下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

森博嗣『スカイ・クロラ』

2008-08-31 20:09:53 | 
買ってから、1年半以上も寝かせていた本をやっと読みました。
映画にもなりましたしね☆


カンナミ・ユーヒチは、新しい勤務地に配属になる。
彼は、戦争をビジネスとする民間の戦闘法人に属し、
戦闘機に乗ることを仕事にしている〈キルドレ〉の1人だ。
〈キルドレ〉とは、新薬開発の途中で生まれた特殊な人間たち。
決して大人になることなく、子供のまま時を止めて永遠に生き続ける存在。
上司のクサナギや同僚のトキノたちと過ごすユーヒチの日々は、
戦闘による「死」の存在を背景にしながらも、淡々と流れていく。
永遠の「生」にとって「死」とは? 「生」とは?
色んなことを考えさせられる、美しくも恐ろしい物語。


非常に透明な物語でした。
主人公のユーヒチが、ある種「悟っている」人間だからかな。
それとも、「諦めている」人間だからだろうか・・・

〈キルドレ〉であるってことは、差別の対象なんですね。
普通の人間にとっては、理解できない不可思議な存在だから?
だから、戦闘法人なんかに隔離されているのでしょう。

ユーヒチ達、戦闘機に乗っている者たちは、特に孤独ですよね。
やはり、明日にはいなくなるかもしれない人達と深い交流を持つのは、
心情として躊躇われるのでしょうし。
「自個」を見つめ続けるユーヒチが、悟りめいた諦観を持つのも仕方ない?

でも、やっぱり彼らは子どもなのだな~と思います。
幼い子どもの頃は、1日1日が完結でした。
明日のことは考えても、遠い未来のことなんて考えられないし、
昨日のことは気にしてても、過ぎ去った昔のことなんて思い出しもしない。
「刹那」なんですよね。
そんな気分や性質を〈キルドレ〉は、よく表現している。

そして、物事に意味づけをしたり、理由を探したり、説明をつけたりなんてことも、
子どもの頃にはしません。
例えば木の葉っぱを全部むしっちゃったとして・・・
それは単にそうしたいという欲求があったからで、そこには何の理屈もないのですよね。
そういうところも、〈キルドレ〉だよな~。

何が言いたいのか、よく分からなくなってきたけど、
これはシリーズだから、全部読んだらもっと何かが分かるかもしれない。
そう思って、また次の作品を読んでみたいと思います。
読み流したくないので、ちょっと間を開けると思いますけど。

知ってるつもり。

2008-08-30 19:34:34 | 雑記
実は今日も仕事で、本部の方まで出向いていたわけなのですが、
単調ながら神経を使う作業の合間に、ふと「ヒ」の書き方の話に。

カタカナの「ヒ」の横棒ですけど、
左から右に書くか、右から左に払うように書くか。
私は普通に、左から右に書くと思っていたのですが、右から左に書くと主張する人もいて、
そう言われてみると、どっちがどっちか分からなくなってしまいました(^^;

ネットで調べてみても、両方の意見があるみたいですね。
小学校の教科書ではどうなっているのかが少し気になります。

で、色々調べている中で、もっと驚きの書き順が!
それは、「ヲ」というカタカナ。
私は「フ」を書いてから、後で横棒を足していたのですが、
本来は横棒を上から2本書いた後で「ノ」を付け足すのだそうです!(驚)
いや~、びっくりした~。1つ賢くなりました(笑)
って、常識ですか?(^^;

知ってるつもりで、よく分からないことって、結構あるもんですよね。

虫捕り

2008-08-29 18:32:08 | 雑記
気がついてみれば夏も終わりで。
蝉の声も「ツクツクボーシ」に変わっています。
夕方以降は、虫の声も大きくなってきました。

私は、今でこそ昆虫はちょっと苦手なのですけど、
それでも、子供の頃は虫捕りをして遊んでいました。
夏はやっぱり、蝉を採るのですけど、
あんなにやかましく鳴いていて、人間のことなど気にもしていない風なのに、
何故か近寄って補虫網をかぶせようとすると、急に飛び立つのですよね。
何度も続くと、コノヤロー!と思うのですけど、
友達たちと作戦を考えたりして、楽しかったものでした(^^)

