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Gran Condal 1987

2008-01-15 05:54:00 | スペイン

Gran Condal 1987

スペインのRioja(リオハ)のワイン。このころはDOでしたが、1991年にDOCという呼称になっています。

ネットで調べてもこのGran Condalはほとんどヒットしません。


Tintoは赤の意味です。


スペインワインのまとめ。


原産地呼称制度

スペインワインの7分類

2003年7月10日に承認,発効となった新しいワイン法で新しいカテゴリーが増えました。
高級ワイン(正式には指定地域高級ワイン)のカテゴリーでビノ・デ・パゴと地域名称付き高級ワイン(VCIG)が増えました。
日常ワインのカテゴリーに、従来のビノ・デ・ラ・ティエラとテーブルワイン以外にビニェードス・デ・エスパーニャが増えました。
発効後3年以上たちますが、まだほとんどのDOはこの新しい法律に合わせた改正を行っていないため、まだ大きな変化が見えていない状況です。


ビノ・デ・パゴ
[単一ぶどう畑限定高級ワイン:Vino de Pago
ある特定の村落で、他とは際立った違いのあるテロワールを持つ畑から生産される個性的な高品質ワイン。カリスマ性を持ったワインと受け止めておきたい。もともとは、カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府が2000年以降主唱してきたカテゴリーで、2003年のワイン法改正で国内法に採用された。ブドウ畑はDO、DOCに認定されていない地域に属していてもよく、もしそれがリオハのようなDOC地域の産であればVino de Pago Calificadoと表示される。ビノ・デ・パゴの認定は、コンセホ・レグラドールではなく、所属する州政府と自治体が執り行うが、品質コントロールについては、DOCの規制に準じなくてはならない。

デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ
[特選原産地呼称ワイン:Denominaci醇pn de Origen Calificada
DO産ワインの中から、厳しい基準で昇格が認められた高品質ワイン。1988年に制定されたカテゴリーで、1991年4月にまずリオハが認められた。二番手として2002年にプリオラトが州レベルで昇格が決定しており、国レベルでの承認を待っている。

デノミナシオン・デ・オリヘン
[原産地呼称ワイン:Denominaci醇pn de Origen
原産地呼称統制委員会(コンセホ・レグラドール)が設置された地域において、地域内で栽培された認可品種を原料とし、厳しい基準に基づき生産されたワイン。現在、60以上あり、スペインの高級ワインの中核的なカテゴリーといっていい。ラベルには、Denominaci醇pn de Origenと表示をする。

ビノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ
[地域名称付き高級ワイン:Vino de Calidad con Indicaci醇pn Geogr醇@fica
2003年のワイン法で新しくできたカテゴリー。ある特定の地域、地区、村落などで収穫されたブドウを原料とし、醸造、熟成されたワインで、その地域性を表現したもの。現在のビノ・デ・ラ・ティエラの多くが、将来このカテゴリーに昇格する予定である。なお、このカテゴリーで5年以上実績を積んだ生産地は、DOワインへの昇格を申請する事ができる。

ビノ・デ・ラ・ティエラ
Vino de la Tierra
地方ワイン、カントリーワインの意。フランスのヴァン・ド・ペイに当たる用語。地域名を名乗ったヴァン・ド・ターブルと考えればいい。ラベル表記は、Vino de la Tierra de の後に町や郡や地方の名が付く。

ビニェードス・デ・エスパーニャ
Vi醇oedos de Espa醇oa
2006年に、安価な輸入ワインと区別するために造られた新しいカテゴリー。一般のガラス容器だけでなく、バック・イン・ボックスのワインにも使用できる。一部の銘醸地域では使用が禁止されている。

ビノ・デ・メサ
Vino de Mesa
ヴァン・ド・テーブルのことである。格付けされていない畑で生産されたワインや、異なる地方のワインを混入して造ったワインで、地域名、ブドウ品種名、収穫年の表示は許されていない。


原産地呼称制度(デノミナシオン・デ・オリヘン)

現在スペインのぶどう栽培面積は世界一。しかし、生産量では世界第3位にとどまっています。その理由のひとつに、各地方に設けられた統制委員会による、いくつもの厳しい規制措置があげられます。優れた味わい、地方独自の品質を確保するために、これらの措置は厳密に守られる必要があるからです。

