時節柄、ちょっとアレな内容なんですけど。
そう。「バラバラ殺人」の作品です。
この作品は「火村&アリス」シリーズでも、「江神&アリス」シリーズでもなく、
単独の作品で、なおかつ作者自身「本格の枠にはまらない」という作品なので、
ちょっと気後れして読んでなかったのです。
でも、それは大きな間違いでした。これは間違いなく傑作です。
本当に、作品の構成が素晴らしい!!
メインの舞台はオランダのアムステルダムです。
ここでは、ある種のドラッグは公認されており、それが作品に大きな影響を与えています。
起こるのは「バラバラ殺人」です。
そして、このメインの話のプロローグ、エピローグ風に挿入される大阪の物語。
これも、「バラバラ」で。
また、作中人物の作中小説が出てきますが・・・これも「バラバラ殺人」です。
全体を見ると、全てが「幻想」の中に取り込まれてしまいそうな作品ですが、
よく読むと、これは「本格」だと私は思うのです。
ただ、あまりにも「物語」の部分が上手くできすぎているため、
そちらの印象が強くて、「本格ミステリ」と思われないきらいがあるかもしれません。
プロットはしっかりしているし、伏線も引かれてあるし、
実際に犯行の(犯人の)予測は付けられるんじゃないかと思います。
しかし、それ以上に、物語が面白い、面白すぎるのですよね。
有栖川氏の引き出しには、こんなものもあったんですね・・・
「曇り空」をイメージします。
希望に満ちた青空でも、悲劇に満ちた嵐でもない、曇り空。
犯罪者も、そうでない者も、その中で自分が何者であるかも分からず、
右往左往しながら生きている。
そして、曖昧な空気の中で選んだ道は、どこに通じていたのか・・・
彼らの信念は、どう裁かれたのか・・・
読む人の中で幾重にも答えが浮かび、消えていくような作品。
「ミステリ」でありながら「純文学」でもあるような。
でも、その語り口は「有栖川有栖」以外の何者でもない、そんな作品です。
そう。「バラバラ殺人」の作品です。
この作品は「火村&アリス」シリーズでも、「江神&アリス」シリーズでもなく、
単独の作品で、なおかつ作者自身「本格の枠にはまらない」という作品なので、
ちょっと気後れして読んでなかったのです。
でも、それは大きな間違いでした。これは間違いなく傑作です。
本当に、作品の構成が素晴らしい!!
メインの舞台はオランダのアムステルダムです。
ここでは、ある種のドラッグは公認されており、それが作品に大きな影響を与えています。
起こるのは「バラバラ殺人」です。
そして、このメインの話のプロローグ、エピローグ風に挿入される大阪の物語。
これも、「バラバラ」で。
また、作中人物の作中小説が出てきますが・・・これも「バラバラ殺人」です。
全体を見ると、全てが「幻想」の中に取り込まれてしまいそうな作品ですが、
よく読むと、これは「本格」だと私は思うのです。
ただ、あまりにも「物語」の部分が上手くできすぎているため、
そちらの印象が強くて、「本格ミステリ」と思われないきらいがあるかもしれません。
プロットはしっかりしているし、伏線も引かれてあるし、
実際に犯行の(犯人の)予測は付けられるんじゃないかと思います。
しかし、それ以上に、物語が面白い、面白すぎるのですよね。
有栖川氏の引き出しには、こんなものもあったんですね・・・
「曇り空」をイメージします。
希望に満ちた青空でも、悲劇に満ちた嵐でもない、曇り空。
犯罪者も、そうでない者も、その中で自分が何者であるかも分からず、
右往左往しながら生きている。
そして、曖昧な空気の中で選んだ道は、どこに通じていたのか・・・
彼らの信念は、どう裁かれたのか・・・
読む人の中で幾重にも答えが浮かび、消えていくような作品。
「ミステリ」でありながら「純文学」でもあるような。
でも、その語り口は「有栖川有栖」以外の何者でもない、そんな作品です。
viviandpianoさんのレビューを読んで…
すごく読みたくなってきました!
高評価ですね
「ミステリ」でありながら「純文学」か~!
有栖川先生のノンシリーズはほとんど読んだ事が無いので楽しみだー
近いうちにチャレンジします♪
(他の作品の解説とかを読んで)
あんまり期待せずに読んだんですよ。
だから、いい意味で予想外だったんですね。
読んで良かったと思います。
ミステリと思わずに読んでも、傑作だと思います♪
「悲しい物語」ではありますが、私は好きです。