下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

不透明な殺人~ミステリー・アンソロジー~

2010-04-30 18:13:30 | 
アンソロジーでものんびりと思ったのですが、
なかなか面白い作品が多くて、一気に読んでしまいました。
殺人のない作品も入っていますが、コンセプトは「不透明」ということかな?(謎)
以下の10作品が収録されています。

☆「女彫刻家の首」有栖川有栖
 首が切断されて持ち去られ、代わりに彫刻の首が置かれていた・・・
 これは『スイス時計の謎』に収録されているので、既読でしたが、
 何度読んでも、最後の火村の言葉が印象的ですね。

☆「アニマル色の涙」鯨統一郎
 カウンセラーにやってきたクライアントは、動物の幻影を見るというが・・・
 これも『なみだ研究所へようこそ!』に入っていて、既読でした。
 波田煌子推理の飛躍っぷりを楽しむシリーズですよね。

☆「複雑な遺贈」姉小路祐
 巨額の遺産を残すための2つの遺書は、どういう意図で残されたのか・・・
 久々に法律ものを読みましたが、お金って怖いな~と思いました(欲しいけどw)
 車椅子の女性弁護士・大原京が主人公ですが、シリーズものなのかな??

☆「スノウ・バレンタイン」吉田直樹
 生活に疲れ果てた主人公が朝起きたら、10年前のバレンタインデーに戻っていて・・・
 北村氏の「時と人」シリーズみたいですけど、いい物語でした。
 2人の視点から語られるんですけど、私も同じ返事すると思いました。

☆「OL倶楽部にようこそ」若竹七海
 ある時から突然会社中に溢れた「怪文書」の裏にある恐ろしい世界・・・
 「語り」のスタイルで書かれていて、本当に人の話を聞いてるような面白さがありました。
 にしても・・・こんな会社では絶対働きたくないですね(^^;

☆「重すぎて」永井するみ
 別れ話で言い争ううち、相手が階段から落ちて・・・どうする!? 
 ものすごくサスペンスに満ちた作品なんですけど、共感は全く出来ないですね。
 とくに最後の一行は・・・と思わせる悪意の世界です。

☆「エデンは月の裏側に」柄刀一
 屋上から転落した男の背中には、1本の矢が刺さっていた・・・
 『殺意は砂糖の右側に』に収録されていて、既読でした。
 こういうトリックって見抜かれたら即犯人特定だから、旨みは少なですよね。

☆「最終章から」近藤史恵
 わたしの横には恋人の遺体が・・・心中に至る手記から、全ては始まる・・・
 探偵Xでは「あれ」でしたけど(笑)、この物語は「あり」ですね。
 オチは予想通りで盛り上がりましたが、証拠には脱力しました(^^;

☆「ホワイト・クリスマス」麻耶雄嵩
 1人の男をめぐってライバル関係にある5人の男。その夜、殺人は起こった・・・ 
 いきなり男同士の恋愛関係なのですが、これも必然だったのですよね。
 にしても、こんな異様なクリスマスパーティー、娘も気づくと思うんですが(^^;

☆「ダブル・プレイ」法月綸太郎
 妻を殺したいほど憎んだとき、交換殺人を持ちかけられた主人公は・・・
 まず何よりもタイトルがうまい!と思いました。
 法月氏はノンシリーズで自由に書く方がいいのかもしれないな~。


どの作品も、謎が提示された時点では先行きがかなり不透明なのですが、
結末では実にスッキリと謎解きされていて、私好みの作品が多かったです☆

麻耶雄嵩『あいにくの雨で』

2010-04-29 23:59:59 | 
久しぶりに手に取ってみた麻耶作品。
今までのことがあるので、恐る恐る読み進めましたが・・・


烏兎(うと)と獅子丸、祐今(うこん)の3人は高校3年の男子生徒。
初雪の降った夜、町外れの廃墟の塔に明かりがついていることを不審に思った3人は、
3人で塔に行って、様子を見ることにする。
塔の周りの広場には雪が積もっていて、塔に入っていく足跡が1筋だけついていた。
ところが、中に入ってみると浮浪者風の男が1人、死んでいた。
やがて、それは殺人で、男は8年前から行方不明だった祐今の父親であることが判明。
8年前に祐今の母親がこの塔で殺され、祐今の父親が殺して逃げたと思われていたが、
烏兎たちは8年前と今回の事件は同一犯だと考え、真相を調べ始める・・・


