糸満市の中心地、糸満ロータリーの所にある、
さんてぃんもう公園(上)と、
最後の南山王・他魯毎の墓(中央右側・白い部分)。
山巓毛(さんてぃんもう)については
過去に記事にしたこともありますが、
他魯毎が自害した場所、とも言われています。
(過去記事より)
今回、この公園にある水色の展望台(↑写真左端)に
初めて登ってみました。
糸満を360度ぐるりと見渡すことができて
気持ちがいい~♪
東側に目をやると…
…ん?
真ん中のずーーーっと奥の、
ぽつんと飛び出た塔の下あたり……
ここ、
南山グスクのところじゃないか?
ズーム&トリミングで。
お、やっぱりそうだ。
茂みの左右にある四角の屋根が
南山グスクの隣にある
高嶺小学校と高嶺中学校の(おそらく)体育館。
念のため、グーグルマップ(3D)でも確認。
奥の黄色い丸に向かって近づいていくと、
こんな感じ。
さらに奥にある台地の上の塔が
立体に反映されてなくて見えていませんが…
航空自衛隊の施設だから?
(平面地図で見るとちゃんと存在しています)
ちなみに、
尚巴志の金屏風と交換したということで有名な
嘉手志川もすぐそこ。
もう一度、この写真。
なるほど、この距離感か。
拡大版はこちらから。
1429年、
尚巴志(中山)軍に攻められた他魯毎が、
追われて追われて、ここまで逃げてきた距離感。
うん、そんなに遠くないね。
ってことは、
割とすぐに捕まった(追いつかれた)
ということか。
阿麻和利の、勝連→読谷に比べれば
かなり現実的な距離だな。
南山戦から自害するまで、
タイムラグはなさそう。
以前も触れたことがありますが(→★ ★ ★)、
史跡巡りで実際にその場に身を置くことの楽しみのひとつが、
距離感や立地を〝実感〟すること
だと思っています。
確かにグーグルマップなどでもできないことはありませんが
レンズ越しに写されたものと
自分の目でみたものでは、
やはり少し感覚が変わるのです。
さらに言えば
実際に歩いてみると「時間感覚」「体感」が加わり
もっと〝実感〟できるのです。