが、村名ワインは高いだけでほとんど当たったことがない。(本当に高い。ロマネ・コンティのイメージで高くても売れているに違いない。)生産者にもよるがただの村名ワインはさけた方が賢明か?(ちなみに私はほとんどただの村名は買わない)
おすすめの生産者:
・Domaine Robert Arnoux(ロベール・アルヌー)
・Domaine Andre Cathiard(アンドレ・カティアール)
・Domaine Rene Engel(ルネ・アンジェル)
・Domaine Jean Grivot(ジャン・グリヴォ)
・Domaine Jean Gros(ジャン・グロ)
・Domaine Michel Gros(ミシェル・グロ)
・Domaine Gros Frere et Soeur(グロ・フレール・エ・スール)
・Domaine Anne Fransois Gros(アンヌ・フランソワ・グロ)
・Domaine Michel Noellat et Fils(ミシェル・ノエラ・エ・フィス)
・Domaine Alain Hudelot Noellat(アラン・ユドロ・ノエラ)
・Domaine Maniere Noirot(マニエール・ノワロ)
・Domaine Hneri Jayer(アンリ・ジャイエ)
・Domaine Robert Jayer Gilles(ロベール・ジャイエ・ジル)
・Domaine Haegelen Jayer(エージェラン・ジャイエ)
・Domaine Jacqueline Jayer(ジャクリーヌ・ジェイエ)
・Domaine Lamarche(ラマルシェ)
・Leroy(ルロワ)
・Domaine Meo Camuzet(メオ・カミュゼ)
・Domaine Moillard(モワヤール)
・Domaine Mongeard Mugneret(モンジャール・ミュニュレ)
・Domaine Mugneret Gibourg(ミュニュレ・ジブレ)
・Domaine Georges Mungneret(ジョルジュ・ミュニュレ)
・Domaine Daniel Rion(ダニエル・リオン)
・Domaine Emmanuel Rouget(エマニュエル・ルージェ)
プルミエ・クリュ(1級畑)
・Les Beaux Monts(レ・ボー・モン)(11.4ha)(次の4区画からなる)
  Les Beaux Monts(レ・ボー・モン)(2.4ha)
  Les Haut Beaux Monts(レ・オー・ボー・モン)(2.0ha)
  Les Beaux Monts Bas(レ・ボー・モン・バ)(5.4ha)
  Les Beaux Monts Hauts(レ・ボー・モン・オー)(1.6ha)  
・Aux Brulees(オー・ブリュレ)(4.6ha)(次の2区画からなる)
  Aux Brulees(オー・ブリュレ)(3.8ha)
  La Combe Brulee(ラ・コンブ・ブリュレ)(0.8ha)
・Les Chaumes(レ・ショーム)(6.5ha)
・Clos des Reas(クロ・デ・レア)(2.1ha)
・La Croix Rameau(ラ・クロワ・ラモー)(0.6ha)
・Cros Parantoux(クロ・パラントゥ)(1.0ha)
・Les Gaudichots(レ・ゴーディッショ)(1.0ha)
・Aux Malconsorts(オー・マルコンソール)(5.9ha)
・En Orveaux(アン・オルヴォー)(1.8ha)
・Les Petits Monts(レ・プティ・モン)(3.7ha)
・Aux Raignots(オー・レニョ)(1.6ha)
・Les Rouges du Dessus(レ・ルージュ・デュ・ドスュ)(2.6ha)
・Les Suchots(レ・スショ)(13.1ha)
にゅぶにゅぶ より)




Vouvray Marc Bredif

2008-01-06 05:11:45 | フランス・ロワール

マルク・ブレディフ

 マルク・ブレディフのメゾンは、1893年にエルネスト・ブレディフ氏によって創設された古いワイナリーです。
1980年に、ロワールワインの第一人者パトリック・ド・ラドゥセット男爵の所有となってからは、今までの伝統の品質の高さを引き継ぎつつ数百年の歴史あるこのメゾンに新たな活気をもたらすことになりました。

