喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

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イレイザーヘッド(1977) ★★★★☆

2018-10-12 12:27:42 | ミステリー

 

イレイザーヘッド 4Kリストア版 [DVD]
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店

TSUTAYAで借りてきて鑑賞。

今回観たのは1997年に発売された完全版である。

 

監督・脚本・製作:デヴィット・リンチ

音楽:ピーター・アイヴス

出演者:ジャック・ナンス

撮影:フレデリック・エルムス

上映時間:89分

 

フィラデルフィアの工業地帯で働く配管工が主人公の男。もじゃもじゃの頭が特徴的。ぱっとしない男だが彼女がいる。突然、ある日男は彼女の母親から彼女を孕ませてしまい、既に赤ん坊を出産してしまったことを告げられる。

赤ん坊はカエルのような姿をした奇形であった。そのことには誰も突っ込まない。

彼女も家を出て行ってしまい、1人で男は赤ん坊と対峙することになる…

 

最後の男の首が効果音と共に飛んでそれを拾った子供が工場に持って行って消しゴムに加工されるというのはシュールなコントのオチかなにかか。

赤ん坊だけでなく、奇形の歌姫も登場するが。

へその緒踏みつぶすシーンやらへその緒延々と引っ張るシーンやら、男の孕ませてしまったことに対する恐怖を描いているのだろう。

デヴィット・リンチはシュールレアリスムに影響を受けていて、夢をそのまま具現化するような手法を用いているとか。

 

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1 コメント

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Unknown (ぺんたろー)
2021-11-25 01:00:26
実際、デヴィッド・リンチはマリッジブルーならぬ孕ませブルーに陥っていたようです(これ批判されそうですけど、妊婦のマリッジブルーを気にかけるべきなのと同じでケアが必要だと思います。閑話休題)。

赤ちゃんの存在が可愛らしくイメージされるもの(これは女性視点なのか社会として必要とされる幻想なのかわかりませんが)、ではなく極めてグロテスクで恐ろしい存在として描かれているのが、なかなか面白い。

にしても、主演のジャック・ナンスが四年も髪型を変えなかったエピソードに仰天しました。
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