下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

繁忙期、一段落

2007-08-31 18:28:49 | 日常
やっと繁忙期in summerが終わりました。
と言っても、これから益々忙しくなっていくのが現実ですけど。
しかし、一息つけるのは嬉しいですね。
ま、明日は昼間ちょこっと仕事が入っていますけど。

世界陸上も、何をどう見たのか分からないくらい中途半端な見方で。
しかし、女子マラソンは早朝からだそうですけど頑張ってみたいと思います。
頑張っている人を見ると、私も頑張らなきゃ!と思うので、
それが日常のエネルギー源かなぁと最近自覚してきました。
スポーツは限られた時間で、それが見られるので大好きなんですよね(^^)

馬インフルエンザも、沈静化の方向に向かっているようで良かったです。
出資馬関係で行くと、チャレンジ君が牧場に足止めを食らったのですが、
上手く行けばそろそろトレセンに戻れるかな~。
アドバンス君は、幸い馬インフルにはかからなかったようで、
この間にゲート試験に無事合格しました♪
(ただし、2回目で。どうやら彼もスタートに難アリみたいです^^;)

そんなこんなで、忙しくて、色々あった8月でした。
しかし長期休みもあったし、本もいっぱい読んだし、仕事もしたし、
かなり充実した夏だったな~(^^)

西澤保彦『七回死んだ男』

2007-08-30 23:14:05 | 
あかねさんのレビューを読んでから、ずっと読みたいと思っていた作品。
初、西澤作品ということになります。

久太郎は16歳で高校1年生。
彼は特殊な体質を持っていて、不定期に同じ1日を9回も繰り返すことがある。
名づけて「反復落とし穴」だが、これを自覚しているのは久太郎本人だけ。
久太郎がどのような言動を取るかによって、その1日の結果は変わってくるのだ。
実は高校入試の日にこれが起きて、9回も同じ試験を受けたために出る問題がわかり、
久太郎は自分の実力では絶対受からない一流進学校に入ってしまったわけで。
さて正月。久太郎達親類一族が集まった渕上家で、またまた起こる「反復落とし穴」。
ところがその9回のうちの2周目、久太郎がオリジナルと異なる言動をしたせいか、
祖父・零治郎が他殺死体で発見される・・・
久太郎は、残りの7回で祖父を、親類家族を、救うことが出来るのか!?

というわけで、いきなりとんでもないSF設定なんですが、
この設定が面白くかつ万能でないために、スリル溢れる展開になっています。
何せ、何回もリセットされるわけですから、
サウンドノベルのゲームの違う選択肢を試す感覚で事件はパターンを変えていくわけで。
読者は、久太郎のとった作戦に自分の思考を重ねつつ、
「うわ~、こうすると、そうなっちゃうの!?」という驚きを体験できるのですね。

あんまり面白いので、ほんとに一気に読んでしまいました。
プロットが工夫されているし、仕掛けもあるのでミステリとしても十分楽しめるけど、
個人的にはもうちょっと伏線を張ってて欲しかったかな・・・というのはあります。
まあ、こんなに面白いんだから、「本格」の枠にこだわる必要もないかも。

SF設定の本格って、ありだと思います。
もともと、幾らリアルに書いてても、ミステリの舞台は架空なわけで、
登場人物1人とっても「こういう設定です」と作者が提示するシチュエーションに過ぎない。
だったら、最初の設定さえフェアに提示されれば、SF設定でもロジックは十分に生きます。

あとは、その設定に読者が無理なく入り込めるか、だけですけど、
西澤氏の文章は、描写力に富み、人物も生き生きと書かれているので心配なし。
これからも、西澤作品はちょくちょく読んでみたいと思いました。

北村薫『水に眠る』

2007-08-29 19:09:17 | 
これはミステリではありませんが、何とも言えず心を揺らされる短編集です。
書かれる物語たちは、どれも日常の1コマから始まりますが、
いつの間にか、現実の向こう側に半歩踏み入れている自分に気づきます。

それが切ない恋の物語であっても、疲れた日々の物語であっても、
クリアなビニールシートの向こうに現実が行ってしまったかのように、
ちっとも生々しくは無いけれど、少し怖くて、少し身近で、少し異質な世界。

収録作全てに触れることは出来ませんが、印象的なものについて。

表題作『水に眠る』は、社会人になったばかりの女性視点で描かれた作品。
おそらくは、ぽっかりと穴の開いたような心で毎日を過ごしている彼女は、
何が不満とか、何が不安とか、分からないまま乾いた日々を生きていたのでしょう。
ある日、同期に誘われて入った不思議な印象のバーで、彼女はウイスキーの水割りを飲む。
チリチリとするような切ない――そう、涙で割ったような清明な味。
この不思議な「水」の正体は、作品を読んでいただくとして・・・
切なくも、安らぎを感じるような読後感の作品でした。