 8世紀に入ってからテュッフォーと呼ばれる凝灰岩を掘り起こしてつくられたマルク・ブレディフのカーヴは、この地で最も美しくそして最も広大なものです。そこで採掘された石は、ロワール地方に点在する古城の建設に使用されました。現在のようにワインの保存としてこのカーヴが使用されるようになったのは16世紀に入ってからのことです。年間を通してワインの保存に最適な湿度と温度を保つこのカーヴには、ヴィンテージワインが数多く所蔵されていますが、最も古いもので1874年ヴィンテージまで遡ることが出来るほどです。

 ここで栽培されているぶどう品種、シュナン・ブランは粘土石灰質、珪石質または、砂利質などの土壌の質や、畑の位置、ぶどうの樹齢といった要素により、スパークリングワインから辛口、甘口ワイン、貴腐ワインまで実に様々なタイプのワインを生み出す素晴らしい品種です。

マルク・ブレディフはその特長を最大限に引き出したワイン造りを続け、秀逸なロワールワインは長期熟成が可能である事を証明している銘醸ワイナリーなのです。

ワインショップ・アンフィニー より)

マルク・ブレディフ
Marc Bredif
(フランス/ロワール)

1893年に創立された、ヴヴレイの著名な生産者。1980年にプイィ・フュメの最有力生産者、ド・ラドゥーセット男爵の所有になりました。トゥーレーヌ地区の中心部にセラーを持ち、地下のカーヴは総延長2kmにおよぶ回廊となっています。ヴーヴレイが最も主要なワインですが、シノン、ブルグイユ、ソーミュール・シャンピニィなどのアペラシオンも生産し、このカーヴで熟成されています。
エサキホンテン より)





Nuits St Georges Clos De Thorey

2008-01-05 05:11:18 | フランス・ブルゴーニュ

NUITS ST GEORGES CLOS DE THOREY DOMAIN THOMAS MOILLARD

ニュイ・サン・ジョルジュについて
ニュイ・サン・ジョルジュはディジョンDijonとボーヌBeauneの間にあり、コート・ド・ニュイCote de Nuitsの名はこの町の名前から来ている。ボーヌ同様、この町も本拠地を置くネゴシアンが多い。
町の真中に小川が流れ、川を挟んで南北に地勢が分けられる形となる。北はヴォーヌ・ロマネ村に接し、南はプレモーPremeauxと隣接する。一般に南(プレモー側)がニュイらしさを出すと言われている。
ワインはさくらんぼやイチゴ、カシス、トリュフ、ジビエ(野禽)、スパイスの香りがし、黒っぽく鮮明な赤。タンニンが豊富。

ニュイにはSNCF(フランス国鉄)の駅もあるけれど、駅前はがら~んとして静か。国道74号に出ればレストランやお店などがあってコート・ド・ニュイの中ではにぎやかな町。(左写真:国道74号から見た村名クラスの畑。右奥にヴォーヌ・ロマネ村の集落が見える。右写真:ニュイ・サン・ジョルジュの街並)
AOC
AC上の「ニュイ・サン・ジョルジュ」には、ニュイ・サン・ジョルジュNuits-St-Georgesと隣のプレモー村Premeauxも含まれる。
ニュイ・サン・ジョルジュでのAOCは「ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュNuits-St-Georges1er Cru」、「ニュイ・サン・ジョルジュ(村名クラス)Nuits-St-Georges」。グラン・クリュはない。
格下げした場合の表示は、「ブルゴーニュBourgogne」、「ブルゴーニュ・グラン・オルディネールBourgogne Grand Ordinaire」。

色・品種
■赤 ピノ・ノワールPinot Noir
■白 シャルドネChardonnay

飲むのに適した温度
白、若い赤  12度~14度
熟成した赤  15度~16度

AOC法で定められた栽培面積
■ニュイ・サン・ジョルジュNuits-St-Georges
264ha(その内101haが1er Cru)
■プレモーPremeaux
54ha(その内42haが1er Cru)

