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Chateau Rauzan Gassies 2005

2013-08-13 00:00:00 | フランス・ボルドー
Chateau Rauzan Gassies 2005
Chateau Rauzan Gassies 2005
シャトー ローザン ガシー Château Rauzan Gassies

シャトー ローザン ガシーは1661年まで起源を遡ることができるほど由緒のあるシャトーで、1789年のフランス革命までは同じ第2級のローザン セグラの一部でした。1855年に行われたメドック地区の格付けで第2級を獲得しています。

ブドウ畑はシャトー マルゴーやシャトー パルメに隣接しており、テロワールの良さは言うまでもありません。しかし'80年代や'90年代の初めはフィネスが弱いとされ、マルゴー地区の2級の格付けシャトーの中では低い評価に留まっていました。その影響で、高騰しているグランヴァンクラスの中でも今でも購入しやすい価格となっています。

現在はキエ家が所有しており、近年はマルゴーならではの土地の恵みを生かした繊細でエレガントな風味に仕上がり、急速に評価を高めています。

シャトー ローザン ガシー [2005]

商品情報
色 赤
容 量 750ml
ぶどう品種 カベルネソーヴィニヨン、メルロ、カベルネフラン、プティヴェルド
味わい フルボディ
アルコール度数 15%未満
生産地 フランス/ボルドー/オーメドック
統制産地呼称 ACマルゴー
格付け グランクリュ第2級
テイスティング 濃いルビー色をしており、熟したブラックベリー、カシス、皮革のアロマ。タンニンもよくこなれており、果実味とのバランスも優れている。
ワインダールより)





Chateau Rauzan Gassies シャトー・ローザン・ガシー

近年評価急上昇!!
お値打ち格付けボルドー

このポテンシャルの高さにしてメドック格付け2級の中で最もお値打ち価格で手に入れられる逸品
やさしく柔和なアロマとやわらかなボディは最も女性向なボルドーワインのひとつ

「多くの人が楽しめる価格で、優れた品質のマルゴーのワインを造りたい」

シャトー・ローザン・ガシーは、マルゴー地区に位置する2級シャトーで、17世紀後半まではお隣のローザン・セグラの一部でした。

創始者のピエール・デスムズール・ド・ローザンはワイン商でもあり、同時にラトゥールの貴族に仕える農業経営者で、徐々に資産を増やし、広いブドウ畑を購入していました。自からが作ったワインを販売するためにロンドン行きの船を貸し切り、自ら船の中でワインを売っていたこともあったそうです。

1855年の格付けでは、ローザン・ガシーは第2級となりました。1946年、パリとその近郊地域を相手にしていたワイン仲介人のポール・キエが、シャトーを購入します。
1968年、シャトーは彼の息子ジャン・ミッシェルに引き継がれました。1995年からはジャン・ルイ・カンプが経営に加わり、2001年にはジャン・ミッシェルの子供アン・フランソワ・キエとジャン・フィリップ・キエが加わり、現在に至っています。

ローザン=ガシーのブドウ畑は沖積土の台地にあり、その60%がシャトーを取り巻き、残りのブドウ畑(砂利質の土壌)はシャトー・マルゴーやパルメ、ラスコンブに接しています。要するに、テロワールは無限の可能性を秘めているのです。

ところが、同じ2級格付けながら、兄弟シャトーのローザン・セグラとは相当な差をつけられてしまった感がありました。しかし、現オーナーのジャン・フィリップ・キエ氏が指揮をとり、エノロジストのジャン・ルイ・カンプを醸造責任者にし始めからというもの、次々と矢継ぎ早にセラーと畑の改良を打ち出し、95年以降は急速に品質を高めてきており、かつての名声を取りもどしつつあります。

近年のボルドーワインは果実味が非常に重視される中にあってかたくなに、柔和さ繊細さが特色のこのローザン・ガシーはクラシカル スタイルの代表格といってよいでしょう。

ミディアムボディーで控えめなフィニッシュ、柔らかなタンニンは、ボルドー格付けワイン入門編として特に女性の方におすすめです。
以前は最も安価な2級シャトーのワイン”と、としか無かったようなところもありましたが、現在ではしっかりとした品質もともない。まさにお買い得ワインとして名実ともにおすすめできます。
「多くの人が楽しめる価格で、優れた品質のマルゴーのワインを造りたい」
そんなキエ氏の願いがこのワインに詰まっています。
本当においしくてリーズナブルな2級シャトーのワイン、ぜひお試しください。
ワインショップソムリエより)




シャトー・ローザン・ガシー 
         Chateau Rauzan Gassies 
                  
2 級   PP格付外           
AOC マルゴー  マルゴー
 
~初代ピェール・デ・モシュール・ローザン、貿易商であり、1661年設
  立。フランス革命により1789年ローザン・セグラとローザン・ガシーに
  分割。

セカンド     シュバリエ・ド・ローザン・ガシー
            Chevalier de Rauzan Gassies 
          旧アンクロ・ド・モンカボン~Enclos de Moncabon
           年間生産量3万本