スペインで最初のワイン規制は18世紀に始まりました。低価格で低品質のワインの輸入や混入を防ぎ、地元ワインの品質を保持するために特別立法が公布されたのです。1920年代には、規制基準が次第に強化されていきました。また、とくに品質の優れた特定のワイン産地の指定制度も始まりました。最初にその栄誉を受けたのはリオハです。続いて、ヘレス(シェリー)、マラガなどが指定されました。これが原産地呼称制度の始まりです。

1970年代に「ぶどう畑、ワインおよびアルコールに関する法令」が施行され、同法に基づき原産地呼称庁(INDOの略称。のちに品質呼称局と改名)が設立されて、原産地呼称(DO:Denominacion de Origen)を名乗るために満たすべき条件が定められました。同局管理のもと、定められた規制を管理・運営する原産地呼称統制委員会(Consejo Regulador)が各原産地に設置されました。原産地呼称が認可されるためには、実に細かく厳しい条件をクリアしなければなりません。品質呼称局はそれぞれの原産地に対して、ぶどう栽培面積、地域の境界限定、栽培ぶどう品種、植樹密度、収穫量、かんがいの規制などを定めるほか、ワインについては収量、醸造法、タイプによる使用ぶどう品種、アルコール度数、総亜硫酸量、揮発酸度、官能試飲検査などを定めています。2002年現在、全国に58の統制委員会が設置されています。


スペインの固有品種

スペインのワイン造りの歴史は3,000年を越え、スペインならではのバラエティに富んだ固有品種が、それぞれ個性豊かな産地で栽培されてきました。そして近年、スペインを原産地に、あるいは限定された地域に古くから根付いてきた固有品種のなかで、その復活が注目され、あるいは品質が再評価されるようになったものが増えてきました。以下は今日のスペインらしさを生んでいる固有品種の代表です。

<赤ワイン用>

Tempranillo【テンプラニーリョ】
リオハ、ナバーラ地方の原産。「早熟」という意味をもつ、スペイン最高の赤ワイン用品種。スペインの高級ワインはほとんどこの品種を原料としている。
地域によって呼び方もさまざまで、マドリードとラ・マンチャではセンシベル、カスティーリャ・イ・レオン州ではティント・フィノまたはティント・デル・パイス、カタルーニャではウル・デ・リェブレと呼ばれる。非常に繊細で香りがよく、タンニンも酸度も豊かで長期熟成に耐えられる。北方から持ち込まれた品種のため、成熟が早く、収穫は9月中旬頃から行われる。

Garnacha【ガルナチャ】
アラゴン地方が原産。現在ではフランスやオーストラリアなど多くの産地で栽培されている。南フランスのローヌ、ラングドック・ルーションではグルナッシュと呼ばれる。オーストラリアでもローヌ系品種としてシラーズに次ぐ面積で栽培されている。世界全体では40万haと赤ワイン用品種では最大の栽培面積がある。その内24万haがスペインにある。スペインでは主にアラゴン、ナバーラ州、トレド県での栽培が多い。
干ばつや強い日射、強風にも耐え、土壌を選ばず、病虫害にも強いなどの利点がある。生育はテンプラニーリョよりも2週間遅いが、中くらいの房を大量につけ、色づきが完了すると急激に成熟に達する。長い間評価されていなかったが、最近は研究も進み、偉大な素晴らしいワインが多く造られている。

Cari醇oena【カリニェナ】
アラゴン地方の原産。フランスでもカリニャンと呼ばれて栽培されている。アラゴンとカタルーニャ州で栽培されてきたが、オイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力が弱く、栽培農家から嫌われ、栽培面積が減っていた。
濃い色調、非常に高い酸度と豊富なタンニンが特徴で、長期熟成に向いている。ガルナチャとブレンドすることでバランスのとれた飲みやすいワインになる。リオハではテンプラニーリョの繊細さに力強さを加えるためにブレンドするワイナリーもある。DOプリオラートのスレート土壌やDOモンサンの花崗岩質土壌では非常に個性のあるワインが造られている。栽培面積が減るなど評価の低かった品種だが、近年のプリオラートの成功によって評価が変わってきている。