実質栽培面積(プレモー含む)
■赤 289.3ha
■白 3.5ha

アルコール度数
■赤 10.5%~13.5%
1er Cruやクリマ名のついた村名ワインは11%~14%
■白 11%~14%
1er Cruやクリマ名のついた村名ワインは11.5%~14.5%

1ha当たりの最大生産量
■赤 40hl
■白 45hl

平均年間生産量
■赤 12671hl
■白 96hl

ニュイ・サン・ジョルジュの主な造り手
・ニコラ・ポテルNicolas Potel
・ドメーヌ・フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノーDomaine Philippe et Vincent Lecheneaut
・ジョセフ・フェヴレイJoseph Faiveley ・ドメーヌ・アンリ・グージュDomaine Henri Gouges
・ドミニク・ローランDominique Laurent

【プルミエ・クリュ】
1.Les Terres Blanches
2.Chaines-Cartaux
3.Les Vaucrains
4.Les Chaboeufs
5.Les Vallerots
6.Les Poulettes
7.Les Perrieres
8.Les Saints-Georges
9.Les Cailles
10.Les Porrets St-Georges
(Clos des Porrets St-Georges) 11.Ronciere
12.Les Pruliers
13.Les Proces
14.Les Hauts Pruliers
15.Les Crots
(Chateau Gris)
16.Rue de Chaux
17.Aux Argillats
18.Aux Thorey
19.Aux Bousselots 20.Aux Champs-Perdrix
21.En la Perriere-Noblot
22.Les Damodes
23.Aux Chaignots
24.Aux Vignes Rondes
25.Aux Murgers
26.La Richemone
27.Aux Cras
28.Aux Boudots
ボヤージュ・デュ・ヴァンより)


Domain Thomas MoillardのHPはこちら




Le Haut Medoc de Giscours 2000

2008-01-04 05:35:22 | フランス・ボルドー

Le Haut Medoc de Giscours 2000

あの人気漫画「神の雫」でも紹介されたワイン!【限定入荷!】

ラバルトと呼ばれる、マルゴーのコミューンの最南部に位置するシャトー・ジスクール。
ボルドーのシャトーをまとめる団体「ユニオン・デ・グラン・クリュ」の会長も務めたピエール・タリの手により息を吹き返したシャトー。
濃い色調、凝縮感あふれる、たっぷりのタンニンを持つ、筋肉質でリッチなワインを造るCHジスクールがオー・メドック地区の樹齢25年余りの葡萄を使って造ったワイン。
まろやかで後味にはしっかりとしたコクがあります。
ワイン好きのバイブルとも言われている、モーニング連載の「神の雫」にこの2000年ヴィンテージが登場して以来大ブレイクしています!
2000年という当り年でもあり、とてもお買得な味わい深いワインとなっている。
Let's Go酒店 より)


このワイン、昨年末に開けてみました。たしかに、味わい深いワインであると思いました。このときは同時にPoupille 2000と飲み比べしましたが、どちらかというと、Poupilleのほうに軍配が上がるかな、と思いました。また、前日にChateau Mont-Perat 2005を開けましたが、ワイルドさから行くと、Mont-Peratのほうが濃厚、という感じを受けました。

値段的には非常にお買い得で、飲み応えあると思います。




Chateau Mont-Perat 2005

2008-01-03 05:59:57 | フランス・ボルドー


「神の雫」で一躍有名になったワインです。



だって、2005年のボルドーといえば、誰もが…


『グレート・ヴィンテージ!』


と口を揃える、世界中が注目する、超優良年。

そして、このシャトー・モンペラと言えば、2001年物が、あの漫画『神の雫』で…


【驚きのコメント!】

『オーパス・ワンにもひけをとらないワイン!』

と評価されたり、世界中のワイン・ジャーナリストから…

【仰天コメント1】

『まだ名前の知られていない、最高のボルドー・ワイン』
(辛口評論家:ロバート・パーカー氏)
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【仰天コメント2】

『カリフォルニアや、その他の地域のカベルネと比較すると、このワインは素晴らしい。その質と繊細さは他の全てのワインを圧倒している。』
(英国のワイン・ジャーナリスト:ジャンシス・ロビンソン氏)
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【仰天コメント3】

『グラン・クリュと同じ品質を持ちながら、格別魅力的な価格を持っている!』
(デキャンタ誌ロジャー・ヴォス氏)


と、驚くべきコメントをされた隠れた逸品!