『矢が三つ』は、人類にとってとんでもないパラレルワールドを舞台にしています。
その世界では男女比が2:1なので、女性は二人の夫を同時に持つのが普通なのです(^^;
この物語は、その世界の中学2年生の女の子の視点で描かれますが、
彼女の母親が、とうとう二人目の若い夫を持つことになったわけです。
ところが、第1パパと新しい第2パパは、ホームドラマのようには仲良くできなくて・・・
どうなるんだ~という結末が、思わずニヤリの作品でした。
この世界にもユーミンの歌はあるらしいんだけど、どんな歌詞か、こわいなぁ(笑)

その他、恋愛小説あり、パラレルワールドありのバラエティーに富んだ作品がいっぱい。
でも、読み終わって考えたことは・・・これは答えの無いミステリかもということ。
人の心の動きこそ、謎だよな~・・・自他共に無自覚なんだけど。
何気ない日常の延長に、人の運命を変える分岐点はあるんだと思いました。

されど600円

2007-08-29 19:08:39 | 日常
普段使ってない引き出しの中をたまたま見たところ、
ジャンボ宝くじの封筒が2通出てきました。
あれれ!? サマージャンボ!!
そう、1年前のサマージャンボ・・・つまり支払期限の過ぎたもの(涙)

ジャンボは毎回買うわけではないけど、気が向いたら20枚買うのです。
夢を大きく持って「連番」と、番号確かめるのが楽しい「バラ」と。
もちろん当選番号は確認済みなんですけど、300円ずつしか当たってなかったから、
今度ジャンボ買うときに換金すればいいか、と置いておいたまま忘れていたわけで。

結構、ショックでした。たかが600円、されど600円。
600円で買えるものはたくさんありますよね・・・しくしく。

で、ふと思ったのです。
きっと全国にも私のようなのんびり屋、もとい粗忽者がたくさんいるであろう。
とすると、タンスの中で換金されること無く朽ち果てていく宝くじもたくさん・・・
もんのすごい金額ですよね、たぶん。

たまに新聞とかで「まだ●●ジャンボの1等が換金されてません」と乗っています。
のんきな人だな。もしかして、周囲にバレないようほとぼりの冷めた頃換金するのかな?
なんて思ってましたが、実際に買ったまま忘れている人もいるのかも・・・

ということで、心当たりの皆さん。
引き出しの中を改めてみることをお勧めします(笑)

我孫子武丸『人形はライブハウスで推理する』

2007-08-28 23:19:49 | 
人形シリーズの第4弾です。
今回は、最初のスタイルにもどって短編集となってます。

☆「人形はライブハウスで推理する」
 睦月の弟・葉月が故郷からやってくるが、いきなり殺人事件の容疑者に!?
 トリックはちょっと無理があったけど、面白いお話でした。
 それにしても朝永さん・・・そりゃ、睦月も怒りますよ(^^;

☆「ママは空に消える」
 「ママは空の上に行った」という幼子の言葉に隠されたものとは?
 普通に解けないような真相でしたが、私にとってはちょっと悔しいです。
 睦月は・・・タイミングの悪い星の下に生まれたのでしょうか。

☆「ゲーム好きの死体」
 男が殺された部屋からは、ゲームソフトが無くなっていた!
 最近の人にはピンとこない真相かもしれないけど、楽しめました。
 しかし、真相解明のため(?)に、徹夜でゲームする朝永さんって(笑)

☆「人形は楽屋で推理する」
 出入りの無かったはずの人形劇会場から、1人の男の子が消えた!?
 真相を明かされたときは、思わず脱力してしまいました(苦笑)
 睦月と朝永さん、いいカップルだよな~。

☆「腹話術志願」
 朝永のもとに押しかけた弟子入り志願者が、なんと強盗殺人の容疑者に!
 このトリックには、やられました。
 防犯ビデオなんかもミステリに出てくる時代になったんだよな・・・

☆「夏の記憶」
 睦月の中学生のときの友人との辛い思い出に、鞠夫が新しい光を当てる・・・
 この3人(?)、列車でも腹話術してたのですね(^^;
 ところで、織田真理さんで「おだまり」って、よく言われるシャレですけど、
 実際にその名を持つ人には笑えない冗談ですよね。
 加奈子ちゃんが大場さんと結婚したら・・・なんて笑い話にしていた私。
 ごめんなさい。