畑 面 積    30ha カントナック村、24区画
年間生産量   15万本
隣 接 畑    マルゴー・パルメ        
オーナー     ジャン・フィリップ・キエ
             Jean Michel Quie
作付割合     カベソー62% メルロー30% カベフラ5% プティヴ3%
平均樹齢     28年
植栽密度     10,000本/ha
収   量     40hl/ha
収   穫     機械摘み(格付けシャトとしては異例)
土 質 等     深い砂利、砂利混じりの砂、沖積土の台地、
           理想的土壌 
タ ン ク     ステンレスタンク
新樽比率     30%
発   酵     3週間 ポンピングオーバーは頻繁
樽 熟 成    12ケ月から18ケ月、
             一部樽内マロラクティック発酵 
コラージュ    卵 白。
濾 過       軽 く
セパージュ

 1994年 カベソー65% メルロー25%  カベフラ10%
 1999年 カベソー70% メルロー28% プティ・ヴ 2%
 2000年 カベソー68% メルロー30% プティ・ヴ 2%
 2009年 カベソー75% メルロー23% プティ・ヴ 2%
 2001年 カベソー60% メルロー30% プティ・ヴ 3% カベフラ 7%
 2002年 カベソー60% メルロー30% プティ・ヴ 4% カベフラ 6%
 2003年 カベソー64% メルロー30%        3% カベフラ 6%
 2004年 カベソー62% メルロー30% プティ・ヴ 2% カベフラ 6%
 2006年 カベソー67% メルロー26% プティ・ヴ 3% カベフラ 4%

 2007年 カベソー70% メルロー22% プティ・ヴ 4% カベフラ 4%
 2008年 カベソー68% メルロー24% プティ・ヴ 4% カベフラ 4%
 2005年 カベソー62% メルロー30% プティ・ヴ 3% カベフラ 5%
 2010年 カベソー85% メルロー13% プティ・ヴ 2%

特   徴    マルゴーワインとしては重い。良年は凝縮感がある
          力強いワイン
香   り     ブラック・チェリー、カシス、黒鉛、甘草、お香、
          ブラック・カラント、なめし革、

飲み頃の続く期間/ 収穫後5年から12年

※1995年以降良好
★1961年から1997年はパーカー酷評。

 
評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ

古いヴィンテージ
 1961年から1997年までのヴィンテージは事実上全て試飲してきたが、私のローザン・ガシーの成績表は凡庸のレベルだ。1855年の格付け2級のシャトーとしては許されざることであるとしか言いようがない。勿論、今では改善されたが、1998年以前のローザン・ガシーを買うのは諺に言う『中身を見ないで豚を買う』ようなものだ。色が欠けていたり、凝縮感が欠如していたり、荒削りなタンニンや非常に気がもめる草っぽさに加えて、時にはマッシュルームの様な風味が感じられるものが多すぎるのだ。全てを考え合わせると、ボルドーのメジャーなシャトーとしては1961年から1997年までの成績が最も悪かったシャトーの一つと言える。 ドクロ

1998年 PP85
 エレガントな、やわらかい、新鮮さを感じさせる。ライトからミディアムボディの、心地よいワインだが、実質感や深みに欠けている。あと3年から4年は上滑りな魅力でも感じられるはずである。最終試飲2001年3月
 予想される飲み頃 2005年まで ダウン

1999年 PP87
 甘草、黒系果実、ハーブ、土、木のアロマが、このほどほどに香り高い、ミディアムボディのマルゴーから姿を現す。果実味や葡萄の完熟感、いくらかのタンニンが見られ良好な作品だ。期待を裏切る生産者だが、ようやくまとまりのある行動を取れるようになってきたようである。向こう10年で飲むこと。最終試飲2002年3月
 予想される飲み頃 現在から2012年 sei

2000年 PP90
 私が試飲したこのシャトーの40年強のワインとしては最上のものだ。この濃い紫色をした2000年は、ブラックチェリーリキュールと混ざり合ったカシス、黒鉛、甘草、お香の甘い芳香を見せる。フルホディで凝縮感があり、タンニンは強く、エキス分がどっさりある。本格的な、気が滅入るほど内向的な、高級ワインだ。忍耐強い通向きである。最終試飲2003年1月
 予想される飲み頃 現在から2022年 sei

2001年 PP88
 どうやら良くなってきている様なシャトーからの暗いルビー/紫色がかった2001年は、大量の西洋杉、スパイス箱、ブラックカラント、森の土の香りが見られる。はっきりとした土っぽさがある性格をしている。繊細なのに、巧妙な力強さが下に隠れている微妙な風味だ。ミディアムボディで、ほどほどにタニック、たぶん2006年から2014年までの間に最良の状態を楽しめるだろう。
 予想される飲み頃 現在から2014年 sei