そんなモンペラの超優良年2005年物と聞けば、飲まない方が勿体ない!?

とにかく、ワイン業界全体が注目している逸品ですので、是非、飲んで下さい!

きっと、そのコスト・パフォーマンスの高さに、圧倒されますよ~。

「神の雫」に掲載。
「シャトー・ラフィットに勝った凄腕」
タカムラ より)


ロバート・パーカーやジャンシス・ロビンソンに絶賛され一躍注目を集めたボルドーワイン。現在ティボー・デスパーニュが暮らすシャトーでもあり、1本のブドウ樹にたった6房しか残さない徹底した収穫制限をして生まれます。80%メルロー、10%カベルネ・ソーヴィニヨン、10%カベルネ・フラン。
カジュアルワイン より)


ラフィット、シャトーマルゴーよりも高い評価 
   最高のボルドーワイン
Ch. モンペラ - MontPerat’

 地元フランス界に爆発的な大人気で、業界の話題が集中し、最高に魅惑的な赤ワインです
 ラフィット、シャトーマルゴーよりも高い評価を受け、国内外のワインコンクールの数々の賞(8項目以上)を獲得、さらには、3人の偉大な評論家から
 アメリカ、ロバート・パーカーは
  『まだ名前の知られていない、最高のボルドーワイン!』
 マスター・オブ・ワインのジャンシス・ロビンソンは
  『カルフォルニアや、その他の地域のカベルネと比較すると、このワインは全く素晴らしいワインで、その質と繊細さは他の全てのワインを圧倒している。必ず手に入れたいワインのうちの一つである!』
 デキャンタ誌有名コメンテーターのロジャー・ヴォスは
  『グランクリュと同じ品質を持ちながら、格別魅力的な価格を持っている!』
と、表現して大絶賛されています。
コストパフォーマンスの高さでこれほど評価されるワインは本当に珍しいです。
その受賞歴も
 〇パリコンクール ’98 金メダル
 〇パリコンクール ’99 金メダル
 〇3年連続 ”ひとめぼれ賞-Coup de Coeur” 獲得 
”フランス最大級ワイン評価本 アシェットより” 
 〇レストランソムリエ賞 ’02  受賞
 〇ジャーナリスト賞 ’02  受賞
”プルミエール・コート・ド・ボルドーコンクールより”
 〇ボルドーコンクール’’01 金メダル
 〇ジロンド県のベスト8ワイン 01’獲得
”オーストラリア誌ヴィナリアより”
 〇ドイツ誌ヴァインレーゼより94+点でNo.1を獲得 ’01
   ※ラフィットは92点、シャトー マルゴーは92点
天才コンサルタント、ミッシェル・ローランによって造られた最高の味   
’98の初ヴィンテージから、この偉大なワインの醸造には、膨大な努力と熱意が注がれております。
天才コンサルタント、ミッシェル・ローランと、3人の醸造学者、それと1人の農業エンジニアの5人でチームを組み醸造が開始されました。 畑は、あのヘンリー王も宿泊したと言われる由緒正しい土地であり、平均樹齢30年のぶどう木を持ち、南もしくは南西向きの4つの丘 (粘土石灰質、粘土石樂質)の畑を1998年にデスパーニュ家が購入しました。

1本の木から6房まで栽培には特別な手入れが行なわれています。ぶどう畑の芝植え、手作業による葉の選定、房に色がつく前と後の適房、収穫量の限定は1本の木から6房まで、完熟してからの手作業での収穫などミッシェル・ローランの気持ちの入れようが伺えます。
醸造もまた細心の注意を払って行なわれています。発酵前の低温度での浸漬、1日2回の液循環、100%新品のオーク樽を用いてのマクロラクティック発酵、週2回のバトナージュ、この樽における12ヶ月の熟成など、醸造学者と農業エンジニアの細心の心配りとこだわりが表現されています。
et-vous より)


