喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

犬神家の一族(1976) ★★★☆☆

2018-01-08 17:48:41 | ミステリー
犬神家の一族 [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画



BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

監督・市川崑。
主演・石坂浩二。
原作・横溝正史。
音楽・大野雄二。
製作・角川。
配給・東宝。


金田一シリーズの1つ。
逆さのポーズはあまりにも有名。
私は『クレヨンしんちゃん』で知った。

物語は犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛(三國連太郎)が臨終するところから始まる。
一言で言えば遺産相続で内輪揉めするだけの話である。
どう考えても嫌がらせとしか思えない内容の遺言状に、スケキヨのインパクトのあるすぎる仮面姿に笑ってしまう。

スケキヨはビルマの前線から帰ってきたという設定で、同監督の『ビルマの竪琴』を彷彿とさせる。

本作を観るまで、漫画の金田一少年の事件簿も本作のオマージュであることすら知らなかった。

情報量が多すぎて1度観ただけではとても理解できないが、犯人はわざわざ殺人まで犯す必要があったのだろうか。仲良く5分の1ずつ、とはいかないのだろうか。最初からどうなってもいいとか供述してた気がするし、やはり殺人犯す人物はまともではない。偶然の重なりがこの結果を生んだのではなく、佐兵衛と犯人が畜生だったとしか、今の私には理解できない。

しかし最後の自殺は防げたのでは?金田一がわざと止めなかったとしか思えない。

コアな部分にホモセクシャル要素が入っているのも面白い。神職が男色、ていうのは世界各国でそうなんですか?いや、神職かつ男色でよりいかがわしい奇妙な?イメージを出そうとしているのは理解できますが。

けどこの話には意外性は特にないですね。
展開の面白さよりも、家族愛を描いた映画と言えますね。
全員、複雑な家系図でまともな家族ではないゆえの。

『八つ墓村』も観てみたいですねえ。

コメント
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