やっぱりこのシリーズは短編のほうがいいかもしれませんね。
小さくても意外なトリックが、さくさくと楽しめる感じで。
睦月と朝永さんが結婚するまで、続いて欲しいシリーズです♪

篠田真由美『桜闇』

2007-08-28 23:17:47 | 
建築探偵シリーズの短編集です。書下ろしを含む、10の短編を収録。

☆「ウシュクダラのエンジェル」
 京介の高校卒業後の旅行先、トルコでの出来事。
 誰も入れないはずの密室に、突如現れた黄色い羽は・・・ 
 HOWのトリックよりも、WHYの全体像に魅かれる物語でした。

☆「井戸の中の悪魔」
 同じく京介の高卒旅行中、イタリアでの出来事。
 二重螺旋階段を持つ井戸の中で起きた、不可能犯罪の謎。
 このトリックにはやられました。くぅ~(>_<)

☆「塔の中の姫君」
 京介&深春のアルバイト旅行先、ヴェトナムでの事件。
 二重螺旋階段を持つ塔の中で、見張られていた四条家の姫君が姿を消した謎。
 これはトリックどうこうよりも、深春の語り口が印象深い物語でした。

☆「捻れた塔の冒険」
 18年前、二重螺旋階段を持つ塔・栄螺堂で起こった出来事の謎に京介が挑む。
 伏線は微妙でしたが、トリックは何となく予想が出来ました。
 京介の優しさが垣間見られる物語ですが、その後の展開を考えると・・・

☆「迷宮に死者は棲む」
 深春の旧友の誘いによって広島に来た京介達を待ち受けていたものとは?
 小さな謎を解き明かすことで見えるものがあるという話。
 深春の魅力がいかんなく発揮された物語でした。

☆「永遠を巡る螺旋」
 「捻れた塔の冒険」の後日談で、舞台はフランスのシャンボール城。
 二重螺旋階段に待ち受ける陰謀の罠を、京介は切り抜けられるか!?
 犯人の心の闇に、京介は自らの心の闇を見たのでしょうか・・・

☆「オフィーリア、翔んだ」
 外には出られないはずの館から消えた妻は、数日後、館の横の川で死んでいた。
 自殺? 苦悩する夫が、バーで隣り合った美貌の青年に解釈を請うが・・・
 この本の中で一番印象深い作品でした。『水車館の殺人』を思い出して。
 それから・・・彼は、最後に「呪い」をかけたのですね。京極堂風に。

☆「神代宗の決断と憂鬱」
 神代教授の家に隠された謎を、京介が解いてみせる。
 そうなのか・・・神代教授にも色々あったんだ~としんみり。
 そして京介と神代先生との出会いにも興味津々ですが、まだ明かされないんでしょうね。

☆「君の名は空の色」
 深春と蒼のエピソード。
 いい話だ~。それにしても深春は、美味しいところ、もらいすぎだな(笑)

☆「桜闇」
 京介が高校1年のときに巻き込まれ、目撃してしまった毒死。
 被害者はかつて裏の世界に君臨した「陛下」と呼ばれる老人だったが、
 彼が口にした紅茶に、どのように毒が入れられたのかが分からない・・・
 事件のトリックには驚嘆。なるほど、そうだったのか。(分からなかった^^;)
 しかし、そんなことより京介の置かれている位置が分かった衝撃の作品でした。

建築探偵シリーズの短編集、読後感想としては・・・大満足(^^)
ピリッとした「本格」らしいトリックもあり、ミステリ読みとしても◎。
シリーズ終わるまでに、もう1冊くらい短編集出て欲しい感じです。

オーバーペース?

2007-08-28 23:17:15 | 日常
かなり忙しく仕事に追いまくられているはずなのに、
ついつい毎晩読みふけってしまう本たち。
おかげで、随分と睡眠不足なのですが、何となく心地よかったりもします。
気持ちが仕事オンリーになってしまうと余計疲れる気がするのですよね。

実は、さすがにもうちょっと寝ないとヤバそうだと思い、しかも眠かったので、
めちゃめちゃ早めに寝て8時間バッチリ睡眠をとった日があったのです。
ところが、それだけ寝たにも関わらず、翌日も昼間っから眠かったのですよ(^^;
なんだ~、寝ても寝なくても、眠いんじゃん!
と、変な開き直りをしている最近です。

いや、分かってますよ。そういう問題じゃないとは思います。
だけど多分、仕事が通常のスタイルに戻れば、落ち着くんじゃないかと。
モードが、全て「過剰」になってるんでしょうね。
アドレナリン出まくりとか?(笑)
1日ぐらい、敢えて何もしない休日を作ってクールダウンしないといけないかも。

