下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

ネタバレ注意!

2007-02-28 23:59:59 | 
森作品『幻想の死と使途』の犯人について触れていますので、
未読の方は、絶対!に以下の部分を見ないで下さい。


殺された奇術師・有里匠幻(ありさとしょうげん)の「名前」が大切だったんですね。
犀川先生もやたらと「名前」にこだわっていましたよね。あれがヒントかな。

例の運転手の名前を音読みにすると→「ゲン」「ショウ」「リ」「ユウ」
それに漢字を当てると「幻」「匠」「里」「有」で、逆に読むと・・・(^^)
幻をつくる匠、里に有り・・・って感じなんでしょうか。
だから彼が有里匠幻を創った本人というのは、確実なんですよね。
その点で、犀川の説の正しさには根拠があるわけです。

分かった時点では、てっきり「一人二役」だと思ってたけど、
入れ替わり可能な「二人一役(+影の一役)」だったわけですよね。

森博嗣『幻惑の死と使途』

2007-02-28 23:59:58 | 
S&Mシリーズ、第6弾です。前作の流れから犀川と萌絵の成り行きも気になったのですが・・・
いや、これは純粋にかなり面白いミステリです。

脱出マジックで一世を風靡した奇術師が、湖のほとりで行われた脱出劇の最中に殺されます。
多数の観衆の目前で行われた一瞬の犯行に、マスコミも世間も話題騒然。
そんな中、今度は彼の葬儀の間に参列者の前で棺から遺体が消えるという異常事態が・・・

マジックの香り漂うトリックを解明していくのが楽しい作品ですね。
弟子のマジシャン達の胡散臭さも、謎を複雑にしています。
犀川は相変わらずのマイペースモードで一人だけ解答に行き着いているし、
(彼の車の買い方、性格出ていましたねw)
萌絵はまた、現場に切り込んで目立ちながら大活躍しているし。
でも、その底に流れている犯人の意図は観客を騙し、森氏の意図は読者を騙す。
マジックショーを見ているような、そんな感覚の作品です。

今回は、森氏にしては(?)フェアな感じで、伏線らしきものも結構ありますね。
実は、葬儀での遺体消失のトリックを考えている際、私は一番重要な伏線に気づいたので、
その時点から犯人は分かっていたのでした♪(他の事件のトリックとかは分からなかったけど^^;)
でも、それについては最後の解答編でも触れられてないんですよね。何故かな?
こういうのをことわざで言うと・・・「言わぬが花」?(笑)

でも、私は言いたいので(苦笑)
記事を変えてちょこっと書きます。

ところで、この事件と同時進行しているもう一つの事件が次の『夏のレプリカ』のようですね。
萌絵の親友・簑沢杜萌の巻き込まれた事件というのも非常に気になるので、
早速手に入れて、続けて読んでみるつもりです。

歯医者

2007-02-27 23:59:59 | 日常
何となく歯が痛い気がしたので、3年ぶりくらいに歯医者に行きました。
見た目は何もなってなかったのだけど、きっと何かなってるんだろうなと思いつつ。

行きつけ(といっても3年ぶり&滅多に行かない)の歯医者は、
と~っても優しい先生なので、結構安心できるんですよ。
なので、今回も「まな板の鯉」状態で先生におまかせ♪

やっぱり、見た目何にもなっていないということで、部分レントゲン撮影。
だけど、別に虫歯というわけでもないらしい・・・
そして、噛み合わせなんかを検査してもらっての結論。
どうやら「歯ぎしり」が原因らしいのです(^^;
そう言えば、ちょっと自分でも歯に力入ってる感じがしてた昨今。
ストレスのせいだろうか・・・それとも単に年齢?(考えたくないです^^;)

ちょっとだけ歯間の調整をしてもらい、
3年の間に付いてた歯石を除去してもらった後、終了。
虫歯で無いのは嬉しかったけど、なんだか解せない気分でした。

にしても、歯医者の雰囲気はやっぱり慣れませんね~(^^;

森博嗣『まどろみ消去』

2007-02-26 23:59:59 | 
S&Mシリーズの合間に出された短編集ですね。
シリーズに関係ない話や設定のものがほとんどですけど、独特の空気が楽しめる作品集でした。
犯罪が起こるとき、そこに関わっていく人の心の動きというのは、興味が尽きぬものなのかも。

☆「虚空の黙祷者」
 限られた登場人物の織り成す、心理サスペンス。
 言葉のやり取りが、相手を切り刻むような、抱きしめるような不思議な緊張感。

☆「純白の女」
 高原を訪れた謎の女は・・・?
 余ったピースと足りないピースに悩み、純白のジグソーパズルの前で途方に暮れますが、
 組み上がらないことがこの作品の伝えたい意味なのでしょう。