同様に、捕まえるのが難しかったのがトンボ。
スーっと飛んでくる進行方向から網をかぶせようとするけど、
これが見事に直前でかわしてそのまま飛んでいくのが憎たらしかったな~(^^;

逆に、蝶なんかは簡単に網に入るのですが、
その後、途方に暮れてしまう(つまめない)ので、ターゲットには不向きでした(笑)

でも、トンボも蝉も、一応成果として虫かごに入れるのだけど、
結局は家に帰る前に、みんな逃がすしかないんですよね。
だって、どう考えても飼育できないですし。
だから、あれは「虫捕り遊び」なんですよね、やっぱり。
虫との駆け引きとか、忍耐とか、敗北感とか・・・
色々、その後に役に立つことを学んだ気もします☆

あ~、何か「ぼくの夏休み」風でしたか?(笑)

岡嶋二人『殺人! ザ・東京ドーム』

2008-08-28 23:32:34 | 
それにしにても・・・何という題名でしょう(^^;
あまりにもストレート。で、中身もそのまんま、東京ドームで起こる殺人です。
しかし無理もないかもしれません。
聞くところによると、12日間で書いて、その後10日で本になった作品らしい・・・
締め切りの圧力が生み出した作品とも言えるかもしれませんね(笑)


久松は、皆に馬鹿にされながら生きてきた。
何も言えない自分、誰もが自分を笑っている・・・そんな意識の中で。
彼の数少ない楽しみは、虫を針に刺してその姿を写真に撮ること。
そして、アパートの近くのクリーニング店の女性にほのかな恋心を寄せること。
そんな彼が、偶然にもクラーレという毒を手に入れた。
矢の先にちょっと付けて刺せば、刺されたものは瞬時に死んでしまう猛毒だ。
彼はその時から変わる。
東京ドームの「巨人vs阪神戦」の観客をターゲットに、彼の連続殺人が幕を開ける・・・


ということで、かなりどんよりとした作品です。
スピード感とか緊迫感のようなものはそれほど無いのですが、
久松のかもし出す負の空気に、こちらも巻き込まれていく感じ。

事件は、この久松という男を中心に、別の思惑も交錯して・・・
というふうに続いていくのですが、
結局、この男はどこに行き着いてしまうのだろう?という関心だけで、
最後まで読みきってしまいました。

周囲の誰からも能力を軽んじられ、人の目を常に恐れて窮屈に生きてきた彼が、
いつでも人を殺せるという「力」を手にしたとき、
単純な人間だけに、自分は全能だという意識に180度変わってしまうのです。
これは、読んでいても不気味で、背筋がぞ~っとしました。
サイコ的犯人、一般人には理解できない存在・・・そんな印象でしょうか。

そんな久松が、ある場面で封筒の宛名に「親展」とあるのを見て、
ボロボロになった国語辞典を取り出して「おやてん」という言葉を引こうとします。
もちろんそんな言葉は無く、それ故に彼はそれを人名だと思い込んでしまうのですが・・・
この場面に出てくる「ボロボロになった国語辞典」こそが、
久松が懸命に世の中に認めてもらおうとした、心の叫びのような気がして、
何とも言えずしんみりとした気分になりました。
きっと彼は、それまで何回も何回もこの辞典を引いていたのでしょうね・・・

ところで。
犯行はすべて東京ドームで行われるわけなのですが、
この不気味な連続殺人が起こっても、いつも東京ドームは満員の観客なのです(^^;
私だったら・・・いくらファンでも、そんな場所には行きたくないんだけどな(苦笑)

黒いのがね~・・・

2008-08-27 18:41:23 | ピアノ
「小犬のワルツ」を元気良く練習し始めたのはいいのですが、
この曲、黒鍵率が非常に高い!