2002年 PP87~88⇒PP87
 期待を裏切るこのシャトーにしては優良な作品だ。エレガントな、魅力的な、暗いルビー/紫色をした2002年は、乾燥させたプロヴァンスのハーブと混ざり合った胡椒、森の下生え、ブラックカラント、なめし革、スパイス箱のアロマを見せる。ミディアムボディで、控えめなフィニッシュ、出来は良く、タンニンもほどほどでしかない。
 予想される飲み頃 現在から2014年 sei  

2003年 PP89
2004年 PP87

2005年 PP92(ワイン・アドヴォケイト # 176 Apr 2008)
 2005年のローザン・ガシーは、樽から試飲した時よりも、ボトルに詰められた後の方がさらに良くなっているようだ。過去最高の出来栄えと言えるだろう。カシス、黒鉛、甘草、お香の甘い香りをみせるフルボディのワインで、力強く美しい凝縮感を持つ。

2006年 PP89
2007年 PP81~84
2008年 PP88
2009年 PP89~91
2010年 PP90~93
2011年 PP88~90

         
 ローザン・ガシーの葡萄畑は沖積土の台地にある。その60%がシャトーを取り巻き、残りの葡萄畑(砂利質の土壌)はシャトー・マルゴーやパルメ、ラスコンブに接している。要するに、テロワールは無限の可能性を秘めているのである。しかし、秀でようとする意志が無いのだ。
 歴史的にみると、ローザン・ガシーは1789年まではローザン・セグラの一部だった。1943年以降はキエ家のものとなっている。ローザン・ガシーのスタイルはマルゴーにしては重く、肥えた傾向にあり、このコミューンの良質なワインに普通は伴う芳香やフィネスはない。しかし、なかなか凝縮感のある、力強いワインになる事もある。殆どのヴィンテージでは、ローザン・ガシーのワインは格付けシャトーの割には驚くほど塾生が早く、たいていはヴィンテージから7年から8年で熟成する。

キャミソール 一般的評価

 かっては最も期待を裏切る悪名高いボルドーの格付けシャトーの一つであったが、1995年以降はより良好なワインを造っている。

さくらんぼ 2008年度ANAフアーストクラス、ヨーロッパ便搭載ワイン(ヴィンテージは2002年)として有名(取り扱いが全日空商事の影響?)ですが、ローザン・ガシーのエチケットには、「ガシーの翼」と呼ばれるガシー家(初代のローザン家説も)の紋章に葡萄を守る鳥の羽(翼)が描かれており、航空会社が選ぶワインとしてはウイットに「飛(富)んで」いますね。

 ガシーの翼に守られたマークは、ガシー家なのかローザン家なのか不明です。RとGの組み合わせのような気がするのですが、Gが一寸変なのかな?
 鳥の翼については、鳥が葡萄を守るというのが理解できないのですが。葡萄の種を運んで繁栄をもたらせてくれたことによるのか?単純には葡萄を食べる害鳥と思うのですが、何か意味するところがあるのでしょう。

歴 史
 1661年からの記録が残っているようで、分割前のシャトー・ピジョン・ロングヴィル・バロンとシャトー・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの所有者でもあったネゴシアン、ピエール・デ・メジュール(デスムズール)・ローザンが所有していました。
 1789年(フランス革命時)ローザン・セグラとローザン・ガシーに分割されます。分割に際し、時のローザン男爵が夫人の名を付けて『ローザン・セグラ』としたようです。
 また、『ローザン・セグラ』より『ローザン・ガシー』が分割されたとの書籍もありますが、元々は『シャトー・ローザン』だったのではないでしょうか。
 そこで、夫人名を付けて畑の3分の2を『ローザン・セグラ』とし、『ローザン・ガシー』は畑3分の1を取得した政治家ガシーが自己の名を冠した、とすると辻褄が合うのですが。
 ここらへんの話は、フランス革命により貴族の土地が国に没収されることを免れるために所有者を変えたものと思われ、政治家ガシーの策略の臭いがするのですが(個人的感想)。

 なお、所有者の変遷には異説があり、19世紀にルネ・ペレールが取得し、ドゥ・ローザンが取得、その後、2人の娘が分割所有し、それぞれ結婚して婚資として亭主の元にもたらされ、亭主の姓がローザンの後につき、ローザンガシー、ローザンセグラとなったとする説も有ります

1855年格付けにおいて2級を得ます。

 1946年、サン・テステフのベロルム・トロンクワ・ラランド及びポイヤックのクロワゼ・バージュのオーナーでもあったポール・クエが取得し、1968年以降は息子であるジャン・ミシェル・キエ(クエ)が所有しています。
 1992年には醸造所を改修し、1995年からエノロジスト、ジャン・ルイ・カンプを迎えたようです。
 2001年からジャン・ミッシェルの子供アン・フランソワ・キエとジャン・フィリップ・キエが加わっているようです。
ろくでなしチャンのブログより)




(*)ワインダールより6本セットで30360円。単品だと7800円。