雪の密室です。
犯人の足跡が無い状況で、どのように殺人が行われたか・・・ということなのですが、
そこはさすが麻耶氏、一筋縄ではいきません(笑)
普通小説は「1」章から始まるはずですが、冒頭にいきなり「13」章があって、
速攻で密室のトリック解説がしてあるという不思議な構成です。
それには、やっぱり何か作者の意図があるんだろうと用心深く読んでいきました。

読み始めて思ったのは、格段に文章が読みやすくなっているということ。
『翼ある闇』で、あれだけ肩肘張ったような文章だったのが、
だいぶ流れて読めるようになったな~と素人が偉そうな感想を持ちました。
多分、高校生の探偵譚だし肩肘張ってる暇がなかったのかも。

ただ、この高校生たち、探偵ばかりしているわけではありません。
彼らの通ってる高校は不思議な田舎の高校(制服なし私服登校)でして、
生徒会や選挙管理委員会などがスパイ作戦や裏工作などを繰り広げています。
烏兎と獅子丸は生徒会の調査室=スパイ部のメンバーなんですよ。
調査室は裏の存在で、一般の生徒はその存在を知らないとい設定で、
使っている部屋(通称クリーク)にはパソコンがあって、
そこには学校の生徒の全データーが調査されて入っているのです!!
で、そこで起きた機密漏洩事件の謎にも、烏兎と獅子丸は取り組みます。

とまあ、高校生の学園ものではあるし、
麻耶作品にしては、本当に「普通」の本格作品になっています。
(あくまでも、麻耶作品としては、ですけど)
読後感も読中感も「爽やか」ではないですし、そこが麻耶氏らしいですが。

『夏と冬の奏鳴曲』と比べたら、これは断然「あり」の作品です。

終わった~!

2010-04-28 23:59:59 | 日常
なんとかGW突入です♪

特に何も予定はないので、
のんびりと過ごす予定です。

とは言え、いつも後回しにしていて、やるべきこともあるし、
休み用に幾つかDVDも借りてきたし、
あっという間に、休みが終わりそうな気分・・・

有意義に過ごすために、
早速今夜も飲みに出かけました(^^;
タクシーの人の言うには、観光の方もまだまだ厳しい感じでしたが、
道路には県外ナンバーもチラホラ。
5月に入ってからの人出に注目です☆

そういえば、ハウステンボスもてこ入れがあるみたいですね。
入場料金が安くなって、無料ゾーンもできるみたいです。
経営難と言うことで、ギリギリなんでしょうけど、
あの設備がなくなるのはもったいないな~・・・
まだ行ってない人は、1度行っておくべきだと思います。

今年も、博多どんたくが一番の人出なのかな~??

すんごい雨。

2010-04-27 23:59:59 | 日常
今日は、というより昨夜から、
とにかくもう、めちゃくちゃすごい雨でした。
台風かな~というくらい降ってました。

日中もかなり降っていたんですが、
ちょうど会議のために本部に出かけた時間帯がすごく、
しかも近くの駐車場が満杯で、
遠くの駐車場に行かなければならない不運。
車から降りて、建物まで歩く間に、
足元がずぶぬれになってしまいました(^^;
もう、傘なんか足元には全く役に立ちませんでしたし。

足元がしめったまま2時間会議。
さすがにそのまま長時間いたら風邪を引くと思い、
支部に戻る前に着替えに帰宅しましたが・・・
すでに鼻水地獄になっています(涙)
連休前に、満身創痍かも。

連休と言えば、29日からGW休みです♪
今年は特に大きな予定もないので、
今年前半の疲れをのんびり癒したいと思います。
連休の間、晴れたらいいのにな~・・・

ダービーに。

2010-04-26 23:59:59 | 日常
もし出資馬サンディエゴシチーが出るのならば、
ぜひ東京競馬場に応援に行きたいと思っていたのですが、
出走自体が流動的で、さらに仕事の都合をつけるのが厳しい状態です。
もうちょっと様子を見て努力してみたいけれど、状況は難しいかな~・・・
こういうときに片田舎に住んでいるということが悲しいですね。
日帰りできる距離なら、なんら問題はないんですけど。

これまで見た皐月賞で衝撃的だったのは、
ジェニュインとテイエムオペラオーの勝った皐月賞だったんですけど、
これまで見たダービーで一番ビックリしたのは、やっぱりウオッカですね。
まさか牝馬が!というだけでなく、すごいレースぶりだったですし。
ディープインパクトのときは勝って当然の雰囲気だったですから、
勝ったときも、強いな~という感想で終わったんですけど。

