下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

森博嗣『四季 冬』

2008-04-30 21:45:24 | 
四季シリーズ第4弾。しんみりと冷たい季節ですね。


ある日、真賀田四季に寄せられた依頼。
それはビジネスでも研究でもなく、殺人事件の解決だった。
古い付き合いである久慈によって示されたのは、関東近辺の連続殺人。
久慈の曾孫も被害者の一人だという。
この事件は、四季に何をもたらすのか、彼女はどこに行くのか・・・
世界観を揺がす、壮大な物語。


なるほど・・・ここに行き着くわけなんだ~と納得。
でも、ネタバレすぎて、何も書けない(笑)
しかし、思わせぶりなプロローグも気になるところだし、
(ま、いろんな予想が楽しめますけど)
構成自体も、ファンタジーですね~。
これはもう、あのシリーズの3作目を待つしかないのでしょうか??

印象は、どんどん透明になっているということ。
ゆっくりゆっくりと凍っていく水が、透明な結晶となるように。
あるいは、酸性化した湖が、有機物の無い澄み切った世界になっていくように。
四季の行き着く先は、どこなのでしょうね?
人間として興味深くもあり、少し恐ろしくもあります。

ピアノたち

2008-04-29 18:46:56 | ピアノ
今日からGWに突入しました♪
今年はど~んと8連休!
でも、旅行の予定は無いので、長い休みをのんびり過ごしたいと思います。
もちろん、最近練習時間が減りつつあったピアノも頑張らねば!

うちには2台のピアノがあります。
1つは先に買った電子ピアノで、YAMAHAのクラビノーバだから、
勝手に「クララ」と名付けています(^^;
だいたいヘッドホンをつけて演奏する用ですね。



もう1台は、やっぱり生ピアノが欲しくて買ったボストンのアップライト。
何となくヨーロッパちっくな気がして「アントワーヌ」と名付けています。
(写真暗いな~・・・^^;)



楽器だけは揃ってるのに腕前が・・・
もっと頑張って練習しないといけませんね。

「花の歌」が終わってから何を弾こうかと迷っていましたが、
モーツァルトに取り組んでみたくなりました。
K.545ですけど、第1楽章は上手く弾けずにほったらかしている曲ですけど、
何とかもう1度、真正面から取り組んでみようかと思っています。
取り敢えずは、忘れている部分をもう一度、譜読みしなければ!!

F1 スペインGP

2008-04-28 23:59:59 | スポーツ
アロンソの母国、スペインGPの結果は次のとおり。( )は合計ポイント

1位 K.ライコネン〔フェラーリ〕(29)
2位 F.マッサ〔フェラーリ〕(18)
3位 L.ハミルトン〔マクラーレン〕(20)
4位 R.クビサ〔BMW〕(19)
5位 M.ウェーバー〔レッドブル〕(8)
6位 J.バトン〔Honda〕(3)
7位 中嶋一貴〔ウイリアムズ〕(5)
8位 J.トゥルーリ〔トヨタ〕(9)

今回も、一つ抜けた速さで他を圧倒したフェラーリ勢。
予選、母国グランプリのために燃料を少なめでポールポジションを狙ったアロンソを、
あっさりと抜いてPPを奪取したキミ=ライコネン。
そして、決勝でも2番グリッドから悪くないスタートを決めたアロンソを、
あっさりかわして2位に浮上したフェリペ=マッサ。
ちょっと、手も足も出ない感じでしたね。

しかし・・・今回も完走は13台と荒れたレースになりました。
特にびっくりしたのは、マクラーレンのヘイキ=コバライネンのクラッシュです。
20周目くらいだったと思いますが、カーブの手前で何らかのパーツが破損。
左の前輪がパンクして、そのまままっすぐにタイヤバリアに突っ込んでしまいました。
車体がバリアの下にもぐりこむような形になったので、かなり心配したのですが、
タンカで運び出されるときも手を上げていたので、ホッとしました。