Monastrell【モナストレル】
バレンシア州のモルベドレ村周辺が原産地と推測されている。この地域の15世紀の文献にモナストレルのワインについて記述されており、18世紀まで高い評価を得ていたといわれる。その後、南フランスのラングドック・ルーションやプロヴァンスへと栽培が広がった。フランスではムールヴェドル、オーストラリアとアメリカではマタロと呼ばれる。現在スペインでは主に地中海沿岸のバレンシア、ムルシア、カタルーニャ州で栽培され、リオハやアラゴン州でも古い畑に一部栽培されている。
中くらいの房で、果粒は丸く、果皮は青みがかった色で、厚く、果肉はしっかりとしている。旱魃には強いが、ミルデュー(ベト病)やオイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力は弱く、成熟が遅く、完全に熟すことは難しい。しかし近年は、きちんとした栽培管理と優れた醸造家の造りによって世界的に注目されるモダンなスタイルのワインを次々と誕生させている。ロゼ、赤、甘口、カバ、酒精強化ワインなど幅広いタイプのワインを生む。
Menc醇^a【メンシア】
この品種は、中世時代、サンティアゴ・デ・コンポステラに向かうヨーロッパの巡礼者たちによってイベリア半島にもたらされたと考えられている。
ガリシア州でも栽培されているが、特に結果がよいのはDOビエルソである。粘土質と石灰質とスレートを含んだこの地域の土壌をこの品種ほどよく表現しているものはない。生育・成熟期間が短く、樹勢はそれほど強くない。房はほぼ円柱形で、皮はそれほど厚くない。テンプラニーリョよりもタンニンや酸味が少ない成分で構成されているが、飲むとフレッシュなワインとなり、また潜在アルコール濃度14パーセントの達成をみるまで成熟する。近年、革新的な醸造家たちによって注目されるワインが造られている。

Graciano【グラシアノ】
その出自は定かではないが、18世紀後半にはリオハやナバーラ、特にリオハ・アルタやリオハ・アラベサ地区の西部で最も多く栽培されていたという記録が残っているという。フランスではモラステル、ポルトガルではティンタ・メヌーダと呼ばれる。
生育期間が長く、色づきも遅い。ぶどうの成熟はテンプラニーリョのそれに遅れること約10日と遅熟な品種といわれる。コンパクトな房、円すい形で両翼にも小さい房をつけ、果粒は中くらいの大きさで、果皮と果肉の割合はバランスがとれ、粘土石灰質や石灰質土壌の深い表土の土地を好む。完熟すると、濃厚な色、しっかりとした酸味のあるワインを造る事が出来る。リオハではカベルネ・ソーヴィニヨンに匹敵する濃厚な色をワインにもたらす事から、テンプラニーリョとブレンドに用いる醸造家も多い。

Callet【カリェット】
地中海に浮かぶバレアレス諸島のマヨルカ島でそのほとんどが栽培されている。イタリア北部あるいは南フランスが原産地という説もあるが、現在それらの土地ではこの品種は栽培されていないという。最近の数軒のワイナリーの努力により、マヨルカ等原産の品種を元に造られた素晴らしいワインが出てきており、その品質を再評価されている。

Bobal【ボバル】
その起源は中世にさかのぼり、バレンシア州のウティエル・レケーナ周辺で栽培されてきた記録を持つ品種で、現在この地域を中心に40,000ヘクタールの栽培面積がある。悪天候に耐え、豊富な量の実をつけ、濃厚な色のワインが造られる。


<白ワイン用>

Albari醇oo【アルバリーニョ】
ガリシア州原産か、あるいは12世紀にサンディアゴ・デ・コンポステラへ向かう修道士たちによってライン川流域から運ばれてきたという説もある。現在ではガリシア州のスター品種であり、スペインで最も高貴な白ワイン用品種と評され,ぶどうの取引価格も高い。DOリアス・バイシャスの全域で栽培され、このDOワインの主要品種。
小ぶりの房、果粒は中くらいの大きさ、果皮は黄金がかった黄色をしている。非常に香り高く、酸味も豊富。口あたりのよい、バランスのとれた辛口の白ワインとなる。

Verdejo【ベルデホ】
主な栽培地はカスティーリャ・イ・レオン州のDOルエダ。アルフォンソ6世の時代、11、12世紀にルエダに植えられたが、原産地ははっきりしていない。
石灰質の小石の多い土壌で主に育つ。厳寒や猛暑、干ばつにも耐え、その土地への適応力が高い。ルエダのように夏冬や昼夜の寒暖差の大きな土地でこそ、この品種の果実味、アロマの豊かさが発揮される。フレッシュで芳香に富み、コクが強く、酸度にも恵まれたワインとなる。