作年末にこれ開けてみました。たしかに、非常に濃厚で香りも豊でした。評判は伊達ではないなと感じました。後2本ストックがあります。

2008/9/22 もう一本抜栓。やはり香りが濃厚。イチゴの香り。いろは、向こう側が見えないくらいに深い紫色。一口含むと、さほどタンニンはきつくなく、とてもまろやかな感じ。やや酸味を感じるが全然きつくない。この日はふらの和牛のステーキと合わせましたが、よくマッチングしていました。やっぱりおいしい、これ。2日目も、ややタンニンを前面に感じますが、味わいはほとんど落ちておらず、おいしいです。香りもイチゴというよりはベリーという感じかな。香り、味ともに黒い印象です。(一日目もそんな感じです。)

2009/4/26 さらにもう一本抜栓しちゃった。リアルワインガイドでは飲み頃2010年からとか、書いてありましたが、開けちゃいました。色はこ~い紫。まだまだフレッシュという色。とても向こう側は見えません。奥様は「グラスに色がついちゃってるよ~」ってなぐらい色が濃いです。香りは、最初甘い香り。樽香はそんなにきつくありません。スワリングで香りがグ~ンと広がります。今回飲んだものは、タンニンは非常にこなれていて、イチゴ、チェリー、バニラの味が濃厚です。とても飲みやすい。今回、十勝牛のステーキを焼いて、最後にモンペラでソースを作りましたが、とてもよくマッチしていました。と思ったら前回もステーキだったんだね。忘れていましたよ。2006は、某ホテルで試飲しましたが、2005年のようなパワフル感はありませんでした。




Grands Echezeaux 1990 Mongeard Mugneret

2008-01-02 05:08:35 | フランス・ブルゴーニュ

Grands Echezeaux 1990 Mongeard Mugneret

グラン・エジェゾー

ロマネ・コンティの北方約1km、有名なクロ・ド・ヴ-ジョのすぐ西に隣接。赤や黒の果実の香りが凝縮されたような、まろやかでコクのある極めて魅力的なワインを生み出します。「深い森を散策する夢見がちな貴族」という形容も。
Wine Cellar KATSUDAより)


グラン・エシェゾー
Grands Echezeaux
AOCの分類:グラン・クリュ
産出村名:フラジェ・エシェゾー
産出するワインの種類:赤
栽培面積:9.1ha
ワインの特徴:グラン・エシェゾーはとても濃密で長命なワインであり、フラジェ・エシェゾー村に位置するものの、ワインの個性はラ・ターシュやリッシュブールに共通するところがある。(スパイスはちょっと感じられないか?)品質的にも間違いなくグラン・クリュであり、値段もラ・ターシュなどに比べると格段に安いためおすすめである。10年以上熟成させたときのあの枯れたような風味は、間違いなく満足できるはずである。
おすすめの生産者:
・Domaine de la Romanee Conti
・Domaine Mongeard Mugneret
・Leroy
にゅぶにゅぶより)



Dmainの説明

生産者名 モンジャール・ミュニュレ
所在地 ヴォーヌ・ロマネ(VOSNE ROMANEE)
生産者ご紹介 1600年代初頭にまで活動の痕跡をさかのぼることができる由緒ある生産者です。現在はヴァンサン・モンジャールが所有者となっています。

23ものアペラシオンの畑を所有しており、その総面積は25ヘクタールに及びます。

ぶどうの結実を適切に抑えるために冬の終わりにはしっかりと剪定をし、ぶどう木の負担を軽減するために厳しく適芽をして、収穫量を一定に保っています。トラクターなどの機械で畑に陥没が出来ないように細心の注意を払い、選果も全て手作業でおこなっています。

