がじゅまるの樹の下で。

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武寧・尚巴志時代の浦添グスク

2017年08月13日 | ・琉球史散策/第一尚氏

映画「ハクソーリッジ」でアメリカ人が、

長いすべり台目当てに中国人観光客が、
ひっきりになりに訪れている
今話題の浦添市、浦添グスク界隈。

 

そんな中、ワタシも
久しぶりに浦添グスクを尋ねました。

しかし目的はハクソーリッジ訪問でも
すべり台でも遊具でもなく!

尚巴志時代の浦添グスクの姿を
確かめてくる!!

 

ということで、

歴史群像8月号に掲載されている
推定復元図の浦添グスクの図を片手に
巡ってきましたよ。

 

参)イラスト全体図
https://twitter.com/mazegenta/status/883148213594628096

 

この絵のポイントは15世紀初めの姿であること。

尚巴志が武寧を攻めた時、
父・思紹を中山王にたててここに住んでいた時、
の浦添グスク!

 


一番の違いはここかな、と。

 

 

正門と、正殿に続く登城道。

現在ある、いわゆる「尚寧王の道」は
1597年に尚寧が整備した道なので
それまでは違う道がメインだった。

それがイラストのこの部分。

それを現在の浦添グスクの写真に当てはめてみたよ。

 

 

だいたいこんな感じ?



写真の書き込み、少し修正しUPし直しました(8/15 22:00)


アングルを変えると…

 

 

こんな感じ。

ちなみに写真右側が南です。


尚巴志が攻めたのも
おそらくこの方向から。

傾斜はあるし
道はくねってるし
池や堀はあるし
張り出しもあるし

THE戦国の城の作りって感じです。

 

こうやって改めて浦添グスクを見てみると
また新鮮ですね

紙の上で見ただけだと正直ピンとこなかったのですが
こうやって実際に現場に立つと
見えてくるものがあります。

 

 

浦添グスクの正殿跡(現在の展望台付近)からは
首里城が見えました。

 

 

アップで。