下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

GWですが。

2013-04-28 16:33:20 | 日常
またまたご無沙汰でした。
しかし、新年度業務も一段落で、やっと余裕ができます。
もうちょっと頑張って更新せねば・・・

ということで、今日からゴールデンウィークではありますが、
今年は前半後半と分かれちゃってるのが、少し悲しい。
有給取れる人の中には10連休という人もいるのでしょうか??
円安でなければ海外に行く人も増えていたかも。

ところで。
最近はミステリはちょっと置いて、
歴史小説を読んでいます☆
時代は、幕末。

幕末って、現代に近いし、かなり生々しいイメージがあり、
敬遠していたせいで、知識がほとんどなかったんです。
数年前の大河ドラマ「龍馬伝」で、なるほど~と思ったくらいで(^^;
そのくらいの興味しかなかったわけなのです。
が、やっぱりそろそろ知っとかないとな~と思いまして一念発起。
幕末といえば司馬遼太郎だということで、
司馬作品を中心に何作か読みました。

『花神』(上・中・下)司馬遼太郎
長州の村田蔵六(大村益次郎)の物語。
幕末における技術者の生き方にスポットをあてたもので、
感情論とは一味違う幕末の姿を見せてくれる作品でした。
たとえて言えば、1+1が2でしかないことを知っている蔵六が、
4という答えを足し算で導くには3を足せばよいことを淡々と主張し、
対幕府戦に計算通り勝利していくというお話。
まあ最後はその計算に納得できない暴徒に暗殺されるんですけど・・・
シーボルトの娘イネとの交流が、地味な話に花を添えます。
この話を読むと、長州びいきになりますね。

『燃えよ剣』(上・下)司馬遼太郎
有名な新選組の土方歳三の物語。
百姓身分から武士となり、自分の道を貫き通した土方の姿は、
悲愴というより、いっそ清々しく、これも幕末の一面ですね。
新選組については全く知識がなかった(悪イメージだけあった)のですが、
土方にとって新選組は、自分の作品であり、居場所でもあったのでしょうね。
もし近藤勇だけだったら、新選組はなかったんだろうな・・・
この作品を読むと、薩長土がやりすぎに思えるんですよね(^^;

『新選組血風録』司馬遼太郎
新選組関連の連作短編集。
新選組についての作品を読んでいくと、
沖田総司に対して自分が抱いていたイメージが変わりました。
結核だったし、なんとなく暗い、悲愴な刺客だと思っていたのですが、
少年のような透明感のある人物に書かれています。
殺人軍団みたいな新選組にも、人間模様があったんだな~と思いました。

『竜馬がゆく』(全8巻)司馬遼太郎
王道の坂本龍馬ものですね。
なんせ8巻もありますし、なかなか手が出なかったのですが、
勢いに乗って読むことができました。
最期を知っているから、後半は切なくなりましたけど、
みんなが憧れるのがわかる、スケールの大きな人物ですよね。
幕末の各勢力の思惑も、この作品を読むとよくわかりました。
一つの時代を終わらせるには、複雑な駆け引きバランスが必要ですね。
きれいごとだけではだめで、時期を見極めなければだめで、
自分の利や理だけを主張しててもだめで、相手の道も見つけてやらないとならない。
一見優柔不断に見えてとらえどころがないような人間だからこそ、
すべてを入れる大きな器となりえたのかもしれませんね・・・

『新選組 幕末の青嵐』木内昇
各章ごとに新選組の人物の視点を通して話が進んでいきます。
出来事というより人物の心理描写に重点を置いた作品。
創作の部分が多いのでしょうが、かなり面白く読めました。
ある意味、変り者の集まりだったんでしょうね、新選組って(^^;


という感じで色々読んでいます☆
やっぱり人間ドラマって面白いですね♪