Macabeo / Viura【マカベオ / ビウラ】
スペインか、あるいは小アジアいずれかが原産地ではないかといわれ、原産地が特定されていない。現在では主にスペイン北部で栽培されている。カタルーニャ州ではマカベオまたはマカベウ、リオハやナバーラ、アラゴン州ではビウラと土地によって呼び方が異なる。若飲み用にも長期熟成にも耐えうる高級品種。特徴的には、豊かな芳香があり、また骨格をワインに与え、かすかな苦みが風味にある。産地によってかんきつ類の果実の香りや花の香りのあるものから、ミネラルな印象を与えるものまで幅がある。カタルーニャ州では主にカバに使用され、リオハでは小樽発酵の白ワインとなる。

Xarello【チャレッロ】
スペインへはギリシャ人などの地中海を航行する船によって運ばれ、ローマ人によって栽培とワイン造りが広がった品種。マカベオ種、パレリャーダ種と並ぶカバの3大主要品種となっている。
病害にも強いために安定した生産性をもっている。ぶどうは金色に近い黄色で、房が小さめで皮が厚い。果皮を口に含めば甘く、また酸度もある。単一で白ワインを造るとボディがしっかりしており、わずかに渋味を感じることもあるが、理想的なアルコール度数に達する。カバ主要品種のマカベオ、パレリャーダと共にブレンドすることで補完される。

Parellada【パレリャーダ】
カタルーニャ地方に古くから根付いてきたこの地方の固有品種。
19世紀末に、カバのメーカー「コドルニュ」のホセ・ラベントスによって、高品質なカバには欠かせない品種として採用されるようになった。主として標高300~600メートルの土地で栽培され、芽吹きが早いためにしばしば霜に遭いやすく、栽培が難しい品種でもある。遅く熟す品種だが、収穫時の果皮はまだ緑色をし、酸度もしっかりしている。花の香りに富み、カバに優雅さや柔らかさを加える。単独でも白ワインが造られるようになってきた。やや熟したアロマを感じさせるが、ボディのしっかりした白ワインとなる。

Moscatel【モスカテル】
地中海沿岸に広く栽培されてきたモスカテルはスペインでもバレンシア、アリカンテ、マラガ周辺とカナリア諸島で主に栽培されている。ギリシアのサモス島が原産地で、エジプトのアレキサンドリアを経由してほかの地中海沿岸諸国に広められた事から名づけられたモスカテル・デ・アレハンドリア(マスカット・オブ・アレキサンドリア)の栽培が多い。非常に樹勢が強い品種で、結実不良になりやすいため、開花期の好天と高い気温を必要とする。また、樹勢の強さから、整枝は長く枝を伸ばす方法が一般的。房は長い円すい形で、粒が大きく、黄色がかった果皮は柔らかで、芳香豊か、みずみずしい果肉をもつ。マラガの酒精強化ワインのベースとして主に使われている。

Palomino【パロミノ】
スペインではガリシア州やカスティーリャ・イ・レオン州、カナリアス諸島(当地ではリスタンと呼ばれる)等の地域で栽培されているが、最も真価を発揮するのはアンダルシア地方DOヘレスにおいてである。その土壌は石灰質(アルバリサ)を大量に含んでおり、シェリー酒の個性を造るための大切な要素となっている。
パロミノ種は成熟が早く、小粒でワインにビター・アーモンドのフレバーを与える。

Pedro Xim醇Pnez【ペドロ・ヒメネス】
一説によると、この品種はカナリアス諸島の原産で、ドイツへ渡ってからイベリア半島へ伝わったとされる。その際、スペインに持ち込んだのはカール5世の兵士ペドロ・シーメンズという者で、その名が訛化してペドロ・ヒメネスになった。房の大きさは中くらいで細長い円すい形をなしている。ミルデュー(ベト病)やオイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力は弱く、日射量を多く必要とする。
糖分が非常に多く、アンダルシア州のコルドバやマラガ地方でDOモンティーリャ・モリレスやDOマラガの甘いデザートワインの原料となる。ペドロ・ヒメネスはDOモンティーリャ・モリレスの全てのフィノ、アモンティリャードやヴィンテージワインの原料になる。

Godello【ゴデーリョ】
スペイン北西部のガリシア州とカスティーリャ・イ・レオン州の境を流れるシル川の渓谷が原産地。現在はDOビエルソとDOバルデオラスが主な産地。乾燥した土壌に適し、とくに斜面上で栽培されるものは品質が高い。円すい形の房は小ぶり。早熟で、短期間に成熟する。ガリシア州のアルバリーニョ、トロンテス、トレイシャドゥラに比肩する高品級種で、香り高く、骨格がしっかりしていて、口中にかすかにフローラルなアロマが広がり、デリケートでスムーズな口あたりが特徴。非常に複雑な味わいでしなやかな飲み心地をもつ白ワインになる。

