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Cote Rotie Brune et Blonde de Guigal 1999

2013-08-21 00:00:00 | フランス・ローヌ
Cote Rotie Brune et Blonde de Guigal 1999
Cote Rotie E Guigal 1999

■ギガル
北部ローヌの新しい帝王  創立1946年。
わずか50数年にしてコート・ロティを中心に新しい帝国を築き上げたギガル。それまでターン・エルミタージュを拠点に北部ローヌで覇権を争ってきたポール・ジャブレとシャプティエに、三つ巴の戦いを挑んでいる。
創業者のエティエンヌ・ギガルはこの地方の有力なネゴシアンであるヴィダル・フルーリィでワイン造りに従事し、この年、自分のワイナリーをアンピュイの町に築いた。61年に息子のマルセルが仕事に携わるようになり、その類い稀なるワイン造りの才覚をもってギガルの評価を著しく高め、88年にエティエンヌが亡くなる直前の86年、ヴィダル・フルーリィを参加に納めるに至った。その時に、手に入れたのが、コート・ロティの単一畑「テュルク」である。
95年には、かつてモジロン侯爵が居城としてしたシャトー・ダンピュイの城館とコート・ロティのぶどう畑を入手。2001年、サン・ジョゼフのジャン・ルイ・グリッパを買収し、さらなる発展を見せる。今日、3代目を注ぐマルセルの息子、フィリップがワイン造りの指揮をとり、21世紀、ギガル帝国の版図をどのようにローヌ一帯に描くのか注目したい。


■コート・ロティ
ローマ人が築いたぶどう畑  リヨンから地中海を目指して国道86号線をローヌ川の右岸沿いに進む。アンピュイという小さな町の右手、小高い丘の急峻な斜面にぶどう畑。よくぞこんな崖っぷちにぶどうを植えたものだと感嘆するが、2400年前にローマ人によって開墾されたものである。コート・ロティを日本語に訳すとすれば、さしあたり「焼け焦げた丘」とでも言えば良いのだろうか。まさに南フランスの熱い太陽を浴びて、今にもジリジリと火が着きそうだ。アンピュイの町に立ち、その丘を見上げる。
丘は1つではなく2つに分かれている。右がコート・ブリュンヌ、左がコート・ブロンド。シャトー・ダンピュイの城主、モジロン侯爵には2人の娘がおり、一方がブリュンヌ(黒髪)、一方がブロンドだったことに因むという。
コート・ブリュンヌ:
粘土に酸化鉄の混じった土壌。男性的で力強いワインを生む。
コート・ブロンド:
砂とスレートで石灰質に富み、シリカの混じった土壌。
繊細でたおやかなワインを生む。
栽培されているぶどうは黒ぶどうのシラーと白ぶどうのヴィオニエ。畝の定まった垣根仕立てではなく、エシャラと呼ばれる木の杭に、新梢を添わせる一本仕立て。昔ながらの畑では2つの品種が混植されていることが多い。1940年にAOCが制定されたコート・ロティは、ヴィオニエが20%まで認められている。ぶどう畑の面積はおよそ200ヘクタールと狭く、アンピュイを拠点としている35の栽培農家がある。

■三兄弟と新しいキュヴェ
ギガルの名声を大いに高める要因となったのが、俗にギガルの三つ子の兄弟と呼ばれる、コート・ロティの単一畑、「ラ・ムーリンヌ」、「ラ・ランドンヌ」、「ラ・テュルク」の存在だ。生産量が極めて少ない上に、世界的なファンが多く、入手するのは容易でない。それぞれの特徴を見ていこう。

◆ラ・ムーリンヌ
コート・ブロンドに位置する1ヘクタールの畑で、最も古い樹は1890年に植えられた。平均樹齢は70年から80年。全体の11%がヴィオニエで、残りはシラー。1965年にギガルが取得し、最初にリリースしたのは1966年ヴィンテージである。