ま、こんな事態になってるのも、未読本(しかも短め)が手元に多いからで、
残りがすんごい長編ばかりになったら、読まずに眠るものと思います(笑)
そろそろ、そうなりつつあるんですけどね(^^;

F1 トルコGP

2007-08-27 23:59:59 | スポーツ
今回のトルコGPの結果は次の通り。( )は累計ポイント

1位 F.マッサ(69)
2位 K.ライコネン(68)
3位 F.アロンソ(79)
4位 N.ハイドフェルド(47)
5位 L.ハミルトン(84)
6位 H.コバライネン(19)
7位 N.ロズベルグ(9)
8位 R.クビサ(29)

今回はフェラーリが、特にマッサが素晴らしい走りを見せてくれました。
前回のGPでの給油ミスの件で、マッサを焚きつける人もいたせいか(^^;
ライコネンには負けないぞ!という気迫が溢れたドライビングでしたね。

一方のマクラーレンは、ドライバーの不和やスパイ疑惑など、
レース外の雑音が多すぎて、チーム一丸としてGPに臨めていない気がします。
これからが正念場のチャンピオンシップなのに、やばいんじゃ??
まあ、今回のハミルトンの車のトラブルは埒外のことでしたけど。

これで、ハミルトンとアロンソの差は5ポイント。
フェラーリ勢とトップとの差も15ポイントくらいで並ぶことになりました。
レースは何があるか分かりませんから、
もしハミルトンが無ポイントに終わるGPがあったとしたら、事情は変わってきますね。
そう。独走という感じでは無くなってくるわけで。
ただ、そうは言ってもハミルトンの優位は変わらないと思いますが。

あと6戦。固唾を呑んで、見守りたいと思います。
そして、HONDAの復活を祈っています。
(風洞システムの不備が発見されたとか・・・今頃気づくなんて遅い!)

篠田真由美『美貌の帳』

2007-08-26 23:59:59 | 
建築探偵シリーズ6冊目!
蒼の成長物語といった感じですが、3人称記述の視点が「京介」「蒼」と入れ替わり、
二人の内面がそれぞれ語られるのがいいですね♪

京介がひょんなことから関わりを持った資産家・天沼龍麿。
彼が愛してやまない伝説の名女優が28年ぶりに伊豆のホテルで舞台をすることに。
招待された京介と蒼が見たのは、老女が瞬時に若い美女に変身する信じがたい演技だった。
だがこの舞台を発端に、演出家の失踪、そして放火・・・事件は次第に大きくなっていき・・・
建築探偵・桜井京介は愛と憎しみの悲劇を終わらせることができるのか!?

大きなトリックは無いし、フーダニットとしても弱いのですが、
そんな堅苦しいことはさて置いて、楽しめた作品でした。
やっぱり数々の「謎」がこの作品を引っ張っているのです。
伝説の女優ということで『玄い女神』とイメージが重なる部分もありますが、
老女が美女に一瞬で変身するなんて、やっぱり興味深いですよね。

京介。なんだかますます危うくなっています。
彼にまつわる謎が解けるのはシリーズが完結する時なんでしょうけど、
彼が「現実」の重みから解放される日が来るのでしょうか??

世界陸上2007開幕

2007-08-25 23:39:18 | スポーツ
今日から大阪での世界陸上2007が開幕しました。
TVでやってると、ついつい見てしまうのが、この手のイベントですね。
陸上はそんなに詳しくないのですが、結構好きです。

球技などと違って、自らの肉体を使って勝負するのが、まずはスゴイ。
しかも、様々なトレーニングやフォームの研究を行って、
より優れた記録を皆が目指している世界というのが圧倒されますね。

見ていて思うのは、肉体を使った競技だけどメンタルな面が非常に大きいということ。
能力があっても、弱気になったり迷いがあったりすると結果が出ないこともある。
人間って、やはり自分の心をコントロールできることが力だな~と思います。
だから、自らの心を強く持って一生懸命に競技に取り組んでいる人を見ると、
勇気が出てくるし、非常に心地よい感動を持つことが出来るわけで。

女子10000メートル決勝に出場した福士選手。
途中で後ろの人に靴を踏まれて脱げてしまったのですが、
そこから諦めないで果敢に先頭を目指していた姿には、思わず声援を送りました。

自分に不利なことが起こって起こってしまった場合、
投げやりになったり、ふてくされたりしてしまいがちなのが人の常。←私も
でも、今後につなげたいと思うなら、そこで諦めてはいけないんだよなぁ・・・

明日からも、あれやこれやの競技があるんだと思いますが、
仕事の帰りが遅くて見られないのがちょっと悲しいです(涙)
でも、女子マラソンは見るぞ!(多分休日の早朝ですよね?^^)