☆「彼女の迷宮」
 ありえない状況の死体の謎。ミステリの外側のミステリ。
 理解って何なのかな~と、考えさせられる話でしたね。

☆「真夜中の悲鳴」
 大学の研究者が巻き込まれる事件。
 でも事件は事件として、これはウィットに富んだ、ほのぼのした読後感のお話です。

☆「やさしい恋人へ僕から」
 「スバル氏」と「僕」のお話。
 きっとそういうことなのだと予想はついており、的中。

☆「ミステリィ対戦の前夜」
 構成が素晴らしい作品。
 登場人物も知っているから、読んでいて楽しかったです。

☆「誰もいなくなった」
 ミステリ研によって提示された30人もの人物消失の謎は解けるのか?
 犀川先生、めちゃめちゃカッコいいですね♪

☆「何をするためにきたのか」
 自分探しはアドベンチャーってことでしょうか。
 探すため? いや、探すために戦っている過程が重要なのかも。

☆「悩める刑事」
 題名が、心憎いですね・・・騙されました(^^;
 
☆「心の法則」
 モビカ氏って、どんな漢字なんだろうと思いつつ。こういう幻想的小説は好きですね(^^)

☆「キシマ先生の静かな生活」
 思うように生きられる人は、ほんの一握りなんでしょうね。
 生きていくうちに、少しずつ担わされる義務や責任が大きくなるのは、重たいものです。

理系ミステリと言われている森氏の作品ですが、「解」の出ない物語へのこだわりが感じられます。
にしても、久しぶりに萌絵と犀川を見たら、シリーズの続きが早く読みたくなりました。
幸い『幻惑の死と使途』を買ってあるので、続けて読みたいと思います♪

今日は休み♪

2007-02-25 18:10:08 | 日常
なんだかほっと一息のお休みでした。
でも来月のもう1つの山に向かって、あと一頑張りが待ってます。
なので、今日一日のんびりして、明日からはまた気を引き締めないと!

で、今日はショッピングに行ったり、TV見たりして過ごしました。
買い物といえば、本屋さんにも行ってミステリ何冊か買ってきたのです♪
今回は『虚無への供物』も買ったのですが、上下巻あるんですね。
これは真面目に読みたいので(いつも真面目ですけど)、もう少し先かな・・・
TVは横浜国際女子駅伝と競馬の重賞レースをちょこちょこと。
駅伝ロシア強いですよね・・・でも、日本も若い力が出始めました。

ピアノの練習も今日は1時間半くらい。
46小節目からの山場、左手も一応通して弾けるようにはなったので、
来週はいよいよ両手合わせだな~と思いつつ、手は疲れました(^^;

そしてパズルも今日は結構取り組めたような。
今は7割くらいのところまで組み上がってます。
空の模様の無い部分がたっぷり残っているんですけどね・・・

さらに、今夜はこれから、梅酒パーティー♪
寒いので、お鍋をつつきながら盛り上がりたいと思います(^^)
いい休日だな~。

有栖川有栖『まほろ市の殺人・冬~蜃気楼に手を振る~』

2007-02-24 19:46:51 | 
「冬」です。もったいないけど読んでしまった有栖川作品。
今手元には『山伏地蔵坊の放浪』がありますけど、まだ読めません。読みたいけど我慢。

遠い昔、蜃気楼に手を振った満彦の三つ子の兄弟・浩和は5歳で命を落とします。
そして25年後、残された満彦と兄の史彰に、運命を狂わせるできごとが・・・

倒叙ものなんですけど、犯人である人物が非常に身近に感じられるので、
読む側としては完全に主人公の気持ちにシンクロしてしまいます。
不器用な世渡り下手、根は善人で、ただ自分に大きな機会が訪れたら揺れそうな。
特にタフなわけでも、特別な能力があるわけでも、魅力があるわけでもない。
お金も地位もない平凡な人間だからこそ、感情移入もできるわけですね。

次にどういう展開になるのか、「こうなるんだろうな~」という読みはある程度できるんです。
しかし、ある意味犯人の予測の範囲でものごとは動いていくわけなんですけれど・・・
気がつくと、いつの間にか自分は見知らぬ場所に来ているんですね。
そして、ちょっと混乱する。
あれ? 真っ直ぐ歩いてきたはずなのに。

そして・・・なるほど。
相変わらず論理的な構成だと、うなってしまいます。ちゃんと伏線もあったし・・・
お手軽設定もあったけど、閉じた真幌市が舞台だから、まあね。

読後感は、肩の荷を降ろしたようなホッとした感覚。
端正な作風と言われてるようですけど、有栖川氏の自然体が好きだな~♪
いいんじゃないでしょうか、そんなに皆が皆、無闇にひねくれなくても(笑)

この「まほろ市」シリーズ、春と夏も読んでみたい気になりました。
特に我孫子氏の「夏」が気になるな~・・・
でもその前に、次は森作品の『まどろみ消去』を読みたいと思います。

ダブルダンス君の結果

2007-02-24 19:43:20 | 
ダブルダンス君、初めてのダートは7着でした。
スタートの芝の部分の行き足はよくありませんでしたが、
(ただダッシュが付いてなかっただけかな?)
ダートコースは、そんなにも苦にせず走っていた感じでした。
勝負するには、まだもう少し実力アップが必要なようですが・・・

とは言え、少しは光明も見えてきたので、
叩いてからの次走以降に期待したいと思います♪

ダブルダンス君、出走!