三兄弟の中では最も熟成が早く、柔らかなスタイルなのは、繊細さが持ち味のコート・ブロンドに位置することもあるが、ヴィオニエの比率も関係しているのだろう。

◆ラ・ランドンヌ
コート・ブリュンヌにあり、ギガルは2ヘクタール所有している。英国のジャーナリスト、レミントン・ノーマンによれば、ギガルがリュー・ディのランドンヌに所有する面積は0.3ヘクタールで、隣接する畑も含め、ギガルではランドンヌを名乗っている。

1974年に植樹され、78年が初ヴィンテージ。ヴィオニエはブレンドされておらず、一体いつ開くのか、長い年月待たされる強壮なワインとなる。

◆ラ・テュルク
1986年にギガルがヴィダル・フルーリィを買収した時に入手した、コート・ブリュンヌの単一畑。ヴィダル・フルーリィは1980年にこの畑を買い、82年に更地から植栽した。1ヘクタールの面積があり、ヴィオニエが5%含まれている。テュルクという名は土地台帳に記載されたリュー・ディではなく、あくまでブランドネームである。

初ヴィンテージは84年で、ヴィダル・フルーリィからリリースされ、85年が多大な賞賛をもって迎えられた。

◆ シャトー・ダンピュイ
そして1995年、ギガルはシャトー・ダンピュイを入手した。5.5ヘクタールのぶどう畑はコート・ブロンドとコート・ブリュンヌの2つに分散し、6つのリュー・ディ(コート・ブロンドのル・クロ、ラ・グランド・プランテ、ラ・ガルド;コート・ブリュンヌのラ・ポミエール、ル・パヴィヨン・ルージュ、ル・ムーラン)からなる。シラー93%、ヴィオニエ7%。取得と同時に初ヴィンテージをリリースしている。

現在は価格的にシンプルなコート・ロティ・ブリュンヌ・エ・ブロンドと三兄弟の中間に位置するが、ギガル自身の手でぶどう畑の整備が進められるに従い、三兄弟並みの品質と価格に上昇することが考えられる。

■「最も失望した造り手」
ギガルのワイン造りの特徴は、新樽での長期熟成である。三兄弟に至っては実に42カ月もの間、樽に寝かされる。当然、ワインは(とくに若いうち)オークの香りが顕著に現れるから、ロバート・パーカーあたりには大変評判が良い。ところが、英国のヒュー・ジョンソンは、かつて自著「ヒュー・ジョンソンのポケットワインブック」において、ギガルを指し、「近年、最も失望した造り手」と書き記している(最新版にその記述はない)。アメリカ人のテイストに迎合していると言うのだろう。
しかし、ギガルは日常の食卓で供されるコート・デュ・ローヌから、コレクターのセラーで眠り続ける単一畑のコート・ロティまで、全くコンスタントに高品質のワインを生産していることを評価せぬわけにはいかない。
ギガルの生産施設を見て驚くことは、最新のコンピュータシステムと、250年前の古めかしいカーブとのコントラストだ。ぶどうの受け入れ所は、オートマティック、セミオートマティック、マニュアルの3段階に制御され、また、20年前、オートピジャージュ(自動櫂突き装置)をフランスで初めて採り入れたのはギガルだった。ヒュー・ジョンソンが指摘する長期間の樽熟成について、フィリップ・ギガルは、「コート・ロティでは400年前から、伝統的に長期樽熟成を行なってきた」と主張する。
それでは各ワインの醸造法について述べていこう。

◆コート・デュ・ローヌ
ギガル・ブランドの最もベーシックなワインながら、その絶対的な信頼度はソムリエのみならず、世界のワインラバーが認めるところ。出来合いのワインを買ってブレンドするのではなく、信頼できる栽培農家からぶどうを買い入れ醸造している。

白:
ルーサンヌ33%、クレーレット25%、ヴィオニエ25%、ブーブルブーラン15%、グルナッシュ・ブラン2%。ステンレスタンクで発酵。
赤:
グルナッシュ50%、サンソー30%、クレーレット10%、シラー5%、その他の品種5%。ステンレスタンクで発酵後、大樽で1年間熟成。

