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「最前線兵士が見た戦場」の講演-ひしの九条の会を中日新聞が紹介

2012年03月12日 | Weblog
 ひしの九条の会が3月4日に瀬戸市の原山公民館で6周年記念文化のつどいを行い、過去最高の110人が参加しました。


 つどいでは和太鼓九条の会有志の演奏や童話「すすかげ通り三丁目」や「星が一すじ流れたと」という詩の朗読、「さとうきび畑」の群読それに加藤隆正ドレミファ先生と萩山コーラスの「私の九条」などの歌が披露されました。


 続いて桑名市在住の元日本軍兵士の近藤一さんがから「最前線兵士が見た戦場 中国そして沖縄」という講演を聞きました。


 近藤さんは中国戦線では敵を砲撃し、民間人も殺害したと加害の事実も明らかにしながら、「その時は人を殺しているという感覚はなかった。戦場ではむごいことが平気で行なわれる。


 一方、沖縄では米軍との軍事力の差は明らかで、一人の歩兵として戦車と向かい合い、死を覚悟したこと。戦後日本軍は自国民である沖縄の人たちを守らず、残虐な行為もあったと告発されたが、何のために戦ったのだろうか。


 私は今92歳だが、一人でも多くの人に戦場の実態を知ってもらい、この国が二度と戦争をしない国になるよう語り続けたい」と話しました。


 話を聞いた人から「戦争体験を直に聞けたのがとてもよかった。父はソ連に抑留されていて、昭和23年に帰ってきました。
 私たちには何一つ戦争の話はしませんでしたが、父の思いを近藤さんの話を通して聞くことができたのではと思いました」(60代女性)。


 「近藤さんのお話は胸が苦しくなるような内容で、日本の下層兵士の悲惨さ、中国に対してどんなひどいことをしてきたのかを知りました。


 戦争のむごさを少しでも分かったような気がします」(40代女性)などの感想が寄せられました。


 20代の男性からも「体験したことのない戦争について、具体的に教えていただけて、ありがたく思いました」という感想がありました。


 なお、近藤さんは各地で戦場の実態を話しておられ、名古屋の同朋高校の生徒の沖縄への修学旅行に際して、毎年生徒たちに沖縄戦の実態を知ってもらう事前学習の講師も続けておられます。


 この講演の模様は、翌5日の中日新聞(市民版)で紹介されました。


 つどいには菱野団地からは54人の人が参加しましたが、その内はじめて九条の会の集会に参加したという人が11人ありました。


 ひしの九条の会では、年に4回の菱野団地内全戸へのチラシ配布を続けています。そうした粘り強い取り組みもあって、今回の参加者は過去最高になりました。



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