その後も、ちょっとした接触や、エンジンブローなどバタバタした状態が続き、
レースはレースで抜きどころのないコース・・・と、見所は少なかったですが、
とりあえず、Hondaがポイントゲットできたので良かったです♪

やっぱり、各チームともに今年の車の調整段階なので、
空力とかの変更で、なかなか車がびしっと決まらないみたいですね。
苦労の跡がフロントウイングとかノーズに表れていて、ちょっと面白い(笑)
ルノーのエンジンカウルにも驚かされましたが(^^;
ある意味、ものすごくスタイリッシュですね~。

次は2週間後のトルコGP。コバライネンは復帰できるのかな~・・・

残念!

2008-04-27 18:38:55 | 日常
フローラSに挑戦したユキチャンは7着に敗れてしまいました。
これで、ちょっとオークス出走はなくなったですね・・・
最後、4コーナーを回ってきたときは、もしかして!と思ったけど、
本当に前残りになってしまいました。
やっぱり直線の坂の馬力と、切れる足とを身につけないとね。
出切れば、秋の秋華賞にチャレンジしてもらいたいですね。
(クラシックじゃないのが残念ですけど・・・)

それから、香港のクイーンエリザベス2世Cに出走したマツリダゴッホ。
こちらも残念ながら6着と敗戦。
チャンピオンマイルのマイネルシーガルも最下位10着。
やっぱり海外挑戦は、なかなか実力出し切れないですね・・・

来週は天皇賞・春! ここも混戦模様(サムソンのせい)で、難しそうだな~。

がっくり・・・

2008-04-26 22:40:37 | 日常
今日も仕事だったのですが、めちゃめちゃ疲れました。
というのも、手違いがあって、金曜日にやった仕事が「無駄」になっちゃったのです。

連休に向けて、テキパキと仕事を片付けていたのに、
何でこんなになっちゃうかな~(涙)
これで、月曜日にその分をもう一度やらないといけないのが確定です。
しかも月曜は連休前なので、通常の仕事もたんまりあるのに・・・
ただでさえブルーマンデイなのに、既に気持ち萎えてます。

水曜日に確認取ったことを、土曜日に翻してくるって、なんてのん気なの??
△◇+&%×●☆!!←怒りが・・・

などと、愚痴っても仕事が減るわけでもなし、
月曜日には、フルパワーで頑張るしかないですね。

明日は休みなので、今日のことは忘れて気分転換したいと思います。
天気も晴れみたいだし!(^^)

海老沢泰久『F1 地上の夢』

2008-04-25 23:38:03 | 
ずっと読んでみたかった本です。


オートバイメーカーという枠から自動車メーカーへの転換を図り、
右も左も分からない四輪レースに挑む第1期。
エンジンの限界を目指し、実に1000馬力もの性能を有し、
ウイリアムズ・ホンダとして、世界の頂点に立った第2期。
F1というモータースポーツ最高峰にチャレンジするHONDAの原点を、
綿密な取材によって描いた、ノンフィクションノベルの力作!!


細かい機械的な技術について書かれても分からないな~と思っていたけど、
読み始めてからはもうノンストップで読みきりました。
ああ、何て面白いんだ!!
文体は淡々と事実を連ねていくクールなものなのですが、
書かれた内容の「熱さ」に、しびれるような興奮を感じました。

そこに書かれているのは、人間の挑戦の記録。
困難に立ち向かい、ギリギリの世界で工夫をし、
決して諦めないで、技術と知恵を信じる人間の姿でした。
エンジニアってスゴイな~・・・

もともと私がF1を好きになったのは、
それが単なるドライバーの速さ比べではないことに気づいたからですが、
この本には、まさにF1のチームというものが描かれていました。

それに、昔のF1界を知らない私にとっては、
なるほど、こういう世界だったのか!と勉強になることも多く、
現在のF1を動かしている各チームの重鎮の名前もちらほら出てきて、
あ~、この人こういう立場の人だったんだ!とか
この人、こんなに昔から仕切ってたのね(^^;とか
1人で盛り上がったりしていました(笑)