そう言えば、ディープインパクトの初年度産駒が今年デビューします。
どちらかと言えば、産駒も小さめに出ているようで、
馬産地の評判的には「どうなんだろう・・・」という様子見っぽいですけど、
産駒が走れば、また評価も変わってくるんじゃないかと思います。
ディープの産駒のメイクデビューには注目していきたいと思います♪

今度の春の天皇賞ですけど、楽しみにしていた出走馬が回避という形で残念です。
ロジユニヴァースは、体調が整わないということで、放牧に出ました。
ダービー以降、ずっとこんな調子ですけど、大丈夫なのかな??
ドリームジャーニーも、宝塚記念目指して短期放牧だそうですね。
ちょっと盛り上がらないかな~・・・荒れ模様の天皇賞になりそうですね(^^;

出資馬近況

2010-04-25 17:52:11 | 
今のところトレセンにいるのはサンディ君だけですけど(^^;

☆ チャレンジシチー(8歳牡)33戦【4-3-1-25】
 函館での温泉治療を終えて、トレーニング牧場へ帰ってきたようです。
 まだ腰に甘いところがあるそうで、徐々に乗り込んでいくとのこと。
 もうお年だし、夏頃の復帰でいいので無理をしないで欲しいです。

☆ サンディエゴシチー(3歳牡)6戦【3-0-0-3】
 前走の皐月賞後、特に体調面で変わりはないとのこと。
 ダービーを目指すのか、NHKマイルCに向かうのか、
 調教の動きを見て決めることになりそうです。

☆ コーラスシチー(3歳牝)1戦【0-0-0-1】
 2月の前走後、放牧に出て体重を戻していました。
 体の方はかなり丸みも出てきて、いい感じに回復しているようです。
 走りもかなり前向きになったとか。
 だからといって勝てるかどうかは微妙なんですけどね(^^;
 そろそろトレセンに戻って、最後のチャンスに挑むことになりそうです。

☆ オバマシチー(3歳牡)未出走
 年明けに入厩したけど、大型馬ゆえか疲れが溜まってしまい、再放牧。
 どうも、無事にデビューできるのか心配になってきました。
 トレセンへ戻ることを目標に、トレーニング牧場で訓練しているようだけど、
 まだまだ時間がかかるんじゃないかな~・・・

☆ シャンゼリゼシチーの08(2歳牝)未出走
 名前はマリアンヌシチーになりそうです。かわいいですね♪
 今は育成牧場に通いながら、訓練を積んでいるところだということで、
 まだまだデビューまでは大分かかるんじゃないかな?
 今年中にデビューできれば御の字なんですけど。


今日はサンディ君と同期のルクソールシチーが競走中止になってしまいました。
友駿の中では期待していた馬だけに、心配です。
なんとか無事であればいいのですけど・・・

ほろ酔い。

2010-04-24 23:59:59 | 日常
今日は友人と飲みに行って帰ってきたら、いい感じの酔っ払いです☆
まあ、こういうときもあるから、頑張れるのだとも思います(^^)

今日は少しは暖かかったけど、まだまだ平年よりは寒い。
もうすぐGWなのに、ちょっとあんまりだね~という話もありました。
野菜も高い!とか、かなりシビアな話題も(^^;

現実、倍値くらいですもんね・・・
ついつい「買わなくていいか」とか思っちゃうんですよ。
野菜の高いのも、何年も続くわけはないし、
高い間は無理して使わなくても、まあいいかって感じで。
農家の人や、小売の人も大変だとは思うんですけどね・・・

野菜も「工場」のようなところで作る手法も出来ているし、
そういう方向に移行していく方がいいのかな~??
アイスランドの火山灰も影響もあるから、
世界の穀物&農業系商品価格は、かなり上がりそうで心配です。

謎の「咳」も続いていて、周りに心配されたりもしているのですが、
GWのんびり養生して治らなかったら、
一度、呼吸器科などの専門に行こうかな・・・

上海万博

2010-04-23 23:59:59 | 雑記
なんか盗作騒動とかで盛り上がっているみたいですが、
オープン当初は、やっぱり試行錯誤って感じになるんでしょうね。

愛知万博には行きましたけど、
あのときも、3月春休みのオープン当初は結構色々あって、
受付のシステムとか、手順などが効率化されたのは、
ひと月ぐらい経ってからのことでした。
私が行ったのはGWだったので、攻略法もネットで調べてバッチリでした♪

さて、今回は5月オープンということで、
まさにGWに上海に出かけよう!という人もいるんじゃないかと思いますが、
下調べをおろそかにすると、結構苦労することになるかもしれませんね。
理想プランの他に、第1希望&第2希望が駄目になったときにどう動くかという、
「駄目なとき」シミュレーションをしておくことが大切だと思います。
マップとかあれば、ルートや休憩スペースなどもチェックしておく方がいいかも。

