がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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山巓毛↔南山グスクを<実感>する

2019年09月07日 | ・琉球歴史/文化風景

 

糸満市の中心地、糸満ロータリーの所にある、

さんてぃんもう公園(上)と、
最後の南山王・他魯毎の墓(中央右側・白い部分)。

 

 山巓毛(さんてぃんもう)については
過去に記事にしたこともありますが、
他魯毎が自害した場所、とも言われています。



(過去記事より)


今回、この公園にある水色の展望台(↑写真左端)に
初めて登ってみました。

糸満を360度ぐるりと見渡すことができて
気持ちがいい~♪

 

東側に目をやると…

 

 

…ん?

 

真ん中のずーーーっと奥の、
ぽつんと飛び出た塔の下あたり……

 

 

ここ、

南山グスクのところじゃないか?

 

 

ズーム&トリミングで。

 

お、やっぱりそうだ。

 

茂みの左右にある四角の屋根が
南山グスクの隣にある
高嶺小学校と高嶺中学校の(おそらく)体育館。

 

 

念のため、グーグルマップ(3D)でも確認。

 

 

奥の黄色い丸に向かって近づいていくと、

 


 

こんな感じ。

さらに奥にある台地の上の塔が
立体に反映されてなくて見えていませんが…
航空自衛隊の施設だから?

(平面地図で見るとちゃんと存在しています)

 

ちなみに、
尚巴志の金屏風と交換したということで有名な
嘉手志川もすぐそこ。


 

もう一度、この写真。

なるほど、この距離感か。

拡大版はこちらから

 

 

1429年、
尚巴志(中山)軍に攻められた他魯毎が、
追われて追われて、ここまで逃げてきた距離感。

うん、そんなに遠くないね。

ってことは、
割とすぐに捕まった(追いつかれた)
ということか。

阿麻和利の、勝連→読谷に比べれば
かなり現実的な距離だな。

南山戦から自害するまで、
タイムラグはなさそう。

 

 

以前も触れたことがありますが(→  )、
史跡巡りで実際にその場に身を置くことの楽しみのひとつが、

距離感や立地を〝実感〟すること

だと思っています。

 

確かにグーグルマップなどでもできないことはありませんが
レンズ越しに写されたものと
自分の目でみたものでは、
やはり少し感覚が変わるのです。

 

さらに言えば
実際に歩いてみると「時間感覚」「体感」が加わり
もっと〝実感〟できるのです。


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