もとよりHONDAのファンではありますが、
これを読んだら、ますます応援したくなりました。
頑張れ! HONDA!
でも、今年はまだまだ苦労しそうだよな~・・・(涙)

悲喜こもごも

2008-04-24 21:07:15 | 
今週は、出資馬も出走しないし、G1ウィークでもないけれど、
ちょっと楽しみなのが、白毛馬ユキチャンの重賞挑戦です。

ユキチャンは以前紹介したホワイトベッセルの妹で、
父クロフネと母シラユキヒメの間に生まれた、2歳牝馬です。

前走びっくりするような勝利で2勝目を上げ、
なんと今回はG2のフローラステークスに出走です☆
これで3着以内に入れば、なんとオークスの優先出走権がもらえるのです。
白毛馬としては、初めての快挙ですよね!
(重賞挑戦も快挙なのですけど)

体質の弱いところもあるとは思うのですが、
血統的にはぴか一なので、ぜひ頑張って欲しいところ。
そして、シラユキヒメの白毛の血を残して行って欲しいなぁ(^^)

そんな、明るいニュースの最中、訃報も。
3歳牝馬にしてスプリンターズSを勝ったアストンマーチャンが、
心不全のために亡くなりました・・・
競走馬は足と内臓に大きな負担のかかる宿命ですが、
今回、大腸炎の療養中の急死だったそうです。
彼女の熱くかっとんでいく走り、結構好きだったんですけど・・・

皐月賞馬キャプテントゥーレも骨折で今年一杯絶望的ですし、
やっぱり、危険と隣り合わせの競技なんだと思います。
でも、その世界にこそ、彼らの存在意義もあるわけで。
私たちにできるのは、精一杯応援していくことですね!

森博嗣『四季 秋』

2008-04-23 21:52:30 | 
四季シリーズの第3弾。いよいよ犀川&萌絵の登場です。


西之園萌絵は、妃真加島、長崎での真賀田四季との対決以来不安を感じている。
指導教官でもある犀川創平が、いつか四季のもとに行ってしまうのではないか・・・
しかし、四季の「人類史上神に最も近い」という頭脳を目の当たりにした後では、
そんな不安も現実になりそうで、恐ろしかったのだ。
そして最初の対決から6年半、再び二人の前に四季の影が・・・


またまた豪華キャストで、ファンにはたまらない作品ですね。
いろんなキャラ同士の対峙、対面があって、かなりテンションが上がります。
久しぶりに「かっこいい」犀川が見られるのも点数高いですが、
私としては、やっぱり保呂草の活躍が嬉しかったです。

そもそも、犀川が短期間であったとはいえ、計算して出したことを、
直感的に嗅ぎ取ってしまうという保呂草ならではの能力。
頭脳派の紅子たちが彼の素行を許容してしまうのも、分かる気がするな~。

そして今回、紅子と四季を比較してみて、やっぱり紅子はすごいな~と思いました。
もちろん頭脳としては四季の方がかなりの高みにいるのでしょうが、
紅子には四季にはないものがある・・・それは、「自己」というものかな。

四季の頭脳は、その余りにも速い計算能力で彼女自身の「自己」すら解体してしまう。
そうして切り離されていくのが、彼女の中の様々な人格なのかもしれません。
消えずに残っている人格の存在こそが、彼女の自己愛の名残なのかも。
そして、四季は外へ外へと拡張し、すべてを取り込むことで安定を得ようとしている?
いや、安定など考えないで、「知」の果てへと、何か人間の本質に突き動かされて、
ひたすらに突き進んでいるだけなのかな・・・植物の芽が太陽を、根が暗闇を慕うように。

