吉村氏のノンシリーズと氷室想介シリーズの収められた短編集です。
人間の心の弱い部分にスポットライトを当てた話が多く、
何とも虚しいというか悲しい気持ちの残る作品集でした。
作品の合い間に、吉村氏の解説のようなものが入っています。
☆「バカヤロー! こんな会社……」
これは何と、400字詰め原稿用紙に書かれた作品。
このオチをどう受け取るかによって、何とも言えない悲哀が・・・
☆「どうにもとまらない」
人も羨むサクセスストーリーを歩み始めたはずの男を待つ落とし穴。
全てをさとった時の男の心情を思うと、自業自得とは言え、ねえ?
☆「広報部長はなぜ死んだか」
夏のキャンペーンのさなか、自殺した広報部長に何があったのか?
この作品が一番シビアで、胸にしみました。
こんな短い短編なのに、どんでん返しもあるのがさすがですね。
☆「アウグスティヌスの時計」
「人は、殺人を犯した瞬間から哲学者になりうる」という言葉の意味するものは?
ショートショートなんですけど、最後の行で落ちてないのだけが残念。
でもこの話だと、そういうオチは無理なんでしょうけどね(^^;
☆「京都大学殺人事件」
時効まであと数時間・・・女は、かつて愛した男の追及をかわしきれるか。
けれども。時効などでは消えない罪と罰の形が示されます。
冒頭の部分のお遊びが霞むくらい、悲しい物語でした。
☆「花粉症の女」
氷室想介のクリニックを訪れた「花粉症」の女の根底にある不安とは!?
結局、氷室が謎を解き明かす機会が無いまま、事件は終息してしまうけど、
鼻づまりって怖いよな~と思いました。
☆「マグネット・ラヴ」
氷室想介のクリニックに来たのは、「幸せすぎて怖い」という女。
彼女の話を聞くうちに、氷室はその裏に隠された男の卑劣な罠を見抜く。
やるせないな~・・・物語の閉じた後を思いやると。
犯人当てを楽しめるようなミステリではありませんでしたが、
運命にもてあそばれる「人間」というものについて、考えさせられました。
人間の心の弱い部分にスポットライトを当てた話が多く、
何とも虚しいというか悲しい気持ちの残る作品集でした。
作品の合い間に、吉村氏の解説のようなものが入っています。
☆「バカヤロー! こんな会社……」
これは何と、400字詰め原稿用紙に書かれた作品。
このオチをどう受け取るかによって、何とも言えない悲哀が・・・
☆「どうにもとまらない」
人も羨むサクセスストーリーを歩み始めたはずの男を待つ落とし穴。
全てをさとった時の男の心情を思うと、自業自得とは言え、ねえ?
☆「広報部長はなぜ死んだか」
夏のキャンペーンのさなか、自殺した広報部長に何があったのか?
この作品が一番シビアで、胸にしみました。
こんな短い短編なのに、どんでん返しもあるのがさすがですね。
☆「アウグスティヌスの時計」
「人は、殺人を犯した瞬間から哲学者になりうる」という言葉の意味するものは?
ショートショートなんですけど、最後の行で落ちてないのだけが残念。
でもこの話だと、そういうオチは無理なんでしょうけどね(^^;
☆「京都大学殺人事件」
時効まであと数時間・・・女は、かつて愛した男の追及をかわしきれるか。
けれども。時効などでは消えない罪と罰の形が示されます。
冒頭の部分のお遊びが霞むくらい、悲しい物語でした。
☆「花粉症の女」
氷室想介のクリニックを訪れた「花粉症」の女の根底にある不安とは!?
結局、氷室が謎を解き明かす機会が無いまま、事件は終息してしまうけど、
鼻づまりって怖いよな~と思いました。
☆「マグネット・ラヴ」
氷室想介のクリニックに来たのは、「幸せすぎて怖い」という女。
彼女の話を聞くうちに、氷室はその裏に隠された男の卑劣な罠を見抜く。
やるせないな~・・・物語の閉じた後を思いやると。
犯人当てを楽しめるようなミステリではありませんでしたが、
運命にもてあそばれる「人間」というものについて、考えさせられました。