今回がどんなテーマなのかとかも、全然知らないのですが(^^;
もし、開催されたら面白そうなのは、「ミステリ万博」ですね☆
パビリオンが作家ごとにあったりするんですよ。
アガサ・クリスティー館とか、綾辻行人館とかがあって、
その作品の中のトリックとか建物とか、そういうのを再現してたり。
だから、そのパビリオンに入る前は、作品を読んで予習しておくこと!という注意書きがあって。
お客さんは原則として中学生以上(笑)
入場者、少なそうですね(^^;

綾辻行人館だったら、やっぱり『迷路館』パビリオンとか作って欲しいな~☆
有栖川有栖館なら、ちょっと地味ですけど『開かずの間の怪』でお化け屋敷を(笑)
アガサ・クリスティー館なら『オリエント急行』のコンパートメント再現。
横溝正史館なら、『本陣殺人事件』の密室トリックかな。

なんだか妄想に走ってしまいました(^^;
でも、ミステリって、すごい文化的遺産だと思いますので、
それくらいやってもいいのではないか?と思う次第です。

モーリス・ルブラン『続813』

2010-04-22 23:59:59 | 
「813」の続編です。


殺人鬼L.Mとの戦いの中で、刑務所に入ることになったリュパン。
しかしリュパンは刑務所の中から秘密裏に指示を出し、「813」の謎に迫っていく。
やがて、その謎がある国の国家機密にまでつながることを知ったリュパンは、
それを利用して見事に脱獄に成功し、一気に「813」の謎に迫ろうとするが・・・
恐るべき敵の正体が、リュパンそして読者を呆然とさせる!!


この「813」の謎は暗号ものなのですが、
流石にフランス語の素養は無いし、日本の一般読者には解けないと思います(^^;
そのかわり、結構詳しく注釈がついているので、
その絵解きについては、まあ納得できるのではないでしょうか。

この作品の場合、その暗号解読より、犯人の正体にビックリという感じで、
初読の当時は、かなり衝撃的だった思い出があります。
謎解きの場面では、リュパンが非常な苦労をするのですが(理由は読んでみて下さい)
その部分もハラハラ感を高めていたと思います。

あまりネタを割ってもしょうがないのですが、
この「813」の謎の結末はリュパンにとっても辛いものだったと思いますけど、
物語のラストはリュパンらしいな~と思いました。
ま、不幸になった人や被害者が多数出たというのは、ちょっと後味悪いですけど・・・

リュパン熱もそろそろ落ち着いたので、
次はそろそろ古典から現代に戻ってきたいと思います☆

未来の世界。

2010-04-21 23:59:59 | 日常
スペースシャトルも無事に地球に戻ってきました☆
山崎さんもご家族も、忘れられない経験だったと思います。
無重力で暮らすってどんな気持ちなんでしょうね?

でもスペースシャトル計画は、今年で終了とのこと。
今後、宇宙ステーションはどのように運営されていくのか、ちょっと心配。
スペースシャトルで運べないので、今回はかなりの資材を運んだみたいですが、
無人ロケットで資材を宇宙ステーションにドッキングさせるという計画もありますね。
日本の研究スペースもどうなるのかな・・・

それも、経済的な負担が大きくて宇宙開発が縮小気味になってるからかもしれませんが、
火星に行くと言う話だから、次世代宇宙開発も始まってるのかな?

未来の世界って、とんでもなく便利で幸福なイメージがあったのですけど、
一足跳びに未来に行くことはできませんよね。
最近は環境や資源の話でも、先行き暗い話ばかりでしたし、
理想の未来社会なんか来ないのでは?と、後ろ向きになりそうな感じでした。
どんなことをするにも、エネルギー問題を解決しないと駄目だし・・・

ところが。
「燃料を作る藻」の研究開発が進んでいるというのを聞いて、
人間の知恵はすごいな~とちょっと希望が持てました。
そして、その「燃料を作る藻」が絶滅してなくて、発見されて良かったとも思いました。
この「藻」が実用化出来るかどうかは、まだまだ分かりませんけど、
少なくとも、地球上にはまだまだ可能性が残されていると思えたのは嬉しかったです。
それに、もし将来火星に行って、そこでまた新たな資源を発見し、研究が始まったとしたら、
SFチックではあるけど、すごいことが起こりそうだし。

だから。
お金持ちの投資家の皆さん!
そういう夢ある分野に、投資してくれませんか!?
(私はお金が無いのでw)