◆ジゴンダス、シャトーヌフ・デュ・パプ
南部ローヌのアペラシオンについては若いワインを買い付け、ギガルでは大樽でのエルヴァージュ(熟成)のみを行なっている。いずれも樹齢の古いぶどうから造られたワインを選んでいる。

◆エルミタージュ
買いぶどうから造られるが、樹齢の高いぶどうを使用し、コート・ロティ同様評価は高い。

白:
マルサンヌ97%、ルーサンヌ3%。ステンレスタンクで低温発酵後、コンドリューに一度用いた樽で熟成。
赤:
シラー100%。ステンレスタンクで発酵後、オークの小樽で18カ月熟成。

◆コンドリュー
ヴィオニエ100%。3分の1がオークの小樽、3分の2がステンレスタンクで発酵される。平均収量はヘクタールあたり30ヘクトリットルと低い。糖度がポテンシャルで18度まで上がった99年。ギガルではそれまで禁忌としていた甘口のコンドリューを造り上げた。

◆コンドリュー「ラ・ドリアーヌ」
ギガルにおける白ワインのトップスター。2ヘクタールのぶどうは2つの区画に分かれ、その1つがシャトー・グリエに隣接している。もう1つはコンドリュー村の上に位置する。2分の1をオーク樽、2分の1をステンレスタンクで醸造。小樽発酵でもステンレス製のチューブに冷水や温水を流して温度管理をしている。発酵温度は16度から18度で2カ月半から3カ月かけ、バトナージュも行なう。

◆コート・ロティ・ブリュンヌ・エ・ブロンド
自社畑産ではないが、樹齢は古い。ヴィオニエの比率は6パーセント。ステンレスタンクで発酵後、36カ月間小樽で熟成を施す。新樽の比率は40%になる。

◆コート・ロティ「シャトー・ダンピュイ」
前述の通り、ヴィオニエが7%ブレンドされている。ステンレスタンクで発酵後、100%の新樽で38カ月間熟成させた。

◆コート・ロティ
「ラ・ムーリンヌ」、「ラ・ランドンヌ」、「ラ・テュルク」
ぶどう畑、品種構成については前述の通り。いずれの畑も新樽100%を用い、42カ月間熟成を施す。澱引きは、1年目3回、2年目2回、3年目1回、4年目はなし。清澄、ろ過をせずに瓶詰めする。

北部ローヌの新しい帝王、ギガル。その魅力はコート・ロティ三兄弟の素晴らしさばかりではない。
ギガルの神髄に、ベテラン・ソムリエ衆が触れる。
イーエックスワインより)




コート・ロティ ブリュンヌ・エ・ブロンド 1999
 Cote Rotie Brune er Blonde   WA:91-93
 1998年ヴィンテージは完売してしまい、今回1999年ヴィンテージの入荷です。
 自社畑のワインではありませんが、20年は熟成可能なグレードの高いワインです。ギガル社は1999年ヴィンテージはもっとも偉大なワインとコメント。
 あのR.パーカー氏も過去20年間のテイスティングの中で最も素晴らしい可能性を秘めているとコメントしています。
(esワインメルマガより)




コート・ロティ・ブリュンヌ・エ・ブロンド [2000]ギガル
▼日本経済新聞▼で、第1位を獲得っ!

2004年9月6日、日本経済新聞(=日経新聞)の朝刊別冊【NIKKEIプラスワン】の第一面【何でもランキング】の♪ちょっと奮発して飲むワイン特集♪で見事第1位に選ばれたのが、このワインっ!

この企画の趣旨は…
『有名ワインショップで売れ筋』
『「はれの日」にちょっと奮発して飲みたい、あるいは、ギフトとして大切な人に贈りたい…。
そんな時に最適なワインは何か。
有名ワインショップで売れ筋の5000円程度のワインの中から専門家に選んでもらった。』
という物でした。

見事に一位に輝いたこのワインは、世界的にも相当評価されている逸品ですので、安心してご購入頂ける事と思います。
新聞で第1位を獲得した一本、先ずはお試しあれ~!!
■かなりシッカリとした濃い味わい。
タカムラより)





(+)ヴェリタスにて購入。7329円。