Treixadura【トレイシャドゥラ】
ガリシア州とポルトガル北部で栽培されており、ガリシアではオレンセ県のDOリベイロが主産地。栽培面積は全体で1,000ヘクタール以下と少ない。顆粒は中から大の大きさで、房は均整のとれた楕円形をし、果皮はやや灰紫がかった色をしている。アルバリーニョとの相性が大変良く、アルバリーニョほどグリセリンが多くない。この品種から造られたワインはかんきつ類のアロマがあり、パイナップルの香りを感じさせる。

Loureira【ロウレイラ】
ガリシア州原産。ワインを滑らかにし、複雑さを与える品種といわれている。また、芳香豊かな品種であるが、アルバリーニョやトレイシャドゥラとのブレンドとして少量用いられることが多い。ローレル(ガリシア語でロウレイロ)を思わせる独特な風味によりこの名前がつけられた。

Wines from Spain JAPAN より)


おもな産地

赤ワイン

リオハ (Rioja)
リオハは、スペイン最古のワイン産地です。現在でもスペインで最高級品質のワイン生産地として世界中に知られています。
スペインには、原産地呼称制度と呼ばれるワインを格付けするための厳しい制度があり、その格付けのなかで最高に位置するワインが特選原産地呼称(D.O.C.)に指定されたワインです。
リオハは、特選原産地呼称(D.O.C.)のワインを生産する産地に指定された唯一の産地です。リオハでは、特選原産地呼称の名にふさわしい世界でも最高の味わいを持つ赤ワインが作られています。
DOCリオハに登録されているぶどう畑のうち約3分の2(33,800ヘクタール)を占めるのがテンプラニーリョです。リオハでのテンプラニーリョの特徴は、厚い皮で覆われ、光沢のあるブラックベリーのような色をしています。一般的にアルコール度は13度程度まであがり、酸化しにくく、リオハでの主要な品種と使用されています。
リベラ・デル・ドゥエロ(Ribera del Duero)
ドゥエロ河に沿った東西約120キロのあいだに広がる地域で、リオハと並ぶスペイン屈指のワイン産地です。
リベラ・デル・ドゥエロの認定をとるためには、テンプラニーニョ種を75%以上使わなければなりません。
リベラ・デル・ドゥエロは、「スペインのロマネ・コンティ」と呼ばれる有名なベガ・シシリア社の「ウニコ」を始め、アレハンドロ・フェルナンデス・ティント・ペスケラ社の「ペスケラ」、ピングス社の「ピングス」など、世界的に有名な最高級赤ワインを産出しています。
様々な気象条件のこの地のテンプラニーリョはタンニンを驚くほど多く含み、非常に凝縮され、熟れた果実の風味があるワインとなります。リオハのワインが繊細でエレガントと表現されるなら、リベラ・デル・ドゥエロのワインは濃厚で力強いと表現されるかもしれません。若いワインでは鮮やかな色合いの腰が強いワインとなります。樽で熟成させることで丸みをつけ上品なワインとなり、洗練されたレセルバ、グラン・レセルバ等のワインは非常に高い評価を受けています。
テュデラ・デ・ドゥエロ(Tudela de Duero)
テュデラ・デ・ドゥエロ村と言えば、「スペインのロマネ・コンティ」と呼ばれる有名なベガ・シシリア社(リベラ・デル・ドゥエロ)の醸造責任者を30年勤め、「ウニコ」を作りだしてきたマリアーノ・ガルシア氏が設立したボデガス・マウロ社(Bodegas Mauro)があることで世界的に有名です。ベガ・シシリアの「ウニコ」に対抗できる高級ワインを目指して作られた「テレウス」はスペイン最高級ワインとして、多くワイン専門家から絶賛を受けているワインです。テレウスを初めとしたボデガス・マウロ社のワインは、現在スペインで最高の賞賛と注目を集めています。
トロ(Toro)
トロは、ドゥエロ河流域のなかで最も西側に位置します。1987年に原産地呼称に認定されました。
トロで栽培される黒ブドウは、ティンタ・デ・トロと呼ばれ独特の味わい持ったブドウです。トロの赤ワインは、ティンタ・デ・トロを最低75パーセント使用することが義務付けられています。
トロの赤ワインには最低75%ティンタ・デ・トロを使用しなければなりません。トロのワインはアルコール度数が高くて(14度程度)非常にしっかりしたボディの、力強くて色が濃い、とてもバランスの良いワインが作られます。樽で熟成させるワインの比率は20~30%で濃いワインを丸くするために比較的長めの熟成が行われます。パワフルでスタイリッシュさはトロのワインの特徴です。
ラ・マンチャ(La Mancha)
ラ・マンチャは、スペインの原産地呼称のなかでも最大の栽培面積と生産量を誇るワイン産地です。
ラ・マンチャでは、豊富な収穫量を背景に、コストパフォーマンスに優れた良質のワインが生産されて、ヨーロッパ諸国はもちろん、世界各国にラ・マンチャのワインが輸出されています。


