水柿助教授シリーズの第3弾。
あくまで「小説」だが実話に近いというシリーズの完結編です。
久しぶりに読書感想を書こうと思ったのですが、
サボっている間に読んだ本は、記憶も薄れつつある状態です(^^;
再読してから細々と書いていかなきゃな~・・・
しかし本作品は、ストーリーというより、構成というより、
雰囲気が命の作品なので、うろ覚えでも大丈夫(のはずw)
例によって長いタイトルの5話が入っています。
《第1話》
まだ続きがあったのか奇跡の帰還を遂げるやいなや
子犬ぴょこぴょこみぴょこぴょこ柴犬になるコーギーの怪
《第2話》
親馬鹿小馬鹿猪鹿蝶馬鹿にも数々あるけれど
壁を越えて這い上がってくる本当の馬鹿には金メダルをなんて馬鹿なことを
《第3話》
リフォームのビフォア・アフタで散財へと突き進み
ますます社会からボイジャしたセレブな二人と一匹
《第4話》
いかにして密室に巨大なパスカルを入れたのかという疑問に対して
真摯な態度で答える箇条書きこもごも
《第5話》
壮大なる宇宙と存在の路傍に夢見る意思の仄かに微小なるや
さしずめ花弁に落ちる滴のごとくなりぬ
ということで、ものすごいお金持ちになった水柿君と須磨子さんのその後です。
確かに、もう働かなくても自分で何もしなくてもいいだけのお金があったら、
毎日の様々なことは全部「趣味」の類になっちゃいますね。
実際には、そういう感覚は想像も出来ないんですけど。
まあ、運転手付きの車を雇える人が、車を買って自分で運転したら趣味だし、
園芸業者を雇える資力の人が、自分で庭を作ったら、それも趣味ですもんね・・・
でも、いろんなことに制限がないのって、面白みに欠けるのかな?
そんなことを考えさせられる、彼らの境遇。
そんな彼らが犬のパスカルを買って、メロメロになってるのも、
ある意味、制限を与えてくれる存在だからじゃないかな~と思ったりもします。
そして。
完結編ということで、小説を書くのをやめることにする水柿君なのですが、
その辺は、実作者の森先生の真情吐露な感じがして、
寂しい反面、理解もできなくもない。(しちゃいけないのかな)
ちょっと複雑な読後感でした。
と、ここまで深刻な感想を書いてきましたが、
もちろん前作までのように、駄洒落やユーモアも満載で、
読んでる間は「そうボケるのか」とニタニタしながら読んだものでした。
あくまで「小説」だが実話に近いというシリーズの完結編です。
久しぶりに読書感想を書こうと思ったのですが、
サボっている間に読んだ本は、記憶も薄れつつある状態です(^^;
再読してから細々と書いていかなきゃな~・・・
しかし本作品は、ストーリーというより、構成というより、
雰囲気が命の作品なので、うろ覚えでも大丈夫(のはずw)
例によって長いタイトルの5話が入っています。
《第1話》
まだ続きがあったのか奇跡の帰還を遂げるやいなや
子犬ぴょこぴょこみぴょこぴょこ柴犬になるコーギーの怪
《第2話》
親馬鹿小馬鹿猪鹿蝶馬鹿にも数々あるけれど
壁を越えて這い上がってくる本当の馬鹿には金メダルをなんて馬鹿なことを
《第3話》
リフォームのビフォア・アフタで散財へと突き進み
ますます社会からボイジャしたセレブな二人と一匹
《第4話》
いかにして密室に巨大なパスカルを入れたのかという疑問に対して
真摯な態度で答える箇条書きこもごも
《第5話》
壮大なる宇宙と存在の路傍に夢見る意思の仄かに微小なるや
さしずめ花弁に落ちる滴のごとくなりぬ
ということで、ものすごいお金持ちになった水柿君と須磨子さんのその後です。
確かに、もう働かなくても自分で何もしなくてもいいだけのお金があったら、
毎日の様々なことは全部「趣味」の類になっちゃいますね。
実際には、そういう感覚は想像も出来ないんですけど。
まあ、運転手付きの車を雇える人が、車を買って自分で運転したら趣味だし、
園芸業者を雇える資力の人が、自分で庭を作ったら、それも趣味ですもんね・・・
でも、いろんなことに制限がないのって、面白みに欠けるのかな?
そんなことを考えさせられる、彼らの境遇。
そんな彼らが犬のパスカルを買って、メロメロになってるのも、
ある意味、制限を与えてくれる存在だからじゃないかな~と思ったりもします。
そして。
完結編ということで、小説を書くのをやめることにする水柿君なのですが、
その辺は、実作者の森先生の真情吐露な感じがして、
寂しい反面、理解もできなくもない。(しちゃいけないのかな)
ちょっと複雑な読後感でした。
と、ここまで深刻な感想を書いてきましたが、
もちろん前作までのように、駄洒落やユーモアも満載で、
読んでる間は「そうボケるのか」とニタニタしながら読んだものでした。
嬉しいです
しかも森作品~~~
私はこのシリーズは1作目しか読んでないので、viviさんの感想を読んで、「わ~・・・読みたいな」と久々に思いましたよ(ただ、ちょっと勿体ナイ病が出ています。(笑))
感想、これからも楽しみにしています
事情が事情だけに、森作品は貴重ですよね。
私は最近、有栖川先生の作家アリスシリーズを全部読み返しました。
やっぱり面白いな~(^^)
次は学生アリスシリーズを読み返したいと思っています。
で、満を持して短編集!の予定ですが・・・
泌尿器科でしょうか?
ひょっとすると、算婦人科かな?
森先生は作品を書く数を決めているので、
全部読み終えてしまったら、新作読めないんですよ。
だから、すぐに読むのは「もったいない」んです。
遅筆の作家さんの作品のファンになっても、
この「もったいない病」が発症します(^^;