安慶名グスクの城壁にある、
この穴。
これが不思議なアルモノの正体。
たったひとつだけある、この穴。
写真でお分かりのとおり、だいぶ深いです。
深いというか、分厚い城壁に意図的にあけられた穴です。
城壁の穴、といえば「銃眼」
中城城跡にも銃眼らしきものが確認できます。↓
勝連城跡のこの穴↓も銃眼っぽいよね?
(でもこの穴が貫通しているのかは未確認。)
種子島に鉄砲伝来される100年前に、
琉球には鉄砲が伝わっていました。
護佐丸・阿麻和利の乱の時代の弾らしきものも見つかっている、
というので、「銃眼」であっても不思議はないのです。
が、
「目からウロコ」の上里隆史さん曰く、
これらの穴は銃眼じゃないかも、とのこと。
( 「目からウロコの琉球・沖縄史」 p170- 上里隆史著/ボーダーインク)
た、確かに…こんなに分厚いんじゃ銃眼としては役にたたん…。
それに銃眼なら、もっと数があっていいはずだし。
銃眼ではなく、何か別の意味があったのでは?
とも思える謎の穴です。
(同書によると、首里城にも一箇所あるそうです)
ついでにもういっちょ。
安慶名グスク(一の郭)にあった墓石。
天帯子の結び
具志久美登繁座那志
中が世うみない母親
…左三つ巴の御紋だ。
ここ、安慶名グスクと、王家(尚家)と、何か縁があった証拠でしょうか。
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うるま市にある、安慶名グスク。
安慶名闘牛場のすぐ隣。
安慶名中央公園の一部となっております。
地図で調べて、近くまでくると、
この小高い丘が見えるのですぐにたどり着けます。
(周りが町として開けてるのにこのように一部だけ丘が残ってるのは、かなりの確立でグスクか御嶽)
…が、この丘はあれども、
どこがグスクの入り口????
と、ぐるぐる……
闘牛場から中央公園とまるまる一周して、
この森に正面からそのままツッコめばいいことが判明
道とかないんだもんなー。
正面から突っ込んで、森の中に入ると、
ありました、ありました。
「史跡 安慶名城跡」の標識と案内板。
横を見ると、
…あっ、「琉球政府」時代のものだ。
(※日本政府にあらず)
足を踏み入れると、
おおっ、これは古い石階段だ!
テンションUP! わくわくっ
崩れないか用心しながら、
一歩一歩登っていく。
この日はかなりいいお天気で、
入り口を探してぐるぐるしてただけに汗だらだらでしたが、
森に囲まれたグスクに入ると緑の風が吹き抜け
すーっと汗も引いて行きました。
ん?
変な意味じゃないよ。
登っていく、
登っていく。
…あっ、御嶽。
一礼。
おじゃまいたしますm(_ _)m
この階段を登っていくと、前記事にした
岩をくりぬいた門にたどり着きます。
↑別アングルで見たその穴。
穴(門)を通り抜けると、広場に出ました。
ちょっと調べてみると、ここが二の郭。
安慶名グスクは所々にベンチが設置されていて、
ここが見学や憩いの場として開放されているのが分かる。
安慶名出身の同僚曰く、
小学校のときとかは遠足の場所だったらしいデス。
(でも、普段はあまりひと気のある場所ではないかな…観光名所ではないし)
てっぺんからの眺め。
よいしょ、よいしょ。
もうちょい、眺めのいい所に出ましょう。
はぁ~。
いい眺め。
正面は、安慶名中学校?
具志川商業高校?
方向がよく分からん…
方位磁石、車に常備しておかなきゃな…。
残る石垣。
不思議な形。
…水場かなにかの跡??
二の郭の隣(裏?)にあった広場。
一の郭かな。
緑のじゅうたんに降り注ぐ木漏れ日がやさしい。
引き返して、別ルートを散策。
行けそうな道(?)があればとにかく行ってみる。
がじゅまるの根のカーテン。
さて、安慶名グスク(別名、大川グスク)。
こんな立派な城壁も残っておりました。
入り口にあった案内板によると、
築城は14世紀。
安慶名大川按司(伊波按司の5男)が城主。
以上。
この安慶名大川按司や安慶名グスクにまつわる
ドラマは…見当たりませんでした
(手元にあるグスク本で見てもグスクの構造のこととかしかない…)
なにかないのかなー。
やっぱりドラマがないと。
でも、ここ安慶名グスクにはとっても不思議なアルモノが、
あるんです。
(続く)
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以前、振っておいた安慶名グスクの写真を
(やっと)まとめたのでご紹介します★
まずは、簡易魚眼レンズつきのケータイ写真から。
この岩をくりぬいた門は安慶名グスクの1つの特徴ではないでしょうか。
むろん、玉城グスクにはかないませんが。
↑ 写真下のほうから階段を登ってきて、
上の岩門に入る。
魚眼レンズならではの広角で、
門までのルートをパチリ
二の郭。
さて、
当時の姿が色濃く残る保存状態のいいグスク
TOP3に入る(かもしれない)安慶名グスクでしたが、
うぅむ。
その評判は確かで、かなりワイルドなグスクでした。
(続く)
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