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Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux Emmanuel Rouget 1999

2013-08-06 00:00:00 | フランス・ブルゴーニュ
Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux Emmanuel Rouget 1999
Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux Emmanuel Rouget 1999


ジャイエの後継者 
エマニュエル・ルジェ Emmanuel Rouget

アンリ・ジャイエの死後
クロパラントゥを引き継いだ2大生産者のひとり

亡きブルゴーニュの神アンリ・ジャイエの後継者

世界中のブルゴーニュ・ファンが嘆き悲しんだアンリ・ジャイエの死から数年が経ちました(2006年9月)。アンリ・ジャイエのワインはいつの間にか手の届かない価格に高騰し、アンリ・ジャイエの味を求めて、世界中で後継者探しが始まりました。

様々な討論があり、ジャイエさんのお弟子さんを含め後継者と呼べるべき実力者達の名前はいくつか挙がっています。どの生産者も偉大な生産者である事は間違いないですが、中でも外せないのはこの2人でしょう。

1.実際にアンリ・ジャイエと血縁関係があり、甥に当たるエマニュエル・ルジェ
2.アンリ・ジャイエとメタイヤージュ(分益小作農)の契約をしていたメオ・カミュゼ

ヴォーヌ・ロマネ村、特級畑リシュブールに隣接する、ヴォーヌ・ロマネ一級の中でも別格的存在である畑、一度は飲んでみたい「クロパラントゥー」。総面積1.1haしかないこの区画は現在、「メオ・カミュゼ」と「エマニエル・ルジェ」の2ドメーヌのみが所有し、ワインをリリースしています。

エマニュエル・ルジェ
アンリ・ジャイエの真の後継者と言えば間違いなく、エマニュエル・ルジェの名が挙がるでしょう。アンリ・ジャイエ甥にあたる彼は、1976年からジャイエの元で教えを受け共にワイン造りを行い、その年月は他のお弟子さんと比べても一番長いそうです。

またジャイエの引退後、実際に畑の管理から醸造の全てを任されていました。そしてその後、所有する畑を引き継いでいます。

アンリ・ジャイエの思想や方法論を受け継ぎながらもアンリ・ジャイエとはまた別のスタイルを持つエマニュエル・ルジェ。亡きジャイエの教えを吸収した上で、自身のワインを確立していっています。


話題・伝説の「ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ」

エマニュエル・ルジェとアンリ・ジャイエの関係をお話する1つの例として、すっかりお馴染み「神の雫」で取り上げられていたお話を少しご紹介しておきます。読まれた方なら「あ、あの時の」、と思い出して頂けるかと思います。

1~2巻に大々的に取り上げられた「クロ・パラントゥ」。みやびの働くレストランで、大事なお客様の為に用意されていた幻とされる貴重なワイン、アンリ・ジャイエのヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ・レゼルヴ1999を誤って割ってしまったみやびが、その代わりのワインとして用意したワインは、同じくクロ・パラ99のエマニュエル・ルジェでした。

その話の結末で明かされたのは、「実は1999年、エマニュエル・ルジェが体調を崩していた為、引退したアンリ・ジャイエがワイン造りを手伝った(造った)と噂されている」、ということでした。そしてそのワインを「神様の悪戯」と賞しています。
デリバリー・ワインより)




(+)ヴェリタスにて購入。156,450円。