仙台ラーメン最強伝説

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大樹地

2007年08月08日 | 仙台市青葉区

K3100093 ラーメン国技場の「大樹地(だいきち)」に行ってきました。現在6店舗の中で味噌ラーメンを一押しにしている店はここだけです。仙台には独特の味噌ラーメン文化がありますから新参は大概やり難いと推測されます。

 

店前の券売機で「とろ味噌ラーメン」800円をチョイスして店内に入ると、そこには北海道的な広告だの札幌の地図だの北海道への思いが詰まった雰囲気になっています。国技場ではどの店も地元をアピールする広告が沢山貼られており、なんとなく小旅行した気分になれるのも良い感じですね。

 

早速運ばれてきたラーメンには刻みネギとモヤシ炒め、挽肉がのっかり、のり、メンマ、チャーシューがトッピングされます。東北人なもので「とろ味噌」というともっと赤っぽい味噌の色で濃厚なものを連想してしまいますが、想像を裏切る白いスープにまず驚きます。塩ラーメンと言われても違和感が無いほどの白さです。

 

レンゲでスープを一口すすりますと確かに口ざわり”とろっとした”なめらかさです。味噌は白味噌で塩味も少なく、どちらかというと味噌特有の甘みがある関西の西京味噌に近い風味です。米麹のほのかな酸味も感じますね。しかしながら味噌の含有量はごく普通かやや少なめ程度ですので味噌でとろみをつけている訳ではありません。スープベースは鶏ガラメインで豚骨との合わせダシな印象で、そうなると豚骨のとろみとも違います。

 

…なんかもったいぶってしまいましたが(笑)実は食べてみてすぐわかりました。とろみの正体は「大量の煮込み野菜ダシ」でしょう。玉葱やらの野菜をじっくり煮込んだスープ特有の自然な甘さが濃厚に含まれており、鶏ガラ・豚骨、そしてほのかな節系のダシと相まってとろっとろなスープの骨格を形作っています。

 

札幌味噌ラーメンにありがちのラードやバター等の油分はあまり感じられずニンニクも入っていないようで、濃厚ながらも非常に「あっさり」しています。どことなく鍋物の残り汁に白味噌をとかしたような味わいがありますね。うどんを入れると美味しいよ的発想をラーメンに活かしたような雰囲気がします。もしくはカレーの下準備段階で出来る汁のような味。どこかで味わったことのある味、その素朴さがどことなく懐かしさを連想させてくれます。飲み会の後にすごく食べたくなるラーメンってこういう味なんじゃないかなぁと思います。

 

麺はモチモチした中太のたまご麺で縮れ麺、こちらは実に札幌ラーメンらしい麺でマッチングはGOODです。自然素材風味のスープ風味の中にあってチャーシューの塩加減がやたら引きたって肉の旨さを感じさせます。海苔ですら塩味加減がやたら美味しく感じられました。

 

自分的には具材にこだわった美味しい味噌ラーメンと思いました。が、仙台の辛みそラーメン等とは趣が異なるので仙台人が「とろ味噌ラーメン」の名前から期待する「濃厚なこってり感」を裏切っており、ネーミングで損をしているような気がします。さっぽろ純連仙台店ですら麺以外は札幌本店とは変えているほど仙台には独特の味噌ラーメン文化がありますので。味は良いのですから名前の方を例えば「とろ白味噌ラーメン」にするとかしたらもっと受け入れられるような気がします。そんなことを考えさせる素朴な味わいの一杯。ごちそうさまでした。

 

(07/08/02)
大樹地/仙台市青葉区国分町2-7-5 ラーメン国技場内


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