下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

森博嗣『τになるまで待って』

2014-04-04 23:00:24 | 
Gシリーズの第3弾!


森の中に閉ざされたように建てられた「伽羅離館」には、
超能力者・神居静哉とその信者が住んでいる。
この日、ここを訪れたのは新聞の取材と赤柳探偵&C大トリオ。
赤柳はこの建物にある図書館の調査のため、山吹たちを雇ったのだ。
しかし、この館は何者かによって閉ざされてしまい、その夜、密室殺人が・・・
ラジオ番組に冠されたギリシャ文字「τ」に意味はあるのか!?


嵐の山荘、密室殺人、超能力・・・
なんとミステリ読みをわくわくさせるアイテムが揃っているのでしょう。
しかしながら、この謎は難しすぎ(^^;
加部谷恵美の受けた超能力実験のシーンも、
絶対からくりがあるはずだと考えながら読んでいたものの、
結局は分かりませんでしたし、
密室に関しては・・・考え付くのは無理でしょ。
(犀川先生と海月君、すごい!)
今回もなかなかの力技でした。

それにしても、海月君、ますます面白いキャラです。
山吹は客観的かつ常識的な人物ですし、
恵美は好奇心旺盛でとりあえず前進という感じですが、
海月は、周囲の色んなものから距離を置いて、
枠の外から事件をとらえるという高みの視点を備えています。
そういう線引きというかスタンスは犀川先生っぽいですね。

そして、今回も実現した犀川vs海月の推理対決☆
前回もそうでしたが、やっぱり犀川先生の貫録勝ちというところでしょうか。
犀川の登場シーン&推理披露シーンがカッコよかったな~(^^)

そして。
やはり確実となった「彼女」の気配。
このシリーズ、どんな感じで進んでいくのかな~。
また、ぼちぼちと読んでいきたいと思います。

森博嗣『θは遊んでくれたよ』

2014-04-01 23:59:59 | 
久しぶりに読書記事を書こうと思い立ちました。
書いてなかった本をもう一度読み返して、書いていきますね☆


飛び降り自殺と思われた男の額にはギリシャ文字の「θ」が記されていた。
さらに、一見何のつながりもない人たちの転落死が続くが、
そこには同じ口紅で「θ」の文字が記されていた・・・
殺人なのか、集団自殺なのか。
偶然この事件のことを知った西之園萌絵は、大学の仲間たちと共に、
事件の真相を探り始めるが・・・


ということで、久しぶりのGシリーズです。
最初の『φは壊れたね』からだいぶ間が空いたので、
そちらをもう一度読んでから、読みました。
今回は密室ではなく、謎の連続死に隠されたものを探っていく形。
明らかに連続しているのに、なぜそれが繋がっているのか分からない不気味さは、
猟奇的殺人などとは違ったうすら寒さがありますよね。

自分なりに考えながら読んでたけど、海月君のようには発想できませんよね(^^;
私の好きな有名な古典作品に、一見無関係な連続殺人の思わぬ真相がありましたが、
今回のような仕掛けなら、リスクも減るわけか・・・
結末が、かなり悲しかったですけど。

山吹早月と加部谷恵美、そして海月及介のトリオ、面白いですね♪
個性がだんだん際立ってきて、キャラ読み的にも深みが出てきました。
海月君対犀川先生なんていうのも、本当に豪華ですしね。
(犀川先生は、全然対決のつもりはないでしょうけどw)

そして、赤柳初朗の正体って一体!?
俄然気になってきました。
まさか、あの人がここに出てくるなんて・・・
そして、あの団体がここに・・・

それにしても。
海月君がカレーを食べているシーンを読むとカレーが食べたくなります(笑)