グレムリン2-新・種・誕・生- 特別版 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
BSプレミアムで録画したものを鑑賞。
グレムリンの続編。
監督は前作同様ジョー・ダンテ
脚本 チャーリー・ハース
製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ
配給 ワーナーブラザーズ
主演も前作同様ザック・ギャガリン、ファービー・ケイツ。
他にクリストファー・リーが博士役で出演している。
前作から時が流れて、ザック・ギャガリン演じるビリー・ペルツァーは不動産会社の若手社員となっている。妻も同じ会社のエレベーター・ガールとして勤めている。前作と同様、モグアイに水がかかって暴走してしまうストーリー。
金銭第一主義のダニエル・クランプが経営する会社の近未来型のオフィスは、今の時代から見るととても古臭い。高速回転する回転ドアには笑った。
ダニエル・クランプというのはどう考えてもドナルド・トランプがモデルだろう。バック・トゥ・ザ・フューチャーといい、スピルバーグはよほどトランプを嫌っている。
しかしいい意味で実に下らない映画。前作が下らない映画と批判した映画評論家が登場するシーンもあったりメタ的な要素が強い。
私は前作は面白かったと思う。
前作におけるグレムリンが増殖し続ける恐怖の要素を完全に取り除き、お笑いに舵を切っているところが清々しい。
最初に出てくるモグアイの造形からもはや馬鹿馬鹿しい映画であることは明らか。
あまりにもモグアイが気持ち悪すぎて、ギズモの可愛さが際立つ。
会社の役員が悪い人間として強調されていたのにもかかわらず、後編ではモグアイによる役員に対する復讐といった側面が弱く感じられる。社長は終始冷静である。部長に迫るオカマモグアイが本作の馬鹿馬鹿しさの真骨頂だ。
個人的にはクリストファー・リーが出てきて嬉しい。マッド・サイエンティストとして登場するが、悪役としての要素はこちらも薄い印象。
映画紹介番組の解説を行うドラキュラの恰好をしたロバート・プロスキー演じるグランパ・フレッドが哀愁漂っていて良い。
挙句の果てにはハルク・ホーガンまで登場。
ありきたりな2映画と異なり意表を突いてくる点で映画ファンからの評価は高いそうだが、肝心の興行成績は散々な物だったらしい。確かにわざわざ金払って観たい映画ではないwジョー・ダンテを称えたい。