私は新しい曲を始める前に楽譜を拡大コピー(B4)して、
黒鍵になるものは印をつけています。
(♯は青色、♭は赤色って感じで、マルを付けているだけですが)
そうしないと、楽譜を読むのに時間がかかって仕方がないからです。
今回は楽譜が赤マルだらけになってしまいました(^^;

前回やっていたモーツァルトはハ長調で、白鍵が多かったので、
余計にそう感じるのかもしれません。

特に黒鍵に苦手意識は持たないように努めてきたつもりですけど、
サイズが小さく、高いところにある黒鍵は、難関ではあります。
この曲が元気良く速く弾くべき曲だからというのもあるけれど、
ちょっと油断すると、指が黒鍵からずっこけますし(^^;

まあ、ゆっくりから始めて、どのくらい滑らかに弾けるようになるかというのが、
この後の課題という感じですね。

救いなのは、この曲は同じ部分の繰り返しが多いので、
実際の楽譜の半分くらい譜読みすれば、終了になるということ。
そして、中間部はゆったりでもかまわない感じだということかな~・・・
あ、でも、楽譜のチェックをしているときに、
この中間部に難しそうな前打音がいっぱいついていたのを発見!!
CD聴きながら楽譜を見ても、どうやって弾いてるのこれ?という感じです。

ま、難関だらけですけど、気長に頑張りま~す♪

久しぶりに・・・

2008-08-26 23:27:38 | 日常
雨が降っています。
ん? 夏休みの間も1回くらいは降ったかな??
まあ、とにかく、あんまり覚えていないくらいの頻度でしか降っていない8月。
天気は晴れの方が好きですけど、水不足は怖いので、降ってくれて良かったかな(^^)
 
昼間はまだエアコンが必要ですが、今朝も非常に涼しかったし、
朝夕はずいぶん過ごしやすくなりました。
このまま・・・というわけにはいかないと思うので、
まだまだ残暑も厳しいはず。
気温差で体調を崩さないようにしないといけませんね。

何だか、オリンピックが終わってから気が抜けたようになってて、
職場でも「へなちょこ」な私。
実は、この夏を頑張って乗り切って!ということなのか、
関連業者などから職場に差し入れがあったりするのですけど、
それが「リポビタンD」とかなんですよ(笑)
私は、最近はあんまり栄養ドリンクは飲まないのですけど、
元気を出そうと思って、今日は1本飲んでみました☆
どうなんだろう・・・?
何か、ちょっとだけ効いたような気もする(笑)

ま、気の持ちようというとこかな?

F1 ヨーロッパGP

2008-08-25 22:58:42 | スポーツ
今年のヨーロッパGPは、スペインのバレンシア市街地サーキット!
初めてのコースはドキドキするし、しかも市街地というのが期待大ですよね。
そんな真夏の決戦の結果は次の通り。

1位 F.マッサ(64)
2位 L.ハミルトン(70)
3位 R.クビサ(55)
4位 H.コバライネン(43)
5位 J.トゥルーリ(26)
6位 S.ベッテル(9)
7位 T.グロック(15)
8位 N.ロズベルグ(9)

参考 K.ライコネン(57)


ということで、前回涙を飲んだマッサが見事な優勝!
その代わり・・・ライコネンにトラブル発生でした(^^;
見事なくらいのエンジンブロー・・・
マッサは前回壊れたから、今回は新しいエンジンでしたが、
ライコネンは前回のエンジンを引き続き使っていたはず。
もしかして、フェラーリエンジンは耐久性に不安が??
ちょっと気になるところですね。

ハミルトンはそつの無いレースでしっかりとポイントゲット。
それに引き換えアロンソは、母国GPなのに1周目で車が壊れてました(涙)
(中嶋一貴に追突されたんですけど^^;)
あのヒートアップして待っていた観客たちがかわいそうで・・・

トヨタは好調をキープしています。
グロックも最近では頼もしくなってきましたし、富士に向けて期待大ですね。
それに引き換え(そればっかりw)Hondaは・・・
今回は調子よいという話だったのに、予選が駄目だったし、
おまけにリアブレーキのオーバーヒートなどという新しい問題も出てきたみたい。
今は我慢のときだと思います。
すべてがかみ合うようになれば、一気に表彰台も夢じゃないかも!?
(精一杯の夢ですけど)

さて。
新しいバレンシアのコースですけど、海の横なんか走ったりして、
景色もいいし、モナコとはまた違った街の雰囲気が味わえました。
でも、やっぱりオーバーテイクをするには厳しいコースで、
高低差もあんまり無いし、ただグルグル回ってるだけのような単調さも。
やっぱりオーバーテイクポイントが、もう少し無いと・・・
ちょっと退屈なレースになってしまいましたね。

