(前回の続き)北陸のソウルフードを頂いた後は石川県能登半島をのんびりとドライブ。このエリアには「のと里山海道」という無料の高速道路が有り移動が楽なのが嬉しい。
「のと里山海道」の無料化に思う - スタッフコラム、お知らせ
以前は普通の有料道路だったらしいですが観光推進のため2013年3月31日に無料化されたとの事でこれは「大英断」有り難く利用させて頂きます。
無料道路なのでインターチェンジにゲートが無くてこんな感じです。全国の高速道路が全てこんな感じで無料になったら楽しいだろうな。…民〇党にはガッカリでしたね(苦笑)
今浜ICで降り「千里浜なぎさドライブウェイ」へ。こちらは何と日本で唯一車で走れる砂浜!という事で一度走ってみたかった。
砂浜って普通砂が柔らかくて走りづらいイメージが有りましたがこちらの砂浜は固めで普通に走りやすい。夏に窓開けて走ったら気分良いだろうな。
名産のカニが生け簀(いけす)に展示されており”全国各地発送承ります”の文字が。鮮度良さそうです。ドナドナドーナードーナー♪…
その後観光スポット「ヤセの断崖」へ。こちら松本清張の推理小説「ゼロの焦点」のクライマックスで悲劇の女主人公が最後に身を投じたことで知られる断崖との事。
もう少し淵で撮影したかったですが柵が張ってあり崖っぷちには行けないようになってました。まぁ落ちたらシャレにならないですので。
義経と言えば新潟にも「判官舟かくし」って有りましたがこちらの方がアクセスが楽で良い。あっちは階段が辛かったっけ。
その後能登町まで足を延ばして能登で人気のアイスクリーム店「マルガージェラート」へ行ってみましたが残念ながら閉店中。年末休業なのだろうか。何だか疲れがどっと出てきたので駐車場をお借りして少し仮眠を取らせて頂きます。
17:30頃に目を覚ますととっぷりと夜の帳が。空気が綺麗で星がやたらと瞬いており天頂には天の川が流れていました。長時間露光で撮影。飛行機の照明が線を描いて映り込んでるのが見えますね。
その後石川県に別れを告げて富山県方面へと向かいます。途中県境辺りでイルミネーションの綺麗な建物をいくつか見かけました。結構大がかりで凝ってます。この周辺で流行ってるのかな。
今回の無計画ドライブも日程的にそろそろ折り返し地点。富山県氷見市にあります「氷見温泉郷 総湯」でひとっ風呂浴びて旅の疲れを癒します。
こちらは海沿いにある源泉かけ流しの天然温泉。露天風呂が有るのもポイント。冬の寒空に立ち上っていく湯気をのんびり眺めながら頂く露天風呂ってのはまぁ最高の贅沢ですね。酒が飲めたら最高なのだが…それはまだ我慢で。
さて1日ぶりで富山市へ。ライトアップされた富山城を見ていたらお腹が空いてきました。ここらで夜ラーを食べておきたい所ですが既に23時過ぎ。老舗系はあらかた営業終了している時刻。
そんな中、深夜でも”富山ブラック”を頂ける店を見つけて向かったのがこちら「麺家いろは CiC(シック)店」
「麺家いろは」と言えば全国のラーメンショーに多数出店されており知名度抜群の富山ブラックの人気店。仙台にもちょいちょい来てますね。
富山県射水市の店舗が本店のようですが今や富山県内に留まらず北京、シンガポール、ロス、香港にも出店されているらしい。何気に国際的です。
お店は富山駅前にあるショッピングビルの地下に有り出張時の夜食とかにもよさげです。ラストオーダー夜25:30までってのは有難い。
「ブラックらーめん」770円
スープ色は漆黒にも近い黒さ。スープ表層に少し油浮きが見えますね。
さて早速のスープですがガラベースはあっさりめ。醤油ダレは魚醤ベースで色は黒いながらも塩気は他の醤油ラーメンよりややしょっぱいかな程度で割とさっぱりしています。
魚介系は節主体にエビ油が香りふんだんに旨味が有って普通に美味しいスープ。豚脂と鶏油がバランス良く適度に入りコクもあります。
昨日食した富山ブラック・元祖系の2店「西町大喜 西町本店」「お食事処 喜八」(店名クリックで過去記事へ)のような醤油の破滅的な強さは無くて、現代風でスタイリッシュにより食べやすく仕立ててある印象。
麺は元祖系より少し細めですが殊いろはのスープとのマッチングは良好。チャーシューは豚バラ肉のロールでほろほろと柔らか食感。メンマは少し甘めながらスタンダードな風味。
デフォだと富山ブラックに必須の”粗挽き黒胡椒”がかかっておらず、お好みで卓上の黒胡椒を投入するスタイルですが、この胡椒が”細粒”で元祖2店で使われているような”粗挽き”じゃないのが個人的にはかなり惜しい。
粗挽きだと歯でガリッと噛んだ時に口の中に広がる柑橘系に似た独特な香りが有りますが細粒タイプだと香りが弱くてスープ中の肉味と絡む感じが薄いというかややインパクト不足に感じます。
とかなんとか言いながらまぁいつも通りスープまでしっかりと完食。旨し。
メニュー表見るとスタンダードな「黒醤油らーめん 富山ブラック」の他に「富山ブラック もつ野菜鍋らーめん」なる珍メニューが有って何だか美味しそう。他にも富山湾で獲れた白エビを使った塩や味噌、激辛たんたんめん等メニュー豊富です。
富山ブラックの特徴を押さえつつより万人に食べやすく仕立てた「麺家いろは」の一杯ですが、元祖系2店のガツンと来る醤油インパクトの後だったため今回「これは本物の富山ブラックなのか?」と多少物足りなさを感じてしまいましたが、バランスよく配された旨味の深みはかなり上質で逆にこちらの方が今風で好みという層も案外多いと思われました。東京ラーメンショーで5連覇した実力は伊達じゃない。後いつか射水市の本店にも行ってみたいですね。