2007-02-23 22:56:52 | 
昨年8月以来の出走になります。
この春が勝負どころと思いますので、ぜひ頑張ってもらいたいです。

2月24日(土) 阪神3R D1400M
  ダブルダンスシチー  北村友一 ▲53

北村騎手だ~(^^) 最近縁がありますね。
デビューから2戦、芝の短距離を使ったけどいまいちだったので、
今回はダートで変わり身を期待するという厩舎のコメントでした。

調教は・・・
>ウッドコースで6F 85.1-69.6-55.3-41.3-12.9のタイムを一杯に追って計時しました。
>マイネルアクシオン(三未勝)一杯の外同入
ということで、いまいち??

まあ復帰戦なので、怪我の無いように走って欲しいです。
今後につながる走りを!
でも、明日は仕事で、生中継を見られません・・・(涙)

麻耶雄嵩『まほろ市の殺人・秋~闇雲A子と憂鬱刑事~』

2007-02-22 22:59:59 | 
真幌市という架空の都市を舞台にした4人の作家の競作ミステリだそうで、
麻耶氏の「秋」と有栖川氏の「冬」を見かけたので買ってみました。
非常に薄くて軽く読めそうだったので、『夏と冬の奏鳴曲』を読む準備運動にはいいかなと。
(まだ読む決心がつきません。GW頃まで引っ張る可能性大ですね^^;)
ちょっと『暗闇坂の人喰いの木』のボリュームがもたれてるせいもありますけど。

この架空都市「真幌市(まほろし)」(「幻」ですね)の設定が色々書かれているのですが、
なかなかユーモアあふれるネーミングなどで、笑わせてくれます。
近隣市が「駄陰」(ダイン)、「九陰」(クイーン)、「土井留」(ドイル)なんてとこから、
「誘海町」(誘拐)やら「有梅製菓」(アリバイ)やら「舞久浜」(マイク=ハマー)なんかも(笑)
作家の方々も、どこを使おうかと楽しかったのではないでしょうか。

さて「秋」です。
真幌市を恐怖に陥れる連続殺人魔「真幌キラー」に挑む人気推理作家A子とその助手達。
刑事の天城憂は「メランコ」というあだ名をもらい、彼女と行動を共にする羽目になる。
捜査をあざ笑うように続く殺人。そこに「怪盗ビーチャム」もからんできて・・・

犯人が現場に残す「メッセージ」の意味とは何か? 犯行の動機は何か?
それが謎の主題ですが、A子の闇雲さが(笑)、本当は何なのか?という興味をそそります。

キャラクターの変な名前もさることながら、個性も相当なもので。
そんな極端に記号化された駒が動いていく、ある意味予定調和的な展開の前半から一転、
中盤以降は駒に微妙なずれのようなものが生じて、読者の読みを裏切っていきます。
その幻惑感が何とも言えず座りの悪い感じを与えているところに、
ロジカルな解答が提示されるわけですから、ポンと弾ける感じがするわけです。
今回はいい感じで腑に落ちました(^^)

非常に非現実的な感じはする設定なんですけど、「まぼろし」が舞台だから当然かも。
読後に余韻が残るところも、たなびく煙のようでいい味でしたね。

左手が~!!

2007-02-21 22:37:01 | ピアノ
右手ばっかり練習していた、例の46小節目からの難所ですけど、
(滑らかに弾けるように特訓していたのです)
なかなかスピードアップもできず・・・

気を取り直して、仕事も一段落付いたことだし、左手に入りました。
暗譜自体は、右手で嫌になるほど音を耳で聴いてたので、
ちょっとは楽な感じです。
やっぱり、右手の音と左手の音って関連づけられてるので、
次にこう行くなっていうのが、雰囲気として分かる感じなのです。

でも!
動かないですね~(泣) 全然駄目です。
チョット弾くとヘロヘロになっちゃうんですよね。
力を入れないと、順番どおりに動いてくれない左手の指。
で、力を入れると、めちゃめちゃ疲れて、痛くなってきちゃう・・・
乳酸溜まってる感じです(^^;

しかし、これも試練!
頑張るしかない、のですよ。