リシュブール以外のワインはすべて除梗し、色素、アロマ、タンニンを抽出するため4~5日間浸漬します。内側を軽く焦がした上質のアリエ産、ニエーヴル産、ヴォージュ産の樽を用い、ワインに肉付きと甘みを加えています。10~12日間のアルコール醗酵、数ヶ月の樽熟成の後、マロラクティック醗酵をおこないます。

近年、醸造技術が飛躍的に向上し、その上品で複雑味のある味わいに磨きがかかっています。

主なワイン:
ブルゴーニュ
ブルゴーニュ・パストゥーグラン
ブルゴーニュ・アリゴテ
ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ
ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ボーヌ
フィクサン
ジュヴレ・シャンベルタン
シャンボール・ミュジニー
ヴジョ・プルミエ・クリュ・クラ
クロ・ド・ヴジョ
ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネ・マジエール・オー
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オルヴォー
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・プティ・モン
ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・スショー
エシェゾー
グラン・ゼシェゾー
リシュブール
ニュイ・サン・ジョルジュ
ニュイ・サン・ジョルジュ・プラトー
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ブード
サヴィニ・レ・ボーヌ
サヴィニ・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ・ナルバントン
ピュリニー・モンラッシェ
ヴィエイユ・フィーヌ・ド・ブルゴーニュ
ワイン専門商社AmZより)


Mongeard-Mugneret 【モンジャール・ミュニュレ】
コート・ド・ニュイ地区 ヴォーヌ・ロマネ

総面積25ヘクタールと、ブルゴーニュではかなり大きいドメーヌは、その規模と同様由緒もあり、18世紀末以来ヴォーヌ=ロマネ村に居住しワイン生産に従事、現在のヴァンサンで8代目となる。また、ドメーヌの名称のミュニュレとは、ヴォーヌ=ロマネ在でやはり高い評価を得ているドメーヌ、ミュニュレ=ジブールからで、亡くなった先代のジョルジュとヴァンサンの父ジャンはいとこ同士にあたる。ジャンは、コート・ドールの栽培家組合のトップやBIVBの要職を長年務め、その容貌と相俟って生み出すワインも中々に力強さに溢れたものだったが、息子のヴァンサンがドメーヌを率いるようになってからは、よりフィネスが増した。ジャンの時代はつくりに重点が置かれていたが、ヴァンサンになってからはより畑での作業を重要視するようになり、栽培も環境に配慮したリュット・レゾネを1990年代初頭から推し進めている。
所有する区画はコート・ド・ニュイからコート・ド・ボーヌまで広がるが、樹齢はエシェゾーのヴィエーユ・ヴィーニュで70年以上、他のグラン・クリュも平均で50年ほどと、ほとんどヴィエーユ・ヴィーニュといっていい古さ。またプルミエ・クリュ、ヴィラージュも30年から40年と、こちらも安定した樹齢となっている。これらのぶどうはヴァンダンジュ・ヴェールトで収量をしっかり切り詰め、100パーセント除梗、軽くマセラシオン・ア・フロワをおこない色素、エキスを抽出し、開放のイノックスのタンクおよびコンクリート槽でのアルコール発酵となる。その際、果汁の移動はグラヴィティー・フローと、余計な負荷はかけずにおこなっている。新樽はグラン・クリュに多くても6割ほど、プルミエ・クリュで3から4割、ヴィラージュで2から3割という比率。そしてフィルター無しで瓶詰め。
ワインはどちらかというと濃厚だが、樽が突出しているようなタイプとは異なり、若いうちからある種の熟成した風味を感じさせる、うまみのあるもの。ドメーヌのフラッグ・シップ的存在のリシュブールを始めとするグラン・クリュでなくとも、十分な深みがあり満足度は高い。10年ほど前にピュリニー=モンラッシェを取得し、その後もジュヴレ=シャンベルタン、シャンボル=ミュジニー等、コート・ドールを代表するアペラシオンを続々と収めている、今後が愉しみなドメーヌである。なお、グラン・エシェゾーは1999年ヴィンテージよりヴァンサンの名を冠したドメーヌ・ヴァンサン・モンジャールとして発表。
加桝屋より)


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