紅子は「へっくん」を産み、林と一度離れることで、自分の世界を閉じた。
そして彼女は彼女の世界の中で自分が基準=神となることで、自己世界を安定させた。
紅子ほどの頭脳を社会に生かせない、後ろ向きな生き方かもしれませんが、
紅子ほどの頭脳だからこそ、矛盾を抱えないで生きていくには必要な作業だったのかも。
そうして、その生き方は四季と対比することで光ってくるのですね。
巨大な支配者・四季と比べて、力を持たない紅子の何という潔さ。
それは清清しくもあり、安らかですらあり、幸せというものを考えさせられる姿です。

と、まあ、キャラに関していえば、色々考えさせられることも多かった作品ですが、
森ワールドの中での立ち位置から言うと、「F」の補足って感じでしょうか。
あのアイテムを使って、上手いことまとめたな~と感心しきりです。

う~ん。勢いに乗って長く書きすぎた(^^;

決戦Ⅱ

2008-04-22 21:53:29 | ゲーム
久しぶりにゲームネタを書きます。
ちょっと面白いゲームもなかったし、しばらくしてなかったのですが、
先日ツ〇ヤに行ったら、在庫処理だったのか、580円のコーナーが。
スポーツ系が多かった中に、この「決戦Ⅱ」のタイトルを見つけました。

これは、前作「決戦」に続く戦略シミュレーションゲームです。
前作は関が原の合戦を舞台にしていて、割と面白かったので、
「決戦Ⅱ」が出る、しかも舞台は三国志!と聞いて楽しみにしていたのでした。
ところが、いざ発売されてパッケージを見ると、
三国志ファンとしては、げんなりとするストーリー&キャラ設定で、
ちょっと買う気が起こらなかったのでした(^^;

そんなこんなで、かなりの年月が経ってしまいましたが、
まあ580円ならいいか♪と思い、購入。
最初のシーンから、かなり引き気味にプレイをしていましたが、
やっぱり、美麗なグラフィックや迫力の合戦シーンは独特の世界観で、
へなちょこ劉備を勝たすために、せっせと戦ったのでした。

で、一応クリア!(^^)
すると、続けて「曹操編」へと突入・・・
う~ん、さっきまで敵だった奴を勝たすために戦うの?
さっきまで味方だった武将をやっつける??
曹操は嫌いではないのですが、ちょっと抵抗があるので、
もうしばらくインターバルを置いた方が良さそうです。

実はさらに続編「決戦Ⅲ」が戦国時代を舞台にしているらしく、
そっちもやってみたいな~と、少し触手が動いています。
でもでもその前に、やっぱFF12を早く終わらせないと・・・
どうも最近飽きっぽくて駄目ですね~(^^;

森博嗣『四季 夏』

2008-04-21 23:59:59 | 
四季シリーズの第2弾です。


天才少女・真賀田四季が14歳の時に起こした事件。
そこに至る背景はどのようなものだったのか。
四季が世界に影響力を及ぼす存在として、
一人歩きし始めた数年を語った作品。
ファン垂涎、豪華キャスト!!


ということで、四季のその後を決定付けた「あの事件」の舞台裏です。
ただ、そんな人はいないでしょうが、『すべてがFになる』を未読の方は、
この四季シリーズに手を出すのはやめておきましょう(^^;
思いっきり、中心トリックがネタバレしてしまいますので・・・
S&MシリーズもVシリーズも最後まで読んでおいたほうがいいです。

私としては、好きなキャラの過去・未来が見られて楽しく読みました。
ここで○○が出てくるの!?とか、△△って、こんな人だったの?とか、
心の中でキャーキャー言いながら読んでいました。←ミーハー(^^;

でも、ちょっとしみじみもしたり。
思えばこの事件は、四季の頭脳が現実の自分を超えた結果だったのかな。
天才の孤独、天才の宿命? 当然の帰結?
彼女が自然科学系の書物だけでなく、文学作品とかコミックとか読んでたら・・・
そんなことも想像してみました。
しかしながら、四季がハマりそうなコミックは、思いつきません(笑)

次は「秋」ですね♪
帯には、犀川&萌絵がでかでかと宣伝されています。
楽しみだ~☆