白ワイン
ペネデス (Penedes)

白ワインの産地として有名なペネデスの「シャルドネ」は上質なだけでなく、価格的にも手ごろなため、とても人気があります。また、テンプラニーリョとカベルネ・ソーヴィニヨンの組み合わせによるブレンドは国際的な品質を誇っています。
ペネデスは元々はカバの中心的な産地として有名でしたが、現在では白ワインだけなく赤ワイン、ロゼも生産されています。
リアス・バイシャス(Rias Baixas)
リアス・バイシャスでは、最新のワイン製造方法、徹底的なワインの品質管理法を駆使し、最高級の白ワインが生産されています。現在では、「スペインで最も上質な白ワインの産地」とし知られています。このワインは、酸に富んで非常にすっきりとした味に仕上がっています。ブドウの種類としてはアルバリーニョ種が100%使われています。アルバリーニョ種を100%使用したリアス・バイシャスのワインのラベルには「アルバリーニョ・ブランコ」と表示がしてあります。
ルエダ(Rueda)
最も多く栽培されているぶどう品種はベルデホです。ルエダはかつてはパロミノから造られるシェリー・タイプの酒精強化ワインの産地として知られていましたが、フレッシュで爽やかな若飲みの辛口白ワインの産地へと生まれ変わりました。現在はリアス・バイシャスと並ぶスペインの2大白ワインの産地として知られています。ルエダを名乗るためにはベルデホを50%以上、ルエダ・ベルデホは85%以上の使用が義務付けられています。その他ソービニオンブランを100%使用しているワインはルエダ・ソービニオンブランを名乗ることができます。現在においてはまだ圧倒的に白ワインの占める割合が大きいのですが、近隣にリベラ・デル・ドゥエロやトロを配する地域でもあり、よい赤ワインも生産されるようになってきました。黒葡萄品種はテンプラニーリョです。その他、伝統的な製法によるスパークリングワインも造られるようになってきました。


スパークリングワイン
地中海 カタルーニャ地方(Cataluna)

カタルーニャでは、スパークリングワインから赤、白、ロゼに至るまでバラエティー豊かなワインが生産されています。中でも国内外ともに最も有名なのは、シャンパンに匹敵する味と香りを誇る発泡酒カバ(CAVA)。19世紀後半、カタルーニャ出身のワイン製造者がシャンパーニュ地方から技術を持ち帰り、地元産のブドウ品種(パレリャーダ、チャレッロなど)に応用して造ったのが、そもそもの始まりです。パレリャーダ種には独特の芳香と風味があり、その素朴さがカバの特徴となっています。
国内に100社のCAVA製造メーカーがひしめき合う今も、その90%はここカタルーニャに集中しています。
カバは甘さによって6段階に分類されます。
最も辛いのが、エクストラブルット(Extra brut)【極辛口】から、ブルット(Brut)、エクストラセコ(Extra Seco)、セコ(Seco)【中辛口】セミセコ(Semi seco)【中甘口】ドゥルセ(Dulce)【甘口】となっています。


シェリー酒
Jerez/Sherry (ヘレス/シェリー)
シェリーは、へレスを英語読みした名称です。「シェリー酒」は、世界的にもとても有名なお酒。どこでもあると思われますが、本物のシェリーはこの地で作られるへレス(シェリー)だげです。アンダルシア地南部とセビリアとカディスの間にまたがるへレス、プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルカール・デ・バラメーダを結ぶ三角形の地帯で作られます。
醗酵方法や産地によって分かれ、ドライナッツを思わせる独得の香りが魅力です。食前酒に最高なのは、辛口のフィノやアモンティジャード、ちょっぴりソルティなマンサニージャ。
甘口のタイプはデザートワインとしても楽しめます。
ブドウ品種:パロミノ・フィノ、バロミノ・デ・ヘレス、ペドロ・ヒメネス
東急旅行センターデコプラザ より)




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