この方の作品は初めてだと思うのですが、
第4回鮎川哲也賞受賞作でもあるということで、
期待して読んでみました。
《北斎屋》という喫茶店を友人・なつこさんと営む「わたし」=あやめ。
なつこさんの恋人・椋くんの知人が所有する瀬戸内の無人島の別荘で、
慰安旅行として、常連客&スタッフで1週間のバカンスを楽しむことにする。
総勢8名の中には、「わたし」の不倫相手・鳥呼も妻と一緒に参加することになっていた。
楽しいムードで始まった旅行だが、2日目に事件が起こる。
鳥呼の妻・奈奈子が、密室の中で無残にも殺されてしまったのだ。
逆上した椋くんが唯一の交通手段のボートの鍵を海に捨ててしまったため、
「わたし」たちは、島から脱出することが出来なくなるが・・・
クローズドサークルでの連続殺人から、生きて帰るのは誰なのか!?
王道のシチュエーションですね。
無人島、一人一人殺されていく仲間・・・疑心暗鬼の残された者たち。
多くは申せませんが、衝撃の結末付きです。
何々? どうなってるの??って感じで後半は読むスピードが上がりました。
ただ・・・ちょっと登場人物たちの造形が変わってるというか、違和感がある。
25歳前後の若者たちが登場人物なのですが、
結構な大人なのに、モラトリアムな夢(?)の中で生きてる人々なんですよね。
作品中で、自分でも言ってるのですけど、濃く生きてない=生々しく生きてない。
薄い・・・というか、透明な感覚の持ち主たちです。
まあ、それ自体がミスリードな世界観を作っているのですけど、
事件の動機に、いまいち共感できなかったな~・・・
とは言うものの、
絶好のミステリ的舞台でのサスペンス、堪能しました♪
少なくとも麻耶作品よりは、数段論理的です(笑)
推理するのは無理な展開でしたけど(^^;
これが犯人当てだったら、もっと嬉しかったんですが、
構成上無理なので、クローズドサークルを楽しめただけでよしとします(^^)
第4回鮎川哲也賞受賞作でもあるということで、
期待して読んでみました。
《北斎屋》という喫茶店を友人・なつこさんと営む「わたし」=あやめ。
なつこさんの恋人・椋くんの知人が所有する瀬戸内の無人島の別荘で、
慰安旅行として、常連客&スタッフで1週間のバカンスを楽しむことにする。
総勢8名の中には、「わたし」の不倫相手・鳥呼も妻と一緒に参加することになっていた。
楽しいムードで始まった旅行だが、2日目に事件が起こる。
鳥呼の妻・奈奈子が、密室の中で無残にも殺されてしまったのだ。
逆上した椋くんが唯一の交通手段のボートの鍵を海に捨ててしまったため、
「わたし」たちは、島から脱出することが出来なくなるが・・・
クローズドサークルでの連続殺人から、生きて帰るのは誰なのか!?
王道のシチュエーションですね。
無人島、一人一人殺されていく仲間・・・疑心暗鬼の残された者たち。
多くは申せませんが、衝撃の結末付きです。
何々? どうなってるの??って感じで後半は読むスピードが上がりました。
ただ・・・ちょっと登場人物たちの造形が変わってるというか、違和感がある。
25歳前後の若者たちが登場人物なのですが、
結構な大人なのに、モラトリアムな夢(?)の中で生きてる人々なんですよね。
作品中で、自分でも言ってるのですけど、濃く生きてない=生々しく生きてない。
薄い・・・というか、透明な感覚の持ち主たちです。
まあ、それ自体がミスリードな世界観を作っているのですけど、
事件の動機に、いまいち共感できなかったな~・・・
とは言うものの、
絶好のミステリ的舞台でのサスペンス、堪能しました♪
少なくとも麻耶作品よりは、数段論理的です(笑)
推理するのは無理な展開でしたけど(^^;
これが犯人当てだったら、もっと嬉しかったんですが、
構成上無理なので、クローズドサークルを楽しめただけでよしとします(^^)
でもビストロシリーズ(創元社の巻末広告が気になり)を2冊借りてます。
面白かったら「サクリファイス」かこの作品を借りてみます。
クローズドサークル物は「そして誰も」「十角館」の再読を先に予定してますが珍しく本を所有している為に先延ばし状態です。
王道のシチュエーション、好きですよ(^^)
衝撃の結末、気になりますね~。
見つけたら読んでみますね!
しかし、読みたい本がどんどん増えて困った(笑)
作品の水準というか傾向にムラのある方みたいですね。
これはデビュー作なので、気合い入っているかも。
「十角館」は、あの変な登場人物たちを、
懐かしいな~と感じてしまった記憶があります。
マニア乗りですけど、良かったな~♪
でも、それを言ったら麻耶作品の「夏と冬の奏鳴曲」なんかも、
シチュエーションだけは、王道なんですよね(^^;
これはね、まだ論理的ですからOKですね。
動機とかは・・・微妙でしたけど。