来月にはシンガポールの市街地コース(夜!)もありますので、
そちらにも期待はしたいと思いますけど☆

北京五輪 閉幕

2008-08-25 22:58:18 | 日常
何のかのと、この夏一番盛り上がっていた北京五輪が閉幕しました。
閉会式は開会式よりはシンプルで、気楽なイベント的乗りのものでしたね。
相変わらず人数の多さが目玉の出し物が多かったですけど(^^;

スタジアムの聖火が消えたときは、ちょっとしんみりしました。
オリンピックに出られた人、出られなかった人。
メダルを取れた人、取れなかった人。
五輪を目指すアスリートたちは、みんなこの火の下での競技を夢見て、
毎日頑張って練習しているのですものね。
願わくば、いつまでも、夢見る対象の大会であって欲しい・・・

ロンドンの2階建てバスの演出は面白かったですね♪
イギリスの誇る有名人がバッと出てきて、受けて。
ロンドンでは、また違った雰囲気の開会式を見られるんじゃないかと思ったり。

ともあれ、アスリートの皆さん、お疲れ様でした。
また4年後にお会いしましょう☆

島田荘司『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』

2008-08-24 18:43:42 | 
島田氏のもう1つのシリーズ、吉敷竹史のシリーズ1作目。


マンションの浴室で顔の皮膚を剥がされた若い女の刺殺体が発見される。
歯の治療痕等で、被害者は部屋の住人・九条千鶴子だと判明。
また、部屋から飛び出していく若い男も目撃されており、事件は早期解決と思われた。
ところが、殺害時刻と思われるその時刻以降に、
九州へ向かう寝台特急「はやぶさ」の車中で、千鶴子を写真に撮った者が名乗り出る。
「はやぶさ」に乗っていたのは、千鶴子の幽霊なのか!?
警視庁捜査一課の刑事・吉敷竹史が、不可解な事件に挑む!


ということで。
タイトルとか、あらすじとか、何か普通のトラベルミステリみたいだよな~と思うわけです。
しかも、警察小説でしょう、完全に。さらに、やっぱり時刻表?
ということで、吉敷シリーズの敷居は高かったわけです。

個人的に、刑事が活躍する「警察小説」系はあまり好みではないのです。
何となく地味な感じがしてですね~、盛り上がらないのですよね。
同じような理由で、ハードボイルド系も好まないのですが・・・

でも、きっと島田ミステリなら、何かやってくるのではないか?と思ったので。
それというのも『消える「水晶特急」』を読んで、やられたからなんですけど(^^;
あれは、いつもの島田ミステリだったもんな~。

なので、タイトルは気に食わなかったけど、読んでみました☆
結論を言うと、全然時刻表なんか問題でなかったし、
全然トラベルミステリじゃないです。
題名だけ読んで判断してはいけないという代表のような作品です。
勘違いさせてトラベルミステリファンに買わせようという島田氏の作戦かも(笑)
だって・・・1/60秒というのが、○○のこととは・・・(^^;
(分かったときにずっこけるのが面白いので、伏字にしておきますw)

トリックは相変わらずの力技でしたが、島田氏にしては地味かな~と思っていたところ。
最後の締めが、結構好みでした♪
島田作品は、やっぱりドラマティックだよな~(^^)

星野ジャパン 戦い終了。

2008-08-23 23:59:59 | スポーツ
ついに、戦いに幕が下りました。
色々、原因はあるのだろうけど、あえて目をつぶって、
ジャパンチームにお疲れ様と言ってあげたいです。

今日は仕事だったので、試合は見られなかったのですが、
携帯で結果を見て、力が抜けたと同時に、
皆、ベストをつくそうとしたのだから、仕方がないと考えました。

考えてみれば、予選で日本が負けた相手、韓国、キューバ、アメリカが、
日本の上位にいるわけですから、完全に「力負け」とも言えるのかも。
身びいきで言えば、
普段のペナントレースで使っているボールとの差とか、
アウトコースに厳しいストライクゾーンとか、
短期の決戦では、調整の難しい問題もあったのかもしれません。

帰国したら、代表選手やコーチ、監督に対する風当たりは強いと思うけど、
私は、今まで野球で楽しませてもらったし、
日本のプロ野球が大好きだから、
ただ、「お帰りなさい」と言いたいです。